姫「いいですよねお父様」
王「姫ちゃん怖いよ」
姫「殴りたくもなりますよ。
――何ですかこの財政は!」
292: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 00:01:28 ID:ZE4udjmZ36
支援ー
293:
削除されますた
294: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/14(水) 17:57:52 ID:7cMpp1kMaE
>>292
支援ありがとうございますー(´ω`*)
295: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/14(水) 17:59:08 ID:zfaQV.HN9M
姫「疲れたわ……」
従者「聞き飽きました」
姫「だって疲れたんだもの」
従者「知ってますよ」
296: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/14(水) 17:59:45 ID:zfaQV.HN9M
姫「もう今日は一歩も動かないわ」
従者「では姫様、一歩も動かずにできることをしましょうか」ドサドサ
姫「え?ちょっ、何これ帳簿?一体何冊あるのよ」ガバッ
従者「過去の舞踏会の詳細をとりあえずこれだけ」
姫「とりあえずじゃないわよ!」
297: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/14(水) 18:00:26 ID:zfaQV.HN9M
姫「で、これを読めと」
従者「1年分だけ目を通したところで何にもなりません」
姫「成る程ね、色んな年のを比較して無駄を探すの」
従者「分からなかったことも見えてくるでしょうね」
姫「……あんたやけに協力的ね?なんか怪しい」
従者「俺を何だと思ってるんですか」
298: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/14(水) 18:01:10 ID:zfaQV.HN9M
従者「ああ、それと姫様。パーティーと直接の関係はありませんが」
姫「うん?何この書類」
従者「先例がありましたので」
姫「先例?何かしら」
姫「あ……これ…………」
299: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:04:25 ID:zfaQV.HN9M
王子「これで今日は終わりだな。明日はどこの家だっけ」
宰相「お疲れですね」
王子「まあ、否定はしないよ」ニコリ
宰相「王子、やはりこのようなことは、おやめになった方が……」
王子「……良いんだよ。付き合わせてごめんな、俺が手伝うって言ったのに」
宰相「いえ」
300: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:04:53 ID:zfaQV.HN9M
王子「俺のこと、馬鹿だと思う?」
宰相「率直に言わせて頂きますと――ええ。愚直なまでに」
王子「ははっ、それは誉め言葉だよ」
王子「ずっとそうではいられなくても、今はまだ」
宰相「……貴方はきっと、良い王になりますよ」
王子「その時に国がまだあれば、だけどな」
301: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:05:22 ID:zfaQV.HN9M
料理長「これでよし……と」
姫「こんにちは料理長さん、調子はどうかしら」ヒョコッ
料理長「これは姫様!こちらは順調ですよ」
姫「あら、これがお客様に振る舞う料理?すごく綺麗だわ……」
料理長「皆さんに、目でも楽しんで頂けるようにしましたからね」ドヤッ
302: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:05:48 ID:zfaQV.HN9M
姫「お疲れ様、私たちの料理も楽しみにしているからね」
料理長「ええ、お任せください」
姫「じゃあまた今度、頑張ってね!」
料理長「姫様もご健闘を!」
303: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:06:13 ID:zfaQV.HN9M
従者「……これであらかた見回りましたね」
姫「ええ。後は私たちも準備して、始まりの時間を待つだけよ」
従者「自信の程は?」
姫「できることはやったわ」
304: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/15(木) 22:06:44 ID:zfaQV.HN9M
姫「城内での開催には費用が掛かりすぎる」
姫「庭園を開放して、開始時間を繰り上げて、照明を減らした」
姫「カーテンやクロスの新調は見送って、装飾も庭園の花で足らす」
姫「見世物は減らすけれど、代わりに私たちが皆さんと話せばいい」
姫「他にも色々、躍りの練習の合間を縫っては無駄を探したわ」
姫「どれだけ費用を削れたか、結果が出るのは今日が終わってから」
姫「――さあ、パーティーの始まりよ」
305: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/16(金) 22:22:51 ID:IZAkWz/mtQ
王「あれ、もう話していいの?うわー恥ずかしい。じゃあいくよ」
王「えーと、お集まりの皆さん!本日は王子くんの帰還記念のパーティーに来てくれてありがとう!」
王妃「久々の催し事ですし、皆さん思い切りお楽しみくださいね」
王「まあ長々とした話も退屈だろうし、始めちゃっていいかな?」
王妃「まあ、構わないんじゃないかしら」
王「ではパーティーの、始まり始まりー!」
306: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/16(金) 22:23:18 ID:IZAkWz/mtQ
娘1「あーっ、王子様!」
娘2「ねえどうしましょう、こちらにいらっしゃるわ……!」
王子「皆さんこんにちは。今日は来てくださってありがとうございます」ニコリ
娘1「いえ!ていうか直接お話できるなんて感激です!」キャッキャ
娘2「わ、私もです……!」カアァッ
307: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/16(金) 22:23:50 ID:IZAkWz/mtQ
王「やほー、みんな元気だった?」ヒョコッ
酒屋「おっ王様じゃん、最近来てくんねえけどどうしたんだ?」
王「勘弁してよお、本当に抜け出すの難しいんだから」
村人「そりゃあ参ったな!」
町人「まあ王様だもんな、仕方ねえ」
宰相(……何このフレンドリーさ)ニコニコ
308: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/16(金) 22:24:17 ID:IZAkWz/mtQ
貴族「姫様。ご機嫌麗しゅうございます」
姫「こんにちは、楽しんで貰えてるかしら」
貴族「ええ、とても。屋外での開催は久しぶりですから」
貴族「それにしても、何故急に庭園で?」
姫「あ、あはははは……」ギクッ
309: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/16(金) 22:24:46 ID:IZAkWz/mtQ
姫「……予想以上に疲れるわ」ゲッソリ
従者「頬が引きつってますよ」
姫「こんなに愛想笑いフル活用したの初めてよ」
従者「ああいつも怒鳴ってばかりですもんね」
姫「誰のせいだと」
310: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/17(土) 23:16:10 ID:/5FRZFy.DE
勇者「姫ー、ご機嫌麗しゅー」
姫「はいはい麗しゅーございますよお陰様で」
勇者「あれ?もう営業スマイルは終わりなんだ?」
従者「休憩中だそうで」
姫「勇者に営業しても仕方ないわよ」
311: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/17(土) 23:16:45 ID:/5FRZFy.DE
勇者「じゃあさ、休憩中なら芸術家さんの作品見に行かない?姫見てないだろ」
姫「あー、そんなのあったわねえ」
従者「忘れてたんですか」
姫「だってあれは解決済みだもの……ていうか腰が痛いわ」
勇者「お婆ちゃんみたいなこと言うなって……なあ良いだろ従者さん」
従者「少しでしたら」
姫「えー……」
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