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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


699:🎏 :2012/11/3(土) 22:28:37 ID:7RuR6mIcnA
ファンクラブの今後

会長「皆さん知っての通り、女勇者様が魔王様とお付き合いすることになりました!」

会員「おめでとうございます!」

女勇者「あ、ありがとう」

会長「いやーやっぱり女勇者様でしたかー。敵いませんね、ほんと」

女勇者「いやいや、私が魔王と付き合えたのは奇跡だよ。それまでは皆に可能性があったよ」

会長「……本気で言ってますか?」

女勇者「え?ほ、本気だよ、もちろん。魔王っていろんな女の子を褒めるじゃない。皆が彼女候補だったと思うよ」

会長「……似てますね、お二人とも。もう本当にベストカップルと言うしかないですよ」

女勇者「ありがとう。魔王とベストカップルか……嬉しいなあ///」

会長「めっちゃ浮かれてますね……まあ私も女勇者様の立場なら浮かれますね、確かに」
700:🎏 :2012/11/3(土) 22:30:00 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「……でも、私と魔王が付き合っちゃったら、ファンクラブはどうするの?」

女勇者「活動は続けるの?私はまだ会員としていてもいいの?」

会長「活動はもちろん続けますよ!」

会長「私達は魔王様ファンクラブですからね。魔王様が自らお選びになられた方との交際がうまくいくよう応援するのがファンでしょう」

会長「そして女勇者様は魔王様が自ら選ばれた大切な人です。そんな偉大な人物が我がファンクラブから生まれたんです」

会長「会長としてこれ以上誇らしいことはありませんよ!女勇者様は名誉会員ですよ!」

女勇者「会長……会長だって魔王が好きなのに……ありがとう」

会長「……まあ、悔しくないって言うと嘘になりますよ。でも、女勇者様なら仕方ないかって感じですね」

会長「魔王様のお相手は女勇者様しかいませんよ。私達は魔王様を、そして魔王様が選んだ女勇者様をこれからも支えます」

女勇者「皆……本当にありがとう」ウルウル

会長「泣くのは駄目です。魔王様は女性が泣くのを良しとしませんからね。笑ってありがとうが正解ですよ」

女勇者「うん……皆、ありがとう!」ニコッ

会長「……」

女勇者「ど、どうしたの会長?急に黙っちゃって」

会長「この笑顔の破壊力……そりゃ魔王様も落ちますね」
701:🎏 :2012/11/3(土) 22:31:23 ID:7RuR6mIcnA
会長「さて、次に新しい会員の紹介でもしましょうか」

女勇者「あれ?また新しく入ったんだ?」

会長「今回の新入会員はですね、なんと異世界からの希望者ですよ」

女勇者「おお、異世界から!」

異世界っ娘1「こっちの世界に魔王様のファンクラブがあると聞いてきました!」

異世界っ娘2「私達も魔王様を支えたくて入会しました!よろしくお願いします!」

女勇者「異世界でも魔王人気は凄いねー」

異世界っ娘1「異界王の支配から救ってくれた英雄ですからね!」

異世界っ娘2「その上優しくてイケメンで……好きにならない方が難しいんじゃないですか?」

女勇者「そうだよね!さすが入会するだけあって、わかってるね!」

異世界っ娘1「女勇者様にそう言ってもらえると励みになりますね」

女勇者「あれ、私のこと知ってるんだ?」

異世界っ娘2「もちろんですよ!この前異世界に魔王様と一緒に来てたじゃないですか!」

女勇者「ああ、そうだね。本編の最後でね」

異世界っ娘1「女勇者様の御容姿を確認させていただいて、私達で勝てる相手じゃないなと即座に諦めましたからね」

女勇者「そんな、私は綺麗じゃないよ。皆の方が素敵だと思うよ」

異世界っ娘2「こういうところは魔王様とそっくりですね」

会長「ですよね」
702:🎏 :2012/11/3(土) 22:33:31 ID:7RuR6mIcnA
異世界っ娘1「とにかく、交際が儚い夢ならば、せめて魔王様を支えようと入会しに来たんですよ!」

異世界っ娘2「魔王様、そして女勇者様の力になれるよう頑張ります!」

女勇者「異世界からも会員かあ……魔王の輪が世界にどんどん広がるね!」

会長「大変喜ばしいことですね」

会長「……今回報告するのはこんなところですね。とにかく、今後の活動はそんな感じでいきます」

会長「というわけで、今日は魔王様の中で女勇者様の好感度が落ちないよう考えていきましょう」

女勇者「なんか私、お世話になりっぱなしだね……」

会長「魔王様の心を射止め続けるには……やっぱりゲームといじめですかね」

女勇者「こうして聞いてると、とんでもないラインナップだよね……」

会長「ゲームはやはりパーティゲームみたいな、皆で楽しく遊べるのがいいですね」

女勇者「そういうのを練習してうまくなればいいのかな?」

会長「いや、うまくなっちゃいけないんですよ」

女勇者「え?何で?」

会長「パーティゲームって、要するに対戦するわけですからね」

会長「それでうまくなったら、魔王様を負かし続けることになります」

会長「大好きで自信のあるゲームで負ける……こうなってしまうと、魔王様の中で緩やかに不満が生まれる原因になるでしょう」

女勇者「……あっ!確かに側近が、昔格ゲーでボコったら泣いたって言ってた!」
703:🎏 1「会長はこう言ってますけど女性なら負かして大丈夫です」:2012/11/3(土) 22:35:05 ID:7RuR6mIcnA
会長「うまくなるのは、完全に強力プレイするゲームだけでいいんです。対戦系のゲームでうまくなりすぎると魔王様を負かして悲しませてしまいます」

女勇者「なるほど!気を付けた方がいいね……」

女勇者「……なんか会長、凄い研究してるね」

会長「魔王様ファンクラブの会長ですからね!」

女勇者「うまくなりすぎず、いい感じで勝負できるよう頑張る……そういう感じで大丈夫なんだね!」

会長「ゲーム対策は大丈夫ですね!」

女勇者「次は……いじめることかな」

会長「これは……私はどうしようもないですね」

女勇者「うん……私もどうすればいいのか……」

会長「……鞭、とか?」

女勇者「ろ、蝋燭とか……」

会長「それで魔王様は喜んでくれるんでしょうかね?」

女勇者「わかんないね……」

会長「だ、誰か、そういうのに詳しい方はいないんですか?」

会員達「……」

会長「いませんね……」
704:🎏 :2012/11/3(土) 22:36:32 ID:7RuR6mIcnA
会長「仕方ありませんね……そういうのは女勇者様自身が経験して理解していかないと……」

女勇者「うん……ていうか今更なんだけど、正直魔王をいじめたりはしたくないよね……」

会長「でも魔王様は女性からいじめられるのが大好きなんですよ!彼女なら彼氏の喜ぶことをしてあげないと!」

会長「もちろん、嫌々やってるのを悟られてはいけません!魔王様はご自身の喜びより女性の喜びを優先する方ですから、嫌がってるとばれたら我慢してしまいますから!」

女勇者「魔王の彼女って難易度高いよ……」

会長「それでも頑張らなくては駄目ですよ!魔王様の彼女なんですから!」

会長「私達も支えますから!私達は魔王様ファンクラブですからね!」

会長「皆で頑張っていきましょう!」

女勇者「……ありがとう。頑張って魔王を幸せにしよう!」

会長「はい!魔王様ファンクラブの名誉にかけて!」
705:🎏 :2012/11/3(土) 22:37:22 ID:7RuR6mIcnA
こうして魔王様ファンクラブは今後も活動を続けていくことになった。
活動内容は変わらず「魔王様を支え慕うこと」でいくことに決定したファンクラブ。
ただ、実際には「女勇者の交際サポート」が主になっていた。
慕う魔王様の幸せのために、ファンクラブの面々は今日も女勇者にアドバイスを送っている。
743.01 KBytes

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