高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───続行。
【前スレ目次】
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【登場人物】
>>2-3
【当スレ目次】
>>768-769
537: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:51:21 ID:FdTaUJcUKY
橘「……」グイッ
鳴海「何だよ。引っ張んなって」
橘「しょんべん先輩、後は頼んだぞ」
一年女子「おおwしょんべん先輩なら話しやすいww」
一年女子「しょんべん先輩、ちょっと顔貸して貰えます?」
鳴海「は?なんで俺……って、おい!さっさと退散してんしゃねぇぞお前ら!」
篠原「よく分かんないけど、頑張ってね!」グッ
桃山「ほら、アタシって冷え性だから。早く教室に戻って暖まりたいのよ」
橘「しょんべん先輩は随分後輩におモテのようで羨ましい限りだな」
鳴海「つーか、しょんべん先輩止めろ!」
一年女子「しょんべん先輩、此処じゃ何なんで少し移動しません?」
一年女子「しょんべん先輩wこっちこっちww」
鳴海「お前らもいい加減にしとけよ!」
538: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:52:33 ID:FdTaUJcUKY
──────‐‥
鳴海「……で?何なんだよ」ムスッ
一年女子「ちょwそんな怒らないで下せぇww」
鳴海「つーか、その喋り方どうにかなんねぇの?」
一年女子「見分けが付くようにするにはこれしかねぇでやんすww許しておくんなましww」
鳴海「……」
一年女子「あたしが話した方がスムーズなんで、此処からはあたしが喋りますねー」
一年女子「あ、でもどっちも名前は一年女子なんですよね」テヘ
鳴海「もう一号二号でいいじゃん。お前一号な」
一年女子「えー、しょんべん先輩センスなーい。一号とか全然可愛くないしー」
鳴海(なんだこいつら面倒臭ぇ……!)イラァ
539: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:54:02 ID:DQKEsv8xrE
一年女子「待ち伏せしてたのはですね、ちょっと訊きたい事があって。そのー……清瀬さんの事なんですけど」
鳴海「ピヨ?あいつ何かあったの?」
一年女子「もうっ、しらばっくれても駄目ですよー?これでも友達だから色々話は聞いてるんですー」
鳴海「色々?話?」キョトン
一年女子「しょんべん先輩も仲良いでしょ、イケメン先輩と!何にも聞いてないんですか?」
鳴海「篠原?あいつから聞くって、何を」
一年女子「何って、だからー……ていうか皆こんなに鈍感な子達ばっかりな訳ぇ?」ハァ
鳴海「お前がまどろっこしい言い方するからだろ。分かるように説明しろよ」ムッ
一年女子「じゃあ、単刀直入に訊きます。あの二人って付き合ってるんですよね?」
鳴海「……は?」
540: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:56:12 ID:DQKEsv8xrE
──教室
ガラガラ
桃山「あら、お帰りなさい」
橘「なんの話だったんだ?」
鳴海「んー、大した事じゃなかったけど……」チラ
篠原「ん?なーに?」
鳴海「篠原ってさー……いやいや、ねーよ。ないない」ブフッ
桃山「何よ一人で笑っちゃって。気味悪いわねぇ」
鳴海「いやぁ、一号二号がさー……まあ、んな事はどうでもいいんだ」
橘「一号二号?仮面ラ○ダーでも見たのか?」
鳴海「違うわ!そいつらの事はどうでもいいんだよ!」
鳴海「篠原って……つーか、お前ら全員誰かと付き合ってそういう事した事ある?」
541: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:59:06 ID:DQKEsv8xrE
桃山「そういう事って、アンタ……駄目よ、子供がいかがわしい事しちゃ!」
橘「ふむ。そういえばオカマでも恋愛経験があるんだよな」
篠原「一回会ったよね、梅川さん。桃ちゃんの言う通り可愛い子だった」
桃山「なっ、止めて頂戴!アタシ達は清い交際だったんだから!」
桃山「その……手を繋いだ事も、なかったし……」カァ
鳴海「照れんなよ気持ち悪い」
桃山「アタシはピュアなのよ。いやらしいDVDばかり集めてるような変態と一緒にしないで頂戴っ」
橘「お前は本当に何も分かっていないな。乳は究極の癒しだ。単なる性の対象ではない。乳と性的行為を結び付けるお前の様な人間こそ、変態と呼ぶに相応しいんじゃないか?」
篠原「あはは、引き出しに一杯AVコレクションしてる人に変態呼ばわりはされたくないなー」
橘「ならば逆に問うが、あの曲線美をこの目に焼き付ける方法が他にあるか?あの肉厚が弾む様を堪能する方法が他にあるというのか?」
篠原「う……そ、それは……」
542: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:59:45 ID:FdTaUJcUKY
橘「そもそも乳への性的意味合いに否定する説もあるというのに、思春期のガキ共はすぐに性とイコールで結び付けたがる……」ブツブツ
鳴海「もういい。お前がただの変態だって事はよく分かった」
篠原「でも、橘って変態発言をする割に女の子に興味あるようには見えないんだよね」
桃山「そういえばそうよね、アンタ恋とかした事あんの?」
橘「特定の異性に対して感情を左右された事はないな。そもそも、そんな事を考える時間なんて俺にはない」
篠原「そっか。妹ちゃんと弟くんも居るし、家事に勉強に……色々大変だもんね」
橘「大変だとは思っていない。ただ、今の現状が俺の全てだ。今は色恋沙汰にうつつを抜かす気にはなれないんだよ」
桃山「やだ、アンタなかなか良い男じゃない。変態なのが惜しいくらいだわ」
鳴海「まあ、その内ビビッと来たりすんじゃね?」
篠原「そうそう、知らない間に好きになってたりするしね。楽しい事かは分かんないけど、何事も経験するのが大事ですよ」
543: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:02:02 ID:DQKEsv8xrE
鳴海「……篠原は、どうなんだよ?」
篠原「へ?俺?」
鳴海「何事も経験した事あんの?」
桃山「馬鹿ねー。篠くんはアンタ達みたいに──」
篠原「あるよ?」
桃山「えぇっ!?」
橘「しかし、お前は確か幼馴染みの女に……」
篠原「うん、ちゃんと好きだったのはナツだけ。ハルが居なくなって、ナツが引っ越して……自棄になってた時期があったから」
篠原「あはは、俺って意外とモテるんだよー?慰めてくれる子は一杯居たんだ」
鳴海「いや、別にモテんのは意外じゃねぇけど……」
橘「つまり、本物の乳を拝んだ事があるという事か……!?」ワナワナ
篠原「あー、うん。ある。中学の時に、何度か」
橘「き、貴様っ……義務教育を受けている分際であの肉厚をその手で堪能したというのか!」
桃山「いやあああ!アタシの天使が生息子じゃないなんてえええ!」
鳴海(何つう爆弾仕込んでやがんだよ、こいつ……)
544: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:02:56 ID:FdTaUJcUKY
篠原「でも、何にも得るものなんてなかったよ。相手の女の子も別に俺の事を好きだった訳じゃなかったし、そういう子は一人も居なかった」
篠原「……虚しくなるだけだから、もうそういうのは止めたんだ。色々リセットしたくて二次試験でこの学校受けたんだよ、俺」
鳴海「リセット、出来たのかよ」
篠原「あはは、リセットどころか。俺もう皆に色々知られすぎてスッポンポン状態だよ」
桃山「スッポンポン……」
橘「鼻血出てるぞ、変態オカマ」
篠原「そういう鳴海こそ、どうなの?」
鳴海「……は?お、俺の事は別にいいだろ」
橘「お前から話題を振っておいてそれはないだろう」
橘「お前まで俺の癒しに手を出したりはしていないだろうな!」
545: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:06:24 ID:DQKEsv8xrE
鳴海「そ、そんなのねぇよ……」
篠原「彼女居た事ないの?」
鳴海「それはある、けど……篠原と大して変わんねぇよ。誰も俺の事好きだった訳じゃねぇし」
桃山「あ、アンタが女の子と!?駄目。アタシのライフが無くなる……」フラフラ
鳴海「別に、付き合ったなんて言えるようなもんじゃねぇよ。一週間とか、そんなんばっかだし」
鳴海「寄ってくる女子なんか全員興味本位でだったし。俺も別に見た目がマシだったからとか、そんな理由でオッケーしてただけだし」
鳴海「皆、親の名前に釣られてきた奴らだって分かってたから……」
篠原「鳴海もしたかったんだね、リセット」
鳴海「……まあ、一応」
546: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:08:53 ID:DQKEsv8xrE
橘「なんだ。つまりはまともな恋愛もした事のない奴ばかりな訳だ」
桃山「ちょっと!アタシはまともに恋愛してたわよ!」
篠原「でも、なんでこんな話になったんだっけ?」
橘「……さあ?」
鳴海(一号二号が二人は何処まで行ってんのかとか言うからこうなったんだけどな)
鳴海(……肝心な事は訊けなかったか)
鳴海「さてさて、果たして王子様はヒヨコちゃんの愛に気付いてんでしょうかねぇ……」
桃山「何よそれ、何かのお伽噺?」
鳴海「んー、現在連載中のお話かな」
橘「なんだお前、○ャンプでも買ってるのか」
篠原「なになに?今度は何の話?」
鳴海「王子様が鈍感だって話」
鳴海(……頑張れよー、ヒヨコちゃん)
547: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:11:56 ID:DQKEsv8xrE
>>534-546
これにて投下終了します。
SS内ではついに年を越してしまいましたが、果たして年内に完結出来るのでしょうか。
一抹の不安を抱えつつ、今日はお開きとさせて頂きます。
それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
548: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 00:28:21 ID:jwabo7NvG2
更新お疲れさまっすー☆
えらい爆弾がwww
篠くん、女子ちがくてよかったー。
でもまあ、これでピヨちゃんを安心して任せられるな。(色んな意味でw)
さて、橘!
お前ー…想像以上に可愛く進化しとるなw
初恋もまだの変態メガネは美味し過ぎr(自重w)
ごちそうさまでした☆
そ〜れノシ≡CCCC
つホッカイロ
549: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 17:55:13 ID:E3xJhxYBro
篠原が童貞じゃないだと!
ガールズトークならぬ、ボーイズトークですね
っCCCCC
550: 名無しさん@読者の声:2012/12/10(月) 09:15:39 ID:ANJP2Mgvgk
1位!おめでとうございます!
完結なんてしてほしくないと思ってしまう
それくらい大好きだよ
こんなにドハマりしたのは初めてだ
責任とってよね////
っCCCCCCCCCC
551: 名無しさん@読者の声:2012/12/11(火) 04:01:35 ID:s53jOXq6xY
嫁がデレた…だと?
みんな可愛いよ〜。無条件に可愛い。(ノ∀`)(>>1含む)ありがとう。癒されるわぁ☆
つCCCCC
つ購買プリン+Ca
つコーヒー牛乳+Ca
つ靴下w
楽しみにしてるけど、無理しんときなぁ(^-^)
552: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:43:56 ID:w/b1EyjZ5M
>>548
理由はどうあれ、篠原のように中学時代に大人の階段を上っている人も少なくはないですからね。最近の若いもんは成長が早くてついて行けませんよw
初恋もまだのくせにAVには手を出すなんて、これもまた恐ろしい事です。548さんが天使のような方で本当によかったね、変態メガネ。
かじかんだ手にホッカイロは染みますね。ありがとうございます!
>>549
我ながら恐ろしい設定です。一番純粋ぶっているくせに経験済みだなんて、とんだ猫被り野郎ですよね。
ボーイズトークの次はガールズトークです!
>>550
わーい、ありがとうございます!
こうして1位になれたのも、応援して下さる皆さんのお陰です。ありふれた言葉でしか感謝を伝えられず、改めて自分の語彙のなさが悔やまれます。
趣味で物語を書く事もあるのですが、私自身こんなにも一つの作品に長く触れているのは初めてです。なので、やはり終わりが来るのは寂しいものがありますね。
どうかこのSSの最後が550さんに満足して頂けるものになりますように。
>>551
何だか皆さんに可愛いと言って頂けて、段々私も可愛いと思うようになってきました。愛着が湧いてくると、やはり馬鹿な子程可愛いものですねw
しかし、私も含むとは一体どうなされたのですか。1は階段から転げ落ちて骨折するような鈍臭いだけの人間です。過去に左足を骨折した事があるのですが、その時もやはり階段でした。
ジャンプで飛び跳ねて着地失敗。そして骨折……どうでしょうか、それでも可愛いと仰って頂けるのであれば、橘なんか捨てて私と結婚して下さいw
553: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:45:21 ID:w/b1EyjZ5M
──一年生教室
一年女子「ちょっと、どういう事なの清瀬さん!」机バンッ
清瀬「ふぇ!?な、何が?」
一年女子「イケメン先輩だよ!あたし、しょんべん先輩に聞いたんだけど!」
鈴木「お静かに。皆見てるよ」
一年女子「よくそんなに冷静でいられるよ……」ガタン
清瀬「う、うち何かしたやろか……?」
一年女子「いやいやw違う違うw清瀬っちは何もしてないよww」
一年女子「ごめん、つい興奮しちゃって。それから、もう一つごめんね」
清瀬「な、なんで一年女子さんが謝るん?」
一年女子「イケメン先輩と清瀬さんの事、気になってしょんべん先輩に無理矢理聞き出しちゃったんだ」
554: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:48:31 ID:vWFRRZFXl2
清瀬「鳴海くんに?なんでまた、そんな……」
一年女子「しょんべん先輩が一番話しやすかったんだよww」
一年女子「清瀬さんから聞いた話だけじゃどうなってるのか分からなかったから4馬鹿先輩に聞こう、って思って」
鈴木「分からないって、何が」
一年女子「二人の関係!付き合ってないって、どういう事よー!」
清瀬「な、なんでそうなるんよ!」カァ
一年女子「ハグしたんだろうよwクリスマスも一緒に過ごしたんだろうよwそこまでして、なんで付き合わないんだよww」
鈴木「ハグと、クリスマス……」
一年女子「ただの友達がそこまでする事って、なかなかないよ。しかも、相手はあのイケメン先輩だよ?」
清瀬「うちは、篠原くんの色んなとこを知れたら、って……」
一年女子「それで満足だって言ったの!?」
555: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:52:09 ID:w/b1EyjZ5M
清瀬「ま、満足やとは言ってへんよ。ただ、篠原くんの事が知りたいって、言いました……」モジモジ
一年女子「おおwwして、イケメン殿は何と申したww」
清瀬「篠原くんも、う、うちの事、教えてって……」
一年女子「それで?」
清瀬「へ?そ、それでって?」
一年女子「その後どうしたの!」クワッ
清瀬「ひっ……橘くんが叫んで走って逃げただけです!ホンマにそれだけなんです!」
一年女子「……何なのその今時珍しい純情っぷりは」ハァ
清瀬「???」
一年女子「鈴木さんも一緒に居てよく悶々としないなwオラ今聞いてるだけで、もうwwもうww」
鈴木「???」
一年女子「イケメン先輩の事、沢山知れた?」
清瀬「た、沢山かどうかは分からへんけど、色んな事聞かせて貰たよ。うちだけや、ないけど……」
一年女子「甘ぁーい!!」
一年女子「ス○ードワゴンのネタではありませんよww」
鈴木「……」
556: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:53:07 ID:vWFRRZFXl2
一年女子「あのね、何度も何度も何っっ度も言うけど、相手はあのイケメン先輩なんだよ!分かる!?」
一年女子「あの人超バリア張ってるけど、それでもモテるでしょ!あたし、イケメン先輩が何度も告られてんの知ってるんだから!」
一年女子「彼女ってのは友達とは全然別なの!“友達”のイケメン先輩だけ知れたらそれで満足なの!?」
清瀬「え、あの……」
一年女子「清瀬さんはイケメン先輩の事好きなんじゃないの!?他の誰かに取られちゃっても本当にいいわけ!?」
鈴木「一年女子さん、落ち着いて」
一年女子「ちょw相棒荒ぶりすぎww」
一年女子「ごめん、熱くなっちゃった。でもさ、あたしはイケメン先輩の隣に清瀬さんじゃない別の誰かが居るとこは見たくないんだよねー」
一年女子「お節介なのは分かってるんだけどさ。皆が皆、清瀬さんみたいに純情じゃないんだもん。あたしだって猛アタックするし」
一年女子「押しに負けちゃう事ってあるんだよなwイケメン先輩にはそうなってほしくはないですなww」
鈴木「つまり、清瀬の事を心配してた訳だ。優しい子だね、君達は」
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