書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
739:🎏 側近「魔王様を無視し続けたらどうなるか」:2012/11/7(水) 22:59:10 ID:7RuR6mIcnA
側近「名前の通りだ。無視し続けたらどうなるか、皆で試してみようぜ」
ドラゴン「えっと……何でそんなことするんですか?」
側近「いや、魔王様を普通にいじめるのにも飽きてきたしなあ。少し趣向を変えてみようと思って」
龍人「それが集団シカトっていうのか。ずいぶんとまあ悪質なこったな」
側近「まあ過去にこんな声もあったからな。やってみてもいいだろ」つhttp://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1324791945/208
女勇者「わざわざ呼ばれたわけだけど……それって私もやんなくちゃいけないの?」
側近「当たり前だろ。最愛の人から無視されたダメージは計り知れないだろ」
ゾンビ「魔王様ってドMだから放置プレイとして興奮するのでは?」
側近「いや、魔王様は直接虐げられるのが好きなんだ。苦痛が好きなんじゃなくて女性からいじめられるのが好きな方だから」
側近「だから女勇者に無視されたらもう大ダメージは必至ってわけだよ」
側近「それでどういう反応示すか皆で楽しむとしようぜ」
龍人「とんだ鬼畜が近くにいたもんだよ……」
740:🎏 1:2012/11/7(水) 23:00:34 ID:7RuR6mIcnA
魔王「あ、皆!ここにいたんだねー!助けてよー!」ドアバーンッ
魔王「今ね、64のたまごっちワールドやってたんだけど、ドリルの奴で掌の皮むけちゃってー!」
全員「……」
魔王「……え?み、皆どうしたの?」
魔王「側近……」
側近「ドラゴン、そろそろ警備に戻れよ」
ドラゴン「あ、はい。すみません」
魔王「龍人……」
龍人「部屋戻って昼寝でもすっかなー」
魔王「女勇者ちゃん……!」
女勇者「側近、私そろそろ帰るね」
魔王「か、帰るなら俺が移動魔法で送ってくよ」
女勇者「じゃあね、側近。また今度」スタスタ
魔王「あっ……」
スライム「それでは側近様、俺達は警備に戻りますね」スタスタ
龍人「あー俺今日二時間しか寝てねぇかんなぁ」スタスタ
魔王「……」
741:🎏 1:2012/11/7(水) 23:01:27 ID:7RuR6mIcnA
魔王「そ、側近……」
側近「……」
魔王「な、何で無視するの?俺、何かした?」
側近「……」
魔王「ね、ねえ教えてよ……俺、ちゃんと反省して皆に謝りたい……」
魔王「優しい皆がこうして無視決め込むなんて相当だよね……本当に心から謝罪したいから、お願い、教えて!」
側近「……」
魔王「うぐっ……ふ、ふーん!そう言う態度取るんだ!あーあーわかったよ!」
魔王「知らないよ、もう!俺一人で城の前の森で遊んでくるし!」ウルッ
魔王「カブトムシとかいても教えてやんねえし!心配でついてきたいなら今のうちだぞ!」ウルウル
側近「……」
魔王「あぐっ……も、もう知らないよバーカ!アーホ!」ポロポロ
魔王「側近のバーカ!龍人のアーホ!女勇者ちゃん……は可愛い!」ポロポロ
魔王「ヒラタクワガタいても女勇者ちゃんにしか教えてやんねえからあぁー!!」ダッ
側近「……」
側近「……外に出たな」
742:🎏 1:2012/11/7(水) 23:02:26 ID:7RuR6mIcnA
側近「皆、入ってきていいぞー」
女勇者「ちょっと!魔王泣いてたじゃない!」
側近「だなー。泣くの早すぎだろ。相変わらずメンタル弱いなーw」
女勇者「かわいそうじゃない!もうやめようよ!」
側近「いやいや、まだまだ序の口じゃねえか。大丈夫だって、最終的にはごめんなさいで許してくれる方だから」
女勇者「いや、許されるかどうかを心配して言ってるんじゃなくてね!」
側近「まあまあ、悪いけどもうちょっと無視してみるから付き合ってくれよ」
女勇者「嫌だなあ……かわいそうだよ……」
スライム「側近様、まだ続けるってことは、夕食の時もやるんですか?」
側近「そうだな。城の者が集まる時だから、面白いことになりそうだしなw」
龍人「面白くねぇよ……地獄みてぇな空気になんじゃねぇのか?」
側近「いいかー、食事中でも魔王様無視しろよー」
ドラゴン「駄目だ、側近様のS心に火がついてる」
ゾンビ「うぅ〜……今からもうお腹痛い……」
743:🎏 1:2012/11/7(水) 23:03:18 ID:7RuR6mIcnA
スライム「夕食の時間になりましたね」
ゾンビ「女勇者はマジで帰りましたけど……俺らも実家戻っていいですか?」
側近「駄目だって。ここで一緒に食事をとる魔王様を無視するんだから」
ドラゴン「うう……心が痛いですよ……」
龍人「おい、魔王帰って来たぞ」
側近「わかった。じゃあ作戦に入るか」
魔王「ただいまー……」
魔王「あのー……あのね、俺森行って来たんだけど。カブトムシもクワガタもいなかったよ」
魔王「あのー……時期が全然違うでしょーってツッコミほしくって」
全員「……」
魔王「あ、その……ごめん、ごめんなさい……」
ドラゴン「準備してきますね、側近様」
側近「おう、頼むよ」
魔王「……」
744:🎏 1:2012/11/7(水) 23:04:20 ID:7RuR6mIcnA
ドラゴン「はい、配り終わりましたよー」
龍人「よっしゃ待ってました!いただきまーす!」
魔王「あれ……あの、俺の分、まだ配られてない……」
全員「……」モグモグ
魔王「あ、いや……すみません……自分で入れてきます……」
魔王「……」カチャカチャ
魔王「……い、いただきます……」
全員「……」モグモグ
魔王「えっと……おいしい、うん、おいしいね!」モグモグ
全員「……」モグモグ
魔王「……うぐっ!ひっく!えぐっ……!」ポロポロ
魔王「ううぅ……!あうぅ〜……!」ポロポロ
全員「……」モグモグ
745:🎏 1:2012/11/7(水) 23:05:51 ID:7RuR6mIcnA
龍人「……魔王は?」
ゾンビ「早々に食べ終わって自室に引き籠ったよ」
龍人「そうか……は〜っ、最悪の夕食じゃねぇかよ!空気重すぎだろ!」
側近「一日目にして深刻なダメージ負ってんな」
龍人「明日以降も続ける気かよ!」
ドラゴン「側近様、いつまでやるんですか?これはかなりかわいそうですよ」
側近「かわいそうかもしれないけどさ、せっかくの機会だからとことんやってみようぜ」
スライム「ドSや……ドSが居るでえ……」
龍人「とことんやって大丈夫なんか?魔王って豆腐メンタルだから追い込みすぎたら大変なことになるだろ」
龍人「そしたら女勇者だって心配するだろ。もう魔王だけの話じゃなくなるから無視するのはやめてやろうぜ」
ドラゴン「龍人の口からそんな建設的な意見が出るとは思わなかったよ……」
龍人「いや、罪悪感パネエんだよ。だってリアクションがガチじゃねぇか」
側近「わかったよ……」
側近「無視は三日でやめることにしよう(暗黒微笑)」
龍人「わかってねぇだろ!?何だその邪悪な笑みは!?」
スライム「あかん、生粋のドSやで、この御方は……」
一日目終了。
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