姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
451: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 20:50:02 ID:v61gFz7xyw
読んでくださっている方、本当にありがとうございます!
雰囲気を壊さないために読者さんのコメにはレスをしたりしなかったりですが、ひとつひとつありがたく受け取ってます!(´∀`)
最近は新しいSSに勢いが負けちゃいそうですが(笑)、もう少しお付き合い頂けたら幸いですm(*__)m
452: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 20:56:10 ID:MIZQN488hg
女兵士「──はぁ、だっるぅ…」
女兵士「女は役に立たないから巡回でもしてろなんて。あんまりだわ」
女兵士「農民なんか見てても面白くないのよー!真面目な顔して歩くだけとか!暇!暇すぎ!」
「ねぇ、」
女兵士「あー、こうなったらサボってやる!どうせ女の私には仕事なんてないんだし!」
ロイ「ねぇ、君」
女兵士「どっかにイイ男いないかなぁ!軍人の男なんて汗臭くてたまんない!」
ロイ「うーん、俺は別に臭くないけどなぁ」
女兵士「そりゃ個人差あるけど、」
女兵士「………え?」
453: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 20:59:24 ID:zrmPsL1RCc
ロイ「こんにちは」 ニッコリ
女兵士「へ…?」
ロイ「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
女兵士(なっ… なにこの超イケメン!!こ、こここんなイケメンがこの国にいたっけ!?)
女兵士(ハッ!だめだめ、私は兵士なんだからピシッとしないと!)
女兵士「……コホン、何かしら。見ない顔だけど、どこから来たの?」
ロイ「んー、俺ただの旅人なんで。出身とかないかな」
女兵士(タメ口…)
女兵士「そ、そう。じゃ、聞きたいことっていうのは?」
454: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 21:01:58 ID:T77F4lTOsc
ロイ「長旅で疲れちゃって。どこか一息つけるとこない?」
女兵士「…カフェなら近くにあります」
ロイ「え」
女兵士「? なにか」
ロイ「いや、殺風景なこの国にずいぶん不似合いだなと思って」
女兵士「……」
女兵士(ど、どうでもいいけど、いちいち仕草がカッコいいわね…)
ロイ「んじゃ、案内してもらってもいいかな」
女兵士「は、はぁ!?」
ロイ「別にいいでしょ。君、暇そうだったし」 ニッコリ
455: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 21:06:19 ID:swnM2r.2YI
───カフェ
女兵士「ここです」
ロイ「へぇ、案外お洒落だな」
女兵士「このカフェは軍人や地主とか、階級の高い人間が入るところなので」
ロイ「ふーん」
女兵士「…では、私は仕事に戻ります」 スッ
ロイ「あ、待って」
女兵士「?」
ロイ「せっかく案内してくれたんだから、奢るよ。一緒に飲もうぜ」
456: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 21:09:38 ID:k81ksGofh2
ロイ「──あ、酒よろしく」
店員「かしこまりました」 ペコリ
女兵士「……」
女兵士(……乗せられちゃった。私、ホントにイケメンに弱い。情けない…)
ロイ「どうしたの、難しい顔して」
女兵士「……これでも勤務中ですので。お酒は遠慮します」
ロイ「はは、一口や二口ならいいんじゃねーの」
女兵士「ダメです」
ロイ「ずっと堅い顔してっともったいないぜ?せっかく可愛い顔してんのに」
女兵士「は…?」
457: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 21:12:45 ID:ElWhNBG81s
クスリと笑う。
ロイ「あれ、気づかなかった?まさか、俺が誰彼かまわず選んでると思った?」
女兵士「ど、どういうことですか」
ロイ「君が可愛くてタイプだったから誘ったんだよ」 ニッコリ
女兵士「…!」 カアアァッ
女兵士「かっ、からかわないでください!」
ロイ「からかってないよ。……
ねぇ、君、彼氏いる?」
458: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 21:15:47 ID:qSwxP77vlw
ロイ…恐ろしい子!!
459: ◆qoozyz1NgY:2011/11/4(金) 21:17:50 ID:8C0o4sgn8A
女兵士「か、彼氏…!?」
ロイ「俺は独り身だから。君みたいな人と付き合いたいなって、思ってたし」
ガララッ、と椅子を動かして女兵士に近づき、肩に手を回す。
女兵士(ひいいぃっ、ち、近い!近いって!///)
ロイ「あはは、顔真っ赤。ひょっとして照れてるの?」
女兵士「そ、そんなこと…!」
ロイ「…ねぇ、どうかな。俺なら、君を飽きさせないと思うけど」
そう言って、身体を密着させて、女兵士の顔を正面から見つめた。
460: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 22:01:01 ID:g/4JcTXXFc
ろ、ロイの色仕掛けなら、受けてあげてもいいわっ///
461: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 22:03:42 ID:joj8demQhQ
ロイ…っ貴様っ
イケメンなんてっ
イケメンなんてっ
C
462: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 23:00:54 ID:Sw0MpfAOAk
マスタング…恐るべし…!
つCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
463: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 23:18:00 ID:AK.WDzviWU
>>462
それちがうロイやwww
イケメンはぜろ!
C
464: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 23:31:12 ID:HWZfAtFH0.
ロイになら弄ばれたい(´Д`*)CCCCCC
465: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 00:16:46 ID:6LYyU.x/2k
鼻血がぱねぇですなう
466: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 06:27:55 ID:hWvCoopnsE
くそっ…イケメンめ…爆発しろ…!
467: ◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:24:45 ID:NrNVsrSms6
──────
女兵士「………」 グビグビ
ロイ(むっちゃ飲んでる…)
女兵士「…っ、ぷはぁ」
ガタン、とグラスを置く。
女兵士「お酒おいしい〜♪」
ロイ(…やべ、金たんねぇかも)
女兵士「わ〜いロイくぅ〜ん」
赤い顔をしてロイの腕をぎゅっと抱きしめた。
甘えるようにして顔をすりつける。
女兵士「私、こんなにカッコいい彼氏ができて嬉しいよぉ」 ヒック
ロイ「んー」
女兵士「ずっと独りで寂しかったのぉ… ねぇ、私のこと好き?愛してくれる?」
ロイ「当たり前だろ」
女兵士「くふふ、きっと私たちは運命の糸で結ばれてるんだぁ〜」
ロイ(俺の運命の女は姫だけどな)
468: ◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:26:47 ID:gWo5pRD/ec
ロイ(……そろそろいいかな)
ロイ「ねぇ、」
女兵士「きゃはっ、なぁ〜に?」
スリスリ
ロイ「この国の王子と本国の姫が結婚するのは知ってるよね」
女兵士「知らなぁ〜い」
ロイ「は…知らない?」
女兵士「だって、私とロイくんが結婚するんだもぉ〜ん」 スリスリ
ロイ「いや、そうじゃなくて」
女兵士「やだー!ロイくんは私のものー!」 ギュッ
ロイ(ダメだこりゃ…)
469: ◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:29:17 ID:xhfzhuhFdc
ロイ「……じゃあさ、この国のこと色々教えてくれないかな。俺、来たばかりだからまだよくわからなくて」
女兵士「……」 ヒック
ロイ「農民に聞いたけど、教えてくれないんだ… 君なら、教えてくれるよね?俺の女なんだから」
優しく女兵士の髪を撫でる。
女兵士「……」
女兵士「……うん、いいよぉ」ヒック
ロイ「!」
女兵士「だけど、私のお願い聞いてくれなきゃイヤ」
ロイ「お願い…?」
470: ◆qoozyz1NgY:2011/11/5(土) 09:36:37 ID:dM0NqCm5NY
女兵士「ちゅーしてくれたら教えてあげる!」
ロイ「……」
女兵士「ちゅーして」
ロイ「……」
女兵士「ちゅーしてくれないと教えてあげない」
ロイ「……」 ハァ
ロイは小さくため息をつくと、女兵士を抱きよせた。
女兵士「…!」 カアァ
ロイ「─……人気のないところに、行きたいな」
耳元で囁く。
女兵士「ひと、け…?」
ロイ「ここじゃみんなに見られるだろ」
女兵士「じゃあ、どこに行けば…」
ロイ「そうだな… 地下、とか。
あるんだろ?」
微笑んで、優しく抱きしめた。
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