姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
631: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:04:13 ID:O9oYtu06ZI
>>630
ありがとうございます!!
632: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:04:49 ID:m5A7HqHqoI
───本国、城
第2王子「いったぁ!押すなよバカ!」
兵士「うるさい、つべこべ言わず歩け!」
第2王子「ボク左腕折れてんの!傷だらけなの!わかってる!?」
兵士「自慰してたくせに何を言う」
第2王子「生理現象だよ!あとちょっとでイキそうだったのに邪魔しやがって!お前それでも男かよ!」
兵士「……」
633: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:07:55 ID:yTWeyWMdBg
大臣「──そろそろ捕虜が到着する頃ですな」
王「第2王子を捕らえたと言っていたな、確か。どんな男かのう」
大臣「とりあえず、隣国の軍隊の状況などについて聞かなければなりませんね」
王「そうだな」
姫「……お父様」
王「ん?」
姫「これからここに、第2王子って奴が来るのよね。私もここにいていいかしら」
王「……」
王「うむ。かまわんよ」
姫「ありがとう」
634: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:11:49 ID:KdRzS59wow
コンコン
姫「あ」
王「来たようじゃな」
ガチャ
兵士「──失礼します。隣国の第2王子を連れてきました」
兵士「さぁ、入れ」
第2王子「うるさいなー」 ブツブツ
仏頂面をした第2王子が、渋々と王間へ足を踏み入れる。
姫「……」
第2王子「…あ、お姫様」
姫「……」 ジー
第2王子「……?」
第2王子「…ボクの顔に何かついてるかな」
姫「え …あ、ごめん」
第2王子「…ま、無理もないかぁ。兄弟の中ではボクと王子が一番似てるもんねぇ。アイツほど女顔じゃないけど」
635: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:15:45 ID:.Km5JWzyXY
姫「……王子」
姫「王子は今、隣国の軍隊にいるのよね」
第2王子「はぁ?」
姫「は?」
兵士「こら、姫さまに無礼な口を叩くな!」
王「よい。好きに喋らせろ」
第2王子「……あぁ、そっかぁ。君たちはまだ、裏切られたまま、なんだね」
姫「……裏切られたまま?」
636: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:20:26 ID:HFamDqVsHc
第2王子「あんたたちは、王子に裏切られたと思ってるんでしょ?戦争のために王子がここへ潜りこんでいたって」
姫「そうよ。だって、王子がそう言ったもの」
第2王子「へぇ、信じてるんだ」
姫「……なによ。言いたいことがあるならさっさと言いなさいよ」
第2王子「どうしよっかなぁ。ボク、そんなこと教えてあげる義理ないし」
姫「……あんた、自分の立場わかってる?敵国に捕まってるのよ」
第2王子「じゃ、ボクが何も言わなかったらボクを殺す?それとも拷問でもする?ボクは──」
第2王子「ボクはどっちも嫌だな」
兵士「嫌なのかよ」 ペシッ
637: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:24:03 ID:UjZCWpAm.I
第2王子かわいすぎる……!
つ 支援
638: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:24:32 ID:OEv/Nma8qg
第2王子「……まぁいいや。王子のこと教えたからって今より戦況が不利になるわけでもないし」
姫「!」
第2王子「それに、お姫様ちょっと可愛いし」
姫「は、はぁ!?」
第2王子「王子ともう寝た?」
兵士「おら!」 スパコーン!!
第2王子「いったああぁぁっ!!さっきからお前なんだよ、ツッコミばっか入れてくんじゃねーよ童貞!」
王「……」
大臣「……」
639: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:28:02 ID:CFz6aP7Usc
姫「い、いいから早く王子のこと教えてよ」
第2王子「んーと… まず、アイツが本国に来た本当の理由ね」
「!」
第2王子「まぁ、本国を油断させるやら軍の準備をさせないってのはまんま合ってるよ。それで、本国に隣国からの奇襲に対応できないようにさせようとした」
王「……」
第2王子「でも、ここからが王子とボクたちの感性が食い違ってるところなんだ。ボクたちは、奇襲からそのまま本国を滅ぼせばいいと思ってた」
第2王子「一方王子は、戦わずして本国を降伏させようと思ってたみたい。誰一人傷つけずにね」
姫「え…」
640: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:30:51 ID:esacBCDh.U
大臣「し、しかし、どちらにせよ王子も本国を貶めるつもりだったんでしょう。隣国の奇襲に手を貸していたわけですから…」
第2王子「うん、そーだね。少なくともはじめはそのつもりだったと思うよ」
第2王子「王子も、隣国には本国の土地が必要だって理解してたから… 無血開城させて、人々を傷つけないことを条件に本国から一部土地を貰おうと思ってたんでしょ、たぶん」
姫「たぶんって… あんたたち話し合って決めたんじゃないの?」
第2王子「話し合ったよ。だから、当初の隣国の予定は王子の意志を汲んで無血開城作戦だった。そうしないと王子が本国に行かないって言うから、一応ね」
第2王子「……ま、結局予定が変わって戦争することになったんだけど… 何で変わったかは、わかる、よね?」
641: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:34:17 ID:lNbS31iwTM
CCCCCCC
642: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:35:14 ID:Lh8ZAZXuuE
王子……愛してる
643: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:35:40 ID:UdCBQzYwOk
王「……ロイか」
第2王子「名前なんて知らないよ。とにかく侵入者が入ってバレちゃったから、強引に攻めるしかなくなったわけ」
姫「……」
姫「…そりゃ戦争は一番嫌だけど、だからっていきなり降伏させられて土地を渡すのだってごめんだわ」
姫「……ホント、王子がなに考えてたのかわかんない」
第2王子「……」
第2王子「…ねぇ、お姫様」
姫「? なによ」
第2王子「何で今、戦いが本国優勢になってるか知ってる?」
644: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:39:18 ID:5RiZkxhOv2
王子が本国のために頑張ってるの想像して泣ける
CCCCC
645: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:40:55 ID:q2dqERqijw
姫「はぁ…?そりゃ、うちの兵士が頑張ってるからでしょ」
第2王子「頑張って戦争に勝てれば苦労しないよ。それに、軍事力そのものなら隣国の方が絶対に強い」
姫「……?」
第2王子「この際だから言っちゃうけど…… あんねぇ、隣国の兵士たちの戦意が喪失しかけてるんだわ」
「!!」
第2王子「王子に変なこと吹き込まれちゃってね」
姫「変なこと?」
646: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:44:31 ID:4HN.k5LX7c
第2王子「隣国が戦争に勝っても幸せになれない、隣国は本国に支配されるべきだーとか、うんたらかんたら」
「!!」
第2王子「どうやら王子、1週間本国に滞在したら、色々気が変わったみたい」
姫「そんな…」
第2王子「……ホント、迷惑だよ。ボクがやる気を出せって言って奮い立たせても、みんな心の奥底で負けてもいいって思ってるんだ」
第2王子「おかげで今は隣国劣勢。ボクも左腕折っちゃうし、捕まっちゃうし、散々だよ」
647: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:46:48 ID:Lh8ZAZXuuE
王子……王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子…
(((´;Д;`)))
648: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:49:22 ID:hwWDAEBxtk
姫「……それで、」
第2王子「?」
姫「お、王子は今、どこにいるの!王子がそんなこと言って、あんたたちは……」
第2王子「……そりゃあ、許せないよ。王子のやったことは隣国への裏切りだ」
姫「……!」
姫「ま、まさか…」
第2王子「──殺したよ」
姫「え?」
第2王子「王子はもう、この世にいない」
649: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:50:31 ID:5RiZkxhOv2
いやぁぁぁぁぁあああああ王子ぃぃぃぃあああああ!
650: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:50:45 ID:BhHGk/K4Z6
やだぁ…(´;Д;`)
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