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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


229:🎏 :2012/10/6(土) 23:00:25 ID:6xWpg1Pyas
魔女っ娘3「はあ……はあ……!」

魔女っ娘3「魔道師ぃ!!貴様、騙したなぁ!!」

魔道師「はははは!騙すなんて人聞きの悪いことは言ってほしくないのう!」

魔道師「少なくともわしは、魔法学の街で発表した時から発言を偽った記憶はないわ!」

魔道師「わしは、理想の世界を目指して努力を続けた!」

魔道師「そして、ついにそれを形にする時が来た!」

魔道師「その形こそ、今この光景じゃよ!」

魔女っ娘3「その発言と、私達の魔力を吸い尽くすのがどう繋がるっていうのよ!?」

魔道師「わしの真の目的を死に行く貴様らが知る必要はないわ」

魔女っ娘3「やっぱり発動系なだけあって、攻撃魔法だった……!」

魔女っ娘3「恐らく……魔法陣の中にいる者から魔力を全て吸い尽くし、一つにまとめるような、そういう物……!」

魔道師「さすがは魔法に精通しておる一族じゃの。最期まで天晴れな分析じゃ」

魔道師「魔法の真相くらいは話してやろうかの。そう、これは攻撃の発動系魔法陣だったんじゃよ!」
230:🎏 1「軽く後付け設定」:2012/10/6(土) 23:03:05 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「魔法の源となる力……だからシンプルに魔力と名付けられたこの力なんじゃが」

魔道師「それは同時に命の力でもあるということは、この世界でも明らかになってることじゃ」

魔道師「故に、それらの著しい消費は死ぬ可能性も生まれるわけじゃの」

魔道師「その力を戦闘で使えば、確かに攻守で大いに役立てることはできる」

魔道師「だが、その力を使い切ってしまえば、自然と死んでしまうわけじゃ」

魔道師「この魔法陣は罠として敵の魔力を全て吸い取って殺し、更にはその魔力をこっちが用いるという一石二鳥の魔法なんじゃ」

魔道師「どうじゃ、この魔法陣は?聞けば聞くほど素晴らしいじゃろう?」

魔女っ娘3「お母さ……父……さ……ごめ……ごめんね……」

魔女っ娘3「」

魔道師「……死んだか。せっかくわしがこの魔法陣の素晴らしさを教えてやったのに……まあゴミが喋らなくなったところで、どうでもいいわ」

魔王「……何だこれ。干からびた物体が街中に転がってる……」

側近「魔道師!貴様、何をした!?」

魔道師「これはこれは魔王様。ずいぶんと遅いお着きで」
231:🎏 :2012/10/6(土) 23:05:00 ID:6xWpg1Pyas
魔王「おじいちゃん、これは一体どういうことですか!?」

側近「街の魔法陣が消えてますね。何らかの発動系魔法を既に放った……そういうことだろう、魔道師!」

魔道師「ご名答。そこらに転がってるゴミは、ついさっきまで生きてた人や魔物ですよ」

魔王「っ!」

魔道師「私の素晴らしい魔法でねぇ!全てのゴミから魔力を吸い取ってやったんですよぉ!!」

側近「上空に浮かぶ強大な魔力はそれか……やっかいなオリジナル魔法だな」

魔王「よくも……よくも大事な皆の命を!!」

魔道師「おやおや、魔王様。こいつらは貴方の命を狙っていた戦争派ですよ?それを殺して責められる謂れはないですよ」

魔王「関係ない!どんな考えでも、例え俺のことが嫌いでも!皆大切なこの世界の仲間だった!!」

側近「……魔道師。貴様、その口振りだと、自分は戦争派じゃないとでも言いたげだな」

魔道師「そうですよ。この世界の行く末など微塵も興味はありません。私の目的はいつだって、ただ一つでしたよ」

側近「……教えろ。こんな魔力を集めて貴様は何をする気だ?貴様は一体何者なんだ?」
232:🎏 :2012/10/6(土) 23:06:36 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……いいでしょう。あなた方には置き土産として教えてあげましょう」

魔道師「私は……わしはなあ、元々この世界の住人じゃないんじゃよ」

側近「この世界の住人じゃない……?」

魔道師「……お前達の世界から見れば異世界と言うべきか。わしはその異世界の王族の者なんじゃよ」

魔道師「この通り、魔法に長けた一族での。その力を用いて世界を支配しておった」

魔道師「じゃが……その支配が途切れる時が訪れた。生意気にも反乱してきた一人の馬鹿がおったんじゃ」

魔道師「普通なら我が一族はそういう馬鹿共を退けることができるんじゃ。何せこっちには魔法があるからの」

魔道師「しかし……どういうことか、そいつの強さは尋常じゃなく、我ら一族に死の危機が訪れてしもうた」

魔道師「そこでわしらは、魔法を使って危機を払うことにした」

魔道師「その魔法こそ、異世界と異世界を結ぶ魔法!わしらはそれを用いてこの世界にやってきたんじゃ!」

側近「異世界と異世界を結ぶ……そんなことが可能なのか?」

魔道師「可能なんじゃよ。ただ……高度な魔法を扱う技術はあっても、我らはそんな大きな魔法を発動させる魔力を持ち合わせていない」

魔道師「だからこそ、この魔法陣が重要になるんじゃよ」
233:🎏 :2012/10/6(土) 23:08:35 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「異世界と異世界を結ぶには、それはそれは大きな魔力が必要となる」

魔道師「そんな魔力を一個人が持ってるわけもないし、仮にわしらが持ってても魔力を使いきれば死ぬから使うわけにもいかん」

魔道師「ならば、どうでもいい民の命を用いればいいだけの話というわけじゃ。いざという時のために作っておいた魔法陣をわしらは発動させた」

魔道師「そう、ちょうど今みたいにの」

魔道師「異世界を結ぶ魔法は、空間に穴を作る。その穴こそ異世界への道で、その開け閉めには強大な魔力がいるんじゃ」

魔道師「そうしてこっちの世界に一時的に避難したわけじゃの」

魔道師「こっちの世界に渡ったわしは、悲痛な思いで穴を閉じた。開閉に必要な魔力は用意しとったからの。奴がこっちに来ないように……」

魔道師「……あいつは、わしの世界を奪いおったんじゃ!わしの意のままとなる世界をな!」

魔道師「わしはあの頃……父から王の座を譲り受け、あの世界を我が物とせんと息巻いておった時じゃった。これからって時だった……」

魔道師「だが、いよいよわしの世界を取り戻す時が来た。こうして魔力を用意できたんじゃからの」

魔道師「反乱した馬鹿も年老いてるか、下手すりゃ死んでるじゃろう。今こそ我ら一族が支配を再開する時じゃろうて!」

魔王「……そんな」

魔道師「あ?何か言ったか、魔王殿」

魔王「そんなくだらない理由でこんなにもたくさんの命を奪ったのかあ!!」
234:🎏 :2012/10/6(土) 23:10:22 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「くだらない……だと?」

魔道師「くだらないことなんかあるかぁ!!貴様にはわかるまい!地位を奪われる絶望が!」

魔道師「支配される存在でしかない下賤な民と同位とされ、程度の低い惨めな生活を送る!この屈辱が貴様にわかるか!?」

魔王「民と共にある生活の何が屈辱だ!」

魔道師「民など、我ら王族の玩具に過ぎんのだ!それと同等とされるのが屈辱でなくて何だと言う!?」

魔王「民は、国の大切な命だ!王族とか関係ない、大切な仲間だ!玩具なんかじゃない、皆生きてるんだ!そんな皆を導くために王族があるんだ!」

魔道師「王は強者だ!強者が支配する世界で生かされてるだけの命を、強者が好きにして何が悪い!?」

魔王「強者だからこそ、皆を守れるんじゃないか!大勢が苦しんで、一部の者だけが笑う世界なんて歪んでる!!」

魔道師「歪んでいるのは貴様の頭じゃないか!?綺麗事並べるだけじゃ王族などやれんよ!」

魔道師「……甘ったれた理想論者の世界に留まる事はないか。わしはさっさと戻って王をやろう。はあああ……!」

側近「っ!上空の巨大な魔力が小さくなっていく……」

魔王「その代わりに穴が出来た……ドンドン大きくなっていく。あれが異世界へと続く穴?」

魔道師「その通り。あれこそ我が故郷へと続く穴!数十年待ちわびた、希望のへの道……!」
235:🎏 :2012/10/6(土) 23:12:28 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「穴はわしの城へと繋げておる。あとは帰るだけじゃ!」

「寝言は寝てから言えよ、じじい」

側近「穴から誰か出てきた!?」

「人の城の空間に穴なんぞ開けやがってよ。てめえらこそ何者だよ?」

魔道師「貴様の城じゃと!?貴様、何様のつもりじゃ!?」

「何様かって?俺様を知らねえのかよ。ふざけた奴隷がまだいたもんだな」

異界王「てめえの国を治める王である異界王だろうがよ!あんま舐めた態度取ってると殺すぞ、じじい!」

魔王「国を治める王?それって……」

側近「今の異世界を治めているのがこいつってことでしょうか……」

異界王「異世界?そっちのイケメン兄弟、何言ってんだ?」

異界王「ああ、でもこんな場所見覚えないな。何?じゃあマジで異世界なんか?」

魔道師「どういうことじゃ?あれから長い年月が経っておる。わしを追い出した憎きあいつも老けたか死ぬかしてるはずじゃ……」

異界王「追い出した?……ああ、なるほどな!じじい、お前、前に俺の国を支配してた魔法一族か!」
236:🎏 :2012/10/6(土) 23:14:15 ID:6xWpg1Pyas
異界王「よく聞けじじい。確かにお前らを追いやった男は死んだよ」

異界王「だがな、奴には息子がいたんだよ。強さもきっちり受け継いだ息子がな」

異界王「それが俺だよ!強い俺がしっかりと世界を支配してやってんだよ!」

異界王「残念だったなあ、糞じじい。雑魚らしく逃げ惑って好機を窺ってたみてえだが、そんな好機は俺がいる限りあり得ねえよ」

魔道師「……馬鹿な」

異界王「親の不始末を片づけるのも子の役目かね……死ね!」バシューッ!

魔道師「えっ……あああああ!!」

魔王「お前、何を!?おじいちゃん、大丈夫!?」

側近「……駄目です。既に亡くなっています」

側近「魔力を具現化して飛ばすだけの単純な攻撃魔法……しかし、それで命を奪う」

側近「ということは、奴の放った魔力は相当な威力だと考えられます」

異界王「そういうことだ。このじじいの一族みたいに猪口才な魔法を覚える必要も、めんどくせえ魔法陣を作る必要もねえ」

異界王「俺の屈強なる体とその身に宿る強大な魔力さえあれば何もかも支配できる!俺は選ばれし強者なんだよ!」
237:🎏 :2012/10/6(土) 23:15:30 ID:6xWpg1Pyas
異界王「さて、イケメン兄弟よ。ここは異世界って言ったな」

側近「ああ。お前の世界とは異なるはずだ」

異界王「ふーん……そうか……」

魔王「それがどうしたんだよ!」

異界王「いや、最近こっちの人間共は元気もねえし弱いしで糞退屈なんだよ」

異界王「ぎりぎり死なない程度の拷問をかけるくらいしか楽しみがないんだわ」

魔王「お前……!」

異界王「だからよ、最近全然暴れてなくてよ。大暴れしてスッキリしたいんだよな」

異界王「ただ、弱くてやる気のねえ俺の国の奴隷共を殺したって面白くねえし、労働力なくなってめんどくさいんだわ」

異界王「でも、この世界ならそんな心配はいらない」

側近「っ!」

異界王「どれだけ殺そうと、俺の国には関係ねえ。思う存分暴れられるっていうもんだろ」

異界王「こっちの世界の弱者共は俺を楽しませてくれるかなあ!?」

側近「……来る!」
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