書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
898: 1:2012/11/15(木) 23:36:53 ID:7RuR6mIcnA
龍人母「……今日はもう城に帰るの?」
龍人「ああ、仕事もあるしな」
龍人「まあ俺の仕事って雑用って感じだからよ、ドラゴン共に押し付けてもいいけど……」
龍人「ちゃんと城の一員として頑張りたいからよ。大丈夫、これからはちょくちょく帰ることにすっから」
龍人父「……龍人」
龍人「おう、何だよ親父」
龍人父「俺は……龍人族の皆に、お前の追放処分を取り消してもらえないか相談してみる」
龍人父「お前は確かに仲間を殺めたが、そこまでお前を追い詰めたのは我々の方だ」
龍人父「その過去から逃げずに更生したお前を見て……龍人族も変わるべきだと思った。そのためにできることなら俺もしようと思う」
龍人父「今まですまなかった。遅くなって悪かったが……ここだって城と同じようにお前の帰れる場所にしたい」
龍人父「お前がそうしたように、我々も罪と向き合い、変わっていく」
龍人「……ああ、期待してるよ。それじゃ行くわ」バッサバッサ
龍人母「いつでも、いつでも帰って来ていいからね!」
龍人「ああ!俺、家族の温もりってやつに餓えてっからよ!覚悟しといてくれ!」バッサバッサ
899: 1:2012/11/15(木) 23:38:33 ID:7RuR6mIcnA
龍人「ただいまぁ」
魔王「おかえりー!今日どこ行ってたのー?」
龍人「うっせぇな。どこだっていいだろ」
側近「どうだ、自分は確かに変われたって、温かな魔物になれてるって自覚できたか?」
龍人「そうだな。俺、ちゃんと変われてたんだな。そして皆も変わってくれるみたいだ」
龍人「こんな俺にも今は温もりってやつがあるみたいだ。確かに変われたみたいだ」
龍人「子゙ーレムが望んでるようなヒーローに近づけてるってわかって、安心できたよ」
龍人「それに、俺にも家族はいたんだってわかった。これから家族の幸せってやつを堪能していくことにするよ」
龍人「ありがとな、側近。お前に相談してよかった」
魔王「何々?何の話?」
龍人「お前には関係ない話だよ。お前は変わらず輝いてろ」
魔王「輝いて……はあ?何言ってんの?龍人がなんか詩人っぽくなってるーwww」
龍人「……側近、何かオススメの関節技ってあるか?」
側近「ドラゴンスリーパーでも伝授してやろうか?」
魔王「何か俺を虐げる流れになってる!?やばい、逃げよう!」ダダダ
龍人「まったく、糞馬鹿野郎が……」
龍人「さてと、これからも頑張っていこうかね!」
900: 1:2012/11/15(木) 23:39:45 ID:7RuR6mIcnA
今日はここまでにします。
レス数が前作を越えました。ジャパニーズマフィアを越えたのです。
そして残りも100になりました。
いやあ、ここまで来ましたねえ。ここまできたら1000までいきたいです。いいよね?
今回の更新のまとめです。そこそこ長いけど、一回で携帯全部表示されるかな……
家族のお話・龍人編>>887-899
901: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 23:44:31 ID:HZWQXcGV/Y
龍人が最近全くとがってないwww
根はいいこだったんだね
そういえば彼氏がいないって嘆いていたね
安心しな
龍人は俺の嫁(はぁと
1000…
もうすぐ終わるのか…
ぐすん…
いや、これは悲しいとかじゃなくて
目にゴミが入っただけだから!
つC
902: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 23:58:45 ID:ALUchwkIf6
龍人んんんんんっ(´;ω;`)
照れ隠し可愛いww
わだかまりが一つなくなってよかったー
だが龍人は私の嫁
903: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 01:35:27 ID:pubU3e6YIw
龍人って見た目、人に近いのか龍に近いのか気になる。
教えて魔王
904: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 21:56:45 ID:2twRS1Q.AA
>>1勘違いor見落としならすまんが
魔王の過去ってあったっけ?
905: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 23:54:17 ID:UnOQWjueGw
龍人めっちゃええ奴やん・・・
よし、魔王に関節技をかけてください。
つクロスウィング
支援
906: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 01:17:35 ID:9ZMBJTs0O.
携帯は一度に表示されないけど…問題ない!まったく!
ドンドン龍人が好きになっていく… ところでバサバサしてたけど奴は羽生えてるのか。飛べるのか。普段は隠してるのか。
龍人描きたいのう描きたいのう
つ絵の具ベッタリCCCCC
907: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/11/17(土) 23:35:19 ID:7RuR6mIcnA
すみません、昨日すごいナチュラルにサボってしまいました。
もうちょっとで終わりなので、スパッと終わらせたい理想、しかし襲いかかる現実。
言い訳はそんな感じです。
>>901
龍人は変わりましたよね。なんか最近俺も龍人好きです。
そんな龍人にご褒美も必要でしょう。是非龍人の彼氏になってあげてください。
龍人「待ってくれ。字が違う。彼氏じゃない、欲しいのは彼女だって、彼女」
>>902
龍人が変われて、家族の仲もいい感じになってますけど。
その前の話が異界王のあれですので、なんか切なくも感じます。
変われた魔物と変われなかった人とで、結末はこんなに変わるんですね。
>>903
見た目近いのは人ですね。人の形をしてて、下半身や腕の柄が龍っぽい感じじゃない?って俺は想像してます。
翼はあります。通常時は折りたたんでて正面からじゃ見えない感じです。
尻尾はないです。翼を除いて、シルエットは完全に人っぽい感じです。俺はそう想像してます。
908: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/11/17(土) 23:36:45 ID:7RuR6mIcnA
>>904
魔王様が絡んでる過去の話は、側近との出会いの話だけですね。
その話の中で、魔王様がちょっとだけ自分の過去のことを話してたはずです。
でも、わかってるのは僅かです。小さいころに両親が死んで、人間界の方に迷い込んで平和的思想が生まれたってくらいしかわかってないはずです。
それ以外は謎ですね。正直考えてない……ごほんごほんっ!
>>905
クロスウィングって何じゃ?ってなってしまいました。
チキンウィングフェイスロックのことであってます?
いけない、プロレスもそこそこにわかなのがばれちゃう!
>>906
いやいや、問題ですよ。分けた方がいいでしょうか?
最後のひとまとめでまた修正しときたいと思います。
龍人の羽ですが、903さんに言った通り、普段は隠すって言うか折りたたんでしまってます。
龍人描いてほしいのう描いてほしいのう。
909: 1:2012/11/17(土) 23:37:21 ID:7RuR6mIcnA
家族のお話・側近編
龍人「それに、俺にも家族はいたんだってわかった。これから家族の幸せってやつを堪能していくことにするよ」
側近(家族の幸せか……)
側近(俺の家族は、俺が幼いころに魔界の悪意にのまれて死んでしまった)
側近(だから俺は、家族ってやつを知らない)
側近(家族の幸せって、どんなのだろうな……)
910: 1:2012/11/17(土) 23:38:06 ID:7RuR6mIcnA
魔王「側近、ゲームしよー。……あれ?側近?いないのー?」
ドラゴン「側近様ならハーピーの家に行きましたよ。今日の分の仕事が終わったみたいで」
魔王「何だと!?あいつめ、俺を無視してイチャイチャしに行ったのか!」
魔王「……俺も女勇者ちゃんとイチャイチャしに行こうっと///」
ドラゴン「ちっ!……帰るのはいつごろになりますか?夕食は用意した方がいいですか?」
魔王「今舌打ちしたよね?」
ドラゴン「してません。で、どうするんですか?」
魔王「女勇者ちゃん、ご飯作ってくんないかなあ?その可能性を信じて、晩御飯無しでいいよ!」
ドラゴン「わかりました。……ちっ!」
魔王「舌打ちしてるよね!?絶対してるって!」
ドラゴン「してませんってば。それより行かなくていいんですか?」
魔王「ああ、そうだ!一分一秒が惜しい!一秒でも長く一緒にいたい!じゃあ行ってくる!」シュンッ
ドラゴン「……行ったか。リア充爆発しろよ、マジで」
911: 1:2012/11/17(土) 23:38:58 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「ごめんね、側近。薬草摘みを手伝わせちゃって」
側近「いいんだよ、気にするな。二人でやった方が早く済むだろ」
ハーピー「お仕事が終わったばっかりで疲れてるのに、また大変なことさせちゃってごめんね」
側近「ハーピーと一緒にいられるんなら何の苦にもならないさ」
ハーピー「……ありがとう」
側近「俺の台詞だ、それは」
ハーピー「え、どうして?」
側近「ハーピーと一緒にいられる時間が俺にとってどれだけ幸せなのかってことだよ」
ハーピー「……私も、側近と一緒にいられて幸せだよ」
側近「ハーピー……」
ハーピー「まあでも薬草摘みは早く終わらせよう!仕事はさっさと終わらせて、家でゆっくりしよう!」
側近「ああ、そうだな」
912: 1:2012/11/17(土) 23:39:56 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「薬草、いっぱい採れたね!」
側近「ハーピー族って本当に薬草確保するの好きだよな」
ハーピー「好きでやってるんじゃないよ!回復魔法も低級くらいしか使えない弱い魔物なんだから、回復手段はしっかりと確保しとかないと」
側近「魔王様が平和な魔界を造り上げたが、それでも必要なのか?」
ハーピー「回復効果の他にも、栄養もあって健康にいいから」
側近「茶とかにして飲んだらすごい苦いけどな」
ハーピー「でも、そこが健康に良さそうな感じしない?」
側近「毎日続けようって気にはならないかな」
ハーピー「駄目だよ。側近は魔界のためにも健康でいなくちゃ。だから頑張って飲んでみようよ」
側近「ハーピーが口移ししてくれたら毎日でも頑張れそうだな」
ハーピー「もう、何言ってるの!……あ、村が見えてきたよ」
側近「採った薬草は長老に一旦預けるんだったっけ?」
ハーピー「そうだよ。皆で集めた薬草を、平等に振り分けるの」
側近「じゃあ長老に薬草渡して、今日の仕事は終わりだな」
ハーピー「うん!」
913: 1:2012/11/17(土) 23:40:53 ID:7RuR6mIcnA
長老「これほどあれば安心じゃな。ハーピーよ、御苦労であった」
長老「側近殿も手伝ってくれて、ありがたいことじゃ」
側近「構いませんよ。好きでハーピーを手伝っているんですから」
長老「そうか……ハーピー、今日はもうよい。ゆっくりするがいい」
ハーピー「わかりました。それでは失礼します」
長老「ああ、側近殿に少し話がある。側近殿は残ってくれんか?」
側近「私に話ですか?わかりました」
ハーピー「側近、外で待ってるね」
側近「先に帰ってていいよ」
ハーピー「ううん、待ってる」
側近「そっか。わかった」
側近「……それで、話とは何なんでしょうか?」
914: 1:2012/11/17(土) 23:42:16 ID:7RuR6mIcnA
長老「側近殿はいつごろハーピーと結婚するんじゃ?」
側近「ちょっ!?な、何を言い出すんですか、いきなり!?」
長老「側近殿も知っての通り、ハーピー族は女性種じゃ。その理由もわかるな?」
側近「……魔界が争いの渦中だった頃、男性は集落の防衛のため戦闘に参加し、そして全滅したからですね」
長老「そうじゃ。村には女だけが残った。それでは子も残せんで、滅亡を待つだけじゃった」
側近「しかし、女性単体でも子孫を残せるよう進化し、単為生殖が可能となったんですよね」
長老「厳しい魔界で、弱い魔物が命を繋いでいくには必要な進化だったんじゃろうな」
側近「たとえばスライム族は分裂して仲間を増やすなど、単体で新しい命を産むような進化は弱く殺されることが多い魔物に多く見られますよね」
長老「でもな、ハーピー族は元々がそうだったから、有性生殖だって出来るんじゃ。恋愛感情だってある」
側近「時々他種族との子をつくったっていうハーピー族の話を聞いたりしますからね」
長老「他種族との関わりを持つのは、危険なことでもあるからの。今までの村の掟では他種族の子をつくった娘は追放処分じゃったの」
長老「魔界に潜む凶悪な魔物から身を守るために、わしらハーピー族は他種族を拒絶し、恋愛を知らんで生きてきた。でも、今の魔界は平和じゃ」
長老「女には女の幸せがあるのだと思う。男を愛し、その男との子を授かり、温かな家庭を築く。そんな幸せな人生を若いのに送ってほしいのじゃ」
長老「家族の幸せの中で生きてほしいと願っておるのじゃ」
側近「家族の幸せ……」
915: 1:2012/11/17(土) 23:43:19 ID:7RuR6mIcnA
長老「そしてあの娘を幸せにできるのは間違いなく側近殿じゃ。あの娘は厳しい魔界の中でも、優しく在ることを諦めんかった」
長老「幸せを得る権利は、あの娘には確実にあるじゃろう。どうかあの娘を幸せにしてやってくれんか?」
側近「……幸せにはしたいと思います。しかし、結婚はそう簡単には決められません」
長老「まあそうじゃの。すまんな、二人の問題にわしみたいな老いぼれが絡んでしもうて」
側近「いえ、気になさらないでください。ハーピーを想っての提案は嬉しく思っています」
長老「そうか。どのような結果になろうとも、わしは今は二人の幸せを祈っとる。どんな形でも幸せになってくれ」
側近「任せてください。どんなことがあっても、必ずハーピーを幸せにしてみせます」
長老「……わしは二人のって言ったんじゃがな。まあよい。すまんな、時間をとらせて」
側近「いえ、構いませんよ。それでは私も失礼いたします」
長老「うむ。ハーピーも待ってるようじゃからな。行ってあげなさい」
916: 1:2012/11/17(土) 23:44:28 ID:7RuR6mIcnA
側近「ハーピーは……いた。村の仲間と話してら」
「あ、側近様!」「側近様、やっぱりかっこいいですね!」「ハーピーより私を選んでみませんか!?」
ハーピー「ちょ、ちょっと皆さんやめてくださいよ!側近が私の彼氏じゃなくなったら、私は……」
側近「安心しろ、俺がハーピーを見捨てるなんてあり得ねえよ。皆もあんまりからかうなよ。俺のハーピーは生真面目なんだからよ」
ハーピー「お、俺のって///」
「わかってますって」「やっぱり二人の仲には敵わないなー」「かっこいいって思うのは本当ですからね!」
側近「待たせたな、ハーピー。さあ、一緒に帰ろう」
ハーピー「う、うん。あの、お話って何だったの?」
側近「ん、いや、ちょっとな」
側近(家族の幸せか……)
側近(家族を知らない俺が、ハーピーにそんな幸せを届けてあげることができるのだろうか)
側近(……有性生殖、子をつくる……)
ハーピー「ねえ、どうしたの?何か顔赤いよ?」
側近「っ!な、何でもないよ!///」
ハーピー「嘘だよ。側近、珍しくうろたえてるもん。何かあったでしょ?」
側近「何でもないって!///いいから帰ろう、はやく!///」
ハーピー「もう、変な側近……」
917: 1:2012/11/17(土) 23:45:21 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「ただいまー」
側近「ただいまー」
ハーピー「今日はどうする?晩御飯は食べていくよね?その後は城に戻る?」
側近「んー、泊まっていこうかな。明日の弁当も頼める?」
ハーピー「大丈夫だよ!真心こめてつくるよ!」
側近「そりゃありがたい。ハーピーがつくる料理は世界で一番うまいからな」
ハーピー「本当に大げさなんだから、側近は……」
側近「いや、マジだって。嘘ついてからかうのは魔王様だけだよ」
ハーピー「出会った頃は私にもよくやってたくせに」
側近「それはごめんって。でも今はやってないだろ?」
ハーピー「今はね。でも、出会った頃はけっこう酷かったでしょ」
側近「ごめんごめん。お詫びと言っちゃなんだけど、晩飯作るの手伝うよ」
ハーピー「いいよ、私だけでつくれるから。お城の仕事と私の手伝いで疲れてるだろうから、ゆっくり休んでてよ」
側近「手伝いたいんだよ。俺の疲れは、ハーピーと一緒にいることで癒されるんだからな」
ハーピー「……もう、平気で変なこと言うんだから///」
側近「ははは。……で、俺は何したらいい?」
ハーピー「えーっとね、それじゃあ……」
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