高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───続行。
【前スレ目次】
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【登場人物】
>>2-3
【当スレ目次】
>>768-769
47: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:39:04 ID:r5xYrM9.82
清瀬「うち、ホンマに分かれへんの。篠原くんはキラキラしとって、人気者で、友達も沢山居てはって……」
清瀬「うち、正反対やから。篠原くんと正反対やから、憧れみたいなもんで……でも、」
鳴海「?」
清瀬「鈴木さんみたいに普通にお話出来たら、もっと篠原くんの事知れるのにって、思う。知りたいなって……思うん、や、けど……」
清瀬「こ、これって、恋なんやろか?」
鳴海「知らねぇよ」
清瀬「」ガーン
鳴海「お前の気持ちなんだから俺が分かる訳ねぇだろうが」
清瀬「うう……はい、そうですよね」
48: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:42:28 ID:r5xYrM9.82
鳴海「でもさ、自分でも分かんねんだったら……」
清瀬「?」
鳴海「知ればよくね?篠原の事。あいつ、いつもヘラヘラしてるから俺もよく分かんねぇ時あるけどさー、」
鳴海「良い奴すぎるくらい良い奴だから、マジで恋しちゃうかもよ?」
清瀬「……」カァ
鳴海「んじゃ、愛しの王子様の事知りたいなら、こんなとこでぽつんとつっ立ってる場合じゃねぇよなー?」ニンマリ
清瀬「へ?」
清瀬「……わわっ!な、鳴海くんそんな押さんといてえ!」
鳴海「はーい、僕達も授業に参加させて下さーい!」グイグイ
49: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:43:55 ID:r5xYrM9.82
橘「なに戯れ合ってんだよ、チビーズ」
鳴海「誰がチビーズだよ変態女装クソメガネ」
篠原「あはは、チビーズいいじゃん。可愛い可愛い」
桃山「ねぇ、ピヨちゃん。萌え萌えビームやってみてくれない?」
清瀬「も、萌え萌えビーム……?」
橘「鈴木にやらせても無表情すぎてどうにも様にならないんだよ」
鈴木「別に普通にしてるんだけどね。ほら、萌え萌えビーム」
清瀬「うう……も、萌え萌えビーム……」モジモジ
桃山「やだ可愛い……これが萌えなのね」キュン
篠原「このオカマ大作戦、いけるかもしれない……!」
鳴海「いや、オカマ集団とか怖すぎだろ」
桃山「皆もこっち側にいらっしゃい。新たな道が開けるかもしれないわよ?」
橘「勘弁してくれ」
50: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:46:08 ID:yQ6HA24s/s
アハハハ アハハハ…
清瀬「ふふ、可笑しい」
鈴木「……」
清瀬「鈴木さん、どうかした?」
鈴木「……別に、何も」
篠原「ねぇねぇ二人共、俺の萌え萌えビームどう?」バキューン
鳴海「ぎゃはは!だからキモいって!」
桃山「し、篠くんの萌え萌えビーム……これは萌える……!」
橘「萌えるか馬鹿。清瀬、手本を見せてやれ」
清瀬「えぇ?ま、またですか?」
鈴木(私と話しても、あの子はあんなに笑わない……)
鈴木「……何だろうか、モヤモヤする」
51: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:48:57 ID:r5xYrM9.82
女心と秋の空。本当に難しいものですね。自分で書いているのに思うように動かせない……orz
これにて投下終了します。
読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
52: 名無しさん@読者の声:2012/8/7(火) 20:22:14 ID:/YVCXqwUMw
相変わらずのムズきゅん具合…!
鈴木ちゃん切ないけどチビーズ兄妹みたいで可愛いんだな
支援
53: 名無しさん@読者の声:2012/8/7(火) 22:14:46 ID:YBtAUeOynw
いい…チビーズは頂きましたww
しかし、篠くんw
毒吐きながら爽やかに笑ってるのかわいいなww
鈴木嬢…ピヨちゃんに独占欲わいてる…?
人間の感情が芽生え始めている…だと…?
次回も期待支援の巻き。
54: 名無しさん@読者の声:2012/8/8(水) 00:13:24 ID:XGjA1Xd0NY
しがない新参の書き手だけど…うん、まとめて読んだけど皆がC評価するのわかるわ
橘の過去夢では泣かされたし、楽しくて各キャラの味が凄い!
一読者として…っC
何となく一女と一子(一年女子2人組)とかモブ達にもっと出番をww
55: 名無しさん@読者の声:2012/8/9(木) 20:10:11 ID:6IniJ8aFRs
前スレまとめ掲載おめでとうございます!!
これからも4馬鹿の学園生活に期待を込めて支援上げ
56: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:38:28 ID:Ca2NB/rlZ2
>>52
ムズきゅんして頂けて嬉しいです!本来は、ただただそういう展開を書いてみたくて始めたSSなのでw
どうやら清瀬が相手だと、鳴海はお兄ちゃん面をするようです。
>>53
鳴子は鳴海と同じくらいの身長なので、女の子の中では小さくはないんですよね。なので、これが本当のチビーズです!
えっと、鈴木は一応元から人間ですwですが今回は少し、いつもよりも人間らしいかもしれませんw
>>54
わー、書き手の方ですか……!
同じ書き手の目線として評価して頂けるのは凄く嬉しいです。それから、こんなに長々としたSSに最初から目を通して下さってありがとうございます。
一女と一子!何と分かりやすい!もっと早くに54さんに出会えていれば、一年女子もこんなにややこしい名前にならなかったかもしれません。
>>55
ありがとうございます……!
何度もお知らせ欄を見直しては奇声を発していましたw
前スレのように長くはならないと思いますが、もう暫くお付き合い頂けると幸いです。
支援感謝です。投下します。
57: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:39:38 ID:w8WrdXXDxY
──一年生教室
一年女子「……ねぇ、一年女子さん」
一年女子「何だねw一年女子さんww」
一年女子「どうしちゃったんだろうね」
一年女子「まったくですなww」
清瀬「」ポケー
鈴木「……」
一年女子「朝から二人共ぼけっとしすぎ!校舎に飾る宣伝用の垂れ幕が全然捗らないじゃん!」
一年女子「状況説明乙w他のクラスメイトは合同作品の方に行っちゃったもんねww」
58: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:42:24 ID:Ca2NB/rlZ2
『ピヨって篠原の事好きなわけ?』
『こ、これって、恋なんやろか?』
清瀬(う、うち、鳴海くんに何ちゅう事を……!)カァァ
清瀬(……恋、なんかな)
『知ればよくね?篠原の事』
『マジで恋しちゃうかもよ?』
清瀬(知りたい、て思うけど……)
清瀬(うちなんか、相手にされる訳ないやんね……)
清瀬「……」ハァ
一年女子「何だか、情緒不安定だねえ」
一年女子「ですなww」
59: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:46:10 ID:w8WrdXXDxY
『あはは!お前本当面白ぇな』
『もう!笑いすぎです!』
鈴木(……あの時も、そうだ)
鈴木(あの時も、二人で楽しそうにしてた)
『鈴木さんの事はホンマに大切な友達……と、思てるから!一番!』
『うん、私もだよ』
鈴木(清瀬はああ言ってくれたけれど……清瀬の背中を押したのは、私じゃない)
鈴木(……あの子だ)
鈴木「……」
一年女子「こっちは見事に無表情、か」
一年女子「何考えてんだろねww」
60: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:52:38 ID:Ca2NB/rlZ2
一年女子「あー……ねぇ、ちょっと休憩しない?休憩!」
清瀬「へ?……あ、ごめんなさい!うち、ぼーっとしとって……!」
一年女子「ジュースでも買って来ようかねww鈴木さんコーヒー牛乳だっけ?」
鈴木「……あ、うん。私が行こうか?」
一年女子「いいっていいって!何だか鈴木さん、疲れてそうだし。うちらで行ってくるよ」
一年女子「大人しく待ってなさい、お姫様方w清瀬さん適当で大丈夫かねww」
清瀬「あっ、うん。あの、ありがとう!」
一年女子「いいって事よw」
一年女子「じゃあ、行って来るねー」
61: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:53:53 ID:Ca2NB/rlZ2
ガラガラ──ピシャン
パタパタパタ…
清瀬「……」
鈴木「……」
清瀬「……あ、えっと、鈴木さん疲れてるん?」
鈴木「どうして?」
清瀬「ほら、さっき一年女子さんが……」
鈴木「大丈夫、そんな事ないよ」
清瀬「そ、そっか」
鈴木「うん」
シーン……
清瀬(あ、あれ……何やろかこの微妙に気まずい空気)ダラダラ
鈴木「……」
62: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:04:57 ID:Ca2NB/rlZ2
鈴木「……考え事を、」
清瀬「え?」
鈴木「考え事を、していたの。こういう気持ちを何と呼べばいいか分からなくて」
清瀬「気持ち……?」
鈴木「清瀬、前に言ってたでしょう?」
鈴木「鳴海くんは優しい人だって。普通に接すれば分かると思うって」
清瀬「う、うん……」
鈴木「……普通って、難しくて。考えれば考える程、私はあの子を怒らせてばかりだった」
鈴木「だけど清瀬には……清瀬と居る時は楽しそうに笑うの。昨日も、清瀬が突き指したあの時も──」
清瀬「……」
63: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:06:04 ID:Ca2NB/rlZ2
鈴木「清瀬の事だって、背中を押したのはあの子だった」
鈴木「怪我をした清瀬を手当てしたのもあの子」
鈴木「一番の友達だって言ってくれたのに、私は何もしてあげれてない」
鈴木「私もあの子を笑わせたい」
鈴木「私も清瀬の力になりたい」
鈴木「二人を見ていると二つの気持ちが交差して、何だか苦しくてモヤモヤする」
清瀬「……!」
鈴木「……こういう気持ちを、何と呼べばいいんだろう」
64: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:12:44 ID:Ca2NB/rlZ2
清瀬「鈴木さん……」
鈴木「うーん、難しいね」
清瀬(それって、それって……)
ガバッ!
鈴木「清瀬……?」
清瀬「」ギュウゥ
鈴木「清瀬、苦しい」
清瀬「わわっ、ごめんなさい!」バッ
清瀬「す、鈴木さんが可愛いかったもんやから、つい……」
鈴木「私?」キョト
清瀬(はわー、可愛いっ……!!)
鈴木(……どうしたんだろう、清瀬がおかしくなった)
65: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:13:32 ID:w8WrdXXDxY
清瀬「あ、あのっ、うちな、昨日、鳴海くんに訊かれたんよ。その……篠原くんの事、す、好きなんかって」
鈴木「何を今更」
清瀬「い、今更て……えぇ!?鈴木さんも思てたん?」
鈴木「あれ、違うの?」
清瀬「うう、同じ反応……」
清瀬「……その、分からんくて。自分のこの気持ちが、憧れなんかそうやないんか」
清瀬「せやけど、篠原くんの事知れたらって、そない思う」カァ
清瀬「でも、うち篠原くんの前やと緊張してしもて上手く話せんから、鈴木さんが羨ましいって思てたんよ」
鈴木「私が?」
清瀬「えへへ。うん、羨ましかった……」
66: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:18:13 ID:w8WrdXXDxY
清瀬「……嫉妬、してたんかも。鈴木さんに」
鈴木「嫉妬……」
清瀬「あの、せやからもしかしたら鈴木さん、鳴海くんの事──」
鈴木「好きだよ」
清瀬「うえぇ!?」
鈴木「清瀬に対する好きとは、また別だけど」
清瀬「う、うん。そらそうやろけど……えぇ!?」
鈴木「そう。嫉妬……嫉妬か」
清瀬(ぜ、全然気付けへんかった……)
鈴木「だったら私、嫉妬していたんだね。清瀬にも、あの子にも」
清瀬「へ?」
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