姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
260: 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 23:28:38 ID:GLlX6Te9R6
王子が5万って少なめ…?
1ゼニーはだいたい何円くらいの価値なの?
261: ◆qoozyz1NgY:2011/10/24(月) 23:28:57 ID:R93H4N5un6
姫「え、冗談でしょ?あんた自分が何言ってるかわかってる?」
男「帰ってください。これ以上は業務妨害です」
姫「はぁ!?バカじゃないの、返してくれるまで絶対帰らないからね!」
男「……どうしても帰りませんか」
姫「帰らないわよ!!」
男「やれやれ… しょうがない方ですね」 チッ
王子「─!」
男はそばの壁にあった青いボタンをポチッと押した。
───次の瞬間、
ガチャンッ!
姫「きゃっ…!?」
姫の真上から大きな檻が勢いよく落下し、姫を中に閉じ込めた。
王子「姫…!?」
262: ◆qoozyz1NgY:2011/10/24(月) 23:31:35 ID:XJFj.rwXLw
>>260
あ、すみません説明不足でしたw
ここの設定では
1ゼニー=10円くらいだと思ってください。とすると、王子は50万円相当持ち歩いていたということですw
263: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 00:54:33 ID:ScZrKHOJSw
男「安心してください、少し落ち着いてもらおうと思っただけです」
男「一見普通の檻ですが、アレは少々特殊な作りになっていましてね。透明なバリケードがあり、かつ防音効果が施されているのです」
姫「─!─!」
男「ほら、彼女の声は何も聞こえないでしょう?あちらもこちらの会話を聞くことはできません」
王子「……何がしたいんですか、あなたは」
264: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 00:56:53 ID:Nr3eU51cGc
男「なぁに、どうしても帰らないとおっしゃるので、こちらが一つ提案をして差し上げようというわけですよ」
王子「提案…?」
男「そちらが『なくされた』財布のお金… もし、今日1日このマジックハウスで働いて頂ければ給料としてお支払いしてあげましょう」
王子「……なくした財布のお金を給料として払ってくれるんですか。ずいぶん奇妙な話ですね」
男「善意…、人助けのつもりで申し上げているのです。一文無しでは色々とお困りでしょう。もちろん、全額は無理ですが」
265: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 00:59:37 ID:6b29G1x/UY
王子「勝手ですね。金がほしけりゃ財布ごとあげますよ。それより、姫を返してくれませんか」
男「おや、意外ですな… しかし、こちらとしては是非あなたに働いて頂きたいのです」
王子「?」
男「実は、ここのところ観客が減っていましてねぇ… 何とか人気とりができないかと、可愛い女の子のアシスタントを探していたんですよ」
男「…そして、あなたは小柄でとても可愛いらしい。我々が求めていた看板娘にピッタリなのです。どうです、今日1日だけでもこのマジックハウスで働くというのは。給料も出しますし、悪い話じゃないでしょう」
266: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 01:07:03 ID:qtzPYBHBoM
王子「…興味ありません。さっさと姫を返してください」
男「……働かなければ、そちらのお嬢さんを解放しないといったら?」
王子「は?」
男「鍵は私が持っています。彼女をずっと閉じ込めたままにすることだってできるんですよ」
王子「……馬鹿だな。あんたの言ってることは犯罪だ」
男「事を荒立てるのはやめましょう。私はただ、あなたにマジックのお手伝いをして頂きたいだけなのですから」
王子「……」
男「ここは穏便に、お互いの利益に繋がるようにするのが得策だと思いますよ」
267: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 01:40:16 ID:j3r3Hvi5Xw
─────
────────楽屋
男「……フフ、ご理解感謝しますよ」
王子「…今日1日だけですからね」
男「えぇ、それだけで十分客寄せ効果があります。ところで、あなたのお名前は?」
王子「おうじです」
男「オージさんですね。遅くなりましたが、私の名前はパンドラ。ここの団長で、マジシャンです」
王子「……他に人はいるんですか」
パンドラ「いますよ。あと5人ほど。みんな今は休憩中です」
268: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 01:42:36 ID:dCcobmLbww
王子「ちゃんと後で姫を返してくださいね」
パンドラ「わかってますよ。約束は守ります」
パンドラ「……あ、これ、オージさんの衣装です。着てみてください」 スッ
王子「……は?」
パンドラ「きっと似合いますよ」
王子「……え、これって」
パンドラ「バニースーツですが。何かご不満でも?」
269: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 01:46:43 ID:UrTy.eU.y.
うはっwwwwキタキタwwwwww
270: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 01:53:16 ID:ltP/Ll0.T2
小物キタwww
271: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 04:16:58 ID:Qkeb3Kk31s
バニー王子キター
272: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:10:24 ID:6l3aJR6yFE
>>251
支援ありがとですっ(*・∀・)ノ
>>252
( ゜Д゜)
>>269-271
やっときましたw
あともう一人だけ新キャラ出すのでよろしくです
273: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:11:35 ID:YFbsvLyf9k
〜〜〜10分後
王子「……」ちーん
パンドラ「ブラボー!ブラボー!なんて可愛いんでしょう!」パチパチ
王子「……姫に見られたら死ぬ…」
パンドラ「足も細いし線がきれいだ!ウサミミも似合ってる!やはり君を選んで良かった!」
王子「………胸がすっかすかなんですけど」
パンドラ「大丈夫、これはつるぺたにも対応できる最新のバニースーツです。ここをこうすると…」 スッ
ボンッ! 「!」
パンドラ「ほら、胸部が膨らんでカモフラージュできたでしょう」
王子「ええぇ〜…」
274: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:15:53 ID:O7FQb6/AP6
──そのとき、ガチャリと楽屋のドアが開いた。
?????「団長ぉ〜、あと15分で開演だよぉ?」ヒョイ
パンドラ「おぉ、ランちゃんじゃないですか。丁度いいところに」
入ってきたのは、髪が腰までの長さもある、中華服を着た少女だった。
パンドラ「紹介するよ。この子はマジックハウスのメンバーの一人のランちゃん。雑技担当」
王子「はぁ…」
パンドラ「ランちゃんは可愛いんだけどなかなか凶暴でねぇ。看板娘には不向きなんだよ」
ラン「ぶー」
275: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 16:18:54 ID:BzrtlN2WkQ
ラン「で、誰こいつ?新入り?」
パンドラ「今日1日アシスタントをやってくれることになった、オージさんだよ。バニーが似合ってるだろう?」
ラン「知らなーい。ラン、女には興味なーい」
王子「いや、僕はおと…」
パンドラ「おっ、いかんいかん!そろそろ舞台に行かなければ!」
王子「え、」
ラン「結構お客さん入ってるよー」
パンドラ「オージさん、君は私の指示に従ってやってくれれば大丈夫だからね」
王子「は、はぁ…」
276: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:29:27 ID:YGPmka0QrY
───────
ワイワイ ガヤガヤ
会場には、多くの観衆が集まっていた。
パッ、とステージにライトが照らされる。
パンドラ「─レディース・アン・ジェントルメ―ン!皆様、マジックハウスへようこそ!!」
パンドラ「これより、午後・サーカスの部の幕開けとなります!」
\パチパチパチパチ/
派手な音楽流れ、と拍手が起こった。
王子「さ、サーカスの部…?マジックショーじゃないんですか」
ラン「マジックショーは午前!午後はサーカス!そんなことも知らなかったの?おっくれってるう!」
王子「いや知らないから…」
277: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:32:09 ID:.btD106ojs
パンドラ「本日は皆様に我々の新しいメンバーを紹介します。
バニーちゃんです!」
王子「え」
前触れなく、パンドラが王子に向かってスポットを当てた。
王子「ちょ、ちょ、いきなり?」
パンドラ「さぁ、バニーちゃん出ておいで!」
王子「バニーちゃんって…」
なかなか出ていく勇気が出ずに戸惑っていると、
ラン「んもー、さっさと出ていきなさいよぉ!」 ドカッ
王子「うわっ」
ランに尻を蹴られ、王子はカーテン裏からステージへ飛び出した。
278: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:38:33 ID:YGMLEynOII
ザワザワ
バニー姿の王子を見て、観客がざわつき始める
「なにあれ、かわいー!」
「お尻にちょこんとしっぽがついてる!」
「すごぉい、ホントのウサギちゃんみたい」
「ヤバイヤバイあれヤバイよ、俺あの子で10回は抜ける」
「萌ええええええぇ!!!!!!」
「うっ…………ふぅ」
「あっ顔赤くなってる!かわゆっ」
王子「……」 カアァァ
パンドラ(むっふっふ… 予想通りの好感触だ。素晴らしい)
279: ◆qoozyz1NgY:2011/10/25(火) 21:44:50 ID:.btD106ojs
パンドラ「せっかくですから、早速バニーちゃんにお手伝いしてもらいましょう!」
パンドラがパチッ、と指をならすと、大きな板が運ばれてきた。
パンドラ「さ、バニーちゃん」
王子「え?」
抵抗する間もなく、数人の男たちによってその板に括り付けられ、手足も板に取り付けられた枷によって拘束される。
つまり、垂直に立った板の上に大の字でくくりつけられているという状態になった。
ザワザワ
王子「な…何するんですか、これ」
ラン「うふふ、決まってるじゃーん」
ニヤニヤ笑いながら、ランが舞台袖から現れた。
その手には数十本のナイフが入った箱が。
王子「……あー、あー」
ラン「わかった?」
王子「まさかそれを投げるなんてベタな芸じゃないよね」
ラン「ベタじゃないよぉ、ランは
ナイフ50本投げるからね!」
王子「50本!?」
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