姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
472: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 15:22:39 ID:u154Dzic7I
うっはマスタングえんろ←
CCCC
473: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 15:42:39 ID:fZuW8wDP1g
>>471が策エロイに見えた
474: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 16:18:44 ID:MA8B0c.i1w
>>473
俺がいるww
475: ◆LSV2TFho7E:2011/11/6(日) 00:29:01 ID:AAS5HN/OAk
──────
女兵士「ここが、地下への入り口の1つだよ〜」 ヒック
女兵士に案内されたのは、カフェの裏側にある木の下だった。
ロイ「こんなところに…」
女兵士「まぁ、一目につかない場所を選んでるから。他にも10ヶ所くらいあるんだぁ」
ズズズ、と石のフタを押して横にどける。
奧へ続く階段が現れた。
ロイ「……」
女兵士「あまり奧に行くとみんなに会っちゃうけど、入り口付近なら誰もいなくて静かだよ♪」
ヒョイ、と中へ飛び込んだ。
476: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:31:17 ID:hKOyz/u7wA
シーン...と静まり返る地下通路。
所々に火が灯してあるので、暗くはない。
ロイ(この通路は…どこに続いてるんだ?)
奧の方から、かすかな音が聞こえる。
ロイ(─… この音は)
女兵士「さ、ロイくん、ここなら誰にも───って、ロイくん!?」
ロイ「……」
ロイは女兵士を無視して、スタスタと奧へ向かって歩きだした。
477: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:34:25 ID:9OlYbe6a82
女兵士「ちょ、ちょっと、待って!!」
酔いがさめたのか、焦ったように女兵士がロイの後を追う。
女兵士「どうしたのよ、ねぇ、ロイくんっ!!」
ロイ「──答えろ」
歩きながらロイが口を開く。
女兵士「え?」
ロイ「この地下は、何のためにある?」
478: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:36:17 ID:5RiZkxhOv2
女兵士「そ、それは…」
ロイ「…この国の地上に無かったものが、地下にあるんだろ?」
女兵士「え…」
ロイ「……剣がぶつかる音がする。当ててやるよ、この地下にあるのは」
ロイ「──軍事施設だ」
そう言って、突き当たりの大きな扉を開いた。
479: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:41:02 ID:CFz6aP7Usc
──そこにあったのは、部屋と呼ぶにはあまりに大きな空間。
四隅に茶色の袋に包まれた荷物が山積みにされ、中央には何百人もの兵士が集まり、剣や戦陣の訓練をしていた。
ロイ「……やっぱりな。部外者に見られないように軍事施設を地下に作ったってわけか」
女兵士「そ…そうよ。だけどそんなの、ロイくんに関係ないでしょ?」
女兵士「こんなところに外部の人間がいるなんて知られたら、何されるかわからないし… 早く、出口の方へ戻らなきゃ」
ロイ「……」
ロイ「もう1つだけ教えてほしいんだけど」
女兵士「?」
480: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:43:28 ID:6ryzL53E0I
ロイ「……ずいぶん、兵士たちの装備がものものしい。それに、周りに山積みにされてる食糧や軍備も本格的だ」
女兵士「それは…」
ロイ「どこかの国と戦争でもすんのか?」
女兵士「……そうよ」
ロイ「どこと?」
女兵士「本国」
481: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:46:30 ID:l5Pa902z2Y
ロイ「………は?」
女兵士「明日出発して、本国を攻めにいくの」
ロイ「はぁ!?」
女兵士「な…なによ。何でロイくんがそんなに驚くの?」
ロイ「ありえねぇだろ!本国には今、この国の王子がいるんだぞ」
女兵士「それは、本国を油断させるため」
ロイ「な…」
女兵士「詳しいことは私にもわからないわ。私たちは全て、王の命令で動いてるんだもの」
?????「──その通りだ」
ロイ「……!」
不意に、背中に剣が突きつけられる。
兵士1「…貴様、本国の使いか。生きて帰れると思うなよ」
チャキッ、と剣の鍔が鳴った。
482: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 01:23:05 ID:S20/xVf06Q
ロイ「……」
見渡すと、ロイに向かって剣を構えているのは一人だけではなかった。
何十人もの兵士がこちらへ目を向け、ロイの周囲を囲みはじめた。
ロイ「…ちょっと声が大きかったか」
苦笑する。さすがにもう少し警戒すべきだった。
女兵士「ま…待ってください、この人は関係ありません!」
兵士1「なんだと?」
女兵士「私が連れてきたんです!だから、罰なら私が受けます!」
ロイ(あのバカ…)
483: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 01:26:09 ID:uI2Wh2UJdg
兵士1「部外者を地下へ連れてくるとは、とんでもない女だな。では、まずお前を──」
ロイ「待てよ」
兵士1「ん?」
ロイ「俺がその女脅してここまで案内させたんだ。その女は悪くねぇよ」
女兵士「ろ、ロイくん!!」
兵士1「ほう、庇いあいか… しかし、どちらであろうと貴様らに罰を与えるのは変わらないことだ」
兵士1「特に、そこの男。貴様はここで死んでもらう。本国を攻めることを知られてしまったからな」
484: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 01:28:27 ID:O5X0CHOlqg
ロイ「あー、まぁそれは正論だと思うんだけど」
ニッコリと笑って両手をあげる。
ロイ「見てよ。俺、門番さんに剣渡しちゃって、丸腰なんだよね」
ロイ「だから、あんたたちに抵抗することなんてできない」
兵士1「ほう…」
ロイ「だからさ、殺すのだけは勘弁してくんない?牢にでも何でも入るからさ」
兵士1「……」
女兵士「わ、私からもお願いします!」 ペコリ
485: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 01:34:09 ID:x4x9i9Nzlc
……まわりは完全に、兵士たちによって包囲されていた。
どう見ても丸腰の人間が突破できる状況ではない。
兵士1「……」
兵士1「……良かろう。この男の目を隠し、手首を拘束しろ」
そう言って、兵士が剣を下ろした瞬間。
ロイ「───なーんちゃって」
外套が翻り、背に隠し持っていた2本目の剣が引き抜かれる。
兵士「──!?」
ロイ「死ぬのはてめぇらだ」
鋭い音と共に、血飛沫が舞った。
486: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 02:10:53 ID:lNbS31iwTM
今1から一気に読んだが凄く面白い!!
つCCCCCCCCCCCC
487: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:13:16 ID:aotAc0vzsc
「ぐあっ!!」
「ぎえぇっ…」
次々と斬りかかる兵士をなぎ払い、切り捨てていく。
兵士「きっ…貴様ああぁ!!」
ザシュッ! 「ぎゃっ!!」
ロイ「てめぇらみたいな雑魚、相手にならねぇんだよ!!」
ロイは迷うことなく兵士を斬り、突き刺し、殺していく。
女兵士「あわわ…」 ガタガタ
兵士1「何をしている、相手は一人だぞ、さっさと殺せ!!」
488: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:25:21 ID:fLSctY7Zi.
ロイ「一般兵ごときが…!」
剣を大きく横に引きつける。
ロイ「この俺にかなうわけねぇだろ!!!」
ザシュザシュザシュッ!!!
一気に振りぬき、肉を切り裂く。
兵士「……!!」
ロイの服が、返り血で赤く赤く染まっていく。
ロイ「本国を騙しやがって!!ぜってぇ許さねぇからな!!」
ザシュザシュザシュッ!
「ぎえぇっ」
ドスッ!
「ごふっ」
倒れた兵士から剣を奪うと、さらにそれを投げて他の兵士へ突き刺した。
ロイ「こっちは可愛い姫を差し出しってんのに、てめぇらは平気で裏切りかよ!ふざけんな!!姫はこんな腐れ隣国と仲良くするために生まれてきたんじゃねぇ!!!」
鬼のごとく叫び、剣を振るう。
──まさに無双。
ロイに近づく兵士は、片っ端から容赦なく斬られ、倒れた。
489: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:29:32 ID:M97GWVJjkM
──しかし、人数が圧倒的に違いすぎる。
ロイ「……っはぁっ、はぁっ」
否が応でも身体が疲労し、限界が近づいてくる。
兵士「きええええぇっ」
ザシュッ!! 「ぐへぁっ」
斬っても斬ってもキリがない。
真っ赤に染まった手を握り締める。
ロイ(本国へ……本国へ、早く、連絡しなければ)
地下からの出口へ目をやる。
──一気に走り抜けて、地上へ出て、隣国を脱出しなければ。
隣国が本国へ到着するよりも早く、自分が本国へ到着しなければ。
ロイ(─…俺が、死ぬ前に)
490: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 02:58:04 ID:U0P6p.FErc
応戦しながら、脱出するタイミングをはかる。
ロイ「……」 ハァ、ハァ
ザシュッ!!!
数十人目の兵士が倒れたとき。
出口へ続く地下通路への道が、わずかにひらけた。
ロイ(──今だ!!)
両脇にいた兵士を斬り捨てると、通路へ向かって一気に走りだす。
兵士1「! 逃げたぞ!!」
兵士2「追え、追え!!」 ダッ
491: ◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 03:05:18 ID:MmjrPVvqx6
ロイ「はぁっ、はぁっ」
無我夢中で地下通路を駆け抜ける。
通路は50メートル程度だ、さほど時間はかからない。
地上へと繋がる階段をあがり、石の扉をこじあけた。
ロイ「──うぜぇんだよっ!!」
ザンッ!ドスッ!
兵士「ぎゃあっ!!」
当然、地下扉のところに兵士が待ち受けていることなど読めていた。
地上からの光が注いだ瞬間に、剣を突き刺して足で蹴りとばす。
ロイ「っ……」 ダッ
休む暇なく、今度は門番がいる国門へと走る。
そこには自分の馬もいるはずだ。
馬に乗りさえすれば、追いつかれることはない。
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