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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
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1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


188: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:04:55 ID:58wuFueqRM
>>187
涙拭けよ

そして1には支援を
189:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 22:22:08 ID:aqlShdSPd2

王子「がっ…」

思わぬ衝撃に軽量の王子は跳ねとばされ、中庭の噴水に激突した。

同時にロイも尻もちをつく。

姫「お、王子…!」


ロイ(信じらんねー… なんつー身のこなししやがる)

ただでさえドレスを着ていて動きが制限されているはずなのに、動きが常人とは思えない。

ロイ「……!?」

噴水のそばから王子の姿が消えていた。


王子「──こっちだ」

中庭の芝生を駆け抜ける音がして、左に人影が現れる。

ザシュッッ!

ロイ「っ…!!」

瞬間的に身を引いたが、左腕に刃が擦った。鮮血が流れる。

姫「ちょっ…!」
190:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 22:28:26 ID:lKxfnCS9Cc

よろめきはしたが、ロイは足を踏みしめて平衡を保つ。

ロイ「この野郎っ…!」

負けじと剣を振るが、王子には当たらない──が、


王子「……!?」

剣で応戦している間に、いつのまにかロイが王子のドレスの裾を踏みつけていた。

王子「やばっ……」

ロイ「!」

言うまでもなく王子はバランスを崩し、足をもつらせた。
ドサッと尻もちをつく。


ロイ「──へっ、女装趣味が裏目に出たな」

ロイは王子に向かって剣を振り下ろした。
191:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 23:05:29 ID:fpQqmiv8kI

姫「───やめてっ!!」

ロイ「!?」

剣を振り下ろす瞬間、姫が二人の間に割って入り、王子の前で両手を広げた。

ロイ「姫…!?」

姫「ロイ、これ以上はダメ!王子が死んだらどうするの?監獄行きどころじゃないわよ!!」

ロイ「……んなこと、わかってます。わかって、自分で決意した上で行動してるんです」

姫「だからって…!」


王子「……姫、どいてください」

姫「王子!?」

王子「こいつは、目先のことしか見えてない。自分が国を守る近衛隊長だってことも忘れて… 本当に、馬鹿だ」
192: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:07:20 ID:IA53ORRaRc
それでも私はロイが好きだ
っC
193:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 23:08:17 ID:j3r3Hvi5Xw

ロイ「うるせぇ… 俺は、姫が悲しい思いをするのが嫌なだけだ。自分の身なんて知らねぇ、死刑にされたってかまわねぇ」

王子「……僕が、姫を幸せにするって誓っても?」

ロイ「あ?」

王子「お前は僕が女みたいで弱そうで、姫を守れないと思ったから僕と姫の結婚を認めないんだろ」

王子「…生憎、僕はお前が思っているほど弱くはない」

姫「王子…」
194:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 23:20:15 ID:h1FU9y4QR2

ロイ「はっ…はははは」

王子「?」

ロイ「まぁ確かに、あんたは弱くねぇわ…現に今の勝負、どう見ても俺が劣勢だったからな」

王子「……腕、大丈夫か」

ロイ「こんなかすり傷平気だよ。……つーか、俺もちょっと頭に血がのぼりすぎてたわ。……姫、心配かけてすんませんでした」

姫「え、」

ロイ「でも、さっき俺が姫に言ったこと、姫を好きだってことは本当ですから」

姫「…う、うん…」カアアァ

ロイ「……返事って、いつ聞かせてもらえるんでしょうか」

姫「へっ、返事!?」

王子「……」
195:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 23:25:56 ID:XUCcTNMehw

ロイ「……まぁ、焦んなくてもいいや。何か怖い気もするし」

姫「ロイ…」

ロイ「一晩寝て、頭冷やしてきます。それでまた、王子と喧嘩したくなったらしてもいいですか?」

姫「な…」

王子「…僕は嫌だな。さっき噴水に頭ぶつけてフラフラ」

姫「ちょっ…!あんたよく見たら額から血が出てるじゃない!」


ロイ「……」

ロイ(…バレる、よな……)


姫「ロイ、あんたも腕ケガしてるんだから早く手当てして──って、ちょっと、ロイ!?」

ロイは剣を収めると、腕をおさえながら廊下の方へ歩き出していた。──そのまま振り返ることなく、中庭から消えていった。
196:
◆qoozyz1NgY:2011/10/21(金) 23:47:05 ID:dz7ykgEFtY
今回はここまでです。
読んでくださっている方々、支援くださっている方々、本当にありがとうございます!(*´ω`)

今回は戦闘描写のため少し地の文が多くなってしまったのですが、我慢して読んで頂けると嬉しいです!

ロイを好きだと言ってくれる方がいた…!彼の内面は>>187さんにいいところを持ってかれましたが(笑)、彼は彼なりに葛藤してるんですよね。ただ、彼は私情だけで動いているわけではなくうぼあぁああ

王子がかっこいいとのレスを見るたびにニヤニヤしてます←
つい、戦闘描写とか書いてると男の娘ってことを忘れそうになるんですよね…(笑)

197: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 00:39:54 ID:f79T6dgeUQ
戦闘時はスパイダーマンだもんなwww
198: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 02:33:59 ID:4D3STncBRg
面白かった!!
続きwktkしながら待ってる!!
つCCCCC
199: ◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 17:57:09 ID:d9pJJGWPZM
>>197
スパイダーマンから蜘蛛っぽさを除いた感じですねw

>>198
おおお良かったです!!
書いてからいつも不安になるんですよねw支援ありがとうございます!!
200: ◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 17:58:18 ID:d9pJJGWPZM

姫「ロイ… 大丈夫かしら」

王子「心配ですか?」

姫「当たり前じゃない」

王子「……さっき、二人で何してたんですか」

姫「え!?」

王子「いや、何してたのかは大体想像つきますが… 僕、邪魔しない方が良かったですかね」

姫「そっ、それは…。正直、いきなりだったから私も…なんか、軽く混乱してて」

王子「ロイって、背が高くてイケメンで、男らしいの三拍子そろってるじゃないですか。文句なしで姫のタイプだろうなって…」

姫「う、うん…」

姫「…でも正直、好きなのかわかんない。私、恋したことないから」

王子「え」
201: ◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 18:01:13 ID:KkTCZVzyVw

王子「…マジですか」

姫「ばっ、馬鹿にしないでよ!私はそう簡単に落ちる女じゃないってことなんだからね!」

王子「さっきロイに赤面しまくってたのは誰でしたっけ」

姫「し、してないわよバカ!!」

姫「…ていうか、何であんたここに来たのよ。具合が悪かったんじゃないの?あと、その恰好!それ私のスパンコールドレス!」

王子「う… これには深い訳がありまして… かくかくしかじか」

姫「……」

王子「──というわけです」

姫「あんたが小柄すぎるのがいけないんじゃない。もっと大きくなりなさい」

王子「…頑張ります」
202: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 18:02:22 ID:ln.l.Bu3Ho
>>199
それただのマンやww

そして200はいただいた
203: ◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 18:03:02 ID:UrTy.eU.y.

姫「……じゃ、あんたは頭の手当てをしに──」

王子「姫、」

姫「ん?」

王子「まだ舞踏会終わってないですよね。良かったら僕と踊ってくれませんか」

姫「はぁ!?」

王子「ロイとは踊ったんでしょう?」

姫「そ、そりゃあ… じゃなくて、だからまず手当てを」

王子「こんなの平気です」ゴシゴシ

姫「ゴシゴシって…」
204: 202:2011/10/22(土) 18:04:32 ID:ln.l.Bu3Ho
がーん(´;ω;`)


もう…1なんて…1なんて…!
…大好きなんだから←
205: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 18:04:41 ID:mLQbycA2bc
ドレスで踊るのかよw
206:
◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 18:06:13 ID:8CvlVX4ZxU
>>202
m9(^Д^)プギャー
207:
◆qoozyz1NgY:2011/10/22(土) 18:07:08 ID:8CvlVX4ZxU

王子「舞踏会のご馳走も一口も食べてないですし。お腹ペコペコなんですよ」

姫「…じゃあ、ごはんだけ食べてこればいいじゃない」

王子「冷たいなぁ。ちゃんとエスコートしてあげますって」 スッ


王子はドレス姿のまま芝生の上にひざまずくと、姫の手をとった。

姫「…!」


王子「──姫は、僕の結婚相手なんですから」


そして、静かに手の甲に口づけた。
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