男「あれ?何してたんだっけ?…なんで此処に居たんだっけ?」
住宅街の路地にポツリと立つ青年。見たところ、学生のようだ。
辺りを見渡しても、まるで自分以外の人間が魔法にでも掛けられたかのように姿を見せない。
灰色に染まった空は雨を降らせてパタパタと音を立てながらアスファルトを濡らしていく。
男「うわ!財布の中身散乱してるし!お札が濡れる!」
散乱しているお金を慌てて掻き集め、乱暴に財布に押し込んだ。
118: ◆b.qRGRPvDc:2011/11/5(土) 21:44:30 ID:gMBCdlvBpY
丘の上にある公園、二人で寄り添った木にめぐは居た。あの時と同じように木の枝に一人、腰掛けていた。
めぐ「男…」
男「何黙って居なくなってんだ、馬鹿…!」
青年は膝に手をついて呼吸をしながらめぐを見上げた。肩は大きく上下して、酸素を吸い込む度に咳き込んだ。
241.54 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】