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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


154:🎏 :2012/9/29(土) 13:51:59 ID:4.MWSg5KoU
ドラゴン「それからなんだかんだ一週間が流れました」

ゾンビ「共存の街について調べていた魔王様達でしたが、謎はわからないままでした」

スライム「果たして魔王様達はチラシの魔法の謎を解けるのでしょうか?」

龍人「……お前ら何言ってんだ?」



側近「すっかり魔法学の街に住み着いちゃいましたね」

魔王「共存の街はまだ完成してないって言うしねー」

側近「発案者の老人が言うには魔法で完成間近らしいですけど……」

魔王「予定地は普通に平地状態だよね。本当に街って出来てるのかなあ?」

側近「魔界にも例のチラシが配られて、今や魔法学の街は人と魔物で溢れかえってますからね」

魔王「これ以上待たせたら収集つかないよね。おじいちゃん、どうするつもりだろ?」

「共存の街の件で魔道師さんが広場で説明するってよ!」

魔王「……おっ?何か始まったみたいよ?」

側近「広場の方ですね。行ってみましょう」
155:🎏 :2012/9/29(土) 13:53:23 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「魔王と過ごし始めて一週間も経っちゃったよ……」

女戦士「で?進展はあったのかよ?」

女勇者「ん〜……進展はないなあ。魔王の気持ちも尊重しなきゃいけない問題だからね。なかなか進まないよ」

女戦士「……お前らどんだけ鈍くて奥手なんだよ」

女勇者「……?」

女僧侶「女魔法使いさんはすっかり回復したのでいいんですけど」

女僧侶「共存の街の調査に関しては未だ何もわかっていませんね」

女魔法使い「……」

女戦士「調査の任務が手付かずだもんな。そろそろ王様も雷落とす頃かな」

女勇者「そうは言っても、情報がないんだもん……発案者のおじいさんもチラシの魔法の効能教えてくれないし」

女戦士「やべえな……どうすんよ?」

「共存の街の件で魔道師さんが広場で説明するってよ!」

女僧侶「……聞こえました?」

女勇者「聞こえた聞こえた!広場の方だね!何か進展があるかも……行ってみよう!」
156:🎏 :2012/9/29(土) 13:54:36 ID:4.MWSg5KoU
魔王「うわあ、すっごい人だかりだね!」

側近「これではちょっと広場まで辿り着けませんね。浮遊魔法使います?」

魔王「そうしよっかー」フワリ

側近「それじゃ空中から様子を窺うとしますか……んっ?」フワリ

女勇者「うわあ、人がいっぱいだよ!これじゃ広場の方にいけない……」

魔王「女勇者ちゃん達も確認しに行くのー?」フワフワ

女勇者「え?あ、うん……う、浮いてるー!?」

側近「……その台詞から察すると、お前達は浮遊魔法覚えてないのか」フワフワ

女勇者「覚えてないよ!鶴仙流でもないんだから舞空術の類なんて!」

魔王「それだと女勇者ちゃん達が広場に行けないね……どうしよう?」フワフワ

女戦士「……魔王達が連れてってくれよ」

魔王「え?」フワフワ

女戦士「魔王と側近が前と後ろで二人抱えれば全員で広場いけるじゃん」

魔王「!?」フワフワ

女勇者「!?」
157:🎏 1「いくら払えばこいつら爆発してくれるんだろう……」:2012/9/29(土) 13:56:32 ID:4.MWSg5KoU
女戦士「私と女勇者は魔王な!魔王、私重たいけど大丈夫か?」

魔王「お、俺は大丈夫だけど!女戦士ちゃんや女勇者ちゃんは嫌じゃないの?」フワフワ

女戦士「嫌なわけないだろww一応イケメンに抱えてもらえるんだしwwwあと……」

女勇者「あわ、あわわわ……」プシュー

女戦士「あんな感じで故障し始めてるけど、嫌じゃないのは私が保証してやっからwww」

女戦士「とにかく広場に連れてけって!魔王の背中もーらい!」ムニュッ

魔王「はわあああ!!せ、背中に柔らかな感触がああああ!!」フワフワドキドキ

女戦士「女勇者は前面でお姫様抱っこでもしてもらえよwww」

女勇者「おおおお姫様抱っこおおおぉぉ!!!?」プシュー

魔王「くぁwせdrftgyふじこlp!?」フワフワドキドキ

女戦士「あっはっはwwwおもしれぇわ、お前らwww」

側近「……何かもう決定っぽいな。お前らはそれでいいか?」フワフワ

女僧侶「構いませんが……素敵な殿方に抱えていただけるのは緊張しますね///」

女魔法使い「……///」
158:🎏 :2012/9/29(土) 13:57:39 ID:4.MWSg5KoU
側近「浮遊魔法で広場の上空まで来ましたね」フワフワ

魔王「あああああ!!気持ち良死するううう!!」フワフワドキドキ

女戦士「どんな死に方だよ、それwww」

女勇者「あああああ!!気持ち良死するううう!!」ドキドキ

女戦士「夫婦で同じボケしてんじゃねえよwww」

側近「……あ、駄目だ。あの馬鹿共は一旦無視しよう」フワフワ

側近「うん、ここからあの老人の姿が確認できるな」フワフワ

女僧侶「声も届きますね。発表をしっかりと聞きましょう。共存の街について何かわかるかもしれません」ガクガク

側近「……女僧侶、お前何で震えてるんだよ?」フワフワ

女僧侶「た、高いところが苦手なんです!」ガクガク

側近「どいつもこいつも……ったくよぉ」フワフワ
159:🎏 :2012/9/29(土) 13:59:33 ID:4.MWSg5KoU
魔道師「皆様、お集まりいただきありがとうございます」

魔道師「ここにいる方々の多くは共存の街に興味があって集まられたものと思います」

魔道師「実際に移住を考えている方、街を見てみたいという方」

魔道師「各々に様々な思惑があって、今日この瞬間を迎えているものと思います」

魔道師「私にとっては、その何れもが大変喜ばしいことです。誠にありがとうございます」

魔道師「さて、各地で宣伝をさせていただいたことで、今や共存の街は多くの方の知るところとなっております」

魔道師「その目的は、この度配らせていただいたチラシに書いてある通りです」

魔道師「私は、この一年間で理想の世界を目指して努力を続けました」

魔道師「そして、ついにそれを形にする時が来たのです」

魔道師「その形こそ共存の街です!」

魔道師「街は既に完成しております。後は私の魔法を用いて、魔界と人間界の境目にそれを現すだけです」

魔道師「これほどの方々が集まっている今日こそ、新たな歴史を作る記念日に相応しいと考えております」

魔道師「……私はこれより共存の街を誕生させると、ここに宣言致します!」
160:🎏 :2012/9/29(土) 14:00:43 ID:4.MWSg5KoU
側近「……とうとう共存の街を現す気か」フワフワ

側近「女僧侶、奴のスピーチで気になるとこはあったか?」フワフワ

女僧侶「いえ、特に怪しいようには感じませんでした」ガクガク

側近「それが逆に怪しくもあるな。未だにチラシの魔法に関しては説明無しだしな」フワフワ

側近「やっぱり手放しで喜ぶわけにはいかないな。何か裏があると仮定して向き合った方がいい」フワフワ

女僧侶「とりあえず行ってみるのが一番でしょうね」ガクガク

側近「そうだなあ。でもその前に……」フワフワ

魔王「ふわあああ!前後に幸せの感触があああ!///」フワフワドキドキ

女勇者「魔王にお姫様抱っこ……ああああああああ!///」ドキドキ

女戦士「うっせーよ!奇声発してんじゃねえよ!さすがにもう飽きてきたよ!」

側近「あいつらをちょっと黙らせるとしようか」フワフワ

女僧侶「……絶対聞いてないですよね。説明しなきゃいけないのかなあ……」ガクガク
161:🎏 :2012/9/29(土) 14:01:53 ID:4.MWSg5KoU
スピーチが終わったので地面に降り立ちました。

側近「……正直にお答えください。魔王様方、話聞いてましたか?」

魔王「ごめんなさい……正直それどころじゃなかったです」

女勇者「魔王と同じです……」

女戦士「右に同じく」

側近「……ふん!」シュッ!

魔王「あいたっ!な、何もローキックしなくてもいいじゃん!」

女戦士「なー女僧侶ー。あのジジイ何て?」

女僧侶「ご自身で読み返してきてください!」

女勇者「女僧侶まで怒ってる……」

女僧侶「こっちは高くて怖いのを我慢してまで話を聞いてたんですよ!?」

女魔法使い「……」ヨシヨシ

女僧侶「女魔法使いさん……ありがとうございます」

魔王「えーっと、じゃあ読み返してくるからちょっと待ってね」
162:🎏 :2012/9/29(土) 14:02:53 ID:4.MWSg5KoU
魔王「……なるほどー。共存の街を出現させるよ!ってことねー」

側近「一言でまとめるとそういうことです」

女戦士「え、じゃあ魔法学の街でゆっくりしてる場合じゃないじゃん。早く行こうぜ!」

女僧侶「誰のために留まって説明したんだと思ってるんですか?」ゴゴゴゴ

女戦士「ご、ごめん……ごめんなさい……」

女勇者「女僧侶、怖いよ……」

魔王「美人だから怒ると迫力でるね……本当に女僧侶ちゃんは美しいや」

女僧侶「……お、おだてたって無駄ですからね!///」

側近(案外こいつもちょろいな)

女魔法使い「……共存の街……行こう……」

女勇者「あ、うん。そうだね。私達も向かうとしよう!」
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