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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


341:🎏 :2012/10/13(土) 22:36:23 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……え?」

女戦士「側近……それ、マジか?」

側近「……ああ。魔王様は異世界に消えた。……恐らく死亡したと思われる」

女勇者「……う、嘘よね?ま、魔王が死ぬわけないもん……」

側近「……信じたくない気持ちはわかる。だが事実だ」

側近「魔王様は……異界王を殺さずにこの世界を救うべく……自らの命を断ったんだ」

女勇者「嘘だよ!」ドンッ

女魔法使い「ひっ」ビクッ

女僧侶「女勇者さん……」

女勇者「消えるわけないよ!死ぬわけないよ!あいつは……どんな苦境もはね返すような男なんだもん!!」ポロポロ

女勇者「穴が消えた!?また作ればいいじゃない!!それに死んだところを見たわけじゃないんでしょ!?勝手なこと言わないでよ!!」ポロポロ

側近「聞き分けろよ!!魔王様は異世界に渡った!!もう異世界へ行く手段はない!!」

側近「それに魔王様は魔力を全て使った!!どういうことかわかるだろ!?死んだんだよ、魔王様は!!」

女勇者「うっ……うぅ……」ポロポロ

側近「……すまん」

女僧侶「み、皆さん、落ち着きましょう。ショックなのはわかりますが、錯乱したままでは話し合いも出来ません」
342:🎏 :2012/10/13(土) 22:37:23 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「……どうすんだよ?」

側近「魔王様は、この世界に平和をもたらした偉大なる御方だ。その死は……全土を混乱に陥れるだろう」

側近「……まずは人間界の王に報告しよう。そして魔王様亡き今、残された我々が今後世界をどうしていくかを考えねばならん」

側近「そうしてある程度今後の方針が定まったところで、民に知らせよう。魔王様が亡くなっても、明確な今後の方針があれば混乱も少しは和らぐだろう」

女戦士「……和らぐかねえ?」

女僧侶「魔王さんは人間界、魔界関係なく慕われてる方です。そんな魔王様の死による混乱が、今後の方針を定めるくらいで収まるとはとても……」

女僧侶「でも……他に方法もないですね。わかりました。そうしましょう」

側近「じゃあ王都に向かうか。女魔法使いは……王都まで移動魔法使うのきついよな?」

女魔法使い「……」コクコク

側近「わかった。じゃあ一人ずつになるけど……俺の移動魔法で皆を移そう。一人ずつ俺に触れてくれ」

女戦士「んっ」ピトッ

側近「それじゃ行くぞ。残りは、またすぐ戻るから待っててくれ。それじゃ」シュンッ

女僧侶「ほら、女勇者さん……皆で王都に行きましょう」

女勇者「うぅ……うぐ……」ポロポロ
343:🎏 :2012/10/13(土) 22:38:01 ID:6xWpg1Pyas
王「おお、側近か!それに女勇者達も!」

王「女勇者、共存の街の調査について何も報告を受けておらぬが、一体どうなっておるのじゃ?」

王「噂では、共存の街の住民は謎の失踪を遂げたと言うし、謎の人物が世界征服を企み魔王との決闘を望んでおるとも聞く」

王「一体、共存の街で何が起こっているというのじゃ?わかっていることがあれば、報告願いたい」

王「側近もよろしいか?噂が本当であれば、魔王にも決闘の話が届いておると思うのじゃが」

女僧侶「王様……共存の街の件なんですけど、その……」

女戦士「あのー……何て言いますかねえ?えーっと……その〜……」

女勇者「……」

側近「……女勇者達への依頼も含めて、私から説明させていただきます。共存の街についてですが……」
344:🎏 :2012/10/13(土) 22:38:39 ID:6xWpg1Pyas
王「……な、なんと!側近よ、それは本当か!?」

側近「はい、事実でございます。魔界の王、魔王は異世界から来た敵を退ける際に……戦死しました」

王「何ということじゃ……自らの命を捨てて、この世界を守ってくれたのか……!」

側近「魔王亡き今、この世界は以前のように混沌に満ちるかもしれません。人間界と魔界は今後どのように行動致しましょう?」

王「ふむ……魔王という強烈な存在がなくなった今、世界の各地に隠れておった戦争派の活動が活発になる可能性もあるな」

側近「私もそこは懸念しております。魔王亡き今なら武力行使に走るということも十分考えられます」

王「ただ……多くの者が亡くなったわけじゃからこう言うのも心苦しいが、異世界の者の企みに巻き込まれたから戦争派の戦力もだいぶ落ちた」

側近「そうですね。今の戦争派の戦力を考えれば、事前の準備さえ整えておけば大した被害もないまま鎮圧できると思います」

王「そうして捕らえた者達は一体どうするつもりじゃ?」

側近「王様。魔王にそう質問したら、どのような答えが返ってくると思いますか?」

王「……そうじゃの。すまぬ、聞くまでもないことじゃった」

側近「……魔王が亡くなったとしても、その志までは失わせません。一部下として、しっかりと受け継いでいく所存です」
345:🎏 :2012/10/13(土) 22:41:18 ID:6xWpg1Pyas
王「とりあえず、極秘に歴代勇者を召集し、魔王の死が全土に伝わる前に各街の護衛に当たらせよう」

王「今は世界中が共存の街の噂で混乱しておる。勇者達を同時に遠征に向かわせても、それらの対処だとして戦争派に疑わることもなかろう」

側近「混乱……魔王の死を発表すれば、今のと比べ物にならない混乱に陥る可能性があります」

王「今回の件で懸念せねばならんのはむしろそっちじゃろうしな。……情けない話じゃが、今の人間界では、わしよりも民から信頼されておった男じゃった」

王「誰もが感謝し、その優しさで慕われ、皆の希望の指針となる男じゃった。そんな魔王の死が知れ渡ったら……」

側近「かといって、いつまでも隠すわけにもいきません。我々としても、新たに魔王職に就く魔物を探し、それを発表せねばなりません」

王「伝えるしかないようじゃの。民はこの事実を受け入れられるのじゃろうか……」

側近「……」

王「……まあよい。まずは各街へ勇者達を向かわせよう」

王「それには時間がかかる。その間に魔界の方もどうしていくかを決めておくべきじゃろう」

側近「そうですね。新たな魔王をどう決めるかという問題もあります」

王「そっちの問題が片付き、街の護衛も行き渡ったら、民に知らせるとしよう」
346:🎏 :2012/10/13(土) 22:42:06 ID:6xWpg1Pyas
王「すまぬが、そっちの問題が片付いたら、移動魔法で再びここに来てくれぬか?こちらには、人間界と魔界を移動魔法で行き来出来るほどの使い手がおらぬ」

側近「わかりました。そうしましょう」

王「女勇者達もそれでいいな?」

女勇者「……」

王「……女勇者?」

女戦士「あっ!了解、了解っす!それでいきましょー、王様!」

王「う、うむ。分かったのならいいのじゃ」

側近「それでは私は戻ります。魔界は魔界でやらなければならないことがありますから」

王「うむ。わざわざ御苦労であった。お互いひと段落ついた頃に再び会うとしよう」

側近「それでは失礼します」シュンッ

王「帰られたか。では、こちらも動くとしよう。大臣、各勇者を呼びだすのじゃ」

大臣「かしこまりました」

女勇者「……」
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