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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
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1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


463: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 23:18:00 ID:AK.WDzviWU
>>462
それちがうロイやwww

イケメンはぜろ!
C
464: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 23:31:12 ID:HWZfAtFH0.
ロイになら弄ばれたい(´Д`*)CCCCCC
465: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 00:16:46 ID:6LYyU.x/2k
鼻血がぱねぇですなう
466: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 06:27:55 ID:hWvCoopnsE
くそっ…イケメンめ…爆発しろ…!
467:
◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:24:45 ID:NrNVsrSms6

──────


女兵士「………」 グビグビ

ロイ(むっちゃ飲んでる…)

女兵士「…っ、ぷはぁ」

ガタン、とグラスを置く。

女兵士「お酒おいしい〜♪」

ロイ(…やべ、金たんねぇかも)

女兵士「わ〜いロイくぅ〜ん」

赤い顔をしてロイの腕をぎゅっと抱きしめた。
甘えるようにして顔をすりつける。

女兵士「私、こんなにカッコいい彼氏ができて嬉しいよぉ」 ヒック

ロイ「んー」

女兵士「ずっと独りで寂しかったのぉ… ねぇ、私のこと好き?愛してくれる?」

ロイ「当たり前だろ」

女兵士「くふふ、きっと私たちは運命の糸で結ばれてるんだぁ〜」

ロイ(俺の運命の女は姫だけどな)
468:
◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:26:47 ID:gWo5pRD/ec

ロイ(……そろそろいいかな)

ロイ「ねぇ、」

女兵士「きゃはっ、なぁ〜に?」
スリスリ

ロイ「この国の王子と本国の姫が結婚するのは知ってるよね」

女兵士「知らなぁ〜い」

ロイ「は…知らない?」

女兵士「だって、私とロイくんが結婚するんだもぉ〜ん」 スリスリ

ロイ「いや、そうじゃなくて」

女兵士「やだー!ロイくんは私のものー!」 ギュッ

ロイ(ダメだこりゃ…)
469:
◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:29:17 ID:xhfzhuhFdc

ロイ「……じゃあさ、この国のこと色々教えてくれないかな。俺、来たばかりだからまだよくわからなくて」

女兵士「……」 ヒック

ロイ「農民に聞いたけど、教えてくれないんだ… 君なら、教えてくれるよね?俺の女なんだから」

優しく女兵士の髪を撫でる。

女兵士「……」

女兵士「……うん、いいよぉ」ヒック

ロイ「!」

女兵士「だけど、私のお願い聞いてくれなきゃイヤ」

ロイ「お願い…?」
470:
◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:36:37 ID:dM0NqCm5NY

女兵士「ちゅーしてくれたら教えてあげる!」

ロイ「……」

女兵士「ちゅーして」

ロイ「……」

女兵士「ちゅーしてくれないと教えてあげない」

ロイ「……」 ハァ

ロイは小さくため息をつくと、女兵士を抱きよせた。

女兵士「…!」 カアァ

ロイ「─……人気のないところに、行きたいな」

耳元で囁く。

女兵士「ひと、け…?」

ロイ「ここじゃみんなに見られるだろ」

女兵士「じゃあ、どこに行けば…」

ロイ「そうだな… 地下、とか。
あるんだろ?」

微笑んで、優しく抱きしめた。
471: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 11:40:31 ID:QR7exZCYBQ
策士ロイ…
472: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 15:22:39 ID:u154Dzic7I
うっはマスタングえんろ←

CCCC
473: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 15:42:39 ID:fZuW8wDP1g
>>471が策エロイに見えた
474: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 16:18:44 ID:MA8B0c.i1w
>>473
俺がいるww
475:
◆LSV2TFho7E:2011/11/6(日) 00:29:01 ID:AAS5HN/OAk

──────

女兵士「ここが、地下への入り口の1つだよ〜」 ヒック

女兵士に案内されたのは、カフェの裏側にある木の下だった。

ロイ「こんなところに…」

女兵士「まぁ、一目につかない場所を選んでるから。他にも10ヶ所くらいあるんだぁ」

ズズズ、と石のフタを押して横にどける。
奧へ続く階段が現れた。

ロイ「……」

女兵士「あまり奧に行くとみんなに会っちゃうけど、入り口付近なら誰もいなくて静かだよ♪」

ヒョイ、と中へ飛び込んだ。
476:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:31:17 ID:hKOyz/u7wA

シーン...と静まり返る地下通路。
所々に火が灯してあるので、暗くはない。

ロイ(この通路は…どこに続いてるんだ?)

奧の方から、かすかな音が聞こえる。

ロイ(─… この音は)

女兵士「さ、ロイくん、ここなら誰にも───って、ロイくん!?」

ロイ「……」

ロイは女兵士を無視して、スタスタと奧へ向かって歩きだした。
477:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:34:25 ID:9OlYbe6a82

女兵士「ちょ、ちょっと、待って!!」

酔いがさめたのか、焦ったように女兵士がロイの後を追う。

女兵士「どうしたのよ、ねぇ、ロイくんっ!!」

ロイ「──答えろ」

歩きながらロイが口を開く。

女兵士「え?」

ロイ「この地下は、何のためにある?」
478:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:36:17 ID:5RiZkxhOv2

女兵士「そ、それは…」

ロイ「…この国の地上に無かったものが、地下にあるんだろ?」

女兵士「え…」

ロイ「……剣がぶつかる音がする。当ててやるよ、この地下にあるのは」





ロイ「──軍事施設だ」


そう言って、突き当たりの大きな扉を開いた。

479:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:41:02 ID:CFz6aP7Usc

──そこにあったのは、部屋と呼ぶにはあまりに大きな空間。

四隅に茶色の袋に包まれた荷物が山積みにされ、中央には何百人もの兵士が集まり、剣や戦陣の訓練をしていた。


ロイ「……やっぱりな。部外者に見られないように軍事施設を地下に作ったってわけか」

女兵士「そ…そうよ。だけどそんなの、ロイくんに関係ないでしょ?」

女兵士「こんなところに外部の人間がいるなんて知られたら、何されるかわからないし… 早く、出口の方へ戻らなきゃ」

ロイ「……」

ロイ「もう1つだけ教えてほしいんだけど」

女兵士「?」
480:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:43:28 ID:6ryzL53E0I

ロイ「……ずいぶん、兵士たちの装備がものものしい。それに、周りに山積みにされてる食糧や軍備も本格的だ」

女兵士「それは…」

ロイ「どこかの国と戦争でもすんのか?」

女兵士「……そうよ」

ロイ「どこと?」

女兵士「本国」
481:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 00:46:30 ID:l5Pa902z2Y

ロイ「………は?」

女兵士「明日出発して、本国を攻めにいくの」

ロイ「はぁ!?」

女兵士「な…なによ。何でロイくんがそんなに驚くの?」

ロイ「ありえねぇだろ!本国には今、この国の王子がいるんだぞ」

女兵士「それは、本国を油断させるため」

ロイ「な…」

女兵士「詳しいことは私にもわからないわ。私たちは全て、王の命令で動いてるんだもの」


?????「──その通りだ」

ロイ「……!」

不意に、背中に剣が突きつけられる。

兵士1「…貴様、本国の使いか。生きて帰れると思うなよ」

チャキッ、と剣の鍔が鳴った。
482:
◆qoozyz1NgY:2011/11/6(日) 01:23:05 ID:S20/xVf06Q

ロイ「……」

見渡すと、ロイに向かって剣を構えているのは一人だけではなかった。
何十人もの兵士がこちらへ目を向け、ロイの周囲を囲みはじめた。

ロイ「…ちょっと声が大きかったか」
苦笑する。さすがにもう少し警戒すべきだった。


女兵士「ま…待ってください、この人は関係ありません!」

兵士1「なんだと?」

女兵士「私が連れてきたんです!だから、罰なら私が受けます!」

ロイ(あのバカ…)
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