書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
79:🎏 1:2012/9/21(金) 22:54:05 ID:4.MWSg5KoU
魔王「ハーピーちゃん家につきましたー!」
側近「さっそく入りましょう」
魔王「待ちなさい。待ちなさいって」
側近「もー、何ですか?魔王様」
魔王「何勝手に女の子の家上がろうとしてんの!?不法侵入は認めないよ!」
側近「不法侵入って……俺、彼氏ですよ?合鍵だって持ってるんですよ?」
魔王「……」ジー
側近「何ですか?何でそんな顔で睨んでるんですか?」
魔王「リア充死ねよ……」
側近「死にません。ほら、今開けますよ。入らないんですか?」
魔王「ハーピーちゃんに迷惑じゃない?」
側近「荒したりしなければ」
魔王「……じゃあ入る」
80:🎏 1:2012/9/21(金) 22:55:06 ID:4.MWSg5KoU
側近「……ハーピーいないみたいですね」
魔王「うわーここがハーピーちゃん家かー!部屋の感じも可愛いねー!」
側近「とりあえずハーピー帰るまで待ちましょうか」
魔王「うん!」
ハーピー「あれ?戸開いてる……あ、側近!来てたんだー」
側近「うん。入っててよかったよね?」
ハーピー「うん!わざわざ来てくれてありがとう!今ミルクティーでも出すよ」
ハーピー「ところで、お城のお仕事は大丈夫なの?」
側近「うん……むしろそのお城のお仕事でここにいるんだよね」
ハーピー「え?どういうこと?」
魔王「……お邪魔してます」
81:🎏 1:2012/9/21(金) 22:55:51 ID:4.MWSg5KoU
ハーピー「ま、魔王様!?……あ、魔王様がいらっしゃるとは存じず、失礼な言葉遣いを……すみません!」
魔王「別にタメ口風でいいのにー。ハーピーちゃんは相変わらず可愛いね!」
ハーピー「そ、そんな……私には勿体無い御言葉です……///」
ハーピー「ところで、何故魔王様が私の家に?」
魔王「あー、説明すると長いからSSのお約束やるね」
魔王「……ってことなんだ」
ハーピー「……モテる方法を探しに人間界に?」
魔王「その旅の途中でね。今日はちょっと泊まらせてほしいかなー、なんて」
82:🎏 1:2012/9/21(金) 22:57:15 ID:4.MWSg5KoU
側近「ハーピー、嫌なら嫌って言っていいんだからな。魔王様なんてその辺で野宿させてればいいんだから」
魔王「そうだよ!そりゃ俺はハーピーちゃんと一緒にいれたら嬉しすぎて死にそうになるけど、何より大事なのはハーピーちゃんの気持ちだから!」
ハーピー「野宿だなんて、そんな!私は問題ないので、今日は三人で泊まるとしましょう!」
魔王「ハーピーちゃん……何て優しい……」ポロポロ
側近「魔王様、いちいち泣かないでください」
ハーピー「むしろ魔王様にこのような狭い家に泊まっていただいて大変恐縮ですよ」
魔王「何言ってんのー!凄い良い家じゃない!更にはハーピーちゃんがいて、え?何ですか?天国ですかここ?」
側近「ハーピーがいるから勘違いも仕方ないでしょうけど、天国ではありません。ただ、この地上で最高の幸せが集う場所には違いありませんね」
ハーピー「側近も魔王様も大げさですよ!あまり私をからかわないでください///」
83:🎏 1:2012/9/21(金) 22:58:33 ID:4.MWSg5KoU
魔王「泊めてくれてありがとう!家事の手伝いとかするから、何でも命令してね!」
ハーピー「いえ、私がやりますから魔王様はゆっくり休んでください!」
側近「いいよ、ハーピー。こき使ってやれ。魔王様もそれをお望みだから」
魔王「正直、強い口調でSMチックなことを命令されたいです」ハアハア
ハーピー「そんなことは……」
側近「ハーピー……」ゴニョゴニョ
ハーピー「え?……っ!駄目だよ、そんなこと!」
側近「いいからいいから。魔王様を喜ばせると思って」
ハーピー「わかったよ……こほんっ。ひ、跪いて私の足を舐めなさい!」
魔王「ありがとうございますっ!!」ガバッ
ハーピー「ちょっ!?駄目ですよ、魔王様!私の足なんて汚いですから!」
側近「www」
84:🎏 1:2012/9/21(金) 23:00:17 ID:4.MWSg5KoU
魔王「結局舐めることは叶わずに今は夜です」
魔王「正直ハーピーちゃんと同じ家で一晩過ごすという事実だけで興奮がやばいです」
魔王「でもね、わかってます。わかってますよ。側近の彼女さんですから」
魔王「間違っても襲ったりとか、そんなことはやっちゃいけません。その事実が、俺に理性を残してくれます」
魔王「……ただね、寝顔を見るだけなら許されるんじゃないかなって思うんですよ。減る物でもありませんし」
魔王「というわけでね、今ハーピーちゃんの部屋の前にいます。寝顔を拝見しようかと思いましてね」
魔王「大丈夫です、寝顔を見るだけですから。悪いことではないはずです。というわけで、お邪魔しまーす」ガチャッ
側近「……」ゴゴゴゴ
魔王「」
側近「おい、屑。ちょっと表出ろ」ゴゴゴゴ
85:🎏 1:2012/9/21(金) 23:01:25 ID:4.MWSg5KoU
魔王「違うんです」ボロッ
側近「何が違うんだよコラ!言っとくけど、今回俺マジだぞ!?」
魔王「決してね、あの、18歳未満だったら我慢しなくちゃいけないような、そういうことはやるつもりなくて」
魔王「寝顔が見たかっただけなんです。それで侵入しようとしただけなんです」
側近「……寝顔が見たいだけなら言えばよかったでしょう。無断で侵入しようとするからいけないんですよ」
魔王「信じてくれるの?」
側近「魔王様がこういう局面で嘘つけないのは知ってますから」
魔王「ありがとう側近!」ウルウル
魔王「……言ったら寝顔見てもよかったの?」
側近「駄目に決まってるでしょう」
魔王「……そう」
魔王「……ところで、何で側近はハーピーちゃんの部屋に居たの?」
側近「何でって、彼氏だからですよ」
魔王「……この野郎」
86:🎏 今回はここまで:2012/9/21(金) 23:02:46 ID:4.MWSg5KoU
朝になりました。
ハーピー「おはようございます……って、魔王様どうされましたか!?傷だらけですけども!」
魔王「あー大丈夫だよ。側近がハーピーちゃんを大切にしてる証拠だよ」
ハーピー「……?」
側近「それじゃ俺達は人間界を目指して出発するよ」
ハーピー「確か今は馬車で旅をされてるんですよね?」
魔王「うん!」
ハーピー「この集落からなら馬車でも人間界にはつきますね」
ハーピー「人間界に入ってから一番近い街は……魔法学の街があるので、そこを目指してみては如何でしょう?」
魔王「ありがとう、ハーピーちゃん!よーし、それじゃそうしよう!」
側近「ハーピー、いつも一人で待たせちゃって、ごめんな」
ハーピー「大丈夫だよ。それよりも旅、気を付けてね。私は側近の安全を祈っとくよ」
側近「いざとなったら魔王様っていう盾もあるんだし、怪我することはないさ。安心して」
魔王「俺にとって安心できない言葉が聞こえた……」
側近「魔王様、出発しましょう」
魔王「ああ……うん、わかった」
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