高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───続行。
【前スレ目次】
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【登場人物】
>>2-3
【当スレ目次】
>>768-769
647: ◆UTA.....5w:2013/2/7(木) 17:33:02 ID:LUoMz.czaI
>>641
あんな暑苦しいおっさんを好いて下さるなんて感激ですw
もしかして、生徒指導の口癖の元ネタをご存知なのでしょうか。彼はプロレスファンです。そして○日好きです。橋○の追悼番組を見て号泣したそうです。
641さんにこの伏せ字が伝わっている事を願っていますw
>>642
設定だけは一丁前に盛り沢山です。いつもは物語から考えていくのですが、今回は登場人物から入ったので濃過ぎるのかもしれません。
642さんのチョコレートは1が美味しく頂きます(`・ω・´)
>>643
誰と誰を入れ替えても可笑しな事になると思うので、私自身も楽しんで書けそうです。ご希望があればお応えしたいと思うのですが、なければ私の判断で入れ替えちゃいますね!
>>644
お疲れ様でございます。
折角支援を頂けたのに長い間音沙汰もなく放置してしまって申し訳ございませんでした……
>>645
あんな変態メガネでも、何とか一つ手に入れる事が出来ましたw
クッキーブラウニーとは何とお洒落な!バレンタインに渡すものといえばチョコレートしか思い浮かばなかった能無しなので戦慄しました。
そのお洒落なフレーズ、少し拝借させて頂きます……!
>>646
やっぱり、という事は前半は冗談ではなかったという事でしょうかw
清瀬に手を出すともれなくストーカーの清兄とそれを追うおっさんがセットでついてきます。オプションとして4馬鹿のトラブルに巻き込まれるというイベント付きです。
648: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 21:02:23 ID:wG8tbJ0GEU
待っていますとも!
ゆっくりゆっくり、自分のペースでね
っC
649: 名無しさん@読者の声:2013/2/10(日) 06:37:40 ID:49S3Ybz1KY
ゆっくりしていってね
つ支援
明日は(´・ω・`)に気をつけろ(´°ω°`)
| |
」υ 」
650: 名無しさん@読者の声:2013/2/17(日) 19:12:51 ID:QCsmRw/QU.
えっ?!オプションで4馬鹿の楽しいドタバタも付いてくるの?!
なら真剣に検討してみようか…あっ!ピヨちゃんには篠くんがいるじゃんか…orz
勝てるwww気がwwwしないwww
(´・ω・)つD
Σ(;゚Д゚)⊂≡ササッ
(///∇///)つCCC
651: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:40:09 ID:ckuIzWtpdw
──食堂
清瀬「な、なんか外騒がしいけど何かあったんやろか?」
鈴木「生徒指導先生の声だね。またあの子達が何かしたのかも」モグモグ
清瀬「なんやかんや言うて仲良しやんね、生徒指導先生」
鈴木「手の掛かる子程可愛いものなんだよ」モグモグ
\ マタンカヘンシツシャガァァァァ! /
清瀬「変質者とか聞こえるんやけど、ホンマに鳴海くん達なんやろか……」
鈴木「さあ、どうだろう」モグモグ
清瀬「よう考えたら鳴海くん達な訳あらへんやんね。さっき橘くんが教室でチョコ、食べてるって……」
鈴木「……」モグモグ
652: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:40:55 ID:ckuIzWtpdw
清瀬「篠原くん、一杯貰てはるんやろなあ……」
鈴木「大丈夫だって言ってたじゃない、橘くんが」
清瀬「ど、どうやって渡したらええんやろか!?」ワタワタ
鈴木「私もそれを考えていたんだけれど、昼休みを逃した以上は放課後しかないだろうね」
清瀬「そうやんね。二年生フロアに行く勇気はないし、やっぱり放課後……うう、緊張する……」
鈴木「……」モグモグモグ
清瀬(? 鈴木さんも緊張してやんのかな……?)
清瀬(そら緊張するやんね。初恋なんやもん。う、うちがしっかりせな!)
清瀬「しゃきっとせんかい!」
鈴木「」ビクッ
清瀬(気合いや!気合いやで、清瀬!)グッ
鈴木(清瀬のキャラ崩壊はいつになったら落ち着くんだろう……)
653: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:42:22 ID:ckuIzWtpdw
──校門近くの物陰
清兄「ふう。えらいしつこい先生やったなあ。外に逃げたはええけど、ずっと校門で見張っとるし……」
清兄「気付けばもう学校終わる時間とちゃいますのん。僕お昼ご飯も食べてへんのにー」
清兄「えと、何やっけ。し、し……アカン、彼氏の名前ほぼ忘れてもうた!」
清兄「とにかくアレや!早くせな何とかくんも帰ってまうし!」
清兄「まずはあの先生をどないかせん事には……」チラッ
清兄「! 居てはらへんやないの!ラッキー!」
清兄「ほな、もう一度お邪魔させて頂きますかね」コソコソ
清兄「……アカン、僕ホンマに変質者みたいや」
654: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:43:34 ID:0qRAev2QxY
清兄「中に入ったはええけど、生徒さんが見当たらへんやん。アレか、皆さんHRっちゅうやつか」
清兄「なんかええなあ……響きがもう青春やなあ。僕にもあんな時代がありましたよ」ニマニマ
女生徒「聞いた?変な人が学校内うろついてるらしいよ」
女生徒「お昼休みに生徒指導が追い掛けてたやつでしょ?キモいよねー」
清兄「おや、言うてる間に生徒さんとバッタリですわ。お嬢さん達ちょっとええかな?」
女生徒「」
女生徒「……ねえ、もしかしてこの人……」
清兄「?」ヘラヘラ
女生徒「ぎゃああああ変質者ああああああ!!!」
清兄「へ、変質者……!?」
655: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:44:13 ID:ckuIzWtpdw
清兄「ちゃう、ちゃうねん。僕は別に怪しい奴やないんです」ワタワタ
女生徒「誰かー!変質者が居るー!」
清兄「ちょっ……だから変質者ちゃうんやってば」
女生徒「いやああああ!触らないでええええええ!」
清兄「止めて!誤解を招くような事叫ばんといて!」
ドドドドド…
生徒指導「また現れやがったかタココラァァァ!!」
清兄「ひっ……また現れよったあの先生!」
清兄「お嬢さん達、驚かせてごめんやで。捕まる訳にはいかへんから逃げさせてもらいまーす!」ダッ
女生徒「いやあああ!逃げたあああ!」
656: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:45:27 ID:ckuIzWtpdw
──廊下
鳴海「うへへ、大量大量。プライドなんか捨てちまえばこんなにも義理チョコ貰えんだぞー」
桃山「アタシの手作りチョコまで奪うなんて、本当にプライドないわよね」
橘「まったくだな。そんなもの頭を下げなくとも手に入るだろうに」
篠原「? 橘、チョコ貰ったの?」
桃山「あらやだ!いつの間に?」
橘「昼休みにな。眼鏡を掛けた控えめなおさげ女だったぞ」ドヤァ
鳴海「うーわ、物好きも居たもんだな」
篠原「本命だったの?告白されちゃった?」ワクワク
橘「ふむ。告白、か……」
657: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:53:09 ID:0qRAev2QxY
橘「確かに何かを言おうとはしていたが、そんな事より気になる事があってな」
桃山「気になる事って何よ。アンタまさか……」
橘「乳だ」
桃山「……」
橘「あの女、見るからにサイズの合っていない下着を着用していたんだよ。まだ十代だというのに明らかにたわんでいた。聞けばスポーツブラだと言うではないか」
橘「いや、運動をするのであれば上下の揺れを軽減させるのには非常に有効だと言える。ストラップのずれも起こりにくく、負担はかなり減るだろう。見た目こそ華やかではないが、スポーツブラを悪だとは俺は思わないんだ」
橘「しかしどうだ。あの女は運動をする為に着用しているのではないと言うではないか。楽だから、ワイヤーが苦手だからという理由でサイズの合っていないスポーツブラを使用してやがった。乳がたわむ訳だ」
橘「だから俺は言ってやったんだよ。乳を育てて出直して来い、ありがとう、と」
鳴海「長ぇよ変態が」
桃山「ありがとう以外全部余計よ!」
篠原「その子、橘にそれ言われてどうしたの?」
橘「走り去った。己の意識レベルの低さに羞恥したんだろう」
鳴海「いや、ドン引きしたんだろうよ……」
658: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:55:04 ID:0qRAev2QxY
バタバタバタ…
篠原「ん?なんか足音が……近付いてきてない?」
鳴海「階段の方だな」ヒョコ
清兄「ぬわあっ!」
鳴海「!?」
\ ドッシーン! /
清兄「あいたた……」
鳴海「危ねぇな!ちゃんと前見ろよ!」
清兄「ごめんなさ……あれ?」
橘「なんだ、昼間の兄じゃないか」
清兄「あー、お兄さんやー」ヘラ
桃山「知り合い?」
橘「いや、昼に少し話しただけだが……まだ探していたのか」
清兄「えへへ、此処まで来たらムキになってしもて。しつこい先生に追い掛け回されて予定狂いまくりですわ……」
篠原「しつこい先生?」
659: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:56:09 ID:0qRAev2QxY
\ ヘンシツシャデテコイヤァァァ! /
清兄「アカン、来よったー!」
鳴海「全然話が見えねぇんだけど、あの声って生徒指導じゃね?」
桃山「間違いないわね。でも、変質者って確か担任ちゃんがHRで言ってた……」
清兄「ちゃうねん、誤解やねん。説明してる時間がないんやけど助けて下さい!」
橘「人探しをしているだけで、こいつは変質者ではないぞ。それだけは確かだ」
篠原「あはは、じゃあ一緒に逃げよっかー」ヘラヘラ
清兄「なんや、緊張感のない子やねぇ。お兄さん達、お名前は?僕は──」
生徒指導「やっと見付けたぞタココラァァァ!!」ダダダ
鳴海「うわっ!来た!とりあえず逃げるぞ!」
生徒指導「またお前らか4馬鹿共おおおおお!!!」
桃山「違うのよ先生、誤解よー!」
生徒指導「だったら止まらんかクソガキがああああ!!!」
660: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:58:10 ID:ckuIzWtpdw
──────‐‥
鳴海「上手く撒けたか……?」ハァハァ
桃山「こ、声は聞こえなくなったわね……」ゼイゼイ
橘「前にも言ったがな……俺は運動は得意としてないんだよ……」グッタリ
篠原「あはは、何とか逃げ切れたけど、此処屋上だよ。見付かったら逃げ道ないじゃん」
清兄「へへ、体力には結構自信あったんやけど、お兄さん凄いなあ。僕もヘトヘトやー」
篠原「いやあ、それ程でもー」
橘「ヘラヘラしやがって。似た者同士め……」
清兄「いやあ、それ程でもー」
桃山「何だか可愛らしい子ね。でも褒めてないんだからね」
清兄「オカマちゃんのツッコミもなかなか鋭いなあ。この学校はおもろい子が一杯やね」ニコニコ
661: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:59:06 ID:0qRAev2QxY
鳴海「つーか、アンタなんで此処に来たわけ?」
桃山「そうね、アタシも気になるわ。人探しならわざわざ生徒指導先生から逃げなくてもいいんじゃない?」
清兄「あー、うん。ただの人探しなら先生方に訊いた方が早いんやけどね」
清兄「僕の妹がこの学校に通ってるんよ。ほんで、えらい青春しとるって聞いたもんやから覗き見したろ思て……妹にバレたら怒られるやろし、こっそり見ようかと……」
篠原「あはは、お兄さんシスコンだ」
清兄「ファミコンです!」キリッ
鳴海「んで、妹って誰だ?俺達の知ってる奴?」
橘「特徴は聞いたが、どうやら俺達の知り合いではないようだ」
桃山「あら、それじゃあ何も協力してあげられないじゃないの」
662: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:04:24 ID:0qRAev2QxY
清兄「いや、ホンマはもうええかなーとか思たりしてるんよね」
橘「しかし……」
清兄「アカンたれな妹が慣れん土地でどう過ごしてるんか心配やったけど、君ら見てたら大丈夫な気がしてきたし」
清兄「きっと恋に友情に勉強にと、目まぐるしい青春の日々を過ごしてるんやろね」
桃山「アタシ達の周りだけでも本当に色々あったものね。案外忙しいわよ、高校生も」
鳴海「俺達の周りは色々ありすぎな気がするけどな」
篠原「最近漸く落ち着いてきたよねー」
清兄「あはは、そっか!そら羨ましい!」
橘「兄よ、幸いまだ生徒の大多数は下校していない。大人しく生徒指導に捕まって、せめて妹に挨拶でもしたらどうだ。帰るのだろう、地元に」
663: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:04:58 ID:ckuIzWtpdw
清兄「うーん、やっぱりいいや。怒られるん嫌やし、ほら、今日バレンタインやしね!」
鳴海「バレンタインは関係ねぇだろ」
清兄「甘いな少年。学生にとってイベントとは、背中を押す重要な役割を果たしているのだよ」
篠原「学生限定なの?」
清兄「大人にとってもそうかもしれんけどね。でもまあ、君らよりはやっぱり上手になるよ、上辺の付き合いとかは」
清兄「好きな人に渡す為に徹夜でチョコ作ったり、頭ん中それで一杯にしてキャッキャ出来るんは今の内ですよ。大人になっても出来ひん事はないけどね」
清兄「君らも今みたいにずっと一緒に居れる事ないんやから、後悔のないようにね」
鳴海「そんなの、どうすりゃいいか分かんねぇよ……」
清兄「簡単簡単!素直になればええんよ!」
桃山「素直に、ね。案外難しい事よね」
664: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:05:59 ID:0qRAev2QxY
清兄「そうやね、思春期なら尚更やね。でも、あの時ちゃんと伝えてればっていう後悔は、少なくともせんで済むよ」
清兄「ごめんね、ありがとう、大好き。この気持ちが伝えられたら十分です!」
桃山「それが出来ないのが子供なのよねぇ」
橘「そんなこっ恥ずかしい事、簡単に言えるわけがないだろう」
清兄「あはは、まあそうやんね。うん、僕もそうやった」
篠原「……俺は、」
清兄「?」
篠原「俺は素直になれなくて後悔したから……もうあんな思いはしたくない、と思う。ちゃんと、本当の自分で向き合っていきたい、です」
清兄「そっかそっか、うん。色々あったんやろねぇ、特に君は」ヨシヨシ
清兄「今のこの瞬間は今しかないんやから、何事にも必死になるとええよ。諦める事を覚えるんはもっと先でええんやから」
清兄「……って、僕ちょっとクサすぎやろか」ヘラヘラ
665: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:07:31 ID:0qRAev2QxY
鳴海「クサすぎ。んで、生徒指導と似たような事言ってる」
桃山「そういえば言ってたような気がするわね」
清兄「あれ、そうなん?あの先生もなかなか熱い人なんやね」
篠原「あのー、さっきから思ってたんだけど、お兄さんの妹って本当に俺達の知らない人?」
橘「さっき言っただろう。特徴を聞いても思い当たる人物が居なかったんだよ」
篠原「でもさ、何となく話し方とか言葉のイントネーションとか……そういえば名前、聞いてないし」
清兄「あ、そっか自己紹介してへんかった。僕の名前は──」
清瀬「お、おお、お兄ちゃん!?」
鈴木「ほら、やっぱり屋上だった」
清兄「あちゃー、よりによって妹に見付かってもた」
鳴海「え?マジで?ピヨの兄貴?」
桃山「ちょっと!何が『知り合いではないようだ』よ!」
橘「……あれ?」
666: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:08:37 ID:ckuIzWtpdw
清兄「なんや、君ら知り合いやったんかいな!」
篠原「やっぱり!なんか似てる気がしてたんだもん!」
清瀬「皆が走り回ってるん見掛けて探しとったんやけど、な、なんでお兄ちゃんが一緒なんよ!」
鈴木「噂の変質者の正体はお兄さんだったんだね」
鳴海「何だよ!全然話が見えねぇ!」
桃山「可愛らしい子だと思っていたけれど、ピヨちゃんのお兄ちゃんだったのね。ちょっと納得したわ」
\ ワイノワイノ /
橘「ええい!一気に喋るんじゃない!」
橘「順番に喋れ!順番に!」
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