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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


212:🎏 :2012/10/4(木) 23:04:20 ID:6xWpg1Pyas
その日の夜。共存の街、秘密地下にて。

魔道師「……では、ここに集まってるのが全ての賛同者ということでいいな?」

魔女っ娘3「ええ。間違いないわ」

魔道師「……若い女子がこの集団を仕切っておるのか?」

魔女っ娘3「甘く見ないでくれる?これでも私、死霊鉱山での戦いに参加していた魔物よ」

魔道師「ほう、魔物何種かで戦争起こそうとした、あの騒ぎか」

魔女っ娘3「それにしても……この街の地下にこんな空間があったなんてね」

魔道師「驚くのはこっちじゃ。戦争派がこんなにおるとはな」

魔女っ娘3「世界の一割を占める戦争派、そのほとんどが集結してるわけだからね」

魔女っ娘3「一割って聞いたら少なく感じるかもしれないけど、実際目にすれば多い数よ」

魔女っ娘3「それほどの魔物と人間が、共存などを望まずにいるってことよ」
213:🎏 :2012/10/4(木) 23:05:15 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「けっこうなことじゃ。これだけの数がおれば、わしの計画も順調にいくわい」

魔女っ娘3「……あんまり調子に乗らないでくれる?劣等種の人間風情が」

魔女っ娘3「あんた達人間共は、私の家族の仇なのよ。本当は今すぐここで殺してやりたいくらいよ」

魔女っ娘3「私の目的にあんたの計画が役立ちそうだから今は協力してやってるだけよ」

魔女っ娘3「世界が再び魔物と人間に別れ、争いに浸かった毎日が戻ったら、その時はあんた達人間を殺してやるからね」

モブ人間「それはこっちの台詞だ!野蛮な魔物のメスめ!犯すにも値しねえんだよ!」

魔女っ娘3「あんた、今すぐ死んでみる?私の魔法、人間を殺すくらいわけないわよ?」

魔道師「ほっほっほ、元気がええのは構わんが、今はそれらを魔王に向けるんじゃな」

魔女っ娘3「……本当に魔王を殺せるの?あの魔王が死なないと、魔物と人を再び別つのは無理よ」

魔女っ娘3「それに、認めたくないけど、あいつの実力は本物よ。ここにいる全員が一斉に襲ったところで、本気だされたら10秒も持たないわよ」
214:🎏 :2012/10/4(木) 23:06:33 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「安心しろ。このチラシで集まったお前らがおるんじゃ。絶対にうまくいくわい」

魔女っ娘3「……私達用の特別な魔法がかかってるのよね?」

魔道師「そうじゃ。このチラシにはわしオリジナルの魔法がかかっておる」

魔女っ娘3「普通に見れば、共存の街への移住を勧める内容でしかない……そういうことよね?」

魔道師「そういうことじゃ。これには、特定の者には隠しメッセージが見えるように施しておる」

魔道師「……そう、主らのような、人間と魔物が共に在る平和を嫌う者へのメッセージじゃ」

魔女っ娘3「共存を嫌う者達へ。革命の手立てがある。人と魔物を別ちたいのであれば、共存の街に集え……私達にはこのようにしか読めないわ」

魔道師「……どんなことがあっても揺るがない、真なる憎悪を持つ者をずっと待っておった」

魔道師「一年前ではうまくいかんかったじゃろうな。魔王の言葉一つでころっと態度を変えるような連中ばかりではな」

魔女っ娘3「確かにそうね。死霊鉱山で戦った私の仲間達も、今ではほとんど共存派よ。信念も糞もあったもんじゃないわ」

魔道師「その時期にこれをやっておれば、裏切られる恐れもあった」

魔道師「だが、主らは違うじゃろう!共存へと進む世界、その一年を以てしても、変わらず憎悪を抱き続けた!」

魔道師「わしは、そういう信念のある同士を待っておったのじゃ!一つの目標の下、決して裏切らず完遂できる同士を!」
215:🎏 :2012/10/4(木) 23:07:44 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「これなら野望も達成できるというもんじゃ。わしは嬉しく思うぞ」

魔女っ娘3「ふざけた平和を打ち崩すという野望よね」

魔道師「……そうじゃな」

魔女っ娘3「そのために、あんたの計画の全てを教えなさいよ。魔王や女勇者が嗅ぎ付けてる。そろそろやばいわよ」

魔道師「そうじゃな。わしも問い詰められて、いよいよ誤魔化すのは限界じゃと思っとったところじゃ。計画を実行に移す頃合いじゃろう」

魔女っ娘3「これだけ戦争派を集めたのはいいとして、あいつらを倒す算段はあるの?」

魔女っ娘3「魔王に側近、女勇者一行がいて、本格的な戦いになったら龍人や勇者だって加わると思うわ」

魔女っ娘3「これだけの面子を相手に、本当に私達で勝ち目があるというの?」

魔道師「そのための、あの町の魔法陣じゃよ」

魔女っ娘3「……気にはなってたわ。魔法に精通してる魔女族の私でも知らない魔法陣だもの」

魔女っ娘3「あれって何なの?発動系魔法陣みたいだけど、どういう効果があるのよ?」

魔道師「あれはな……補助魔法の魔法陣じゃよ」
216:🎏 :2012/10/4(木) 23:10:38 ID:6xWpg1Pyas
魔女っ娘3「補助!?補助魔法の発動系魔法陣っていうの!?」

魔道師「通常、補助魔法の魔法陣は持続系じゃな」

魔道師「魔法陣内にいる限り、その者の能力を上げる効果があるわけじゃ」

魔道師「しかし、その能力向上は高が知れておるし、魔法陣の中でしか効果がない」

魔道師「そこでわしは発動系の補助魔法陣を完成させた!」

魔道師「下準備も大変ではあるが、一度完成させて発動させれば、強い補助効果が永遠に続くのじゃ!」

魔道師「その力を戦争派の諸君に与えたくて、わしは皆を集めたわけじゃ!」

魔女っ娘3「……補助魔法なんかで、あの魔王に勝てるようになるの?」

魔道師「なめてもらっては困るな。わしのこの魔法陣ならそれが可能じゃ」

魔女っ娘3「……じゃあ質問を加えさせてもらうわ。それほど強力な魔法をかけて、私達は無事でいられるの?」

魔道師「……さすがは魔法に精通しておる魔女族じゃな。そこを見逃さぬとはな」
217:🎏 :2012/10/4(木) 23:11:43 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「強力な補助魔法じゃ。強引に対象者の戦闘能力を引き上げるが、その分負担も多いでな」

魔道師「高い戦闘能力と引き換えに、体に障害が起こっても不思議ではない。最悪、死の可能性もある」

魔道師「補助魔法を覚えておいて、自分に使わぬ理由はそこにある。まあ、わしは老いぼれじゃから、強化しても大差ないっていうのもあるがな」

魔道師「だからこそ、揺るがない強い憎悪を抱きしお前たちをここに集めたのじゃ」

魔道師「……危険な物じゃからな、強制はせんよ。さあ、お前達はどうする?」

魔女っ娘3「……いいわ。やりましょう」

魔道師「おお、いいのかね?死ぬかもしれんのだぞ?」

魔女っ娘3「幸せを奪われたこの世に未練などないわ。あるのは憎悪だけ……人間との共存なんてふざけた世界を壊せるなら、命くらい惜しくないわ」

モブ人間「そうだ!魔物を追い出せるのであれば、それでいい!家族も何もかも失った俺達にあるのは、共存を壊す使命だけだ!」

魔道師「ありがとう……その答えを聞けてわしも安心したよ」

魔道師「さあ……計画を実行に移そう。人と魔物は分かりあえぬ存在……自然の摂理を今こそ取り戻すのじゃ!」

魔女っ娘3「行きましょう……ふざけた世界を壊しにね」
218:🎏 :2012/10/4(木) 23:12:41 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……全員地上に出たか」

魔道師「馬鹿じゃのう。利用されてるとも知らずに……」

魔道師「人や魔物が多く集まれば何でもよかったし」

魔道師「魔法陣に留めさせておく理由が簡単に作れるなら、それでよかっただけなんじゃがの」

魔道師「まあわしには関係のないことじゃな」

魔道師「急ぐか。わしの野望が叶う瞬間も、もうそこまでやってきておる……」
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