高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───開幕。
※登場人物が増える予定の為、名前を付けています。
922: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:44:25 ID:QKOtLkN7Y2
篠原「あはは、ポケットなんかに入れるからだよ」
鳴海「うっせ!お前なんか購買寄らなかったら何も持ってなかった癖に!」
篠原「でも寄ったから持ってたもんねー」
男子C「……ぷっ、」
鳴&篠「!?」
男子C「…あは、可笑し……」クスクス
鳴海「男子Cが……」
篠原「笑った……」
鳴海「ク……男子Cが笑った!」
篠原「クララ…じゃない、男子Cが笑ったー!」
男子C「……」
923: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:53:10 ID:sSjH7I.Kqo
篠原「あのー、もうお腹が限界です」グゥ
鳴海「だな。んじゃ、俺達はお先に教室帰るとすっか」
篠原「じゃあね、男子Cくん」
鳴海「チョコも食えよ!溶けてるけど!」
男子C「……え、あ、」
男子C「ありがとうっ……」
男子C(……行っちゃった…)
男子C「……」ガサガサ
男子C「!」
男子A「あ!男子C発見!」
男子B「何処行ってたのさ。探したんだよー!」
924: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:53:59 ID:QKOtLkN7Y2
男子C(……二人の事、すっかり忘れてた)
男子A「あれ?その袋……購買で買ったのか?」
男子B「え!女子A達が買ってないって言ってたのに!騙された!」
男子C「?」キョト
男子A「女子A達が男子Cがこれ欲しがってたから買ってやれ、って」ガサ
男子C「……あ、」
男子B「男子Cは何買ったの?」
男子C「買ったんじゃ、ないけど……」
男子A「じゃあどうしたんだよー?」
男子C「……貰った」
男子B「貰ったって、誰に──…あー!」
男子A「あー!!」
925: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:56:19 ID:QKOtLkN7Y2
─────‐‥
──男子C宅
男子A「なーんか、男子Cばっかズルい」
男子B「まあまあ、男子Cは口数が少ないから色んな人出さなきゃ間が持たないんだよ」
男子C「……」
男子A「モブの癖に構われすぎだろ!俺達、仲間じゃなかったのかよ!」
男子A「折角買ってったあんパンは貰ったやつと被ってるしさー!俺達が密着する予定が、結局メインの四人全員出てるしさー!」
男子A「俺にも構ってくれよ!よくよく考えたら名前付きと絡んだ事ないよ畜生!」ウワァァン
男子B「はいはい、よしよし」
926: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:56:51 ID:sSjH7I.Kqo
男子C「……あの、」
男子AB「?」
男子C「皆でこれ、食べよ」ガサガサ
男子B「あんパン……?」
男子A「食ってなかったのか?」
男子C「……一つ、置いといた。おやつにするつもりだったから貰って。ね?」
男子C(……イケメン発揮)キリッ
男子A「男子C……!」
男子A「悪い。俺、あんこ好きじゃないんだわ」
男子C「」ガーン
男子B「お、俺は好きだよ!わーい!あんパン嬉しいなー!」
927: ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:57:28 ID:QKOtLkN7Y2
男子A「歯も磨いたし、パジャマも着た!夜はこれからだぜー!」
男子B「うん、おやすみー。電気消してね」ガサゴソ
男子C「……」ガサゴソ
男子A「おーい!布団に潜るな!寝たら死ぬ!寝たら死ぬぞ!」
男子A「これが終わったら次の出番はいつになるか分からないんだぞ!?それでいいのか!?」
男子B「うん、だってモブだもの」
男子A「ちくしょー!誰か名前をくれー!」
男子C(……煩い)
928: 投下終了です ◆UTA.....5w:2012/7/11(水) 21:58:17 ID:sSjH7I.Kqo
男子A「俺だって4馬鹿みたいに賑やかにしたいのにー!」ウワァァン
男子B「はいはい、おやすみ」
男子C(物語の主人公気質じゃないけれど……)
男子C「おやすみ」
男子C(……この二人も、十分賑やかだ)
男子A「……ちょっと待て」
男子A「男子Cが……」
男子B「笑った……」
男子A「男子Cがっ──…」
男子C「……もういいよ、それ」
929: 名無しさん@読者の声:2012/7/11(水) 22:38:57 ID:oDTaEaz8JY
ありがとうございます!
男子Cリクエストしたヤツですww
登場人物いっぱい出して頂いて、大変美味しゅうございましたw
鈴木嬢のお話では、鈴木父のキャラに萌えたし。
あのキャラ好きだww
男子Cのお話では、鳴海と篠くんの、『クララ……じゃない、男子Cが笑った!』におれが盛大に吹きましたwww
あと、男子Bが意外にいいヤツみたいで新たな発見!!!
本当にありがとう。
そして、思いのほか>>1先生を疲れさせてごめんねwww
つしえんand食堂プリン
930: 名無しさん@読者の声:2012/7/11(水) 23:37:17 ID:4VkQ0YDb6U
クララ…じゃない、男子Cが思いのほか可愛くて好きになったw
大分前に誰かがレスしてたけどモブもいい味出してるw
自分からも
っ食堂プリン
っCCCCC
931: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 09:03:31 ID:EoFuB4olmQ
追いついたーこのまま1000目指して頑張ってくれ!!
それから遅くなったけど二冠おめでとうございます!!
このSSも>>1さんも好きだから嬉しいww
つ支援
つ花束
932: 名無しさん@読者の声:2012/7/13(金) 02:38:50 ID:xj6ETBLdic
しええん
933: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:30:00 ID:5p4jzTnu52
>>929
喜んで頂けて何よりです。鈴木さんの感想まで…!嬉しいです!
男子Aは普通の元気な子、男子Bは普通の普通な子、男子Cは普通の無口な子のトリオ構成ですw
とても楽しんで書かせて頂きました。リクエストして下さってありがとうございました!
食堂のプリンは脳内で4馬鹿に自慢しつつ、堪能させて頂きますねw
>>930
男子Cが意外に人気者で驚きです。皆さんがどのような姿で想像して下さっているのか、とても気になるところですw
食堂のプリン二個目ゲット…!
>>931
うわー、ありがとうございます!長ったらしく続いてしまって申し訳ございません…!
1000目指して突っ走ります!皆さんも埋め作業に加わって頂きたいですw
本当に嬉しいです、ありがとうございます(´;ω;`)
>>932
ありがとうございまああす!
また支援して頂けるように頑張りますね!
支援感謝です。投下します。
934: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:31:24 ID:ekiZWtbcuU
とある森の中に、それはそれは立派なお城がありました。
其処に住んでいるのは、二人の姉に虐められる可哀想な一人の少女。
一年女子「ちょっと、ちゃんと掃除してよねー!」
一年女子「今夜は舞踏会なんだぞww綺麗にしなきゃ怒っちゃうぞww」
清瀬(……何やこれ、夢?)
一年女子「早くしなよシンデレラ!」
清瀬「は、はいっ…!」
彼女の名前はシンデレラ。
真面目で大人しい、普通の女の子です。
【おとぎの国の清瀬さん】
935: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:37:04 ID:5p4jzTnu52
清瀬(舞踏会かあ……)
今夜はお城で舞踏会。
イケメンと噂の王子様も出席するらしく、城の者達は挙って準備に取り掛かっていました。
清瀬(王子様、どんな人なんやろか)
清瀬(……会ってみたかったな)シュン
シンデレラは舞踏会に出席する事が出来ません。
何故なら、彼女には舞踏会に出る為のドレスがないからです。
嗚呼、可哀想なシンデレラ。
936: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:37:47 ID:5p4jzTnu52
その時でした。
\ パアァァァ… /
清瀬「ひゃっ……眩し…!」
目映ゆい光に包まれて、誰かが目の前に現れたのです。
黒いローブに身を包んだ、すらりと背の高いロングヘアーの少女。
その姿は、まるで──
鈴木「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」
清瀬「す、鈴木さん?どないしたん、魔女みたいな格好して」
鈴木「鈴木?私の名前は魔女でも鈴木でもないよ」
清瀬(どう見ても鈴木さんやのに……)
937: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:41:32 ID:ekiZWtbcuU
鈴木「私は魔法使い。君に魔法を掛けてあげる」
清瀬「魔法使い……?」
鈴木「そう、魔法使い」
そう言いながら、魔法使いはステッキを一振りしました。
魔法使いの振るったステッキの先端からは虹色に輝く光の粒が溢れ、あっという間にシンデレラを包み込みました。
余りに目映ゆい明滅に目を閉じるシンデレラ。彼女が目を開けた時には、今までの薄汚れた姿は何処にもありませんでした。
清瀬「……な、何これ」
鈴木「何って、見たままだけど」
938: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:43:20 ID:5p4jzTnu52
身に纏っていたのは、ケープの付いた赤いずきんと、エプロンドレス。
腕にはパンやぶどう酒が入ったバスケットがありました。
清瀬「あの、でもこれ……ドレスは……」
鈴木「ドレス?これをお祖母さんへ届けに行くんでしょう?」
清瀬「へ?うち、舞踏会に……」
鈴木「何言ってるの、赤ずきん。お祖母さんを見舞いに行くなら早くしなきゃ、日が暮れちゃうよ」
そうでした。彼女の名前は赤ずきん。
風邪を引いてしまったお祖母さんの、お見舞いに行くところだったのです。
939: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:44:57 ID:5p4jzTnu52
清瀬「あわわ、どないしよ……すっかり忘れとった!魔法使いの鈴木さん、ありがとう!」タタタッ
鈴木「行ってらっしゃい、赤ずきん。狼さんに気を付けてね」
赤ずきんは魔法使いにお礼を言うと、お祖母さんの元へと急ぎました。
空の青色はすっかりオレンジ色に染まっています。
お腹を空かせて待っているだろうに、悪い事をしてしまった。後悔の念は、赤ずきんの足を速めました。
清瀬「お祖母ちゃん、遅くなってごめんなさい!」
赤ずきんがお祖母ちゃんの家に辿り着いたのは、お星様が薄らと輝きだした頃でした。
暗がりの部屋の中、お祖母さんはベッドに横になっていました。
940: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:46:31 ID:ekiZWtbcuU
可哀想なお祖母さん、ベッドから起き上がる事も出来ないのでしょう。
鼻まで布団を被り、小さく手を振って赤ずきんに応えました。
だけど、何処か可笑しいのです。
清瀬「お、お祖母ちゃん……なんかいつもより、大きない?」
橘「心配するな。お前の気の所為だ」
清瀬「いつもより、声も低いんやけど……」
橘「馬鹿かお前。俺は風邪を引いてるんだぞ。喉くらい潰れるだろうが」
清瀬「お、俺?ちゅうか、どう見ても橘くん、なんやけど……」
橘「あー、もう!いちいち喧しいガキだな、お前は!この展開はどう考えても狼だろ!」ガバッ
清瀬「ひっ……ごめんなさい!」
なんと、ベッドから起き上がったのはお祖母さんではなく、狼でした。
悲鳴を上げる赤ずきん。
驚きの余り、腰を抜かしてしまいました。
941: ◆UTA.....5w:2012/7/13(金) 19:47:46 ID:5p4jzTnu52
橘「婆さんなんか知るか!俺は此処で赤ずきんを美味しく頂けと命じられただけだ!」
清瀬「お、美味しくって……うちの事、食べてまうんですか?」
橘「食べる、か……」
狼はまじまじと赤ずきんを見下ろしました。
もちもちとした柔らかい手足に、きめ細かい白い肌。
若い娘は狼の大好物です。
だけど……、
橘「ふむ、不合格だな」
清瀬「え?」
橘「聞こえなかったか?貴方は不合格です。どうぞお帰り下さい」ニッコリ
清瀬「…いや、あの……不合格て、一体何がでしょうか」
橘「ほう、俺に説明を求めるか。いいだろう、お前の何が不合格だったか説明してやる」
狼は赤ずきんを見下ろしたまま、指を差して大きく口を開きました。
橘「いいか、若くて健康なお前に圧倒的に足りない物……それは乳だ!!」
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