書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
678:🎏 1:2012/11/2(金) 22:05:47 ID:7RuR6mIcnA
それぞれの反応
ドラゴン「魔王様が女勇者と付き合い始めたじゃんか」
ゾンビ「うん」
ドラゴン「それで今後どういう行動に出ると思う?」
スライム「うーん……露骨に自慢してきそうな気がするなあ」
スライム「あれ、負け犬の皆さんじゃないですかwwwちーっすwww……みたいな感じで」
ゾンビ「自慢はしてきそうだよね。でも、魔王様優しいし、そんな憎たらしくアピールはしないんじゃないかな?」
ドラゴン「と言うと?」
ゾンビ「あ、皆。ごめんね、抜け駆けしちゃって。でも、皆もいつか彼女出来るって、うん!……みたいな」
ドラゴン「あー、ありそう。それすげーありそう」
スライム「一応俺達を気遣って励ましてくれるんだろうけど、それ自体がもう勝ち組の上から目線だから負け組としてはむかつくんだよねー」
ゾンビ「でも言ってきそうだよね。鈍感だから励ますこと自体が侮辱だと気付かなそうで」
側近「じゃあ正解見に行くか?」
ドラゴン「あ、側近様」
ゾンビ「正解ですか?」
側近「おう。魔王様の反応が実際どうなのか、見せてやるよ。ちょっとこい」
679:🎏 1:2012/11/2(金) 22:06:33 ID:7RuR6mIcnA
タンス「ガタガタガタガタガタ……」
ゾンビ「……側近様」
側近「何だ?」
スライム「タンスが凄い揺れてますけど、何ですかこれ?」
側近「魔王様が入ってる」
ドラゴン「何故?」
龍人「それは本人に訊いた方が早いんでねぇの?」
ドラゴン「あ、龍人。いたんだ」
龍人「おるわアホ」
ゾンビ「じゃあとりあえず本人に訊くか……魔王様ー?」
タンス「何ー?」ガタガタガタ
ゾンビ「何でタンスの中に避難してるんですかー?」
タンス「世界中から襲い来る不幸から身を守りたいんよー」ガタガタガタ
ドラゴン「いや……何で急に不幸体質気取ってんですか?」
龍人「意味わかんねえんだよ、こら」ガンッガンッ
タンス「ひいいい!」ガタガタガタ
側近「やめろ。タンスに罪はないんだから」
680:🎏 1:2012/11/2(金) 22:07:30 ID:7RuR6mIcnA
スライム「魔王様。どうして急に不幸に襲われるとか思ったんですか?」
タンス「ほら、俺、女勇者ちゃんと付き合えることになったじゃんか」ガタガタガタ
タンス「こんな奇跡を実現しちゃったんだしさあ、俺たぶん一生分の運使い果たしたと思うんよ」ガタガタガタ
タンス「だからこれからの人生、とんでもない不幸が襲ってくるだろうから怖くって」ガタガタガタ
タンス「きっと歩けば足挫くだろうし、コントローラーのボタンは潰れまくって、側近は俺の爪を剥ぐようになると思うんよ」ガタガタガタ
タンス「まあ女勇者ちゃんと付き合える幸せと比べたら些細なことかもしれないけど、嫌な物は嫌じゃんか」ガタガタガタ
ドラゴン「結局自慢か、こら!」ガンッ
龍人「いちいちガタガタガタって打ち込むのめんどくせぇんだよ!」ガンッ
タンス「ひいいい!」ガタガタガタ
側近「やめろって。タンス壊れるだろ」
側近「魔王様、とりあえずタンスから出ましょう。本当にガタガタガタって打ち込むのめんどくさいんですよ」
タンス「嫌だよお。今日からここを新しい魔王城にするんだあ」ガタガタガタ
側近「……ああもういいや。ドラゴン、龍人、新魔王城をぶっ壊してやれ」
タンス「やめてえええ!」ガタガタガタ
681:🎏 1:2012/11/2(金) 22:08:34 ID:7RuR6mIcnA
側近「結局自分から出てきましたね」
魔王「側近、爪剥いだりしない?」
側近「しませんよ」
魔王「夜中にトイレ行ってる時にわっ!とかしない?」
側近「しませんって」
魔王「スーファミやってる時に本体をガンッて……」
側近「しないって言ってるでしょ!どんだけ俺を悪逆非道だと思ってるんですか!?」
魔王「いや、だって側近のドSっぷりにこれからの不幸が重なれば大変なことに……」
側近「ああもう、そんなに不幸になりたかったら俺がしてやりますよ!」アームロック
魔王「えっ……ぎゃあああ!」
ドラゴン「……正解は想像以上にめんどくさいことなってたね」
スライム「そうだね」
ゾンビ「どちらにせよ負け犬にはむかつく反応だよね」
龍人「マジ勘弁してほしい……」
ドラゴン「……反応と言えば、女勇者の方はどうなってんだろうね?」
682:🎏 1:2012/11/2(金) 22:09:16 ID:7RuR6mIcnA
女戦士「……なあ、女魔法使いん家に緊急集合って、何があったんだよ?」
女勇者「皆、よく集まってくれたわね」
女僧侶「それはまあ、女勇者さんの様子がただごとではありませんでしたから」
女魔法使い「……」オチャドーゾ
女勇者「ありがとう、もらうね。ゴクゴク……ぷはあ」
女勇者「……皆に集まってもらったのは、他でもないわ。私を守ってほしいの」
女戦士「守る?ストーカーか何かの被害に遭ってんのか!?」
女勇者「いや、私にこれから襲い来るであろう不幸から守ってほしいの!」
683:🎏 1:2012/11/2(金) 22:10:47 ID:7RuR6mIcnA
女僧侶「……どういうことですか?」
女勇者「ほら、私、魔王と付き合えることになったじゃない」
女勇者「こんな奇跡を実現しちゃったんだから、私たぶん一生分の運使い果たしたと思うのよ」
女勇者「だからこれからの人生、とんでもない不幸が襲ってくるだろうから怖くって」
女勇者「きっと歩けば足挫くだろうし、買った服はすぐに破けて、女戦士は酒飲む量がアップして私達の資金難を加速させると思うのよ」
女勇者「まあ魔王と付き合える幸せと比べたら些細なことかもしれないけど、嫌な物は嫌でしょ?」
女戦士「女僧侶、今から女勇者ボコボコにするわ。いいだろ!?」
女僧侶「駄目ですよ!気持ちはわかりますけど、暴力に訴えては駄目です!」
女戦士「うっせえ!殴らせろ!彼氏がいることを自慢しやがってええ!」
女勇者「ほらあ!女戦士が謎の凶暴化を遂げたよ!やっぱり不幸になってるよ!」
女魔法使い「……」オロオロ
684:🎏 1:2012/11/2(金) 22:11:49 ID:7RuR6mIcnA
女戦士「ああもう帰ろ帰ろ!不幸から守ってくれとか、馬鹿じゃねえのか!」
女勇者「お願いだから助けてよー!」
女戦士「そんなに助けてほしかったら魔王に守ってもらえばいいだろ!」
女勇者「……そうだね。強くて優しくてかっこいい魔王の力があれば、不幸からも守ってもらえるかも///」
女戦士「うっぜえええ!どこまで自慢したら気が済むんだよ!私だって彼氏に守ってほしいよ、ちくしょう!」
女僧侶「……恐らくですけど、魔王さんも今頃似たようなリアクションしてるんでしょうね」
女戦士「あ〜、それっぽいなあ。あいつも恋愛に関して馬鹿げた思考してるし」
女僧侶「こうして見ると、価値観や性格等がそっくりですよね、あの二人は」
女戦士「最初から結ばれる運命にあったのかねえ……」
女勇者「女魔法使い、悪いけど移動魔法で魔王城に連れてってよ」
女魔法使い「!?」
女戦士「……女魔法使いは犠牲になったのだ。女勇者の惚気の犠牲にな」
女僧侶「女魔法使いさん、ご愁傷様です……」
685:🎏 1:2012/11/2(金) 22:12:31 ID:7RuR6mIcnA
側近「……魔王様。何でザビエルみたいなポーズしてるんですか?」
魔王「いやね、いつ襲い来るかわからない不幸に備えて一応ね」
側近「それってザビエルっぽいポーズで防げる物なんですか?」
龍人「どこに何を布教するつもりなんだよ、てめぇは……」
女勇者「魔王!」
魔王「女勇者ちゃん!」パアア
女勇者「魔王に会いたくって来ちゃった……急にごめんね。迷惑だった?」
魔王「そんなことないよ!今いろいろ不安だったんだけど、女勇者ちゃんが来てくれたおかげで元気になれたよ!」
女勇者「私も不安で仕方なくて……魔王に守ってほしくって……」
魔王「女勇者ちゃんは俺が一生守り抜くよ!」
女勇者「ありがとう、魔王。やっぱりかっこいいね///」
魔王「女勇者ちゃんはかわいいよ///」
龍人「ああぁ!!」ドンッ
ドラゴン「龍人、気持ちはわかるけど、壁殴ったって何にもならないよ……」
686:🎏 1:2012/11/2(金) 22:13:15 ID:7RuR6mIcnA
魔王「女勇者ちゃん///」
女勇者「魔王///」
ゾンビ「……これは側近様とハーピーのカップル以上にむかつく感じだなあ」
スライム「とんでもないバカップルが生まれてしまったね……」
側近「待てこら。お前ら、その言い分だと俺とハーピーもむかつくカップルだと言いたいのか?」
ゾンビ「側近様とハーピーは自然なんですよ。理想的なまでに自然に愛し合えてて、負け犬としては嫉妬に狂うしかないわけです」
スライム「魔王様と女勇者は露骨ですね。これでもかってくらいイチャイチャしてるから、何かもうイライラしてきます」
ドラゴン「本当に……なん、何で俺らは、もっ、モテないん、でしょう……?」ポロポロ
側近「知らねえよ。泣くなよ……」
龍人「魔王も側近もうぜぇよぉ……俺だってモテてぇよぉ……」ポロポロ
側近「……どう収拾つけたらいいんだよ、これ?」
687:🎏 1:2012/11/2(金) 22:14:17 ID:7RuR6mIcnA
龍人「これで不幸とか言ってんだぞ、こいつ……じゃあ俺らは何なんだよ……」ポロポロ
魔王「いやー女勇者ちゃんは本当にかわいいなー///」
側近「……これ本当にどうすればいいんだろ?」
側近「とりあえず魔王様をヘッドロックにでも仕留めよう」メキメキ
魔王「あだだだだ!急に何するんよ!?」
女勇者「魔王をいじめないであげて!」
側近「その前にお前ら……魔王様、周りを確認していただけますか?」
魔王「うん……え?何で皆泣いてるの?」
側近「魔王様。まだ女勇者と付き合ってない頃、ハーピーと付き合ってる俺を見てどう思ってました?」
魔王「何だこのリア充爆発しろよって思ってたよ。悔し涙に明け暮れる日々だったね」
側近「それですよ。だから周りの皆が泣いてるんですよ」
魔王「……ああ!そういうことか……俺は何て残酷なことを……」
688:🎏 1:2012/11/2(金) 22:14:57 ID:7RuR6mIcnA
魔王「皆、ごめん!俺は自分の幸せに酔って、皆のことを想ってなかった……!」ウルウル
魔王「負け犬の気持ちを知りながら、それでも俺は皆を傷つけてしまった……!」ブワッ
魔王「本当にごめん……!俺は……最低だ!」ポロポロ
女勇者「そんなことないよ!過ちを犯しても、こうして魔王は反省できるじゃない!」
女勇者「過ちは誰しもが犯すことよ!重要なのは、それに気付いて未来に繋げることよ!」
女勇者「魔王はそれを出来るし、私も魔王を支える。だから顔をあげて。二人でやり直して行こう!」
魔王「女勇者ちゃん!」
女勇者「魔王!」
側近「いや、感動路線っぽくしようとしてますけど、茶番でしかないですからね?」
龍人「うぜぇよぉ……」ポロポロ
689:🎏 1:2012/11/2(金) 22:16:04 ID:7RuR6mIcnA
側近「……」
側近(ドラゴン達、俺とハーピーの付き合い方もうざいとか言ってたな)
側近(ここまでのレベルじゃないにしても、これに準する物があるのか……)
側近(……ハーピーとの付き合い方、少し直した方がいいのかな)
ドラゴン達の言い分を変に気にして、試しにハーピーに冷たく接してみた結果、ガチ泣きされて側近が慌てふためくのはこれより三日後のことだった。
それぞれの反応、おしまい
女魔法使い「誰か助けて……」←魔力の酷使でダウン中
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