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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
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1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


488:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:25:21 ID:fLSctY7Zi.

ロイ「一般兵ごときが…!」

剣を大きく横に引きつける。

ロイ「この俺にかなうわけねぇだろ!!!」

ザシュザシュザシュッ!!!

一気に振りぬき、肉を切り裂く。

兵士「……!!」

ロイの服が、返り血で赤く赤く染まっていく。

ロイ「本国を騙しやがって!!ぜってぇ許さねぇからな!!」

ザシュザシュザシュッ!

「ぎえぇっ」

ドスッ!

「ごふっ」

倒れた兵士から剣を奪うと、さらにそれを投げて他の兵士へ突き刺した。


ロイ「こっちは可愛い姫を差し出しってんのに、てめぇらは平気で裏切りかよ!ふざけんな!!姫はこんな腐れ隣国と仲良くするために生まれてきたんじゃねぇ!!!」

鬼のごとく叫び、剣を振るう。


──まさに無双。
ロイに近づく兵士は、片っ端から容赦なく斬られ、倒れた。
489:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:29:32 ID:M97GWVJjkM


──しかし、人数が圧倒的に違いすぎる。

ロイ「……っはぁっ、はぁっ」

否が応でも身体が疲労し、限界が近づいてくる。

兵士「きええええぇっ」

ザシュッ!! 「ぐへぁっ」


斬っても斬ってもキリがない。

真っ赤に染まった手を握り締める。

ロイ(本国へ……本国へ、早く、連絡しなければ)

地下からの出口へ目をやる。


──一気に走り抜けて、地上へ出て、隣国を脱出しなければ。

隣国が本国へ到着するよりも早く、自分が本国へ到着しなければ。


ロイ(─…俺が、死ぬ前に)
490:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:58:04 ID:U0P6p.FErc

応戦しながら、脱出するタイミングをはかる。

ロイ「……」 ハァ、ハァ

ザシュッ!!!

数十人目の兵士が倒れたとき。

出口へ続く地下通路への道が、わずかにひらけた。

ロイ(──今だ!!)

両脇にいた兵士を斬り捨てると、通路へ向かって一気に走りだす。


兵士1「! 逃げたぞ!!」

兵士2「追え、追え!!」 ダッ
491:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 03:05:18 ID:MmjrPVvqx6

ロイ「はぁっ、はぁっ」

無我夢中で地下通路を駆け抜ける。
通路は50メートル程度だ、さほど時間はかからない。


地上へと繋がる階段をあがり、石の扉をこじあけた。

ロイ「──うぜぇんだよっ!!」

ザンッ!ドスッ!

兵士「ぎゃあっ!!」

当然、地下扉のところに兵士が待ち受けていることなど読めていた。

地上からの光が注いだ瞬間に、剣を突き刺して足で蹴りとばす。


ロイ「っ……」 ダッ

休む暇なく、今度は門番がいる国門へと走る。
そこには自分の馬もいるはずだ。
馬に乗りさえすれば、追いつかれることはない。
492:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 03:22:00 ID:/FPw2cAcBE

ロイ「──!」

不意に背後から殺気を感じ、振り返る。

キィンッ!

振り下ろされた剣を受けとめた。

ロイ「……!?」

明らかに、今までの兵士とは風体が違い、剣の威圧も異なる。


?????「──おかしな部外者がいると聞くから、来てみれば」

ガキィンッ、と剣がはじかれる。

?????「まさか、こんな俺と年差もない男がね」 ニヤリ

ロイ「……誰だてめぇ」

?????「俺?俺は──」

どこかで見たことのある面影が揺れる。


?????「──この国の第1王子だ。お前みたいな下賤な奴に、てめぇ呼ばわりされるいわれはないな」

ニッコリと笑って、ロイへ向かって剣を振りぬいた。
493:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 03:44:21 ID:yTWeyWMdBg

ロイ(はえぇっ…!)

ギィンッ!

振りぬかれた剣を斬られる寸前で止める。

第1王子「へぇ、やるね」

グググッ、と均衡する。

第1王子「…でも、君の動きを止めるのなんてわけないよ」

ロイ「!」

次の瞬間、第1王子が腰ベルトから短剣を引き抜く。

ロイ「な…」

第1王子「……」 ニッコリ

第1王子「──お疲れ様」


腕が振り上がる。

第1王子は満面の笑みを浮かべて、それをロイの脇腹に突き刺した。


反応、できなかった。
494: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 04:12:10 ID:FexRxm7Y9.
えぇぇ
495: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 08:40:34 ID:6G.p9Oyn4E
ろ…ロイ………………いやだ
496: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 11:50:33 ID:ecfxNS7H8Q
続きが気になる……

497:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 16:33:14 ID:mUCDMF7VaQ

ロイ「がっ…」

第1王子「……フン」

ズボッ、と短剣を引き抜く。
ロイが脇腹を押さえてその場に膝をついた。

ロイ「こ…この野郎…」

ボタボタと血が落ちる。

ロイ「……っ」

ロイ「ごほっ、ごほっ」

咳も重なって吐血する。

第1王子「……」

ロイ「……ちくしょう…」ハァ、ハァ
498: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 16:34:37 ID:kU0.TrIKHA
王子達強いな
499:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 16:36:13 ID:apt6p77LGE

第1王子「フン… 本国の使者が、あの地下まで忍びこんで脱出してきたのは褒めてやる」

第1王子「だが、貴様にはどうすることもできない。本国へ報告するつもりだったんだろうが、それはさせない。貴様はここで死ぬ」

ロイ「……」 ハァ、ハァ

ロイ(これが、王子の兄王子… どうりで身体の動きが半端ないわけだ)

ロイ「……答えろ」

第1王子「ん?」

ロイ「なぜ、本国を裏切った。姫と王子の政略結婚によって、本国へは何もしないことを約束したはずだ」

ロイ「本国も、かわりに隣国へ穀物を送ると約束したのに…」
500:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 16:39:28 ID:tP/EhEtJvg

第1王子「……簡単なことさ」

ロイ「…?」

第1王子「我が国は本国より勝る軍事力を有しているからだ。地下を見ただろう?あぁやって、本国に悟られないように軍事訓練を高め、行ってきた」

第1王子「そして、戦争に勝てるならわざわざ戦争を避ける必要はない。こざかしい契約をするより、もっと簡単に本国の土地を手に入れようと思ったのさ」

ロイ「……じゃあ一体、どういうつもりで王子…、第3王子を本国へ送ってきた」

第1王子「そりゃ、隣国が本国を攻めることを悟られない且つ、油断させるためさ」

第1王子「まさか、婚約パーティー当日に軍隊が攻めてくるとは思わないだろうからね」 ケラケラ

ロイ「てめぇ…!」
501:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 16:43:35 ID:LIrhX9.mL.

ロイ「っ…、それは、王子も承諾してのことか?」

第1王子「ん?」

ロイ「第3王子も、それをわかってて、本国へ来てるのかって聞いてんだよ!!」

第1王子「……あぁ、」 クスッ

第1王子「当たり前だろ、俺の弟だぞ?あいつは国王や王女と親しくなり、油断させることが仕事だ」

第1王子「そして、隙あらば殺せとも命じている」

ロイ「なん…だと…?」
502: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 16:47:46 ID:DPA4VYWeN2


うそだっ…!

嘘だと言ってよ…
503: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 16:50:46 ID:Xv5pa7mzCw
ロイぃぃぃいい(´;Д;`)
504:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 16:50:56 ID:ucuJBTcCFk

第1王子「もう手を下してるかもね」 ニッコリ

ロイ「くっ…」

ロイ「アイツ…、アイツまで裏切ってやがんのかよ!ふざけんな、俺たちは、一体何のために──」

ロイ「っ、ごほっ、ごほっ」

第1王子「はいはい、貴様はグチグチ言ってないでさっさと死になよ」

第1王子「──なるべく、痛くないようにしてやるからさ」 ニヤリ

膝をついているロイにむかって、剣が振り上げられた。

ロイ「…!」

第1王子「──死ね」
505: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 16:55:05 ID:5cv2uRWMyw
もしや王子…抱き締めようとしながら…うわっなにをすr(ry
506:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 17:26:24 ID:0YxcWEDMGI



「───ロイさんっ!!」



ロイ「!」

第1王子「!?」


馬の蹄の音とともに、
突如頭上から聞き覚えのある声がふってきた。

ロイ「──!!」

クレア「ロイさんっ、早く、早く乗ってくださいっ!」

馬「ヒヒーン」 ブルルッ

第1王子「な…」

馬に乗ったクレアが、手綱を引いて二人の前に現れた。
507:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 17:31:13 ID:fVVLBZ49.o

ロイ「っ…」 バッ

力を振り絞り、クレアの後ろにつく形で馬にとびのる。

第1王子「ま、待て!一体どこから…!」

クレア「急いで!」 ピシッ

馬「ヒヒーン!」

馬は土を蹴り、国門の反対方向へ走りだした。

ロイ「…!?」

ダダダッ!!!!

馬は隣国を囲む鉄壁の近くまで来ると、段差を利用して勢いよく鉄壁を飛び越えた。

ロイ「な…」

クレア「しっかり掴まっていてください!!」
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