姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
608: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 21:42:19 ID:oLaq8djkcQ
王子っ信じてたよ(´Д⊂グスン
っCCCCC
609: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 21:46:28 ID:fVVLBZ49.o
すぅっ、と息を吸った。
王子「──隣国の兵士たちよ、聞いてくれ!」
「!?」
王子「お前たちはこれから、本国を攻めるつもりなんだろうが、もう一度よく考えてみてほしい!」
王子「もし、隣国が勝って、隣国が本国の土地を手に入れたら、
お前たちは幸せになれると思うか!?」
第1王子「おい、一体なにを…」
王子「本国の土地を手に入れても、王が変わらない限り悪政は変わらない!多く作物が獲れる分だけ重税になるだけだ!」
ザワザワと兵士たちがどよめき始めた。
610: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 21:52:21 ID:yUqErVkrqI
王子「そして、本国の人達もまた、隣国に支配されれば今までのお前たちと同じように悪政に苦しめられることになる!」
王子「お前たちはそれでいいのか!?不幸な人がこれ以上増えて…戦争に勝てば、全てがうまくいくと思っているのか!?」
ザワザワ ザワザワ
第2王子「……ねぇ、いい加減にしなよ。何が言いたいの?」
王子「僕は、本国で本国の王と国民を見てきた!王は国民のことをよく考え、思いやり、良い政治を行っている!隣国よりもずっとずっと、人々は幸せな生活を送っていた!」
王子「僕は……僕は、隣国は本国に支配されるべきだと思っている!そっちの方が、絶対にお前たちも幸せになれるんだ!」
ザワザワ ザワザワ
611: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 21:57:24 ID:KdRzS59wow
チャキッ、と第1王子が剣を抜いた。
第1王子「…それ以上言ってみろ。弟だろうと容赦はしない」
王子「……」
王子「…冷酷なのは、僕も同じだ」
再び息を吸う。
王子「──もし、それでもまだ本国と戦争をしたいという奴がいるなら、僕を殺してから本国へ行け!」
王子「だが、そういう奴には僕も容赦しない!僕に斬られる覚悟がある奴はかかってこい!」
612: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 22:02:37 ID:X69mGgi7ZY
第2王子「…呆れた。祖国の仲間と敵対するつもりなんだ」
王子「言っただろ、これは隣国のためだ」
第1王子「にしても、お前にはこの軍勢が見えないのか?お前が勝てる要素がどこにある」
王子「……別に、勝とうなんて思ってない」
王子「一人でも兵を減らせればいい。そうすれば、後から来る本国も、少しは戦いやすくなるはず」
第2王子「……言っとくけど、本気でやるならボクも弟だろうと容赦しないよ」
第1王子「あぁ。お前、死ぬぞ」
613: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 22:11:30 ID:yMRb0gueNs
王子「……かまわない。それで、本国の人々へ少しでも償えるなら……隣国の人々が、幸せになれるなら」
第1王子「……前軍、剣を抜け」
王子「僕に… 僕にできることは、これだけだ」
シャキン、と音を立てて剣を抜く。
第2王子「……馬鹿だね、お前は」
兵士たちも剣を構え、王子へと視線を集中させた。
しばしの間沈黙が流れ、張り詰めた空気が流れる。
王子「……」
小さく息をついて、ゆっくりと空を仰いだ。
614: ◆qoozyz1NgY:2011/11/12(土) 22:13:29 ID:Ob7w30XrzA
「──さよなら、姫」
615: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 22:19:39 ID:6ryzL53E0I
うあああああああああぁぁぁぁあ!
王子いいいいぃぃぃぃぃ
616: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 22:22:54 ID:BhHGk/K4Z6
やだぁ…(´;Д;`)
617: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 23:48:06 ID:v61gFz7xyw
王子あかん(つд;`*)
姫を幸せにする仕事が残ってるんやで…
618: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 00:38:32 ID:RS4QTzybjU
ちょ、え?!
ああああああああッ
619: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 00:44:33 ID:eMMyymVLo6
王子いいいぃぃぃぃ!!!!!!
620: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 10:04:30 ID:VDnJeC4e6A
え!
やだやだっ!!!
行かないで…(:_;)
621: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 15:31:08 ID:ax87L.yVJA
信じてたよ王子ぃぃぃ!!!
でもしなないでぇー
。゜(゜´Д`゜)゜。
622: ◆qoozyz1NgY:2011/11/13(日) 21:45:01 ID:a/d3N7/7Ow
姫「……」 ハッ
姫「……王子?」
───それから数時間後、本国と隣国の戦争が勃発する。
戦場となったのは、両国の国境付近に位置する荒原。
剣がぶつかり、血が飛ぶ戦いの日々が、幕を開けた。
623: ◆qoozyz1NgY:2011/11/13(日) 21:47:47 ID:Cd/PMBqUCQ
──戦争が始まって、1週間経った頃。
本国の戦陣にて。
ロイ「──隣国の王子を捕虜にした?」
兵士「はい」
ロイ「マジで!?お前それ、超手柄だぞ」
兵士「ありがとうございます!」
ロイ「……で?」
兵士「はい?」
ロイ「何番目の王子?」
兵士「第2王子と思われます」
ロイ「ふーん…」
兵士「戦場から少し離れた場所で自慰をしていたので後ろから拘束しました」
ロイ「は?」
624: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 21:50:54 ID:m5A7HqHqoI
おいwwww
625: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 21:51:05 ID:OSGANJ/Nfc
ちょwww自慰とかwww
626: ◆qoozyz1NgY:2011/11/13(日) 21:52:10 ID:l5Pa902z2Y
ロイ「……まぁいいや。そのまま本国に送って」
兵士「会わなくていいんですか?」
ロイ「俺もまたすぐ戦いに行かなきゃなんねぇから。本国で詰問させて、なんか情報得られたら連絡させて」
ロイ「それに、今は俺たちの方が優勢だし…焦る必要もねぇだろ」
兵士「わかりました。では、第2王子とその他捕虜を本国へ送ります」
ロイ「ごほっ、ごほっ」
ロイ「…あぁ、頼むわ」
627: 名無しさん@読者の声:2011/11/13(日) 21:58:39 ID:XZM9R81ObI
第2王子!第2王子!
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