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妹「マニュアルで恋します!」

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Part1
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:38:30 ID:0njU6Bq6
兄「は?」

妹「だ・か・ら!」

妹「マニュアルで恋するんです!」

兄「はあ…そりゃ…頑張って?」

妹「ええ、兄さんも」

兄「は?」

妹「え?」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:41:56 ID:0njU6Bq6
兄「なんで俺も?」

妹「私が恋するからですよ?」キョトン

兄「勝手に恋すればいいじゃないか」

妹「恋しますよ?マニュアルで」

兄「マニュアルが大事なのな…」

妹「ええ!これがマニュアルです!」テッテレー

兄「…必勝!乙女の恋心☆これを読めば一発解決!悩める乙女の恋愛マニュアル!」

兄「…なんで辞書みたいに分厚いの?」

妹「マニュアルだからです!」

兄「そうか、マニュアルだからか…」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:43:59 ID:0njU6Bq6
兄「そろそろマニュアルという言葉がゲシュタルト崩壊しそうなんだが」

妹「ゲ…ゲシュ?兄さんは物知りですね!」

兄「ああ…まあ…はい」

妹「とにかく!マニュアルで恋するのでよろしくお願いします!」

兄「はい…」

…………
……


4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:47:47 ID:0njU6Bq6
妹「それでは、まず一歩めです!」

妹「『恋の始まりとは』」

妹「『恋の始まりは人それぞれ、街中で出会ったり部活の先輩だったり…』」

兄「ちょっと待て」

妹「なんでしょう兄さん」

兄「なぜここで音読するんだ?」

妹「マニュアルで恋するからですよ?」

兄「お前がだろ?」

妹「兄さんもですよ?」

兄「えっ」

妹「えっ?」

兄「なにそれ怖い、いつの間に?」

妹「最初からですよ?」

兄「えっ」

妹「えっ?」

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:49:57 ID:835iz0j.
なにそれこわい


6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:51:30 ID:0njU6Bq6
兄「OKOK、一旦整理しよう」

妹「急に海外ドラマ風ですね兄さん」

兄「とりあえずほっといてくれ」

兄「まず始めに、マニュアルで恋するのはお前だな?」

妹「はい」

兄「そうだよな?なんでそこに俺も入ってくるんだ?」

妹「?」キョトン

兄「あのな?可愛い顔してもわからないし、伝わらないぞ?」

妹「か、可愛いだなんて…」テレテレ

兄「話を聞けぇぇえええ!」ドンッ

妹「聞いてます」

兄「あ…はい」

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 15:58:35 ID:0njU6Bq6
兄「よし、それなら言い方を変えよう」

兄「どうして俺がお前の恋に関係あるのか教えてくれないか?」

妹「お相手だからですよ?」

兄「?」キョトン

妹「兄さん、兄さんがその顔しても鳩が豆食ってポーした顔にしか見えませんよ?」

兄「なんだ鳩が豆食ってポーって」

妹「いいまつがいです」

兄「タモリのあれ?」

妹「はい」

兄「ってそんな事はどうでもいいんだ」

兄「相手ってどういう意味だ?」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:01:54 ID:0njU6Bq6
妹「そんな事も知らないんですか兄さん」

妹「いいですか?相手と言うのは、動詞「会う」の連用形「会い」に名詞の「手」が接続してできた語で協調的か敵対的かに関わらず同一の行為に参加している2組の集団の一方を表す。この時「相手にならない」や「相手にとって不足はない」などの様に敵対的な相手の場合はある人間と対抗するだけの実力を持つ人間すなわち同程度またはそれ以上の実力が備わった人間であることが前提となっている。なお前述の協調的か敵対的かに関わらずもう一方という意味を表す特色は中国語や英語にはなく日本特有のものとされる。また中世以前は相手と同等の意味の語として敵(かたき)という語が用いられていたが、あてられた漢字の「敵」やその熟語「仇敵」などの影響で敵対関係のみに用いられるようになった事から代わりとして生み出されたとされているんですよ」

兄「懇切丁寧にありがとうございます、でも、俺が聞きたいのはそこじゃないんです妹さん」

兄「…まさかと思うが俺が恋の相手って事か?」

妹「それ以外に何があるんですか」

兄「ですよねー」ハハハハハ

妹「んもう!兄さんたらっ」アハハハ

兄「良かった良かった、これで安心…」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:06:38 ID:0njU6Bq6
兄「な訳ねぇだろ!大問題だよ!」

妹「おお、乗りツッコミとは高等技術ですね兄さん」

兄「素だよ!素で流されそうになっただけだよ!」

妹「素質あるんじゃないですか?」

兄「褒めてくれるのは嬉しい、だが問題はそれ以上に大きいんだ」

妹「大きいだなんて…私Bですよ?」

兄「胸じゃねぇよ!おっぱいじゃないんだよ妹!」

妹「たとえ私が身内だとしても、仮にも女性の前でおっぱいと言うのはどうかと思いますよ兄さん」

兄「あ…はい」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:11:37 ID:0njU6Bq6
兄「…で、なぜ俺を選んだの?」

妹「なぜ…とは?」

兄「恋の相手にさ」

妹「それは好きだからですよ?」

兄「…」

妹「兄さんの事が好きで好きでたまらなくなって、パンツ盗んだりこっそりベットでクンカクンカしたり、お風呂にカメラ仕掛けたr」

兄「もういいよ!やめてよ!俺の妹がこんなだったなんて!」

妹「いやん、褒めても何も出ませんよぅ」テレテレ

兄「褒めてねぇぇぇぇぇよ!」

妹「で、まあそんな兄さんを落とすためにマニュアルを買った訳ですよ」

兄「…幾らだったの?」

妹「20日30日で5%引きできっかり10000円です」

兄「高い!」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:14:42 ID:JzzUCg5Q
ああお客様感謝デーね

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:14:53 ID:0njU6Bq6
妹「10000円を無駄にしない為にも!兄さんを落として見せたいと思います!」

兄「もう…好きにしてください…」

妹「え、良いんですか?」ハァハァ

兄「そういう好きにじゃねぇよ!ヨダレ拭け!寄るな!」

妹「…」チッ

兄「舌打ちしたよね?今したよね?」

妹「まあ…そのうち好きにさせて貰いますけどね…」ボソッ

兄「妹が怖い!怖いよ助けて!あのあざとい妹を返して!」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:16:51 ID:0njU6Bq6
とりあえず休憩

見てくださってありがとうございます
気分次第でまた夜始めますね

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 16:49:41 ID:9FyPxbVM
よい

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 18:43:27 ID:0njU6Bq6
~数時間後~

兄「ふぅ…」

兄「今日は怒涛の一日だったな」

兄「…にしても妹のやつ本気なんだろうか」

兄「あいつにかぎって俺をからかうような事はしないと思うが…」

兄「…」

兄「まあ、それでも可愛い妹な訳でして」

兄「…」

兄「…!そうだ風呂にでもはいろうk」

妹「是非一緒に!」

兄「うおおお!?」ビックゥゥ

妹「是非!」

兄「お前いつから居たんだよ!」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 18:48:01 ID:0njU6Bq6
妹「えーと…居たのは風呂にでも~の下りからで、聞いてたのは初めからです」

兄「そうか…」

兄「ん?」

兄「聞いてたのって?」

妹「こちらのマイクで」テッテレー

兄「ほほほほ本体は!本体はどこへ隠したぁぁぁっ!」

妹「いやですわ兄さん、教えるとでも?」

兄「どこだ!どこだっ!」ガサガサ

妹「あっ…!そこは…だめぇっ!」

兄「ここか!?ここなのか!?」

妹「いやっ…兄さんっ!そこだけはぁっ!」

兄「…部屋漁ってるだけなんですけど」

妹「知ってますが」

兄「あ、はい…」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 18:59:19 ID:0njU6Bq6
兄「…」

妹「…」

盗聴器「見ちゃイヤン」

兄「…聞きたい事が3つある」

妹「はい」

兄「まず、これはいつから仕掛けてあった?」

妹「えーと、一昨年の…」

兄「長っ!?」

妹「あ!そうそう、一昨年の冬です冬!」キラキラ

兄「…もういい」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/16(水) 18:59:55 ID:0njU6Bq6
兄「次に、なぜあの場所に隠したのか」

妹「…もったから」

兄「え?」

妹「兄さんの喘ぎ声が聴けると思ったから…」

兄「」

妹「だからっ…エロ本の表紙とかPCの集音マイクのところとかケータイとかに…」

兄「まて、俺はエロ本のやつしか知らんぞ」

妹「あっ」

…………
……


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