書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
72: 1:2012/9/20(木) 22:54:35 ID:4.MWSg5KoU
魔王「よーし!マオウブライアン、G1目指して走るよ!」
側近「おっ、乗り気ですね」
魔王「春の天皇賞はこのマオウブライアンの物だー!」
側近「長距離走る気満々ですね」
魔王「見てろよ騎手さん!最後の方めっちゃ差すから!」
側近「じゃあ俺は騎手としてマオウブライアンに鞭を入れます」
魔王「女性騎手ならウェルカムだけど、側近はやんないで!マオウブライアンは自分でペース作れるから!」
側近「……馬もついてきてますね。それじゃ行きますか」
魔王「魔王、行きまーす!」
73: 1:2012/9/20(木) 22:55:13 ID:4.MWSg5KoU
側近「ハーピー族の村に着きましたねー」
魔王「ゼー……ハー……ゼー……ハー……」ポロポロ
側近「何泣いてるんですか?」
魔王「め……めっちゃ……くる……苦しい……」ポロポロ
側近「なるほどー。我々が如何に馬を酷使してたかってことですね」
魔王「ご……ごめんね……お馬さん……」ポロポロ
モブハピ「あれ……魔王様?」
魔王「あーかわいこちゃん!」フッカツ!
側近「復活するの早いですね……」
74: 1:2012/9/20(木) 22:56:08 ID:4.MWSg5KoU
モブハピ「どうされたんですか?わざわざこんな片田舎に……」
魔王「それはね、君に会いに……痛い!」バキッ
側近「馬車で人間界に行く途中なんだ。今日はもう遅くなってしまったし、ここで休もうかと」
魔王「いったー……殴ることはないじゃん!」
モブハピ「あ、側近さん。そうなんですか。じゃあハーピーの家に泊まれば大丈夫ですね」
側近「うーん、俺はそれでいいんだけど……」ジー
魔王「……」
側近「……魔王様はどうすべきかなーって」
75: 1:2012/9/20(木) 22:57:13 ID:4.MWSg5KoU
モブハピ「……一緒に泊まればいいのでは?」
側近「魔王様は変態紳士だからね。ハーピーの家に泊まらせるのは俺が嫌だ」
魔王「俺も、彼氏でもない俺がハーピーちゃんの家にっていうのは大丈夫なのかなって思うけど……」
魔王「その一方で、側近とのイチャイチャを阻止したいという願望もあるんだよねえ」
モブハピ「ハーピーは純粋な子ですし、そんな気にする必要もないと思いますけど」
モブハピ「とりあえずハーピーの家に行ってみては如何でしょう?本人の気持ちを聞いてから、どうするかを決めても遅くはないですよ」
側近「それだと優しいあいつは受け入れるに決まってるじゃん……」
魔王「ハーピーちゃんは優しいからね!」
76: 今回はここまで:2012/9/20(木) 22:59:01 ID:4.MWSg5KoU
モブハピ「……側近さん、一つお訊ねしてもよろしいですか?」
側近「ん、何?」
モブハピ「ハーピーとはいつになったら結婚するんですか?」
側近「ぶふぉっ!?ごほっごほっ……急に何言ってんだよ!?」
モブハピ「この魔界が以前のような争いの世界だった時は彼女の優しさは異端でした。ハーピー族をも危険に晒しかねないほどの……」
モブハピ「でも、今の魔界では話は違います。ハーピー族にも、他種族にも優しく出来る彼女は慕われるべき存在となりました」
モブハピ「そんな彼女の幸せですから、望まない方が難しいですよ。側近さん、彼女を幸せにしてあげてくださいね」
側近「……善処する」
魔王「照れてんじゃないよ、リア充め!ハーピーちゃんの幸せはお前にかかってんだからな!」
側近「魔王様はうるさいですよ」
魔王「何で俺には冷たくするんよ……」
側近「お約束って奴でしょう」
77: 名無しさん@読者の声:2012/9/21(金) 13:50:37 ID:jbKFvVm7Os
作者さんが書きたくなったテーマ?っていうのが魔王と側近のやり取りで理解できたような気がする
勝手な想像ですが
更新楽しみにしてますCCC
78: 1:2012/9/21(金) 22:52:32 ID:4.MWSg5KoU
>>77
ふっふっふ本当にわかったのかねえ?と、意味深なリアクションを取っておきます。
と言うのもですね、今後の展開を思わせるようなやり取りは確かにあったかなって思うんですけど、それ自体が書きたいことではないんですよね。
書きたいことがあって、それに向かう際の途中経過についていろいろやってる段階だと思ってます。
そしてその途中経過の内容によって批判中傷が起こるのではないかと思ってまして、今から「ひぃ〜!」ってなってます。
まあでも書きたいんだから書いたっていいじゃない、作者だもの。肺痛
そんな感じです。支援ありがとうございます。頑張ります。
79: 1:2012/9/21(金) 22:54:05 ID:4.MWSg5KoU
魔王「ハーピーちゃん家につきましたー!」
側近「さっそく入りましょう」
魔王「待ちなさい。待ちなさいって」
側近「もー、何ですか?魔王様」
魔王「何勝手に女の子の家上がろうとしてんの!?不法侵入は認めないよ!」
側近「不法侵入って……俺、彼氏ですよ?合鍵だって持ってるんですよ?」
魔王「……」ジー
側近「何ですか?何でそんな顔で睨んでるんですか?」
魔王「リア充死ねよ……」
側近「死にません。ほら、今開けますよ。入らないんですか?」
魔王「ハーピーちゃんに迷惑じゃない?」
側近「荒したりしなければ」
魔王「……じゃあ入る」
80: 1:2012/9/21(金) 22:55:06 ID:4.MWSg5KoU
側近「……ハーピーいないみたいですね」
魔王「うわーここがハーピーちゃん家かー!部屋の感じも可愛いねー!」
側近「とりあえずハーピー帰るまで待ちましょうか」
魔王「うん!」
ハーピー「あれ?戸開いてる……あ、側近!来てたんだー」
側近「うん。入っててよかったよね?」
ハーピー「うん!わざわざ来てくれてありがとう!今ミルクティーでも出すよ」
ハーピー「ところで、お城のお仕事は大丈夫なの?」
側近「うん……むしろそのお城のお仕事でここにいるんだよね」
ハーピー「え?どういうこと?」
魔王「……お邪魔してます」
81: 1:2012/9/21(金) 22:55:51 ID:4.MWSg5KoU
ハーピー「ま、魔王様!?……あ、魔王様がいらっしゃるとは存じず、失礼な言葉遣いを……すみません!」
魔王「別にタメ口風でいいのにー。ハーピーちゃんは相変わらず可愛いね!」
ハーピー「そ、そんな……私には勿体無い御言葉です……///」
ハーピー「ところで、何故魔王様が私の家に?」
魔王「あー、説明すると長いからSSのお約束やるね」
魔王「……ってことなんだ」
ハーピー「……モテる方法を探しに人間界に?」
魔王「その旅の途中でね。今日はちょっと泊まらせてほしいかなー、なんて」
82: 1:2012/9/21(金) 22:57:15 ID:4.MWSg5KoU
側近「ハーピー、嫌なら嫌って言っていいんだからな。魔王様なんてその辺で野宿させてればいいんだから」
魔王「そうだよ!そりゃ俺はハーピーちゃんと一緒にいれたら嬉しすぎて死にそうになるけど、何より大事なのはハーピーちゃんの気持ちだから!」
ハーピー「野宿だなんて、そんな!私は問題ないので、今日は三人で泊まるとしましょう!」
魔王「ハーピーちゃん……何て優しい……」ポロポロ
側近「魔王様、いちいち泣かないでください」
ハーピー「むしろ魔王様にこのような狭い家に泊まっていただいて大変恐縮ですよ」
魔王「何言ってんのー!凄い良い家じゃない!更にはハーピーちゃんがいて、え?何ですか?天国ですかここ?」
側近「ハーピーがいるから勘違いも仕方ないでしょうけど、天国ではありません。ただ、この地上で最高の幸せが集う場所には違いありませんね」
ハーピー「側近も魔王様も大げさですよ!あまり私をからかわないでください///」
83: 1:2012/9/21(金) 22:58:33 ID:4.MWSg5KoU
魔王「泊めてくれてありがとう!家事の手伝いとかするから、何でも命令してね!」
ハーピー「いえ、私がやりますから魔王様はゆっくり休んでください!」
側近「いいよ、ハーピー。こき使ってやれ。魔王様もそれをお望みだから」
魔王「正直、強い口調でSMチックなことを命令されたいです」ハアハア
ハーピー「そんなことは……」
側近「ハーピー……」ゴニョゴニョ
ハーピー「え?……っ!駄目だよ、そんなこと!」
側近「いいからいいから。魔王様を喜ばせると思って」
ハーピー「わかったよ……こほんっ。ひ、跪いて私の足を舐めなさい!」
魔王「ありがとうございますっ!!」ガバッ
ハーピー「ちょっ!?駄目ですよ、魔王様!私の足なんて汚いですから!」
側近「www」
84: 1:2012/9/21(金) 23:00:17 ID:4.MWSg5KoU
魔王「結局舐めることは叶わずに今は夜です」
魔王「正直ハーピーちゃんと同じ家で一晩過ごすという事実だけで興奮がやばいです」
魔王「でもね、わかってます。わかってますよ。側近の彼女さんですから」
魔王「間違っても襲ったりとか、そんなことはやっちゃいけません。その事実が、俺に理性を残してくれます」
魔王「……ただね、寝顔を見るだけなら許されるんじゃないかなって思うんですよ。減る物でもありませんし」
魔王「というわけでね、今ハーピーちゃんの部屋の前にいます。寝顔を拝見しようかと思いましてね」
魔王「大丈夫です、寝顔を見るだけですから。悪いことではないはずです。というわけで、お邪魔しまーす」ガチャッ
側近「……」ゴゴゴゴ
魔王「」
側近「おい、屑。ちょっと表出ろ」ゴゴゴゴ
85: 1:2012/9/21(金) 23:01:25 ID:4.MWSg5KoU
魔王「違うんです」ボロッ
側近「何が違うんだよコラ!言っとくけど、今回俺マジだぞ!?」
魔王「決してね、あの、18歳未満だったら我慢しなくちゃいけないような、そういうことはやるつもりなくて」
魔王「寝顔が見たかっただけなんです。それで侵入しようとしただけなんです」
側近「……寝顔が見たいだけなら言えばよかったでしょう。無断で侵入しようとするからいけないんですよ」
魔王「信じてくれるの?」
側近「魔王様がこういう局面で嘘つけないのは知ってますから」
魔王「ありがとう側近!」ウルウル
魔王「……言ったら寝顔見てもよかったの?」
側近「駄目に決まってるでしょう」
魔王「……そう」
魔王「……ところで、何で側近はハーピーちゃんの部屋に居たの?」
側近「何でって、彼氏だからですよ」
魔王「……この野郎」
86: 今回はここまで:2012/9/21(金) 23:02:46 ID:4.MWSg5KoU
朝になりました。
ハーピー「おはようございます……って、魔王様どうされましたか!?傷だらけですけども!」
魔王「あー大丈夫だよ。側近がハーピーちゃんを大切にしてる証拠だよ」
ハーピー「……?」
側近「それじゃ俺達は人間界を目指して出発するよ」
ハーピー「確か今は馬車で旅をされてるんですよね?」
魔王「うん!」
ハーピー「この集落からなら馬車でも人間界にはつきますね」
ハーピー「人間界に入ってから一番近い街は……魔法学の街があるので、そこを目指してみては如何でしょう?」
魔王「ありがとう、ハーピーちゃん!よーし、それじゃそうしよう!」
側近「ハーピー、いつも一人で待たせちゃって、ごめんな」
ハーピー「大丈夫だよ。それよりも旅、気を付けてね。私は側近の安全を祈っとくよ」
側近「いざとなったら魔王様っていう盾もあるんだし、怪我することはないさ。安心して」
魔王「俺にとって安心できない言葉が聞こえた……」
側近「魔王様、出発しましょう」
魔王「ああ……うん、わかった」
87: 名無しさん@読者の声:2012/9/21(金) 23:37:42 ID:9vMueoL5s2
側近タヒねタヒねタヒね
イケメンの魔王もタヒね
ハーピーは俺の嫁
CCC
88: Cありがとう:2012/9/22(土) 23:03:21 ID:4.MWSg5KoU
>>87
あれ?ハーピーって俺の嫁のはずなんですけど。何故あなたの嫁になってるんでしょう?
もしかしてあなたで遊んだんでしょうか。おかしいなあ、男遊びするような子じゃないはずなんですけどね。
まあでも悲しいかな、それが事実なんでしょうね。申し訳ないですね、うちの嫁が遊びであなたを弄んじゃって。
アナウンサー「……等と意味不明な供述を繰り返しており、警察では精神鑑定も含め動機の解明にあたる方針です」
89: 1:2012/9/22(土) 23:04:45 ID:4.MWSg5KoU
芸能界に入ってなかなか芽が出ず悩んだ
一時は引退すら脳裏に浮かぶ日々が続いた
そんな俺もとうとう陽の当たる場所へやってきた
ベストジーニストを受賞しました
正直そんなにジーンズ穿いたことなんてないけど
ベストジーニストを受賞しました
旬な芸能人に囲まれて浮いている壇上の俺
ベストジーニストを受賞しました
急いで買ったジーンズサイズ間違えて惨劇
ベストジーニストを受賞しました
名誉ある賞を頂いて時間は流れた
似合わぬジーンズ穿いて頑張ってるけど仕事増えない
受賞逃した芸能人やネットからの中傷だけが増えた
ベストジーニストを受賞しました
90: 1:2012/9/22(土) 23:05:31 ID:4.MWSg5KoU
街を歩けば道行く人から暴言を吐かれてしまう
ベストジーニストを受賞しました
人と触れ合うのが怖くなって気付けば引き籠り
ベストジーニストを受賞しました
洗うタイミングがわからなくて神経をすり減らす日々
ベストジーニストを受賞しました
ジーンズ一つで狂った俺の芸能生活
今となっては青色を見るだけで恐怖に駆られる
人の目と青色がトラウマ白人なんて以ての外
ベストジーニストを受賞しました
青く美しい地球大切な星
何故人はそんな地球を汚し生きるのだろう oh
ベストジーニストを受賞しました
ベストジーニストベストジーニスト
ベストジーニストを受賞しました
91: 1:2012/9/22(土) 23:06:40 ID:4.MWSg5KoU
側近「……何ですか>>89-90これは?2レスも使って」
魔王「馬車移動が暇だかんね。AMEMIYAのネタ考えてみた。どう?」
側近「いや、だから……どうって言われても……」
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