姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
90: ◆qoozyz1NgY:2011/10/15(土) 08:27:56 ID:oAdVYPzaZE
───────
女3「──なんだか、やけに騒がしいわね」
女4「警備団まで出動してるみたいだけど…」
女3「えーっ、マジで?」
女1「こら、あなたたちお喋りしてないで仕事しなさい」
女4「でも、あんなにドタバタ音を立てられたら気になりますよぉ」
女1「……あちらはあちらに任せておけばいいんです」
女3・4「?」
ピンポーン
女1「あら」
ピンポーン
女1(お客さんかしら…)パタパタ
91: ◆qoozyz1NgY:2011/10/15(土) 08:42:57 ID:dLCU9OGsOM
ガチャ(玄関を開ける
女1「どちらさまで…」
姫「あ、こんばんは」
女1「こんばんは」
大臣「突然お邪魔して申し訳ない。私は城の大臣、この方は王女であられます」
女1「おっ、王女さまと大臣さま…!?」
大臣「実は、コルネオ様が隣国の王子を連れていってしまったとの報告を受けまして…」
姫「この屋敷にいるはずよ」
92: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 15:24:47 ID:iTvQgHEoL2
しえんしえん(*゚∀゚*)
93: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:28:55 ID:HquBRzpqmg
>>92
支援ありがとうございます!
亀更新でホントすみません…orz
94: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:36:36 ID:Dvtd8unda.
女1「コルネオ様が王子様を!?ま、まさか…」
姫「今すぐコルネオを呼んで。姫と大臣が来たって」
女1「そ、それが今は取り込み中でして」
大臣「取り込み中…?」
女1「は、はい…」
\ドターン バキッ ガシャーン/
姫「……あの音はなに?喧嘩でもしてるの?」
女1「それは…」
姫「……」ダッ
女1「あっ」
大臣「姫さま!?お待ちください、勝手に入っては…!」
95: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:39:02 ID:jxhZHLJ7ek
──バタッ
最後の警備員が倒れた。
王子「……」
気絶して床に転がる男たち。 その中心に、軽く息を切らす王子が立っていた。
コルネオ「な…何だ、なんなんだこいつは…!」
王子「あなたが抱こうとした男ですよ」
くるりと振り返り、コルネオの方へ歩みよる。
コルネオ「よ…寄るな!お前、このコルネオ様に働いた無礼がただで済むと思うなよ!!お、王に言って、お前を監獄行きにしてやる…!!」
王子「お好きにどうぞ。でも、あなたが今まで隠ぺいしてきた悪事みたいなのも、明るみに出るんじゃないですか?」
コルネオ「…!」
バタンッ (ドアが開く
王子「!」
姫「───王子!!!」
96: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:50:47 ID:B9LLUanOto
王子「ひ、姫?」
姫「……このバカ王子!!」
バチーンッ!! 王子「!?」
思いきり平手打ちをされる。
王子「い、いきなり何するんですかぁ〜」ヒリヒリ
姫「何でこういう勝手な行動するのよ!馬鹿じゃないの!?殺されたりしたらどうするの!?私はこの国の姫なんだから、私に任せて──って、あれ?」
姫「何この状況」キョトン
王子「あ、あはは〜」
姫「まさかこれ全部王子がやったの?」
王子「ち、違いますよ。……ス…スパイダーマンが現れて」
姫「はぁ?」
王子(…何言ってるんだろ僕)
コルネオ「お前は昼間の小娘…。なぜここにいるんです」
姫「王子を返してもらいに来ただけ。あと、お父様にあなたのことを告発させてもらうわ」
97: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 10:40:45 ID:TUIybGqP9g
支援!面白いww
98: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 14:22:37 ID:.vzfPR1jHQ
っCCCCC
99: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:21:35 ID:1h9cqhfM4c
>>97>>98
支援ありがとうございます!
(*・∀・)ノシ
ホントに嬉しいです!!
100: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:23:59 ID:1h9cqhfM4c
ガタタッ
大臣「──姫さま!困りますよ、勝手に行かれては!」ハァハァ
コルネオ「だ、大臣殿!?」
大臣「おや、コルネオ様…。って何ですかこの部屋は!寝転がってる人ばかり!」
王子「……」
コルネオ「…ま、まさかこの小娘…いや、お嬢さんは本当に王女だったのか…!?」
姫「間抜けね。あなたとはもともと面識なかったけど、王女の顔も覚えてなかったなんて」
コルネオ「な、なんということでしょう…」
101: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:26:51 ID:um8Iuczxw.
大臣「ところでコルネオ様、こちらに隣国の王子がいると伺ったのですが」
コルネオ「……は?」
姫「大臣、王子ならそこにいるじゃない」
大臣「ややっ!私も老眼ですなぁ… 王子殿、ご無事でしたか」
王子「はい。心配をおかけしたようで申し訳ありません」
コルネオ「…隣国の、王子……」
姫「さぁ、無礼を働いたのはどちらかしらね」
102: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:30:46 ID:YKW6x3TXVw
コルネオ「…だ、大臣殿!これには深い訳がありまして」
大臣「詳しい話はまた王を交えてしますので。とりあえず今夜は、王子を保護させていただきます」
コルネオ「わ、私はこの方たちが王女や王子などとは知らなかったのです!」
姫「馬鹿、そんなの関係ないわ!あんたの横暴、全部暴いてやるんだからね!!」
コルネオ「ですから、横暴など…!あれは公務であると申しましたでしょう!!」
王子「──女性を拉致し、無理やり妻にして軟禁する」
コルネオ「……!?」
王子「まさかこれを公務だなんて言いませんよね?…コルネオ様」
103: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 20:44:34 ID:UrTy.eU.y.
(`・∀・)オウジカコイイ!!CC
104: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 21:50:12 ID:9OzucEzTfM
>>103
マジですかあぁ(´///`)ピャー
105: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 21:53:00 ID:9OzucEzTfM
──翌日
王「いやいや、昨日は大変じゃったようじゃのぉ、二人とも」
姫「ひどいわお父様、まるで他人事じゃない」
王「昨日はすっかり狩りに夢中になってしまってな。なんと熊と遭遇したのじゃ!大きな足跡と糞があって、それを追いかけて…」
大臣「コホン、…王」
王「おぉ、すまんすまん。それで、コルネオの件じゃが」
王「確かにワシは税未納者に対する罰を許可した」
姫「!」
王「じゃが、それは体罰を与えよという意味ではない。正確には、税未納者に対しては1ヶ月以上3ヶ月未満の兵役を課す。こういう内容だったのじゃ」
姫「そうだったの…」
106: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 21:56:09 ID:pr/vmPsHlc
王「よって、コルネオの行為は公務とは認められん。そして、王子から報告された件じゃが」
王子「はい」
王「先ほど調査に向かわせた家来たちから、正確な事実確認ができたとの連絡がきた。コルネオが複数の女性を軟禁していたというのは本当だったようじゃな」
王子「……」
姫「全く、最低な男ね」
王「コルネオには全ての女性を解放させ、税務官の任を解くつもりだ。あやつには失望した。しばらく牢に入れて反省させるほかなかろう」
107: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 22:01:32 ID:R93H4N5un6
姫「良かった!これで町の人たちも安心して生活できるわね!」
王「もちろんだ。そして最後に、──王子」
王子「はい」
王「……警備員の入院費は、ワシが払っておいた」
王子「…あ」
王「まぁ、スパイダーマンにやられたものはどうしようもないからのう」ホッホッホ
王子「…す、すみませんでした…」
108: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 22:08:44 ID:JrqGbBqdhE
(。・ω・)ノ゛C
109: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 22:16:29 ID:ZcWpf5xQ5g
王「何はともあれ、これにて一件落着じゃ」
大臣「そうですね」
姫「一番苦労したのは私と王子よ。全く、馬鹿にされるわ鞭で叩かれそうになるわで──」
王「姫よ、お前はちゃんと王子に礼を言ったのか?」
姫「はぁ?なんで私が」
王「今回の件は全て姫を庇ってのことだったのであろう」
姫「……」
王子「いや、僕は別にそんな──」
姫「バカ王子」
王子「は、はい」
姫「……………ありがと」 ボソッ
王子「…姫……」
姫「…だっ、だからってあんたと結婚するつもりは全然ないから!!私の好きなタイプは、」
王子「背が高くて、イケメンで、男らしい人…、でしょう?」
姫「……!!」カアァッ
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