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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


766:🎏 :2012/11/8(木) 22:21:36 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶さんの相談室

女僧侶。女勇者パーティのお姉さん的ポジションの大和撫子である。
可憐で清楚な容姿を誇り、陰ながらファンだという方も少なくない。
そしてその見た目に見合う穏やかで優しい性格をしており、一緒にいると癒されると評判である。
そんな優しい女僧侶に、相談して励まされて生きてく希望を見出したいという奴も多いみたいで、彼女が勤める教会に足を運ぶ奴も多いそうな……。
767:🎏 :2012/11/8(木) 22:22:25 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「あれ……龍人さん。どうしたんですか?」

龍人「おう……ちょっと相談があってなぁ」

女僧侶「相談ですか。私で力になれるのであれば、喜んで相談に乗りますよ」

龍人「おう、サンキューな。なぁ……なんで俺モテないんだと思う?」

女僧侶「……はい?」

龍人「だから……何で俺ってモテないんだと思う?」

女僧侶「も、モテるにはどうすべきかって相談ですか?」

龍人「おう」

女僧侶「えっと……そもそも何故モテないと思うのか、そこからお訊ねしてもよろしいでしょうか?」

龍人「わかった。ちょっとメタ的な発言になるんだけどよ……」
768:🎏 :2012/11/8(木) 22:25:26 ID:7RuR6mIcnA
龍人「魔王も側近もイケメンでモテモテじゃねぇか。こっちの世界的な意味でも読者的な意味でも」

女僧侶「そうですね。整った容姿に性格もそれぞれ良くて、女性の目線では素敵な殿方だと言い切れますよ」

女僧侶「でも、読者の立場も含めていいのなら、龍人さんを慕う方もいらっしゃいますよね。それでは駄目なんですか?」

龍人「まあ待ってくれ。俺の話も途中なんだよ」

女僧侶「すみません。どうぞ続けてください」

龍人「読者の人は俺を良く言ってくれる奴もいて正直嬉しいよ。でも、それが本編の方で反映されてもいいんじゃねえのかって思うんだよ」

女僧侶「どういうことですか?」

龍人「魔王の初期設定って覚えてっか?「無難に好感持たれる程度には整ってる顔」だぞ」

龍人「要するにそこそこイケメンって感じで、側近ほどのイケメンではなかったってわけだ」

龍人「でもなあ、読者人気が出て、その声に感化されて、1の野郎がいつの間にか魔王を側近レベルのイケメンにしやがったんだよ」

龍人「その勢いで前作の小話ではファンクラブまで作りやがって、完全に超イケメンの仲間入りだよ、糞ったれ!」

龍人「だったら俺だって読者の声を取り入れてイケメン化してくれてもいいんじゃねぇの!?何でおれだけ頑なにモテる設定加えてくんねぇんだよ!?」

女僧侶「龍人さんは……男性の平均は上回ってるような、整った容姿をお持ちだと思いますけど」

龍人「ありがとう!でも、それじゃ本編でイケメン的に扱ってもらえないんだよ!モテねぇんだよ!」

龍人「本編の終わりでさぁ、女戦士とウフフなイベントあっただろ!?女戦士が前々から言ってる彼氏の条件も俺クリアしてるし、これ春が来たかなって思ったらよ!」

龍人「普通に返レスで否定されたよ!龍人と女戦士の間でフラグが立ってるわけではないって!」

龍人「ちくしょう!どうして俺だけこうなんだよ!前作で悪役だったからか!?悪役に輝かしい未来はないってか!?」
769:🎏 :2012/11/8(木) 22:27:36 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「お悩みはわかりました。龍人さん」

龍人「何だよ?」

女僧侶「龍人さんは女戦士さんがよかったのですか?もうこの人以外に考えられないと、そのような覚悟があったのですか?」

龍人「え?いや、そう言われたら……女戦士は普通に美人だし、あんな美人が彼女だったらなーって思うけど、女戦士しか見えないのかっていうと……」

女僧侶「そうですよね。女戦士さんはお綺麗ですから惹かれるのは理解できます。しかし恋愛は想い人同士で行うものです」

女僧侶「異性が気になるのは理解できますが、大事なのは想い人と結ばれるかどうかなのです」

女僧侶「龍人さんは今、はっきりと特別な想い人がいるわけではないでしょう?それなら今は恋愛に関して決断をする時じゃないんですよ」

女僧侶「本当に大切な誰かができた時、その時に両想いになれればいいのです。誰でもいいから女性と付き合いたいという心構えで交際すれば、相手を傷つけてしまいますよ」

龍人「で、でも、遊び感覚でも付き合えない俺が、本気で好きな奴ができた時に両想いになれるのか?今からでもモテるよう頑張って慣れたりしないと……」

女僧侶「大丈夫ですよ。親しい間柄ですので、私は龍人さんをよく知ってます。だから大丈夫だと言い切れます」

女僧侶「普段は荒々しく振る舞ってても、内心には誰かを守る優しさと強さを秘めています。そんな魅力ある素敵な龍人さんが本気で想いを伝えれば、相手の心はきっと動くはずです」

女僧侶「あなたは誰かを守り、支えることのできる優しく素敵な男性です。そんなあなたから本気の愛をもらえる女性は幸せ者ですよ」

女僧侶「だから龍人さんは、今素敵な女性との出会いがなくても慌てなくていいんです。その中に宿る素敵な愛を大事にしててください」

女僧侶「いつか本気で想える誰かのために、今は落ち着いて待つとしましょう」

龍人「お、おお……あ、ありがとう///」

龍人「な、何か現状でも前向きに生きてけるような気がしたよ……ほんとありがとな」

女僧侶「いえいえ、龍人さんの力になれてよかったです」
770:🎏 :2012/11/8(木) 22:29:19 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「龍人さん、帰られましたか」

女僧侶「改心してからの龍人さんは素敵な方ですからね。陰ながら私も応援するとしましょう」

兵士「あの……女僧侶様」

女僧侶「あら、お城の兵士さん。どうなさいました?」

女僧侶「……あれ?もしかして、一年半前に魔王さんを捕らえた時に協力してくれた兵士さんですか?」

兵士「っ!お、覚えててくれたんですか!?」

女僧侶「はい、覚えていますよ。魔王さんが悪を演じてたあの頃、見張りの協力をしてくださったんですから。感謝しています」

兵士「あ、ありがとうございます!女僧侶様に覚えてていただいたなんて、身に余る光栄です」

女僧侶「もう、大げさですよ。それで、今日はどうされたんですか?」

兵士「あ、あの……女僧侶様に相談したいことがありまして」

女僧侶「わかりました。私でよければ力になりましょう」

兵士「ありがとうございます。俺もメタ的な内容になりますけど……」
771:🎏 :2012/11/8(木) 22:32:18 ID:7RuR6mIcnA
兵士「前作で俺は魔王と仲良くなったんですよ。様付けせずに呼び捨て出来るほどのブラザー的な」

女僧侶「身分などの垣根を越えて仲良くできることは素晴らしいことですよ」

兵士「ありがとうございます。それで、1も更新終わりのまとめで「兵士好きなキャラですwww」みたいなこと書いてたんですよ」

兵士「あーこれはもう俺の人生バラ色だと。作者に気に入られるとか、もう活躍約束されてんじゃんって」

兵士「本編では強くない平凡な兵なんだから出番少なくても仕方ないって思ってまして。まあ俺が始まるのは番外編からだなって思ってたんですよ」

兵士「……ないんですよ!番外編入っても俺の話が!」

兵士「あんだけお気に入り宣言しといて、本編終わったら放置ですよ!何ですか、この扱い!?」

兵士「そんなこんなで続編が出まして。今作のことですよ」

兵士「今作では前作のサブキャラがたくさん出まして。ウィッチなどがそうですね」

兵士「更には途中の展開が「皆で手を取り合うことで生まれる力」みたいなテーマで。懐かしいキャラもドンドン出ました」

兵士「なるほど、俺はここで再登場を果たすわけか、と思ったわけですね」

兵士「……出ないんですよ!どんだけ話進んでも俺が!」

女僧侶「あれ?兵士さん、出てませんでしたか?」

兵士「出てないんです!>>367これ俺じゃないんですよ!」

兵士「あと、1が前作見直しながらネタ探しつつ本編書いてたのは知ってますか!?」

女僧侶「はい、一応」

兵士「それで1が見直してて俺を見つけた時なんて思ったかわかりますか!?」

兵士「ああこんな奴いたね、ですよ!?お気に入りキャラだったんちゃうんかい!」

兵士「結局俺は1の無責任な発言に踊らされた哀れなピエロなんですよ!」
772:🎏 1「実際には言うほど頑張ってはいません」:2012/11/8(木) 22:36:59 ID:7RuR6mIcnA
兵士「俺は……弄ばれ見放されて今後をどう生き抜けばいいんですか……」

女僧侶「なるほど。創作物のキャラクターであるが故の悲しみですね」

女僧侶「でも、今こうして出番に恵まれたではありませんか」

兵士「小話でネタ的に扱われてるだけじゃないですか!俺を笑い物にしようとしてるんですよ!」

女僧侶「笑いを取るのも難しいんですよ。ボケはどのようにすればいいのか、それをどう突っ込んでどう活かすのか……難しいことです」

女僧侶「ギャグのような展開を好む1にとって、そこは常に悩みの種です」

女僧侶「受ける芸人と受けない芸人のネタの差はどこにあるのか等を自分なりに考えて、ボケとツッコミをいろいろ考えてるんです」

女僧侶「それでもやっぱり滑ってしまって、つまらない等と冷たく批判されてしまいます。その度に1は震えあがってるのです」

女僧侶「それが怖い1はネタを放り込む時にはそれなりに練ってから投入するんです」

女僧侶「そして兵士さんは今、ネタとして投入されています。それは兵士さんなら大丈夫だという信頼があるからこそです」

兵士「っ!」

女僧侶「それぞれに役割があるので出番に差が出るのは仕方ないでしょう。でも、出番の多さが全てではありません」

女僧侶「ここぞの場面で任される……それは信頼があってこその起用ですよ」

女僧侶「そう考えると、兵士さんは見放されてはいませんよ。安心して大丈夫です」

兵士「そうか……俺は別に弄ばれてたわけじゃないのか……」

兵士「こうしてまた話に出れたわけですしね。俺は俺の役目を果たす、それでいいんですね」

兵士「ありがとうございます、女僧侶様。おかげで明日が希望に満ちた気がしました」

女僧侶「いえ、兵士さんのこれからに少しでも力になれたのなら幸いです」
773:🎏 :2012/11/8(木) 22:38:17 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「兵士さん、城に戻られましたね」

女僧侶「出番の有無でこれほど悩み、迷う方もいるんですね」

女僧侶「出番があるというだけでも、神に感謝しなければなりませんね」

女王「女僧侶さん、相談があるのですが……」

女僧侶「え、女王様!?わざわざ城から抜け出さずとも、呼んでいただければこちらから伺います!」

女王「いえ、私が相談したいんです。こちらからお伺いするのは当然ですよ」

女僧侶「申し訳ありません!わざわざこの教会まで足を運んでいただいて!」

女王「気にしないでください。それよりも、女僧侶さんに相談したいことがあるんです」

女僧侶「私にできることがあれば、全力で応じます!どうぞなんなりと申しつけてください!」

女王「ありがとう。私もメタフィクションに関する相談になります……」
774:🎏 :2012/11/8(木) 22:40:14 ID:7RuR6mIcnA
女王「まず読者の方に訊ねたいのですが、私の存在を知ってましたか?」

女僧侶「え?それは知ってるでしょう。王都を治める王様の奥方であられるんですよ?」

女王「でも私、前作今作両方で出番これしかないんですよhttp://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/177

女僧侶「え!?これだけですか!?」

女王「台詞なんてないようなもので、何気にこの小話で初めて喋りましたよ」

女僧侶「でも、何でこんなことに……」

女王「そもそも私は出す予定のないキャラだったんです」

女王「先ほど挙げた場面は、魔王様が悪役を演じて捕らわれた場面なんですが」

女王「1さんはこう思ったのです。王の間に連れてこられた魔王が果たして女王様をスルーするだろうか?って」

女王「じゃあとりあえず容姿くらいには触れた方がいいのかなってことで、私は急遽出たのですが」

女王「元々出すつもりではなかったせいか、出番はこれだけになりました」

女王「1さんの勝手な都合で中途半端に生まれた私の存在って何なんでしょうか……それを考え出すと悲しくって……」
775:🎏 :2012/11/8(木) 22:43:53 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「悲しむ必要なんてありませんよ」

女王「しかし、出番がこれしかない私に存在意義なんて……」

女僧侶「この王都には多くの人々が暮らしています。しかし、そのほとんどが本編には出ていません」

女僧侶「本編には出ていませんが、それぞれの人生という物語の主役として一人一人が生きています」

女僧侶「本編等で描かれていないだけで、確かに存在するんですよ。女王様はそんな皆を本編に出てないから意味のない存在と言い切りますか?」

女王「そんなことはありません!民は国の宝です!私は一国の女王として、民の一人一人を誇りに思います!」

女僧侶「それが私の答えです。確かに本編では出番が極端に少なかった女王様ですが、描かれてないだけで、民のために頑張ってくれているのを私は知ってます」

女僧侶「女王様の存在は我々民にとって大きな希望です。そんな自分を悲しむ必要なんてありません」

女僧侶「私達だって確かに生きているんです。出番の多い少ないそもそも無い等、そこに差はあっても、それぞれが尊い命に変わりはないです」

女僧侶「そして女王様は我々民にとっても大切な存在です。たとえそこが描かれなくても、民のために頑張り続けてくれる女王様を支えますよ」

女王「……ありがとうございます。描かれなくても確かに生きている……そう思うと気が楽になりました」

女王「くだらない理由で1レスだけ登場という過程で生まれた私でも……この存在に意味はあるのですね」

女僧侶「当たり前です!女王様は我々民の大きな希望ですよ!どんな時も支えますので、人間としても女性としても美しい女王様として我々を導きください!」

女王「ふふ、女僧侶さんのような美しい女性に容姿を褒められるなんて。ありがとうございます」

女僧侶「そんな、私には過ぎた評価でございます!」

女王「ありがとうございます。女僧侶さんに相談してよかったです。ではそろそろ城に戻るとしましょう」

女僧侶「こちらこそ、わざわざ足を運んでいただきありがとうございました!またこのような機会を頂ける時は、こちらから参上いたします!」
776:🎏 :2012/11/8(木) 22:45:08 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「女王様、帰られましたね」

女僧侶「女王様のような高貴なお方のお力添えを私なんかができるなんて思ってませんでした。力になれてよかったです」

女僧侶「こうしてみると人生に迷い、悩んでる方は多いのですね」

女僧侶「そんな方々の助けになれるのなら、もっともっと頑張っていきたいですね」

「あのー、相談したいことが……」

女僧侶「あ、はい。私でよければ力になりましょう」

こうして女僧侶の相談室には、今日も今日とて誰かがやってくるのでした。
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