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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
[8] -25 -50 

1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


272:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:10:24 ID:6l3aJR6yFE
>>251
支援ありがとですっ(*・∀・)ノ

>>252
( ゜Д゜)

>>269-271
やっときましたw
あともう一人だけ新キャラ出すのでよろしくです
273:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:11:35 ID:YFbsvLyf9k

〜〜〜10分後

王子「……」ちーん

パンドラ「ブラボー!ブラボー!なんて可愛いんでしょう!」パチパチ

王子「……姫に見られたら死ぬ…」

パンドラ「足も細いし線がきれいだ!ウサミミも似合ってる!やはり君を選んで良かった!」

王子「………胸がすっかすかなんですけど」

パンドラ「大丈夫、これはつるぺたにも対応できる最新のバニースーツです。ここをこうすると…」 スッ

ボンッ! 「!」

パンドラ「ほら、胸部が膨らんでカモフラージュできたでしょう」

王子「ええぇ〜…」
274:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:15:53 ID:O7FQb6/AP6

──そのとき、ガチャリと楽屋のドアが開いた。

?????「団長ぉ〜、あと15分で開演だよぉ?」ヒョイ

パンドラ「おぉ、ランちゃんじゃないですか。丁度いいところに」

入ってきたのは、髪が腰までの長さもある、中華服を着た少女だった。

パンドラ「紹介するよ。この子はマジックハウスのメンバーの一人のランちゃん。雑技担当」

王子「はぁ…」

パンドラ「ランちゃんは可愛いんだけどなかなか凶暴でねぇ。看板娘には不向きなんだよ」

ラン「ぶー」
275:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:18:54 ID:BzrtlN2WkQ

ラン「で、誰こいつ?新入り?」

パンドラ「今日1日アシスタントをやってくれることになった、オージさんだよ。バニーが似合ってるだろう?」

ラン「知らなーい。ラン、女には興味なーい」

王子「いや、僕はおと…」

パンドラ「おっ、いかんいかん!そろそろ舞台に行かなければ!」

王子「え、」

ラン「結構お客さん入ってるよー」

パンドラ「オージさん、君は私の指示に従ってやってくれれば大丈夫だからね」

王子「は、はぁ…」
276:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:29:27 ID:YGPmka0QrY

───────

ワイワイ ガヤガヤ

会場には、多くの観衆が集まっていた。

パッ、とステージにライトが照らされる。

パンドラ「─レディース・アン・ジェントルメ―ン!皆様、マジックハウスへようこそ!!」

パンドラ「これより、午後・サーカスの部の幕開けとなります!」

\パチパチパチパチ/
派手な音楽流れ、と拍手が起こった。


王子「さ、サーカスの部…?マジックショーじゃないんですか」

ラン「マジックショーは午前!午後はサーカス!そんなことも知らなかったの?おっくれってるう!」

王子「いや知らないから…」
277:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:32:09 ID:.btD106ojs

パンドラ「本日は皆様に我々の新しいメンバーを紹介します。
バニーちゃんです!」

王子「え」

前触れなく、パンドラが王子に向かってスポットを当てた。

王子「ちょ、ちょ、いきなり?」

パンドラ「さぁ、バニーちゃん出ておいで!」

王子「バニーちゃんって…」


なかなか出ていく勇気が出ずに戸惑っていると、

ラン「んもー、さっさと出ていきなさいよぉ!」 ドカッ

王子「うわっ」

ランに尻を蹴られ、王子はカーテン裏からステージへ飛び出した。
278:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:38:33 ID:YGMLEynOII

ザワザワ

バニー姿の王子を見て、観客がざわつき始める

「なにあれ、かわいー!」

「お尻にちょこんとしっぽがついてる!」

「すごぉい、ホントのウサギちゃんみたい」

「ヤバイヤバイあれヤバイよ、俺あの子で10回は抜ける」

「萌ええええええぇ!!!!!!」

「うっ…………ふぅ」

「あっ顔赤くなってる!かわゆっ」


王子「……」 カアァァ


パンドラ(むっふっふ… 予想通りの好感触だ。素晴らしい)
279:
◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:44:50 ID:.btD106ojs

パンドラ「せっかくですから、早速バニーちゃんにお手伝いしてもらいましょう!」

パンドラがパチッ、と指をならすと、大きな板が運ばれてきた。

パンドラ「さ、バニーちゃん」

王子「え?」

抵抗する間もなく、数人の男たちによってその板に括り付けられ、手足も板に取り付けられた枷によって拘束される。

つまり、垂直に立った板の上に大の字でくくりつけられているという状態になった。

ザワザワ


王子「な…何するんですか、これ」

ラン「うふふ、決まってるじゃーん」
ニヤニヤ笑いながら、ランが舞台袖から現れた。

その手には数十本のナイフが入った箱が。

王子「……あー、あー」

ラン「わかった?」

王子「まさかそれを投げるなんてベタな芸じゃないよね」

ラン「ベタじゃないよぉ、ランは
ナイフ50本投げるからね!」

王子「50本!?」
280: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 19:00:56 ID:rRV/Hw7/1Y
CCCCC
281:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:03:53 ID:KYtqs3eTIA

パンドラ「さぁ、可愛いバニーちゃんは今はりつけ状態!これからここにバニーちゃんに当てることなく50本のナイフを投げます!」

ワーワー

王子「ぜ、絶対当てるなよ!……ら、ランちゃんだっけ?」

ラン「女の子にランちゃんなんて呼ばれても嬉しくなーい。ま、すれすれで板に当てるから安心して」

ランが両手に溢れんばかりのナイフをもち、構える。

王子「そ、そうだよね、所詮芸だし──」

ヒュンッ ドスッ

王子「!」

1本のナイフが板に突き刺さった。王子の顔から数ミリの位置である。

王子「げ…」

ラン「どんどんいくよー」

ニヤリと笑って大きく振りかぶった。
282:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:06:38 ID:aqlShdSPd2

ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!

ドスドスドスドスッ!

目にもとまらぬ速さでナイフが投げられ、板に突き刺さる。

それは全て王子の身体と紙一重の位置で、頭の上、首の横、手・腰・足の回りをもらすことなく射止めていく。

ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!

王子(ひいいいいぃ)

ドスドスドスドスッ!
283: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 21:10:28 ID:ltP/Ll0.T2
王子泣いちゃうwwww
284:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:13:53 ID:YKW6x3TXVw

ラン「………ふぅ」

ランが投げ終えたとき、板はナイフでびっしりになり、見事に人型を描いていた。
もちろん王子には当たっていない。

\パチパチパチパチ!!/

大きな拍手が起こる。


王子「す…すごいな」

ラン「当たり前っしょお?私を誰だと思ってるのー」


ラン「…………あ」

王子「?」

ラン「1本残ってた」
285:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:16:17 ID:mP9KidIxe.

王子「………え」

もう板に刺さるところは残っていない。残っているのは──


ラン「えーい、投げちゃえ」

王子「!」

ヒュンッ

ランは振りかぶり、最後のナイフを投げた。

……だがそれは、王子の顔に向かって直線上を走っていた。


王子「────っ…」

反射的に顔を右に引く。

ドスッ!


──ナイフは王子の左頬があった位置に刺さっていた。
286:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:18:20 ID:8CvlVX4ZxU

ラン「……!」

王子「あ、危ないなぁ… 当てるつもりだっただろ、今の」

ラン「……へぇ、意外。よく避けられたね」

王子「避けなきゃ困る」

ラン「そりゃそーだけど…… ねぇ、あんたひょっとしてデキる?」

王子「は?」

ラン「強いのかって聞いてんの」

王子(……何か嫌な予感)

王子「……強くないけど」

ラン「……ふーん」

287:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:27:12 ID:ScZrKHOJSw
>>280
あばば支援ありがとうございます(´///`)

>>283

姫「王子の泣き顔、ちょっと見てみたいかも」

王子「え」

姫「ほらほら」

王子「姫がそう言うなら…」

王子「……ひっぐ、ぇ、…ぅっ-…」 シクシク

1「うっ………ふぅ」
288:
◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:47:26 ID:Nr3eU51cGc

──舞台裏、檻のなか

姫「……」 ゲシッゲシッ

姫「……」 ガションガション

姫「……」



姫「あーもうっっ!!!何で出られないのよ馬鹿!!!!」

姫「私を誰だと思ってるの!?この国の王女よ!? 無礼にもほどがあるわ!!」

防音のせいで、外の音は全く聞こえない。

姫「……私だって… 一人でこんなところにいたら…」 グスッ


姫(何やってんのよアイツ…)



姫「早く助けにきなさいよ、王子いいいぃぃっ!!!」
289: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 23:12:23 ID:ZoYc6yK4vU
姫可愛い
しえん(*゚∀゚*)
290: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:34:47 ID:aw.NT1r60Y
>>289
支援ありがとうございます!
(*´∀`)
最近、みんな見てくれてるのかちょっぴり不安だったので嬉しいです。少し投下しますねー

291:
◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:38:38 ID:aw.NT1r60Y

──舞台では、ピエロが玉乗りをしたり、動物が火の輪くぐりをするなどの芸が披露されていた。


王子(僕の出番はもうないかな…芸なんて何もできないし)

ラン「ねぇ」

王子「え?」

ラン「私このあと剣技披露なんだけど、あんたって剣使える?」

王子「け、剣…?いや、ムリムリ」

ラン「うっそだぁ。さっきあんたの荷物の中に剣があるの見たもん」

王子「あれは護身用で… ていうか、知ってるなら聞くなよ」
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