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戦争の体験談を語るわ

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Part3
162:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:23:29.67 ID:60HAO/620
そして9月になった。今まではフルヴァツキの軍と
フルヴァツカ在住のスルツキの人々との衝突だった紛争が、
9月末頃にはフルヴァツカ軍とスルツキを主体としたユーゴ連邦軍の戦争へと
発展したんだ。
この国では、ボシュニャチが人口の過半数を占めていて、
俺の住んでいたカリノヴィクも例外じゃなかった。
日が経つに連れて、街の中ではフルヴァツキとスルツキの人々の
関係が悪化して、時々通りで大人同士が喧嘩をするようになってきていたんだ。

165:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:25:43.22 ID:60HAO/620
そして10月に入ると、ボシュニャチが大半を占めるこの国では、
連邦から脱退しようという声が広がって、
ついに政府が主権宣言みたいのをしたんだ。つまり、
連邦内の国家じゃなくて、一つの独立した主権を有する国家となるという宣言なんだ。
父さんから説明されても、当時は理解できなかったけれどね。
その宣言によって、街の中はさらに緊迫した状況になった。
学校の中でも、子どもであるにも関わらず、民族どうして一緒に行動して、
そして喧嘩が起きたりしていたんだ。つい最近までは一緒に遊んでいたのに。

166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:26:42.12 ID:SdMM970R0
横文字が多くて頭が痛くなってきたがまだ大丈夫だ進めてくれ!

168:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:28:33.35 ID:60HAO/620
街や学校、恐らく国内全域で、フルヴァツキ(クロアチア人)・ボシュニャチ(ボスニア人)と
スルツキ(セルビア人)の間で緊迫した状況になっていたんだと思う。
親には外で遊ぶのは辞めなさいと言われるようになっていたし、一緒に
遊んでいた8人も親から同様の事を言われていた。
大人は、例え子どもであったとしても、他民族の子には冷たくするようになってきていた。
今の東京の比じゃないくらい、寂しく悲しい街へと変わっていたんだ。
>>166
ちょっと違和感あるけど、日本語の読み方で書くように努力する。

169:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:29:28.89 ID:60HAO/620
年が明けて1992年になっても、状況は好転せず、ますます混迷を極めてきていた。
民族ごとに武装の準備を始めたり、時には街中で銃を持ってあるく市民も出始めていたんだ。
初めて目にする銃は、とても怖かった。でも非現実的な光景に見えて仕方が無かったんだ。
まさか、そんなのを使うわけ無いでしょってね。


171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:32:57.26 ID:5swMK0ox0
フルヴァツキとスルツキが対立してるのは分かったけど、この時のボシュナチの立場ってどういう状況なんだ?
よく分からなくてごめん

174:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:36:06.40 ID:60HAO/620
>>171
俺もこの時は何でボシュニャチ(ボスニア人も?)って思ったんだよ。
だけどさ、最初のフルヴァツカ紛争(クロアチア紛争)の発端は、どっかの競技場?で
ボシュニャチ(ボスニア人)がスルツキ(セルビア人)を殺してしまった事から始まったらしい。
勿論、それ以前から問題はくすぶっていたんだけど、それが爆発するきっかけを作ってしまったんだ。
そして、第二次世界大戦中、ボシュニャチ(ボスニア人)も、スルツキ(セルビア人)を殺してたんだよ…。
そして、今から書くけど、連邦からの独立をセルビアは反対していた。そしてボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人も。しかし、ボスニア人とクロアチア人は独立に賛成していたんだ。

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:33:11.90 ID:LNH50PAKP
>>1は何故そこまで日本に失望したのか後で教えてくれ

175:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:36:48.84 ID:60HAO/620
>>172
日本には失望していないよ。
自分に失望しただけ。

178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:39:10.27 ID:35C/73760
クロアチア人も独立に賛成していのか

182:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:40:50.28 ID:60HAO/620
>>178
賛成していた。だからこそ、クロアチアとしてユーゴから独立を宣言して、クロアチア紛争が始まったんだ。
そして、ボスニア領内でも、彼らは自分達の国を作ることを望んでいた。
自分達の国を持って、自分達で国を動かし、自分達が自分達を支配する。それが最も安全だったんだ。

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:40:14.19 ID:QEpo97Sr0
>>1
今時間ないんだけど、夏なり冬なりにこれサウンドノベル化してもいい?
誰かから金とったり戦争を茶化したりしないから。

185:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:44:43.19 ID:60HAO/620
>>181
何に使ってくれても構わないよ。転載してくれても、それでお金を儲けてくれても構わない。
俺はたとえ少数であっても、伝えることが出来ればいいから。
何かを作る時には、やっぱり時間と労力がかかると思う。
作ったのであれば、それはもう貴方のものだから、それに対する報償が
生まれるのは当然だと思うよ。
こんな暗い話でお金儲けるなんて無理だと思うけどね・・・。
>>183
最初妄想として茶化しながら書こうとしたんだよ。
でも誰も読んでなくて、寝たらスレが落ちちゃってたから、
真面目に書こうと思った。

188:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:46:31.92 ID:60HAO/620
続き書くね。
つまり、俺達が住んでいた国、即ちボシュナは連邦から独立を宣言したんだ。
それと同時に、このボシュナは三つの国にわかれた。
一つはボシュニャチの人々のボシュナ。もう一つはフルヴァツキの人々のヘルツェグ=ボシュナ。
そしてスルツキを中心とするスルプスカに。俺達の居たカリノヴィクはこのスルプスカの領内だったんだ。

190:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:47:43.88 ID:60HAO/620
この時点で、もうこの国において、民族同士の衝突、戦争は避けられない状況になっていた。
俺達の街からも、首都サラエヴォに向けて脱出する人がちらほらと出てくるようになった。
あ、脱出したのはボシュニャチの人々ね。

42:祐希◆fyiPNhmVqk :2010/05/20(木) 23:22:02.99 ID:IAqHU4oN0
遅れてごめん。担当していた事案でトラブルが発生して、会社に行ってたんだ。
前のスレッド無くなっちゃったみたいだね。
とりあえず、朝から何も食べてなかったので、夕飯食べたら
最初から書き込みます。それと、非常に言いづらい事なのですが、
昨日書き込めなくなったのが、自分のPCの不調だと思いまして、
色々と弄っていたら、ワードのデータにスレで書き込んだ文章を上書きしてしまいました。
これから原稿用紙に書いた文を見ながら要約して行くので、前よりも
少し書き込みに時間がかかると思いますが、気長にお待ちください。

44:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/20(木) 23:23:51.88 ID:IAqHU4oN0
トリップって何で他の人にわかったんだろう。
とりあえず、このトリップに変えます。
書き込めるのはご飯食べてからなので、
12時過ぎるかもしれないです。
それでは、また後ほど。

4:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:10:48.90 ID:CDegEBWq0
もしかして、俺の書き込みって違反なのかな

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/21(金) 00:11:56.18 ID:kvjgTS2r0
>>4
んなこたあねえ
安心しな

14:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:24:07.42 ID:CDegEBWq0
えっと、とりあえず最初から書いていくね。前のスレにも書きましたが、間違えて今まで書き込んだ文章を、ワード化していたファイルに上書きしてしまいました。その為、原稿用紙にある文を要約していくので、以前よりも時間がかかってしまうかと思います。どうか気長に待ってください。
何かわからない事などがあれば気軽に聞いてください。
えっと、携帯で最初のスレの方に質問?頂いたと思うのですが、
それに対する答えを先に書くね。
確かに死んでしまったら終わりだし、生きていれば良い事も、悪いこともある。
辛くて悲しくて命を絶つ人もいるかもしれない。だけど、自分の場合は
そういうのじゃないんだ。これから先、悔い改める機会は何度だってあるだろうし、
良い事も沢山おきると思う。決して、社会だとか周りに失望したり恨んだりしてる
わけじゃないんだ。自分に失望して、その自分が許せないだけなんだよ。
俺には、これから先悔い改める機会も、悲しみがあれど幸せがある世界で
行き続けるのも、自分自身が許せないんだ。それについては、最後に書くよ。
こうして、スレを建てて書き込む事になった経緯にも繋がってくるから。
そして日本で死ぬなんてしないから。まだあっちでしなきゃいけない事があるからさ。
あっちで全てを話して、最悪そうなるかもしれないってだけだから、心配しないで。
大丈夫だから。
それじゃ、書きます。


20:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:28:38.38 ID:CDegEBWq0
長くなるから、先にどうなるか書いておくね。
今から20年近く前の話だから、多少忘れてたり、間違ってたりするかもしれない。
そこは許して欲しい。
今から話す内容に出てくる子がどうなったか、先に書いておく。
ソニアは殺された。
サニャは爆発に巻き込まれて死んじゃった。
メルヴィナはレイプされて連れ去られた。
メフメット・カマル・ミルコは行方不明。
カミーユも死んでしまった。
ドラガンって子は、裏切ったと思っていたけど、実際は違った。
それじゃ、書いてくね。わからない事あったら聞いてください。

21:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:28:38.38 ID:CDegEBWq0
昭和天皇が崩御あらせられた年から1年程経った頃だった。
保育園の卒業が間近だった俺は、卒園式で披露する歌の練習を友達の
園児とした後、教室で紙ヒコーキを作ったり絵を描いたりしながら
母さんが迎えに来るのを待っていた。
母さんはパートの仕事をしていて、俺を迎えに来る時間は何時も6時過ぎで、
女の先生(保母さん)と一緒に二人で待っていた。この時間にもなると、
残っている園児は俺一人である事が殆どで、何時もまだかまだかとソワソワして
待っていた覚えがある。

22:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:30:13.40 ID:CDegEBWq0
以前は、俺が楽しみにしていた戦隊シリーズ(確かターボレンジャーあたり)が
土曜日に放送されていた為、寂しさはあれど不満はなかった。
だけど、途中から金曜日の5時過ぎに放送曜日と時間が変更されてしまった為、
テレビで見れなくなってしまったんだ。当時は確かベータとかいう変なビデオデッキが
あったけれど、予約機能なんてものがなかった為に、シリーズ途中から見れなくなっていた。
この日も曜日は金曜日だった。今日だけでもいいからお母さん早く帰ってきてと
祈っていた記憶がある。だけど、5時になり、そして6時になり、普段と変わらない時間に
なってしまった。ああ、今日もか。そう思って先生に駄々をこねていたかもしれない。
少し時間が経って、普段と違う事に気づいた。遅くても6時半頃には母さんが迎えに
来るはずなのに、時計を見たときには7時近くになっていた。先生も今日はお母さん遅いね
と言いながら、母さんの仕事場に電話をする為に俺を一人残して教室を出て行った。

24:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:31:19.95 ID:CDegEBWq0
カチカチと秒針を刻む時計の音がひどく不気味に感じたし、普段は気にしないような
電気が消えた奥のトイレが怖く感じた。数分程経過した頃、先生が戻ってきて俺を
家の近くに住む爺さんの家に送り届けてくれることになった。
爺さんの家に着いてから、お母さんお仕事遅いねといったやりとりをしたが
、その時の爺さんの表情は暗いものだった。保育園で過ごした日々の記憶は
今になっては殆ど薄れ、忘れてしまったけれど、この日の記憶は今も鮮明に覚えている。
それから何日も母さんを待ったけれど、結局母さんは帰ってこなかった。
後に知った事ではあるけれど、母さんはとっくにパートを辞めていて、
外に男を作っていたらしく、つまりは俺と単身赴任している父さんを捨てて
二人で駆け落ちをしてしまったんだ。

25:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:32:43.26 ID:CDegEBWq0
父さんは海外で仕事をしていたから直ぐに会えるわけでもない。
俺は一人ぼっちになった。父さんの親族も母さんの親族も、小学生にあがる程成長した
俺の養育を拒否してさ、当然といえば当然ではあるけれど。
誰が好んで面倒がかかる時期の子どもをわざわざ引き取るんだって話だ。
爺さん達は俺の面倒を見切れないという事で、養護施設に預けようと
したらしいけれど、それには親の承諾が必要だったんだ。当然、虐待が発生した
といった緊急のものであれば、強制的に一時保護という形になるから、親の許諾は
必要ないけどね。その為、海外に赴任している父さんに電話で相談したらしい。
そこで色々と話し合って、父さんは何とか俺が日本で親族の下で暮らせるように頼んだ
らしいけれど、やはり誰も引き取ってはくれず、父さんが俺を迎えに来て
海外で一緒に暮らす事になったんだ。父さんとしては、俺が日本で暮らすことを望んだ
みたいだけどさ。

30:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:36:04.30 ID:CDegEBWq0
親戚の人たちが、俺が泊まる場所(ちょうど3月から4月頃かな)で怒鳴りあいの喧嘩を
しているのを、襖からそっと聞いていた俺にとって、もう日本には居場所がなかった。
母親と会えないだけでも辛かった俺は、夜になると一人布団の中で泣いていた気がする。
子どもなのに、少し諦めに近い感情を抱きつつあった。だけど、父さんと一緒に
暮らせるとわかった時は、とても嬉しかったんだ。母さんと一緒に暮らしていた期間の
方が断然長く、父さんとは殆ど会えなかったけれど、俺は父さんが大好きだった。
だから、婆さんからもうすぐ父さんが迎えに来ると言われたときは、ほっとすると
同時に、嬉しかった。諦めのような感情があったとはいえ、これで自分の居場所が
出来る様な気分だったように思う。まだ幼い俺にとって、爺さんや親戚の家は、
とても息が詰まって、そして肩身が狭かった。一種の悲劇のヒーローのような
気分を味わっていた。
父さんが迎えに来た日、確か4月の下旬頃だった。1年ぶりの再会であり、あまりにも久しぶり
すぎた俺は、最初父さんの顔が認識出来なかった。いや、父さんかもしれないけれど、父さんでは
ないかもしれないといった感覚だな。それ程、当時の俺にとって1年という期間は長いものだった。
父さんは「すまない。」と一言俺に言って、「大きくなったな。」と微笑んだ。
そんな事を言う前に、俺からしてみれば最初から日本で仕事をしていてくれよ、といった感じだったな。
空港から、トルコ経由で向かったわけだけれど、機内から見る空は美しかった。というより眩しかった。
途中で降りた空港には、飛行機の中とは比べ物にならない程の異国の人々がごった返していた。

31:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:38:15.65 ID:CDegEBWq0
そこから首都まで乗り換えて向かい、初めて降り立った外国の地というものは、少し気持ち悪かった。
日本と違い、建物はみな似たような作りと色合いで、何で?と疑問に思ったものだ。
外国人も背が高く怖いし、そもそも日本語ではない言葉を話している。
当時は、テレビ以外で外国人を目にする機会というものが無かったんだ。だから初めて自分の目で見る外国人は、奇妙に思えて少し怖かった。それに、言葉というものが国によって異なるというのを、まだ当時はきちんと認識出来ていなかったんだ。つまり、標準語はテレビの中だけ、みたいな感覚だな。
テレビの中だから変な言葉を使うような感じだ。その為、彼らが話す暗号のような言葉を話すのは余計に奇妙に感じた。
俺が父さんと一緒に暮らす事になった街は、首都から車で結構走ったところで、人口数千人位だった。
日本と比べると、人口密度はかなり低い場所だった。街の周りは高原(草原)や山々に囲まれている盆地のような場所で、建ち並ぶ様式が統一された住居はとても綺麗だった。
オレンジ色の屋根に、白い壁。当時の日本(といっても、俺の地元)では目にする事が無かった為、はじめは奇抜に見えた。
子どもが親についていき、海外で暮らす場合、多くは日本人学校等に入る事になると思うのだけれど、
俺の住む街には日本人学校どころか日本人すらいない。いや、俺と父さんの二人はいたけどさ。
不安を抱きながら学校へ行っても、皆何を言っているのか理解出来ないわけだ。当然、俺は一人ぼっちだった。
自己紹介すらきちんと出来なかったからな。
もう少し年を取っていれば、ノリで仲良くする、フレンドリーに接するなんて事が出来たかもしれない。
だけど、当時の俺にそんなスキルがあるはずもなく、どうしようもなかったんだ。
その為、最初の2週間ほどは非常に苦痛だった。父さんが家に居るという事だけが、
唯一俺の救いだった。だって、俺に居場所があるんだからさ。

90:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 00:55:37.54 ID:c1y0p92o
ごめん。既にこちらで書き込んだ内容をまとめてくれていたんですね。 ※(前編の内容)
では、続きから書いてきます。原稿の文が長いので、要約します。
その為、少し時間がかかりますが、気長に待ってください。

99:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:00:38.53 ID:c1y0p92o
ただ、まだ血で血を洗う戦争には発展していなかった。スルプスカ共和国(セルビア人共和国)となったとはいえ、実際にそれを世界に向けて宣言したわけでもないし、まだ平和的に解決出来るかもしれないという希望があった。
俺はまだ小さくて理解しきれていなかったのだけれど、こんな状況でも9人でこっそり会い、秘密基地で遊んだり出来ていた。
以前のように堂々と遊ぶことが出来なくなっても、俺達の友情というか結束みたいのは少しも崩れて無かったんだ。
むしろ、大人たちや周りから、もう遊ぶなって言われれば言われるほど、強くなっていったように思う。
こっちもスレッドがストップしたら、恐らくもうそういった運命だと思うので、書くのは辞めるね。

109:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:09:26.26 ID:c1y0p92o
そして3月後半になってくると、首都サラエヴォの方でスルツキの民兵達が何かをするらしいという噂が、街で耐えなくなった。とはいっても、この時はまだ民兵という言葉自体を理解していなかったから、何かあるんだーといったような感じで、気にも留めていなかったんだ。

102:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:04:59.71 ID:JjpLQsco
>>99
なんで50行まで書き込めるのにフルに使わないの?ねぇ馬鹿なの?

112:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:12:40.05 ID:c1y0p92o
>>102 データを間違えて上書きしてしまったから、原稿用紙の文を要約しながら書いてるんだ。
原稿用紙の文そのままだと↓こうなってしまうし、原稿用紙の文は入力しなおしてて、まだ今話してる所まで追いついていないんだ。
原稿用紙の文そのままのやつね。まだ今話している段階に追いついてない↓
 お読みいただく前に
 これから書き進めていく体験談は、筆者が可能な限り客観的な視点に基づきつつ書き記したものである。フルヴァツカ紛争やスロベニア紛争に端を発した一連の所謂ユーゴスラビア紛争に関して、筆者はどの国家・民族・宗教・勢力に対しても賞賛や批難・中傷を行う旨はないと予め表明しておく。
 これから読み進めていく読者の中には、見知らぬ言葉や表現を多々目にすると思われるが、それに対して出来る限りの補足を付け加えていく。この中では、多くの歴史的背景や宗教が絡むが、どうか一つの物語のように読んでいただけると本望である。
 なぜなら、これは戦争の悲惨さや愚かさを伝え、平和主義の啓蒙を行う為のものではなく、そこで何が起きたかを一つの体験談として記し、読者の方々に何かしらのものを感じて頂きたいからである。そして、一般的なマスメディアが活字や映像といった媒体を通して語りかけてくる途方もない情報群の中において、絶対というものはないという事を感じていただきたい。戦争とは悪であるかもしれない。しかし、戦争において絶対的な悪というものは存在し得ないのだ。全ての勢力や人々に、各々が信ずる正義や大義名分というものが存在しており、それがぶつかり合い、折り合うことが不可能になる故に戦争が形となって現れてくるのだ。以上の事を、どうか読み進めていく前に考えて欲しいのである。
 はじめに
 これから先読み進める前に、読者の方々へは登場する人物がどのような結末を迎えるか先に記しておく。
 ソニア…彼女はスルツキ(セルビア人)民兵によって殺害される。
 サニャ…彼女は爆発に巻き込まれ死亡する。
 メルヴィナ…彼女はスルプスカ警察によって強姦された後、連行される。
メフメット・カマル・ミルコの三名は行方不明となり、生存は未だ不明である。
カミーユ…彼もまた、スルツキ(セルビア人)民兵によって殺害される。
 ドラガン…彼は裏切り者であったと筆者は誤解をしていた。
 本章  第一部
一、 始まりの日
 年は先帝の昭和天皇が崩御あらせられた日より一年程経過した頃である。保育園卒業を間近に控えていた私は、卒園式にて披露する歌の練習を行っていた。その後、練習が終わり多くの園児が母親の迎えによって帰宅したのであるが、私は一人教室内にて紙ヒコーキを作り、絵を描きながら母親の迎えを待っていた。私の母は、設計事務所においてパートタイムの仕事に勤めており、保育園へ迎えに来る時間は大変遅かった。この日も、迎えの時間は夕方の六時をとう当に過ぎており、途中から保育士である先生と共に待っていた。この時間にもなると、保育園に残っている園児は私一人になっており、母の迎えをまだか、まだかと心待ちにしながらそわそわしていた覚えがある。
 以前は、私が当時楽しみにしていた戦隊シリーズであるターボレンジャーが、保育園の休みの日である土曜日に放送されていた為、待つ寂しさはあれど不満というものはなかった。しかし、放送の途中より金曜日の五時過ぎへと放送曜日・時間が変更されてしまい、私はこの楽しみにしていた番組を見る事が出来なくなってしまったのだ。当時においては、ソニーより発売されていたベータシリーズのビデオデッキが自宅にはありはしたが、予約機能のような多機能搭載の機種ではなく、私はなくなくシリーズ途中から番組の視聴を諦めざるを得なかった。
 この日も曜日は金曜日であった。
「今日だけでもいいから。母さん早く迎えに来て。」
そのように祈っていた記憶が残っている。しかし、夕方五時を過ぎ、六時になり、普段と変わらない時間にまでなってしまったのだ。
「ああ。今日もか。」
そう考え、私は保母である先生に駄々をこねてしまっていたかもしれない。少しばかり時間が経過した頃であった。私は普段と違う異変に気がついたのだ。普段の日であれば、例え仕事が長引いてしまったとしても、母は六時半過ぎには迎えに来ているはずなのだ。しかし、私が時計に目をやると時計の針は既に七時近くを指していたのだ。先生も私と同様に異変を感じたのであろう。
「今日はお母さん遅いね。」

114:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:15:09.39 ID:Cy8es0Eo
頼むから煽りはスルーして自分のペースで投稿してくれ

115:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:15:20.04 ID:NNSgcXUo
>>112
そういや、手記にする予定だったんだっけ

118:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:09:26.26 ID:c1y0p92o
4月に入って、どうやらボシュナが国連に加盟するといった情報が流れてきた。
その意味が理解できなくても、周りの大人たちが深刻そうに、そして民族ごとに緊迫した空気を出している事から、俺達子どもも、かなり不安になってきていた。俺達子どもは、昔この地域でおきた民族同士の争いや悲惨な歴史を殆ど知らなかったんだ。
>>114
ごめん。
>>115
そう。ただ、その時間的猶予もないから、スレを立てて書いたんだ。

113:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:13:16.01 ID:cBJvl1Ao
ここはVIPと違って落ちることはほとんどないからね
だけどVIPじゃないから新しく人が来ることはほとんどないよ
だからより多くの人に見てもらいたいならVIPでやるべきだと思う
それで見れなかった人がここで補完しあえるように「避難所」にしたんだけどなあ

119:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:17:51.59 ID: AwsbTi6
実話詐欺の手法はもう限界かもしれない

123:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:21:53.12 ID:c1y0p92o
特に、親からそういった事を聞かされる機会があるはずもない日本人の俺には、
こうした状況を理解できるはずもなかった。
だけど、俺以外の8人は、ある程度理解しているみたいだった。
ドラガンが「何か起きたら、一旦皆で秘密基地に集まろう。俺達はずっと仲間だ。」みたいな事を
言っていた。皆も「うん。そうしよう。」って相槌を打って、約束したんだ。約束したんだよ。
>>113
でも、あっちだと書けなくなってしまうんだ。
>>119
よくわからないけれど、これは俺の妄想だと思って読んでくれて構わないんだ。
それをどう判断するかは、全て読んでくれた人次第だからさ。
俺にとっては、書ければそれだけで十分だよ。信じてもらえなくても、
それがここだけで終わろうともね。

124:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:22:34.84 ID:dGGNRgso
>>118
gdgd書く前にテキストデータ全部うpしてくれ

126:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:25:38.49 ID:c1y0p92o
父さんは、この緊迫した状況を考えて、俺だけでも日本に帰国させようとしていた。
当然、俺はそれを断固拒否するだろうと考えたらしく、俺には内緒で、仕事でサラエヴォに行くと言って、俺をソニアの家に預けたんだ。今思えば、あれは俺を一人残して、航空券を買いにいったんだと思う。
一人だったのは、サラエヴォが危険だったからなんだろうな…。
「明日になったら、帰ってくるから、いい子にしていなさい。」と言ってた。
>>124
全スレでも、このスレでも書いたと思うのだけれど。昨日のサーバーが落ちた時に、自分のPCの
不調かと思って弄っていたら、今までスレに書いた文章を、データ化した文章に上書きしてしまったんだよ。
だから、今から書く文は原稿用紙のものを見ながら、要約しているんだ。
ごめんね。もう同じこと何度も言うのは疲れるから、これ以降はこういった内容には
答えないよ。ごめん。

135:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:31:56.05 ID:c1y0p92o
翌日の4月5日だったな。俺は父さんが帰ってくるまで遊んでいようと思って、秘密基地でいつものように遊んでたんだ。
ただ、この日に限ってドラガンだけは来なかった。用事があるとか言って。
夕方近くになった頃だった。街の方から大きな音がしたんだ。皆びっくりして、急いで丘を駆け上がったんだよ。そしたら、街から黒い煙が上がっていて、時々小さな乾いた甲高い音が聞こえてきてた。俺は何の音かわからなかったんだけど、ミルコが「銃の音だ!」って叫んだんだよ。

139:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:34:22.81 ID:c1y0p92o
血の気が引いたのを覚えてる。ソニアやサニャ達はおろおろして泣き出しちゃってさ。
ミルコやメフメット、カマルは家に帰らなきゃって叫んで、街に向かって走っていった。
止めればいいものを、状況が理解できていなかった俺はぼーっと立ち尽くしていたと思う。
多分、30分位そこでぼーっとしていたかな。もっと長くそこで立ち尽くしていたかもしれない。
大きな音を出しながら、何台かの車がソニアの家の方向に向かって来てた。
あれって何だろうって思っていたんだけど、カミーユが「スルツキの奴らだ…。」って呟いたんだ。

143:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:37:24.27 ID:c1y0p92o
ソニアは家に帰ろうとしたんだけど、カミーユや俺で必死に止めた。それで、様子を見ようってことで、カミーユが何時も持ってきていた双眼鏡でソニアの家を覗いてたんだ。
最初は、「スルツキの兵士が家の中に入ってる、外にも何人かいる。」って感じで説明してたんだけど、途中で「あっ。」って言った後、カミーユは何も言わなくなっちゃったんだ。
メルヴィナと一緒に、どうしたの?って何度聞いてたんだけど、何も言わなくてさ。
おかしいな?って思って、少し身をを乗り出して見たんだ。
そしたら、さっきの車二台が俺達の方向に向かってきてるんだよ。

141:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:35:50.64 ID:yuaiZ6wo
バックアップを取ってないのが悔やまれる
つかこんな大事なものなんでバックアップとらねえんだww

142:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/21(金) 01:36:22.39 ID:WIt8eWgo
というかまとめてあったんならそれを自費出版するなりそのままアップすればよかったんじゃないか

146:祐希◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 01:39:26.13 ID:c1y0p92o
>>141
こんな急に書かなければいけない状況になるとは思っていなかったからだよ。
出版なら原稿用紙でもいいしさ。
>>142
そのままアップしたところで、国語の教科書みたいで誰も読まないよ。
少なくとも、俺は読もうと思う文体じゃない。くどくどと長いしさ。
同じ質問に答えるのもうやめるね。ごめんよ。

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