姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
14: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 15:58:44 ID:7SfR0Jtw4k
王「どうなんだね?」
王子「……すみません、姫の美しさに見とれていました」
姫「はぁ!?」
王子「このように可憐で淑やかな女性には今までお会いしたことがありません。僕は、この胸の高まりをどう表現すればいいのか…」
姫「…!?」
王子「姫のためなら、この命を捨ててもかまわないと思っています」
王「素晴らしい…」
15: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 16:02:09 ID:cTECjkj2mA
大臣「これはこれは。王子殿は姫をすっかり気に入ってらっしゃるようで」
姫「う、嘘よ!こいつ適当なこと言ってる!」
大臣「姫さま、人間というものは接してみて初めてお互いの良さがわかるというものです。いかがでしょう、王子殿に町を案内して差し上げては?」
姫「!?」
王「それは名案だ。姫はよく城下へ遊びに行ってるしな」
王子「しかし、この恰好では…」
王「安心しろ。ちゃんと変装用の服を用意させる」
16: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 19:22:32 ID:9VR0S5JPWM
──────試着室にて
ワイワイ ガヤガヤ
侍女1「きゃーっ、王子様ちょー可愛い〜!絶対ゴスロリ似合うと思ったのっ」
侍女2「見てみて、肌しろーい!すべすべ!」
侍女3「王子様、このニーソ履いてみて!!パニエとニーソの間から垣間見える絶対領域は欠かせないわ!」
王子「ちょ、ちょっと待って、町人の恰好するんじゃないの!?」
侍女2「最終的にはそうなりますけどぉ、その前に色々試してみなくてはいけないんですっ」
侍女1「パットはどうする〜?」
侍女3「つるぺたでいいのっ!これからは貧乳の時代よ!」
王子「貧乳っていうか僕男ですから!わ、変なとこ触らないでください!」
侍女3「腰も細いんですねー」キラキラ
17: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 01:01:03 ID:yKtndiNjVY
つCC
18: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:51:20 ID:aw.NT1r60Y
>>13>>17
支援ありがとです!
亀更新で申し訳ないorz
19: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:52:19 ID:aw.NT1r60Y
姫「……やけに騒がしいわね…。なにをモタモタしてんのかしら」
ガラッ
姫「!」
王子「姫、助けてください!」
姫「王子!?ちょ、あんたなんて恰好して」
侍女2「王子様ぁ、逃がしませんよ〜♪」ガバッ
王子「あぁもう、抱きつかないでください!胸や尻を触るのもやめてください!」
姫「あんたたち、私をほっといてそんな破廉恥プレイやってたの…」
20: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:57:07 ID:KkTCZVzyVw
─────
王子「──やっと町人の恰好になれた…」
姫「全く、男のくせにパニエやらスカートやら履かされて恥ずかしくないの?」
王子「あの侍女たちの気迫でそれどころじゃなかったです」
姫「あの子たちは可愛いものが大好きだから。…ていうか、町人の恰好しても女の子に見えるわよ、あんた」
王子「そ、そうですか?できるだけ男らしくしてくれって頼んだのにな…」ショボン
21: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 10:38:52 ID:B4e878yC4E
王子かわゆす
つC
22: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 12:11:17 ID:CFD0b4ypFo
支援♪
23: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:54:00 ID:fKwTipKZmw
>>21>>22
おおぉ、やっぱり支援もらえると嬉しいですね!ありがとうございます!(^ω^)
24: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:55:58 ID:v9Rvk.Kov2
- 城下町 -
ワイワイ ガヤガヤ
王子「……賑やかで活気のある町ですね」
姫「そうね。食べ物もそこそこ足りてるし、自然もあるから景観が綺麗なの。住んでる人たちも陽気で元気いいから」
王子「……」
姫「あ。そういえば、さっきはよくも嘘ついてくれたわね!」
王子「え?」
姫「私に見とれたとか、可憐で淑やかとか、私のためなら命を捨ててもかまわないとか。心にもないこと言わないでよね!」
25: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:58:13 ID:YGMLEynOII
王子「あー…それは」
姫「あれのおかげでお父様が完全に乗り気になっちゃったじゃない!あそこで『こんな姫こっちから願い下げだ〜』とかなんとか言ってくれたらうまく言ったのに!」
王子「姫、」
姫「ううん、今からでも遅くないわ。あんただって私と結婚なんかしたくないでしょ?二人でお父様を説得しましょう!」
王子「姫!」
姫「な…なによ」
26: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:00:43 ID:DjGow5sBJA
王子「姫が僕を嫌うのは、僕が女の子みたいな容姿だからですか?」
姫「べ…別に嫌いっていうか、タイプじゃないだけ。結婚はやっぱ好きな人がいいし」
王子「じゃあ、僕がもっと背が高くて、男らしかったら僕のこと好きになってくれますか?僕と結婚してくれますか?」
姫「な…、なんでそんなに一生懸命なのよ。まさかあんた私と結婚したいの?」
王子「それは──」
『ピーッ!!』「!?」
?????「皆の者、税務官コルネオ様のお通りであるっ!!端へ寄れぃ、頭が高いぞー!!!!」
27: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:20:57 ID:S0L2PoK8to
ザワザワ
王子「コルネオ…?」
姫「確か、お父様の古い友人とかいう人で、町人からの税の徴収に関して一任されてる人…だったかしら」
王子「なんか派手な馬車が来ますけど」
姫「相当な金持ちらしいからね〜。って、私たちが言える話じゃないかしら」
町人A「ほら、あんたたち何やってるんだい!コルネオ様が来たんだから、端へ寄ってひざまずくんだよ!」
姫「はぁ?何で私がそんなことしなきゃなんないのよ」
町人A「さっさとしないと鞭で叩かれるよ!」
姫「!?」
王子「姫、僕たちは今町人なんですから。事を荒げないように、ここは従いましょう」
28: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 13:32:00 ID:QLtJnGYVdg
wktkC
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:00:07 ID:7hZUJ7s.K2
wktkCCCC
30: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:19:23 ID:tA6KOE9Ttw
こういうの大好き!!
期待つC
31: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:01:16 ID:9OzucEzTfM
こんなに支援頂けるとは…
ありがたやー(;´Д`)
32: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:04:28 ID:9OzucEzTfM
町人たちが道の脇で一列に並び、ひざまずく。
役人「──よし、全員並んだな」
役人「税務官コルネオ様の命により、これより今月の税未納者を晒しあげる!」
姫・王子「!?」
役人「こいつだ」
ドスンッ、と音がして手首を拘束された男が道の真ん中へ投げ出された。
役人「こいつは先月も税を半分しか納めなかったカス野郎だ。皆への見せしめに、鞭打ちの刑にしろとのコルネオ様の命である」
ザワザワ
男「た…助けてくれ!今月は、妻に子供が産まれたんだ。だから、」
役人「えぇい口答えするな!皆の者、よく見ておけ。税を滞納するとどうなるかを」
33: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:07:37 ID:5V2pnSlcCU
姫「信じらんない、町人に暴力をふるうつもり!?止めなきゃ!」
王子「お待ちください、今ここで出ていったら姫まで鞭で叩かれるかもしれません」
姫「私は王女だって名乗ればいいでしょ!」
バシンッ!! 「!」
鈍い音が響いた。
バシンッ! バシンッ!
使者が男の身体を鞭で激しく打ちはじめていた。
姫「──やめなさい!」ダッ
王子「姫!!」
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