姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
23: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:54:00 ID:fKwTipKZmw
>>21>>22
おおぉ、やっぱり支援もらえると嬉しいですね!ありがとうございます!(^ω^)
24: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:55:58 ID:v9Rvk.Kov2
- 城下町 -
ワイワイ ガヤガヤ
王子「……賑やかで活気のある町ですね」
姫「そうね。食べ物もそこそこ足りてるし、自然もあるから景観が綺麗なの。住んでる人たちも陽気で元気いいから」
王子「……」
姫「あ。そういえば、さっきはよくも嘘ついてくれたわね!」
王子「え?」
姫「私に見とれたとか、可憐で淑やかとか、私のためなら命を捨ててもかまわないとか。心にもないこと言わないでよね!」
25: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:58:13 ID:YGMLEynOII
王子「あー…それは」
姫「あれのおかげでお父様が完全に乗り気になっちゃったじゃない!あそこで『こんな姫こっちから願い下げだ〜』とかなんとか言ってくれたらうまく言ったのに!」
王子「姫、」
姫「ううん、今からでも遅くないわ。あんただって私と結婚なんかしたくないでしょ?二人でお父様を説得しましょう!」
王子「姫!」
姫「な…なによ」
26: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:00:43 ID:DjGow5sBJA
王子「姫が僕を嫌うのは、僕が女の子みたいな容姿だからですか?」
姫「べ…別に嫌いっていうか、タイプじゃないだけ。結婚はやっぱ好きな人がいいし」
王子「じゃあ、僕がもっと背が高くて、男らしかったら僕のこと好きになってくれますか?僕と結婚してくれますか?」
姫「な…、なんでそんなに一生懸命なのよ。まさかあんた私と結婚したいの?」
王子「それは──」
『ピーッ!!』「!?」
?????「皆の者、税務官コルネオ様のお通りであるっ!!端へ寄れぃ、頭が高いぞー!!!!」
27: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:20:57 ID:S0L2PoK8to
ザワザワ
王子「コルネオ…?」
姫「確か、お父様の古い友人とかいう人で、町人からの税の徴収に関して一任されてる人…だったかしら」
王子「なんか派手な馬車が来ますけど」
姫「相当な金持ちらしいからね〜。って、私たちが言える話じゃないかしら」
町人A「ほら、あんたたち何やってるんだい!コルネオ様が来たんだから、端へ寄ってひざまずくんだよ!」
姫「はぁ?何で私がそんなことしなきゃなんないのよ」
町人A「さっさとしないと鞭で叩かれるよ!」
姫「!?」
王子「姫、僕たちは今町人なんですから。事を荒げないように、ここは従いましょう」
28: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 13:32:00 ID:QLtJnGYVdg
wktkC
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:00:07 ID:7hZUJ7s.K2
wktkCCCC
30: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:19:23 ID:tA6KOE9Ttw
こういうの大好き!!
期待つC
31: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:01:16 ID:9OzucEzTfM
こんなに支援頂けるとは…
ありがたやー(;´Д`)
32: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:04:28 ID:9OzucEzTfM
町人たちが道の脇で一列に並び、ひざまずく。
役人「──よし、全員並んだな」
役人「税務官コルネオ様の命により、これより今月の税未納者を晒しあげる!」
姫・王子「!?」
役人「こいつだ」
ドスンッ、と音がして手首を拘束された男が道の真ん中へ投げ出された。
役人「こいつは先月も税を半分しか納めなかったカス野郎だ。皆への見せしめに、鞭打ちの刑にしろとのコルネオ様の命である」
ザワザワ
男「た…助けてくれ!今月は、妻に子供が産まれたんだ。だから、」
役人「えぇい口答えするな!皆の者、よく見ておけ。税を滞納するとどうなるかを」
33: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:07:37 ID:5V2pnSlcCU
姫「信じらんない、町人に暴力をふるうつもり!?止めなきゃ!」
王子「お待ちください、今ここで出ていったら姫まで鞭で叩かれるかもしれません」
姫「私は王女だって名乗ればいいでしょ!」
バシンッ!! 「!」
鈍い音が響いた。
バシンッ! バシンッ!
使者が男の身体を鞭で激しく打ちはじめていた。
姫「──やめなさい!」ダッ
王子「姫!!」
34: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:12:52 ID:J4YZkVOK3.
役人「んん?なんだ小娘」
姫「その人を解放しなさい。いくら税を滞納してるからって、暴力に訴えるのはご法度のはずよ」
ザワザワ
役人「なにぃ?お前は誰に向かって口を聞いとるんだ」
姫「お生憎さま、私はこの国の王女よ」
役人「王女だと…?」
姫「そうよ。私に逆らわない方が身のためね」
役人「…はっ、姫が町人の恰好をしてるわけがないだろう。誰がそんな嘘にひっかかるかこの無礼者め!」バッ
(姫にめがけて鞭を振り上げる)
姫「!」
35: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:18:28 ID:J1gnA8ZFUc
バシンッ!
王子「くっ…!」
姫「王子!?」
瞬間に王子が姫の前へ飛び出し、姫の代わりに鞭を受けていた。
右腕に当たったのか、その部分の服が破れ血が滲んでいる。
姫「王子、大丈夫!?」
王子「た…ただのかすり傷です」
役人「…なんだ?今日はやけに楯つく小娘が多いな」
姫「……この腐れ役人…!」
ザワザワ
?????「──ほほほほ、最近の若い者は元気が良いのぉ」
突如、馬車の中から低いカバのような声が聞こえた。
36: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:22:51 ID:h1FU9y4QR2
役人「コルネオ様!」
コルネオ「馬車上から失礼。お嬢さん、あなたはさっき町人に暴力を振るうのはご法度…などとおっしゃったかな?」
姫「えぇ、言ったわ」
コルネオ「しかし、税を滞納する者に罰を与える…。これは国王から公認されていることなのですよ」
姫「な、なんですって…!?」
コルネオ「ふふ、当たり前でしょう。ルールを守れない者には然るべき裁きを下すべきなのですから」
姫「お父様がそんなこと認めるはずないわ!それに、暴力は良くないに決まってるじゃない!」
コルネオ「おやおや、暴力なしで治安ができるとお思いで?ずいぶんめでたい頭の持ち主だ」
姫「こ、こいつ…!!」
37: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:29:09 ID:fG9SKUvHl6
コルネオ「お嬢さんのしたことは立派な公務妨害です。さぁ、その未納者とともに鞭打ちの刑を受けなさい」
姫「……!!」
王子「──コルネオ様、お待ちください」
コルネオ「?」
姫「王子!?」
王子「コルネオ様、僕…いえ、私の願いを聞いてくれませんか」
姫「あんたなにを…」
コルネオ「ふふ。さきほどこのお嬢さんをかばった人ですね。いいでしょう、言うだけ言ってみなさい」
38: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:32:54 ID:3PUtevh2O6
王子「実は、そこに横たわっている未納者は私の父であり、公務を妨害したこの女は、私の姉であります」
姫「!?」
王子「二人の犯した罪は確かに鞭打ちに相当するもの…。しかし、どうかここは二人と血縁関係にある私に免じて二人を解放して頂けませんか」
コルネオ「ほほぅ…。つまり、あなた一人で罪をかぶると」
王子「その通りです」
姫「あんた何言って…!」
39: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:46:01 ID:w1j0WUkscs
ズルリ、と引きずる音を立てて、太った中年男が馬車から降りてきた。
役人「コ、コルネオ様…」
コルネオは王子に近づくと、グイッと顔を近づけた。
コルネオ「んん〜、なかなか可愛い顔をしていますねェ、お嬢さん」
王子「ありがとうございます」
コルネオ「細い身体と大きな瞳が実に私の好みです…。おお、髪もサラサラですねぇ。肌も白くすべすべだ。……ふふ、素晴らしい。気に入りましたよ」ジュルリ
姫(なにこいつキモい…!)
コルネオ「あなたの願い、叶えましょう。そこの未納者とお嬢さんを解放するかわりに、あなたの身体を売ってもらいます」
王子「はい」
40: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 21:10:15 ID:0xMKuL70YQ
コルネオに死亡フラグが立ったぞ
41: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 22:45:34 ID:u.qZdwGW4Q
CCCCCCCCC
42: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 23:29:21 ID:zRM3qmvt7o
姫と王子のイメージ画描いていいですか?
むしろ、勢いでかいてしまったので、お絵かきスレにのせていいですか?
288.35 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】