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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


108:🎏 :2012/9/24(月) 23:16:12 ID:4.MWSg5KoU
魔王達が魔道師に会った頃、王都では……

女勇者「最近勇者としての仕事が多すぎて自由がないよ……」

女戦士「仕方ないだろ、仕事なんだし。大体、和平結ばれた直後が自由に遊び過ぎだったんだよ」

女僧侶「温厚な王様が直々に怒りましたからね……」

女勇者「最近魔王と会えないどころか、ファンクラブの活動すら参加できてないよ……」

女戦士「我慢しろよ。大丈夫だって、あいつフラグ有効活用出来ないっぽいし、当分はフリーだよ、安心しろ」

女勇者「大丈夫かなあ?会長に取られたりしないかなあ?」

女僧侶「大丈夫だと信じましょう。それでも不安なら、仕事を早く終わらせて、魔王さんへのアタックが出来る時間を作りましょう」

女勇者「……そうだよね。私頑張るよ!」

女魔法使い「新しい仕事……王様から……」トテトテ

女戦士「www」

女勇者「あうぅ……」
109:🎏 :2012/9/24(月) 23:17:06 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「もー!これじゃ時間なんて作れないじゃない!」

女戦士「女勇者〜wwもう諦めて駄目な女四人組として仲良くしようぜ〜www」

女勇者「嫌よ!魔王にとっての特別な存在になりたいんだもん!」

女僧侶「女魔法使いさん、王様直々の仕事というのは?」

女魔法使い「……」スッ

女勇者「チラシ?えーっと……」

女戦士「人と魔物の共存の街……賛同者は移住求む……」

女勇者「あーはいはい。最近人間界でばら撒かれてるっていうお知らせね」

女戦士「これがどうかしたのかよ?」
110:🎏 :2012/9/24(月) 23:18:30 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「……あんたって本当に魔法は駄目なのね」

女戦士「何だよ、馬鹿にしてんじゃねーぞ」

女僧侶「このチラシの一枚一枚に何かしらの魔法がかけられているんです」

女戦士「何かしらって何だよ?」

女勇者「それがわからないから何かしらのって言ってんでしょ」

女僧侶「普通にこれを各地に配るだけなら当然魔法をかける必要はありません」

女僧侶「しかしこれには一枚一枚に魔法がかけられています」

女僧侶「そしてその効能が謎なんです。警戒しておいた方が賢明かと思われます」

女僧侶「王様の依頼というのも、この謎の魔法を解明してほしいというものではないでしょうか?」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「当たりみたいね」
111:🎏 :2012/9/24(月) 23:20:34 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「このチラシに書かれてる内容は素晴らしいと思うわ。これを否定はしたくないよね」

女勇者「でも、謎の魔法がかかってて、怪しいのも事実よね」

女勇者「だから私達がその謎を解明して、それを以て王様が信じるかどうかを決めるっていうわけね!」

女僧侶「女魔法使いさん、この魔法、解明出来そうですか?」

女魔法使い「……」フルフル

女勇者「駄目みたいね」

女戦士「女魔法使いが駄目なら、私達じゃ解明は無理じゃないか?」

女勇者「そうね。だからやることはシンプルよ」

女勇者「この共存の街に行ってみて、調べるのよ!」

女戦士「おー!虎穴に何とかして何とかって奴だな!」

女勇者「……虎穴に入らずんば虎子を得ず」

女戦士「それそれ!それって奴だな!」
112:🎏 :2012/9/24(月) 23:22:36 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「その街には当然この魔法をかけた人物もいるだろうし」

女勇者「街に直接行ってしまえば、怪しいのかどうかも見て判断できるし」

女勇者「これはもう行ってみるしかないよね!」

女戦士「そうだな。それじゃ……私達の冒険も再スタートってわけだな!」

女僧侶「一年前に魔王さんの城を目指して旅した時以来ですよね。徒歩でいいですか?それとも馬車でも手配しましょうか?」

女勇者「そうね……どうしましょうか」

女魔法使い「……」クイクイ

女勇者「ん?どうしたの?服引っ張って」

女魔法使い「移動魔法……覚えた……」ピース

女勇者「えっ!?移動魔法覚えたの!?」

女戦士「いつの間に……」

女魔法使い「……」つジョウキュウマドウショ

女僧侶「今なお勉強していたんですね。さすが女魔法使いさんは勤勉ですね」
113:🎏 :2012/9/24(月) 23:23:50 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「じゃあこの共存の街まで連れてってくれる?」

女魔法使い「……」コクコク

女戦士「……冒険、再スタートしなかったな」

女僧侶「いいじゃないですか。冒険をしなくても、私達の絆は揺らぎませんよ」

女勇者「あっ……でも、私達この共存の街の場所を知らないね」

女僧侶「チラシによると、人間界と魔界の境目に造るみたいですから、魔界に近い魔法学の街でいいんじゃないですか?」

女勇者「そうしよっか。それじゃ女魔法使い、お願いね!」

女魔法使い「……皆、私に掴まって」

女勇者「わかった」ピトッ

女戦士「了解っと」ピトッ

女僧侶「これでいいですか?」ピトッ

女魔法使い「……行きます」シュンッ
114:🎏 今回はここまで:2012/9/24(月) 23:25:15 ID:4.MWSg5KoU
女勇者「……おおっ!魔法学の街だ!」

女戦士「すげー!本当に一瞬で着いたなー!」

女僧侶「ありがとうございます……って、女魔法使いさん?」

女魔法使い「……」ハァハァ

女戦士「なんかめっちゃ疲れてんな」

女勇者「どうしたの?具合悪いの?」

女魔法使い「長距離で使ったの……初めてで……」フラフラ

女戦士「はー。やっぱたくさんの人数運んだり長い距離移動したりは大変なんだな」

女勇者「それを軽々やってのけるあたり、やっぱり魔王って凄いんだね!」

女戦士「はいはい、夫自慢はまた今度聞いてやるから」

女勇者「お、夫自慢って!///まだ付き合えてすらないって!///」

女僧侶「それで、女魔法使いさんは大丈夫なんですか?」

女魔法使い「……きつい……」フラフラ

女僧侶「そうですか。では、少し早いですけど宿を取って休みましょう」
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