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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
[8] -25 -50 

1: :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


570: :2012/10/27(土) 21:47:03 ID:6xWpg1Pyas
側近「……ここが異世界か」

龍人「何だ、ここ?城ん中か?」

女勇者「魔王城や王都の城と比べると……正直しょぼいかも」

側近「文明のレベルは俺達のが高いのかもな」

側近「とにかく、まずは辺りを調べてみるか。くれぐれも誰かに見つかったりは……」

兵1「お、おい!何だ、あの穴は!?」

兵2「何者かがいるぞ!侵入者だ!」

龍人「おい、さっそく見つかってんじゃねえか」

側近「……見つかったものは仕方ない。攻撃されたら応戦するぞ。決して相手を殺したりはするなよ」

女勇者「わかってるわよ、そんなこと!」

兵1「うおお!」シャキンッ

側近「剣術使いか……」シャキンッ

兵1「はああ!」シュババババッ

側近「……大した使い手ではないな。ほれっ」シュパンッ

兵1「っ!」

側近「俺がその気ならお前はもう斬られてた。死にたくないなら退くんだな」

兵1「くっ……!」
571: :2012/10/27(土) 21:48:26 ID:6xWpg1Pyas
兵2「どけ!接近戦が駄目なら……はああ!」バシューッ

龍人「攻撃魔法もしょぼいな。これなら……」ドゴーン!

兵2「よし!まずは一人!」

龍人「……防御魔法をかけるまでもねえなぁ」ニヤァ

兵2「っ!む、無傷だと!」

側近「……いつか異界王が、俺ならすぐナンバー2になれるとか言ってたが、本当みたいだな。配下の実力は大したことない」

側近「この実力差なら、こちらで活動するのも問題ないかもな」

兵1「くそ、どうする!?俺達では対処できそうにない!」

兵2「止むを得ん!王に報告し、応戦してもらおう!行くぞ!」ダッ

女勇者「っ!王ってまさか……」

側近「いや、異界王じゃない可能性だってまだある。あれから半年経ってんだ、死んでたら誰かが王位を継いでるだろう」

側近「この世界で戦闘力において脅威的なのは恐らく異界王だけだ。新しい王なら、俺達がやられる可能性は低く思える」

側近「王を待ってみようか。俺達の目的を知ってもらい、捜索の許可をもらえれば安全に魔王様の遺体を探し出すことが出来る」

女勇者「……もし、今も異界王が王をやってたら?」

側近「……即座に逃げよう。すぐに戻れるよう準備はしておけよ」

龍人「おいおい、もう異世界探検は終わりかよ」

側近「相手が異界王だったらの話だ。そうじゃないことを祈ろう……」
572: :2012/10/27(土) 21:49:52 ID:6xWpg1Pyas
兵1「はやく!こちらです!」

兵2「ほら、トランプやってる場合じゃないですって!」

「待ってよー!あ、ばらけた!せっかく手札綺麗に揃えてたのに!」

側近「っ!!」

龍人「おい、この声……!」

女勇者「まさか……まさかっ!」

魔王「敵襲って言っても向こうから襲う気配はないんでしょ?だったら話し合いで解け……つ……」

側近「……魔王様」ポロッ

女勇者「魔王……魔王……!」ポロポロ

魔王「……女勇者ちゃん。それに側近も……」ポロポロ

女勇者「うあああ!!まおおぉぉ!!」ポロポロ

側近「生きて……生きてらっしゃったんですか……」ポロポロ

魔王「み、皆何でここに……?会いたかったよぉ……」ポロポロ

三人「うわあああああ!!」ナキーノダキアイーノ

龍人「……ボケがぁ。ガキみたいにはしゃいでんじゃねぇよ……」ポロポロ

兵1「え?え?ど、どういうことだ、これ?」
573: :2012/10/27(土) 21:50:26 ID:6xWpg1Pyas
兵1「……魔王様の御友人とは露知らず、失礼いたしました!」ドゲザー

兵2「側近様や女勇者様、龍人様のお名前は常々お聞きしておりました!どうか無礼をお許しください!」ドゲザー

女勇者「い、いや、いいんですよ。見知らぬ誰かが城にいて、防衛を図るのは当然だと思います」

兵1「あなたが女勇者様ですか。なるほど、お綺麗な御方ですね」

兵2「魔王様が好きになるのも頷け……」

魔王「わああああ!ちょっとそれ言わないでよおおお!」

女勇者「……?」

側近「……ところで魔王様、何故このようなことになってるのか説明していただけますか?」

側近「異界王はどうなったのか、魔王様は何故生きてるのか、どうしてこの世界の王となってるのか……お願いします」

龍人「クールに決めてくれるもんだな、側近。少し前まで泣きじゃくってたのによ」

龍人「魔王様ぁwww生きてらっしゃったんですかぁwwwえーんえーんwwww」

側近「殺すぞてめえ!つーかてめえも泣いてただろうが!」

龍人「俺はお前ほど無様に泣きじゃくってはねえよwww」

魔王「まあまあ二人とも。仲良くしようよ。喧嘩したって仕方ないよ」

魔王「……側近の言い分だと、俺死んだことになってんだね」

魔王「とりあえず……あの日のことと、それからを説明するよ……」
574: :2012/10/27(土) 21:51:46 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。

本編見るのはこのまとめからっていう人がいましたら、今頃こんな感じに思ってるでしょうね。
「あれ?今回魔王じゃないんだ?また書き溜め尽きた?」って。
さて、どうして今回のまとめは魔王様じゃないんでしょうかね。
そもそも何故魔王様はまとめ担当になったんでしょうね。

今回の更新のまとめです。
>>570-573
575: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 22:12:10 ID:E4SxfhN7f.
魔王がまとめ担当になったのは俺が
「本編で魔王が出てくるまでまとめを魔王にやらせて!」
って言ったからだよ


魔王……、本編におかえりぃ!!
I'm LOVE you魔王!
また死なないでね!?
つ女戦士たんのさらし
つ魔王にあげるお兄ちゃん
つ姻婚届け
つ大奥のDVD
つみんなの愛
つ支援
576: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 22:47:36 ID:CSXz.u2xPo
今更どのツラ下げて出てきてんじゃ魔王ーー!
おかえり!
577: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 22:56:00 ID:5DhxIxj3Ng
ま、ま、まぁ、俺は最初から魔王が生きてるって信じてたけどな!

俺は心配してねえけど、
女勇者ちゃんとか心配させた罰として
パイルドライバー×32
578: 名無しさん@読者の声:2012/10/28(日) 00:57:04 ID:sF1XQdlJCo
異界の王になってるとはw
魔王…
私は女だよ!側近と一緒にコラボも私だよ!
くらえ!
つ緊縛+骨折りの技

つ支援!
579: 名無しさん@読者の声:2012/10/28(日) 06:39:19 ID:AbeZYtaf4o
っ支援
っ女勇者の画像一億(エロ)
っティッシュ
580: 名無しさん@読者の声:2012/10/28(日) 11:09:14 ID:iWfnR.KrDA
1位おめでとー!
魔王もお帰りー!

へ…返事を貰えた……
あーもー龍人も三バカも可愛いなーっ!
静かに泣いてたけど本当は凄く嬉しかったくせにー!
そういうところも可愛いけどっ!

…ちょっとヤヴァイのでスライムガム食べて落ち着きます
581: :2012/10/28(日) 22:25:20 ID:6xWpg1Pyas
長くなると思いますが、まずはランキングの話をさせてください。

一位おめでとう的なレスを見て、ランキング確認してきました。
前回に引き続き一位という最高の結果に導いてくださり、本当にありがとうございます。
今回は同率一位という珍しい結果になってまして。こんなの初めて見ましたww
そういう珍しい出来事の当事者にしてもらったことも嬉しく思います。ありがとうございました。

自スレにて無許可で他作品の話をするのは褒められた行為ではないかもしれませんが、でもちょっとだけさせてください。
今回同率一位となったもう一つのスレは、もう半端ない実績を誇ってるスレです。
人気投票ランキングの第15回から今回までずーっとランクインしてるスレでして、その内一位獲得数もマジ半端ないことになってます。
これだけ安定して結果を出し続けるのは偉業ですよ。実在人物で例えたら吉田沙保里選手ですよ。SS板に栄誉賞とかあれば受賞も秒読み段階でしょう。
そんなスレと、ここ数回のランキングで競わせていただき、肩を並ばせていただけてることは喜ばしいこと以外の何物でもありません。
少し遡れば、前作の時も、後々まとめ入りとなる偉大なスレと競わせていただけました。
実績ある偉大なスレと数回でも良い勝負が出来ている。そういった高いレベルの場所に置かせてもらってる状況にただただ感謝です。
皆さんのご支持があるからこそ、こういった貴重な体験が出来ます。本当にありがとうございました。
同率一位にしてもらったということは、それだけ多くの投票者がいることだと思います。
その方々はもちろん、投票とか関係なく見てくれてる方にも、これからを満足していただけるよう、頑張っていきたいと思います。
本編はだいぶクライマックスだと思いますし、山場はだいぶ乗り越えてしまった感もありますが、それでも少しでも楽しい瞬間を提供できるよう全力疾走する所存です。

普段はふざけてばっかですけど、こういう時くらい真面目になってもいいですよね。
582: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/28(日) 22:26:54 ID:6xWpg1Pyas
>>575
>>433さんでしたか。とにかく落差が印象に残ってます。あれは凄かったなあ。
それはいいとして、一応魔王様の言い分だと死んではないみたいですからね。
じゃあ何で死ななかったんでしょう?それは今回の更新で言うみたいなので、本編を見るとしましょう。

>>576
魔王「え?え?ご、ごめんなさい」
側近「魔王様。たぶんですけど、576氏はマジで怒って怒鳴ってるわけではないですよ」
魔王「あ、そうなの?えっと、ただいま!」
側近「はい、それでいいんですよ」

>>577
パイルドライバー32発ですか。効きそうですねえ。
けっこううろ覚えなんですが、プロレスのリングの中央は鉄柱で支えられてるみたいな話を新日のライガーさんがしてたような記憶があるんですよ。
だからリング中央で叩きつける系の技をすると他のリング上と比べて固いから相当効くみたいですよ。
まあ団体によってはリングがだるんだるんで「本当に鉄柱で支えられてるんかいな」状態だったりしますので、リングの構造にもいろいろあるんだと思いますが。
もし前述のような感じの作りなら中央でやれば大ダメージでしょうし、どんなリングでもエプロンサイドは固いでしょうから、その辺でやればタフな魔王様でもダメージ通るんじゃないかと思います。

魔王「なんか全力で殺しにかかってる気がする……」
583: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/28(日) 22:28:58 ID:6xWpg1Pyas
>>578
魔王「コラボも私って……>>529さん!?529さん女の子だったの!?わーい、一気に骨折ってほしくなったよ!」
側近「以前は一人称、俺って言ってたような……」
魔王「俺っ娘も全然ありだよ!それに照れ隠しとかで骨を折ってくる女の子とか素敵じゃん!」
側近「いや、普通に裁判沙汰ですよ、それ」

>>579
魔王「前に写真を貰った時から思ってたけど、どうやって手に入れてるん?まあ貰うけど」
龍人「これでまた一人で気持ち良くなれるってわけか」
魔王「いや、正直言うとね、女勇者ちゃんだと愛しすぎて女神すぎて、逆に抜けない。抜いたらいけない気がするの」
魔王「なんつーか、こんなに愛しい人を自分の卑しい妄想で汚していいのだろうかって思い留まっちゃう」
龍人「あー……でもなんかわかるかもしんねぇ」

>>580
龍人「あー、もしかして最初の方から俺を慕ってくれてる奴か?」
龍人「サンキューな。女子に好かれるのって大体魔王か側近の役割だったからよ、嬉しかったぜ。俺だってモテてぇからな」
龍人「ただ……魔王が生きてて嬉しかったぁ?馬鹿言うんじゃねぇよ。誰があんな馬鹿魔王の生存を喜ぶかよ」
龍人「魔王達があまりに泣くからつられただけだし。大体男が可愛いって言われて何になんだよ?」
側近「……素直じゃない奴」
584: 語りは魔王目線:2012/10/28(日) 22:31:18 ID:6xWpg1Pyas
俺が異世界に渡った日のこと、話すね。
魔力を使いきった俺は激しく消耗して弱り切ってた。
あと、異界王も俺の魔力浴びてかなり深手を負ってたんだよね。
二人とも弱り切ってて、異世界に着くと、城の床に倒れ込むしかなかったんよ。

魔王「……うぐっ!」ドサッ

異界王「がはあっ!!」ドサッ

魔王「はあ……はあ……!」

魔王(ここ、知らない……城?異世界の城なのかな?)

魔王(俺、本当に異世界に来たんだなあ……)

魔王(異界王の腕、抜けちゃった……血、止まんないや……)

魔王(魔力ももうない……体が動かない……何か寒いし熱いし不思議な感じだ……)

魔王(覚悟してたけど……俺、本当に死ぬんだな……)
585: :2012/10/28(日) 22:32:50 ID:6xWpg1Pyas
死ぬんだと思った。後悔がないといえば嘘になるよね。
もっとこう世界中の可愛い女の子からいじめられたかったし、特に女勇者ちゃんに踏まれたいとか思ったし。
あとね、ゲームもまだやってないのあるなーって。RPGとかのさ、まだ途中の奴とか話がすごく気になっちゃって……

側近「……魔王様、さっさと本題入ってください。チキンウィングフェイスロックかけますよ?」

魔王「久々の側近の関節技の恐怖!やだやだ、話進めるからかけないで!」

とにかく、俺はもう死ぬんだなって思って、目を閉じたの。
そしたらね、その時魔力が俺の中で湧き上がったの!
えー何これーって思いながら、目を開けたんだけどね。

魔王(ど、どういうこと?何で魔力が……)

魔王「……うわっ!やばっ!」

魔王「呪いの兜が壊れてる……」

俺さー、魔力を全部放出したじゃんか。呪いの兜がその負荷に耐えられなかったみたいで、バッキバキのボッコボコになっちゃったんだ。
兜は壊れて細かい欠片になって床に落ちてったんだ。焦ったよねー、女勇者ちゃんがくれた兜を壊しちゃってさ。
586: :2012/10/28(日) 22:33:43 ID:6xWpg1Pyas
側近「兜が壊れた?……そうか!」

側近「呪いの兜は対象者の力や魔力を封じる!それが壊れて外れたことで、魔王様の体に封じられてた分の魔力が戻ったんだ!」

魔王「その戻った魔力で回復魔法をかけて、お腹に開いた穴を修復したんだよ」

魔王「まあ出血もひどかったし、即座に全回復とはいかなかったけど、一命は取り留められたんだよね」

魔王「でも、そのせいで女勇者ちゃんがプレゼントしてくれた兜壊れちゃった……ごめんね、女勇者ちゃん」

女勇者「ううん、全然いいよ!魔王が無事で本当によかった!本当にあの兜あげててよかったよ!」

魔王「許してくれるの?」

女勇者「魔王が生きててくれただけで十分だよ!本当にありがとう!」

魔王「久々の女勇者ちゃんの優しさが俺の心に沁み渡るでえ……」ポロポロ

龍人「泣いてる暇なんかねえよ、馬鹿魔王。てめえが生きてる理由はわかった。で、あの糞野郎はどうなったんだよ?」

魔王「……異界王のことだね」
587: :2012/10/28(日) 22:34:59 ID:6xWpg1Pyas
自分を回復して、まだ弱ってるとはいえ少しは余裕も出来た俺は、異界王も回復して上げることにしたんだ。

側近「異界王も回復したんですか!?」

魔王「うん。あ、でもその前に力は封印させてもらったけど」

龍人「歴代勇者や俺にかけたあの魔法か……」

そうして力を封印したんよね。でも、異界王すっごい強いから、全部は封印出来んかったんよ。
まあでもだいぶ力はなくなったから、もう大丈夫かなーって、異界王を回復して上げたんだよ。

魔王「待っててね、今回復してあげるから……!」ホワーン

異界王「うっ……んん、ここは……?」

魔王「あ、気がついた?大丈夫?何か痛いとことかない?」

異界王「イケメン弟!てめえ、生きてやがったのか!?」

魔王「うん。そのせいで兜壊れちゃったけど……」

異界王「ていうか、何で俺まで無事なんだよ?」

魔王「何でって、今回復魔法かけたからね」

異界王「はあ!?お前、俺を回復したのか!?」

魔王「うん。だって、誰だって痛いのはいやでしょ?女の子からいじめられるなら話は別だけどね!」

異界王「いや、それ別の話じゃねえよ、絶対……」
588: :2012/10/28(日) 22:36:33 ID:6xWpg1Pyas
魔王「あ、ごめんね。意識ない時に力を封印させてもらったよ」

異界王「……本当だな。ものっそい弱体化してやがる。てめえ、何で戦闘中にこれ使わなかったんだよ?」

魔王「かけるまで時間かかるんだよ。とても戦闘中に繰り出す余裕はなかったよ」

魔王「まあでも今こうしてかけられたからよかったよ!」

魔王「……ねえ、一方的に叩かれるのって痛いでしょ?怖いでしょ?嫌でしょ?」

魔王「だからさあ、異界王もう誰かをいじめて楽しむのをやめてほしいんだよ」

魔王「楽しみたいと思うことは普通のことだよ。それは悪いことじゃないよ」

魔王「でも、自分が楽しむために誰かを悲しませるのはNGだよ」

魔王「これから一緒に探してみようよ!皆で一緒に楽しめる方法!」

魔王「異界王だって変われるよ!大丈夫、変われるまで俺も協力するよ!」

魔王「……穴、閉じちゃったからもう戻れないしね」

異界王「……自分を殺しかけた相手を救って味方となるか。どんだけお人好しなんだよ、イケメン弟」

魔王「異界王が誰かをむやみに傷つけるような真似をしなくなったら力は返すから。だから、それまでは我慢してね!」

異界王「……もう俺には世界を支配する力もねえんだな」

魔王「力封じたって言っても、元が強力過ぎて全部は無理だったから、今でも側近クラスの実力はあるけどね」

魔王「でも、俺がいる限りはこの世界の人達をいじめさせはしないよ!」

異界王「……負けだなあ。俺の負けだ、参ったよ」
589: :2012/10/28(日) 22:39:43 ID:6xWpg1Pyas
魔王「さてと……この城、誰かいないの?」

異界王「俺しかいねえよ。雑魚にうろちょろされても目障りだからな」

魔王「えええ!?何それ、寂しくないの!?」

異界王「そんな感情は持ち合わせてねえよ。支配者たる俺様に、雑魚を引き連れる必要はねえ」

魔王「……まずはその考え方からどうにかしないとね」

魔王「じゃあとりあえず外に出よっか。俺が改心させるから異界王を許してあげてねって民に教えてあげないと!」テクテク

異界王「……」

魔王「……どしたの?何で動かないの?まだ体痛い?」ピタッ

異界王「忘れたのかよ、イケメン弟」

魔王「……何を?」

異界王「お前がいる限り、俺は支配者にはなれねえ」

異界王「支配者たる俺様には、そんなもんは受け入れられねえ。でも、もはや受け入れるしかねえ状況だ」

異界王「死んでしまったんだよ、支配者たる異界王はな。そんな状況で生きながらえて何になるんだ?」

異界王「忘れたのかよ、イケメン弟。俺の負ける時ってのは、俺が死ぬ時だけだぜ」スッ

魔王「お前……何を!?」

何かを企んでるのに気付いた時にはもう遅かった。
異界王は自分の首を右手で掴むと、そのまま握力で握りつぶした。
赤色が舞って、頭部が踊って、間もなく異界王の体は倒れてしまった。
俺もすぐ駆け寄ったんだけどね。もう回復魔法も無駄だった。……死んでたんだよ。
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