サシャ「隠し味なんてどうでしょう?」
Part1
1 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:41:36 ID:VJymVjfI
・サシャ「それが醍醐味なんですよ」の続きです
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:42:16 ID:VJymVjfI
ーー 深夜 女子寮 ユミルたちの部屋
サシャ「……」ジーッ...
ユミル「おいサシャ」
サシャ「はーい、なんですかー?」
ユミル「いや『なんですかー?』じゃなくてさ。さっき部屋に帰ってきてからずーーーーーーっと外見てるけどよ、それって楽しいのか?」
サシャ「楽しいですよ?」
ユミル「雪降ってるだけだろ」
サシャ「雪って、少し風が吹けば落ちる方向が変わるじゃないですか。雨と違って降り方が一定じゃないので、見てて楽しいんですよね」
ユミル「ふーん……それは、毛布にくるまって、机の上に座って、窓に張りついてまでして見るものなのか?」
サシャ「そうでーす」パタパタ
ユミル「クリスタなんかとっくに寝たぞ? 寝ないと身長伸びないぞ?」
サシャ「私も寝たいことは寝たいんですけど、どうも空腹で眠れそうにないんですよね。何か持ってません?」グー キュルルルルルル...
ユミル「ない」
サシャ「そうですか。残念です」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:43:08 ID:VJymVjfI
ユミル「取り敢えず机の上から降りたらどうだ? はしたないぞ」
サシャ「だって、ここが一番見やすいんですもん。ベッドの上からだと、窓の外なんて全然見えませんし」
ユミル「だったらせめて椅子に座れよ。落ちたら痛いぞ」
サシャ「落ちませんよ。子どもじゃないんですから」
ユミル「……」
サシャ「……」ジーッ...
ユミル「なあサシャ」
サシャ「はーい、なんですかー?」
ユミル「お前、いつになったらあいつとくっつくんだ?」
サシャ「」ズルッ ボタッ
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:43:56 ID:VJymVjfI
ユミル「よし、落ちたな」
サシャ「……………………え、あの、くっつくってどういう……?」ヒリヒリ
ユミル「んなこと今更言わなくてもわかるだろ。ーーで、どうなんだ? その気はあるのか?」
サシャ「そりゃあ、ないわけじゃない、です、けど…………」
ユミル「そうかそうか、そりゃあよかった。ーーそれで? 細かい日時はお決まりですか?」
サシャ「えーっと……もうちょっとしたら、です」
ユミル「だからそれはいつだよ」イライラ
サシャ「……えと、卒団する時とか」
ユミル「……」
サシャ「……」
ユミル「遅ぉいっ!! 遅すぎるっ!!」バンッ!!
サシャ「ユミル静かに! クリスタはもう寝てるんですから!」シーッ
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:44:41 ID:VJymVjfI
ユミル「もし仮にだぞ? お前、十番内に入れなかったらどうするつもりだ? 憲兵団に入ったあいつと遠距離恋愛でもすんのか? あ?」
サシャ「え? えーっと、そうなるんでしょうか……?」
ユミル「なるんでしょうかじゃねえよ私が知るか。ーー第一、お前はあいつとどうなりたいんだ? はっきり言えはっきり」
サシャ「そりゃあ……隣にいたい、とは思ってますけど」
ユミル「だからぁ、お前がどうなりたいのかじゃなくて、あいつとどうなりたいのか私は聞いてるんだよ」
サシャ「そんなこと言われても……」
6 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:45:32 ID:VJymVjfI
ユミル「お前まさか、あいつから言ってくれるのを待ってんじゃないだろうな?」
サシャ「ちっ……! 違いますよ、そういうわけじゃないです! ……ちゃんと、自分で言います」グー
ユミル「ああそうかい。ーー今のうちに忠告しておくけどな、ライナーからお前に伝えることはまずありえないぞ。絶対とは言わねえが」
サシャ「……なんでユミルにそんなことがわかるんですか?」グーググー
ユミル「悪いが、情報の出処はまだ明かせない。だがまあ……女の勘みたいなもんだな」
ユミル「それで、どうするんだ? このまま手遅れになるまで待つのか?」
サシャ「それは、その……」グーグー
ユミル「……」
サシャ「……」グーグー
ユミル「その緊張感をガンガン削る腹の音をなんとかしろぉっ!! うるっせえ!!」ダンッ!!
サシャ「じゃあ何か食べるものをくださいよぅ!!」グーグーグーグー
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:48:36 ID:VJymVjfI
ユミル「取り敢えずだな、お前はもうちょい女らしくしろ」ペシッ
サシャ「あうっ。……一応これでも気にしてるつもりなんですが」
ユミル「手鏡で身だしなみを気にするようになったのはいい傾向ではあるけどな。もうちょい危機感持ったほうがいいぞ。どうせお前なんか飼い犬くらいにしか思われてないだろうし」
サシャ「いっ、いぬぅっ!?」
ユミル「ああ。スキンシップ過多の食い意地の張った犬な」
サシャ「私が……いぬ…………? 人ですらないなんて……ーーでっ、でもかわいいって前に言ってくれましたよ!?」
ユミル「飼い犬を褒めない飼い主がどこにいる?」
サシャ「」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:49:18 ID:VJymVjfI
サシャ「……」
ユミル「おい大丈夫か? 座ったまま気絶してるんじゃないだろうな?」
サシャ「……ユミル、決めました」
ユミル「? 何を?」
サシャ「私、明日からおしとやかに生きます……!」グッ
ユミル「おう、無理だろうけど頑張れー」
ユミル(……ま、これくらい発破かけときゃ、サシャも多少は焦るだろ)
9 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:50:23 ID:VJymVjfI
ーー 深夜 女子寮 ユミルたちの部屋
\グーグー キュルルルルル.../
ユミル(……ああもう、うるさいな。いつまで腹鳴らしてんだサシャの奴)
ユミル「……」
ユミル(お菓子、あったかな)ガサゴソ
クリスタ「ーーユミル、ユミル。起きてる?」ヒソヒソ ツンツン
ユミル「なんだよクリスタ。夜這いか?」ゴロン
クリスタ「そうだよ。だから一緒に寝よう?」
ユミル「……珍しいな、クリスタから来るなんて」
クリスタ「ちょっとね。入るよ……よいしょっと」ゴソゴソ
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:51:07 ID:VJymVjfI
ユミル「ほら、寒いからちゃんと肩まで毛布かけろ」バサッ
クリスタ「うん。ありがと、ユミル」モゾモゾ
ユミル「こうしてわざわざ来たってことは……さっきの話聞いてたな?」
クリスタ「サシャが机から落ちた音で起きちゃったんだよね。それに、もし喧嘩になるようだったら止めに入ろうと思ってたから」
ユミル「……心配かけて悪いな」
クリスタ「いいよ、かけても。ーー私たち、友だちでしょう?」
ユミル「……ん」
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:51:47 ID:VJymVjfI
クリスタ「ねえ、さっき話してた『女の勘』っていうのは、私にも教えてもらえないの?」
ユミル「ああ。……ごめんな」
クリスタ「ううん、いいよ。隠し事は誰にだってあるもんね」
ユミル「……まだあいつには早かったかなー。こういう話」ゴロン
クリスタ「そうだなぁ……サシャにはサシャのやりかたとかペースがあるからね」
クリスタ「でも、ユミルの言い分も私にはわかるし、サシャだってちゃんとわかってると思うよ?」
ユミル「わかってるかぁ? ずっと腹鳴らしてたあいつがぁ?」ゴロゴロ
クリスタ「わかってるよ。ユミルがいじわるで言ってるわけじゃないってことも、ユミルがサシャのことを心配してるってことも、ちゃんと通じてるよ。一緒に生活して、もう三年にもなるんだもん」
ユミル「ああそっか……お前らとも、結構長い付き合いになるんだな」
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:52:27 ID:VJymVjfI
クリスタ「……実はね。さっきの話聞いてて、ちょっと羨ましかったんだ。サシャとユミルのこと」
ユミル「羨ましい? なんで」
クリスタ「ユミルはさ、私やミカサと言い争いするサシャを見たことある?」
ユミル「……そういやないな」
クリスタ「だよね」ニヤニヤ
ユミル「なんだよ、変な笑い方して」
クリスタ「ふふふっ、なんだか嬉しいなーって」
ユミル「嬉しい?」
クリスタ「ユミルに、私以外のお友達ができたんだなって思ってさ」
ユミル「……生意気だぞ、クリスタ」グニッ
クリスタ「いひゃいよ、ゆみうー」
ユミル「さっさと寝ろ。お肌に悪い」ペチンッ
クリスタ「あうっ……もう、照れ屋さんなんだから」ボソッ
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:53:07 ID:VJymVjfI
ーー 数時間前 男子寮 エレンたちの部屋
ライナー「ただいま……なんだ、みかん臭いな。この部屋」ガチャッ
マルコ「やあライナー、おかえり」ムキムキ
ジャン「邪魔してるぞー」モグモグ
エレン「ライナーも食べるか? みかん」シュッ
ライナー「おっと。ーー投げるなよ、危ないぞ」パシッ
アルミン「そうだよエレン。衝撃を加えたらおいしくなるって言ったけど、落としたら元も子もないよ?」
エレン「ライナーはそんなヘマしねえから大丈夫だよ。ーーしっかし、不思議だよなー。投げたり揉んだりすりゃ甘くなるなんてさ」モグモグ
アルミン「……調べてこようかな。仕組み」スクッ
エレン「やめとけって。第一、とっくの昔に資料室は閉まってるぞ」ガシッ
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:53:49 ID:VJymVjfI
ライナー「このみかんはコニーのだよな? ……で、コニーとベルトルトは机に向かって何やってるんだ?」
アルミン「お勉強」モグモグ
コニー「おうライナー、机借りてるぞ!」フリフリ
ライナー「別に構わんが……教えてるのはベルトルトなのか?」
マルコ「僕やアルミンが代わるって言ったんだけどね、なんだかベルトルトに変なスイッチ入っちゃったみたいで」
アルミン「ベルトルトは怖い話の時も熱心だったからね、ハマるとすごいのかも」
エレン「普段おとなしい奴ほど何をやらかすかわからないって言葉があるからなー」
ジャン「……そりゃちょっと意味が違うだろ」モグモグ
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:54:41 ID:VJymVjfI
ライナー「……」ジーッ...
マルコ「……? ライナー、みかん食べないの? みんなで投げて遊んだ後だから結構甘くなってると思うよ?」
ライナー「投げて遊んだ後のみかんだったのか、これ。……食いたいのは山々だが、夕飯なしの奴に悪いと思ってな」
アルミン「それなら大丈夫だよ。明日、女子にもちゃんと配るってさ」
コニー「おう! その通りだ!」
ジャン「集中しろよ、コニー。ベルトルトがキレるぞ」
コニー「そうだった、悪いなベルトルト」カキカキ
エレン「ミカサとユミルの部屋の奴らに、それぞれ分けてやるってよ」
ライナー「そうか。なら食っちまうか……お、うまいなこれ」モグモグ
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:55:41 ID:VJymVjfI
エレン「なあライナー。食堂の後始末してたにしちゃ帰りが遅かったよな。何してたんだ?」
ライナー「! ーーそうだみんな、喜べ。調べてきたぞ」ドヤァ
マルコ「調べてきたって……何を?」
ライナー「おいおいお前ら、もう忘れたのか? 昼間にあんなに熱く語ってたじゃないか」
アルミン「ああー……胸の話、ね」チラッ
ジャン「……あれなぁ。あったなそんな話」チラッ
マルコ「あれ……あれの話か、うん」チラッ
アルミン「……」
ジャン「……」
マルコ「……」
アルミン「……エレンとライナー以外集合」クイッ
ジャン「おう」
マルコ「うん」
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:56:25 ID:VJymVjfI
ーー 部屋の隅っこ
マルコ「……まさかこんなに早いとは」
アルミン「その日のうちに調べてきちゃったね……」
ジャン「ああ。……即日とは恐れ入ったぜ」
マルコ「……で、聞く?」
ジャン「? なんだよ、せっかく調べてきてもらったのに聞かないのか?」
アルミン「だってさ、調べてきたってことはーー」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:57:20 ID:VJymVjfI
エレン「……なあ、あいつらに教えるのはやめといたほうがいいんじゃねえか? ライナー」
ライナー「お前だって昼間のあいつらを見ただろ? ーーここで退いたら男じゃない」キリッ
エレン「いや……あのさ、ライナーがどうやって調べてきたのかは聞かねえけどよ」
エレン「お前が喋っちまったら、俺らの胸の柔らかさの共通認識が、さ、サシャの胸ってことに、なるんじゃないのか……?」
ライナー「……」
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:57:57 ID:VJymVjfI
アルミン「あのさライナー、せっかく調べてきてもらったところ悪いんだけどーー」
ライナー「アルミン」
アルミン「なっ、何?」ビクッ
ライナー「……この話はこれっきりでいいな」
マルコ「いい、いいよ、うん、なんかごめん」ブンブン
アルミン「知らない方が幸せって言うか、知ったら楽しみが半減しちゃうからさ。大人になるまで取っておくよ」ブンブン
ジャン「そうだな、隠しておいた方が幸せってこともあるもんな」ブンブン
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:58:45 ID:VJymVjfI
コニー「なあ、さっきからお前ら何の話してるんだー?」ギーコギーコ
ベルトルト「コニー! 集中して! ちゃんと椅子に座って!!」ユサユサ
エレン「胸の話だよ。……いいからお前は課題片付けちまえよ。ベルトルト涙目になってるじゃねえか」
コニー「胸……? ーーああ、乳の話な!」ニカッ
アルミン「」
マルコ「」
ジャン「」
ライナー「」
エレン「」
ベルトルト「コニー、前を見て! お願い!! 時間がなくなっちゃうよ!」ユサユサユサユサ
21 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:59:31 ID:VJymVjfI
ジャン「おっ、おまっ、お前ぇぇええ……っ!!」プルプルプルプル
アルミン「ち、ち、ち……っ!?///」カアアアアアッ
マルコ「こっ、コニー……コニー! もうちょっと遠回しな表現でお願い!」
コニー「はぁ? 乳は乳だろ」ギーコギーコ
アルミン「僕たちが悪かったから! ごめん! 本当にごめん!!」
コニー「そんなに慌てることか? 乳くらい誰だって揉んだことあるだろ」
ジャン「!? ちっ、ちちち、乳を……だとぉ……っ!?」
マルコ「まさかコニーが……!?」
ライナー「おい相手は誰だ」
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:00:15 ID:VJymVjfI
コニー「ついでに言うとだな。ーー出産にも何度か立ちあったことがある」キリッ
アルミン「えっ」
マルコ「ごめんそれは重い」
ジャン「……ちょっと待て。そりゃ人間の話か?」
コニー「んなわけねえだろ。隣村のおじさんが育ててるヤギの話だよ」
マルコ「……ヤギ?」
アルミン「なーんだぁ……ヤギかぁ」ホッ
ジャン「だよなーそういうオチだよな!! あーよかったびっくりしたー!」
ライナー「……」ホッ
23 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:01:17 ID:VJymVjfI
コニー「たまたま隣村のおじさんのところに行ったらさ、ちょうどヤギのお産がはじまっててーー」
マルコ「いいかいみんな、この話は金輪際しないことにしよう! わかった人は手をあげて!!」バンザーイ
アルミン「はーいっ!!」バンザーイ
ジャン「はーいっ!!」バンザーイ
マルコ「はい、賛成多数で可決されました! この話は終わり!!」パンッ
コニー「なんだよ、もういいのか? 一日がかりの死闘の話はいらねえのか?」
マルコ「勘弁してください」ペコペコ
ジャン「許してください」ペコペコ
アルミン「お腹いっぱいです」ペコペコ
24 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:02:19 ID:VJymVjfI
ーー 翌日 朝 女子寮 ユミルたちの部屋
ユミル「……」ウロウロ
クリスタ「ユミル? どうして部屋の中でウロウロしてるの? 何か探し物?」
ユミル「サシャがいない」ウロウロ
クリスタ「……? 走りに行ったとかじゃなくて?」
ユミル「昨日のはあくまで例外だろ? それに、晩飯抜きだったのに朝から走るわけねえし。どっちみち営庭には雪が積もっちまったからまともに使えねえけどな」
クリスタ「雪かぁ……積もったよね」
ユミル「なーんか忘れてる気がするんだよなー……雪が降ってて、ミカサが猫で、サシャが犬で……」
クリスタ「……サシャは喜び庭駆け回り?」
ユミル「ミカサは部屋で丸くなる……」
ユミル・クリスタ「……」
25 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:03:24 ID:VJymVjfI
ーー 同刻 とある廊下
ベルトルト「ああ、ちゃんと課題仕上げられたのかな。コニー……」ソワソワ
ライナー「心配しすぎじゃないか? 今日提出できなくても罰則があるわけじゃないんだろ?」
ベルトルト「そうなんだけどね、あそこまで面倒見たらやっぱり気になるよ。君がサシャのことをほっとけないって意味を、僕は身をもって体験してるよ……どうしよう、部屋まで見に行こうかな……」ソワソワソワソワ
ライナー「もう少しコニーを信じてやれよ。あいつだって頑張ってるんだぞ?」
ベルトルト「頑張ってるのは認めるんだけどね……」ハァ
サシャ「あっ、おはようございまーす」タッタッタッ
コニー「はよーっす」タッタッタッ
ライナー「おう、おはよう」
ベルトルト「おはよう」
・サシャ「それが醍醐味なんですよ」の続きです
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:42:16 ID:VJymVjfI
ーー 深夜 女子寮 ユミルたちの部屋
サシャ「……」ジーッ...
ユミル「おいサシャ」
サシャ「はーい、なんですかー?」
ユミル「いや『なんですかー?』じゃなくてさ。さっき部屋に帰ってきてからずーーーーーーっと外見てるけどよ、それって楽しいのか?」
サシャ「楽しいですよ?」
ユミル「雪降ってるだけだろ」
サシャ「雪って、少し風が吹けば落ちる方向が変わるじゃないですか。雨と違って降り方が一定じゃないので、見てて楽しいんですよね」
ユミル「ふーん……それは、毛布にくるまって、机の上に座って、窓に張りついてまでして見るものなのか?」
サシャ「そうでーす」パタパタ
ユミル「クリスタなんかとっくに寝たぞ? 寝ないと身長伸びないぞ?」
サシャ「私も寝たいことは寝たいんですけど、どうも空腹で眠れそうにないんですよね。何か持ってません?」グー キュルルルルルル...
ユミル「ない」
サシャ「そうですか。残念です」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:43:08 ID:VJymVjfI
ユミル「取り敢えず机の上から降りたらどうだ? はしたないぞ」
サシャ「だって、ここが一番見やすいんですもん。ベッドの上からだと、窓の外なんて全然見えませんし」
ユミル「だったらせめて椅子に座れよ。落ちたら痛いぞ」
サシャ「落ちませんよ。子どもじゃないんですから」
ユミル「……」
サシャ「……」ジーッ...
ユミル「なあサシャ」
サシャ「はーい、なんですかー?」
ユミル「お前、いつになったらあいつとくっつくんだ?」
サシャ「」ズルッ ボタッ
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:43:56 ID:VJymVjfI
ユミル「よし、落ちたな」
サシャ「……………………え、あの、くっつくってどういう……?」ヒリヒリ
ユミル「んなこと今更言わなくてもわかるだろ。ーーで、どうなんだ? その気はあるのか?」
サシャ「そりゃあ、ないわけじゃない、です、けど…………」
ユミル「そうかそうか、そりゃあよかった。ーーそれで? 細かい日時はお決まりですか?」
サシャ「えーっと……もうちょっとしたら、です」
ユミル「だからそれはいつだよ」イライラ
サシャ「……えと、卒団する時とか」
ユミル「……」
サシャ「……」
ユミル「遅ぉいっ!! 遅すぎるっ!!」バンッ!!
サシャ「ユミル静かに! クリスタはもう寝てるんですから!」シーッ
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:44:41 ID:VJymVjfI
ユミル「もし仮にだぞ? お前、十番内に入れなかったらどうするつもりだ? 憲兵団に入ったあいつと遠距離恋愛でもすんのか? あ?」
サシャ「え? えーっと、そうなるんでしょうか……?」
ユミル「なるんでしょうかじゃねえよ私が知るか。ーー第一、お前はあいつとどうなりたいんだ? はっきり言えはっきり」
サシャ「そりゃあ……隣にいたい、とは思ってますけど」
ユミル「だからぁ、お前がどうなりたいのかじゃなくて、あいつとどうなりたいのか私は聞いてるんだよ」
サシャ「そんなこと言われても……」
ユミル「お前まさか、あいつから言ってくれるのを待ってんじゃないだろうな?」
サシャ「ちっ……! 違いますよ、そういうわけじゃないです! ……ちゃんと、自分で言います」グー
ユミル「ああそうかい。ーー今のうちに忠告しておくけどな、ライナーからお前に伝えることはまずありえないぞ。絶対とは言わねえが」
サシャ「……なんでユミルにそんなことがわかるんですか?」グーググー
ユミル「悪いが、情報の出処はまだ明かせない。だがまあ……女の勘みたいなもんだな」
ユミル「それで、どうするんだ? このまま手遅れになるまで待つのか?」
サシャ「それは、その……」グーグー
ユミル「……」
サシャ「……」グーグー
ユミル「その緊張感をガンガン削る腹の音をなんとかしろぉっ!! うるっせえ!!」ダンッ!!
サシャ「じゃあ何か食べるものをくださいよぅ!!」グーグーグーグー
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:48:36 ID:VJymVjfI
ユミル「取り敢えずだな、お前はもうちょい女らしくしろ」ペシッ
サシャ「あうっ。……一応これでも気にしてるつもりなんですが」
ユミル「手鏡で身だしなみを気にするようになったのはいい傾向ではあるけどな。もうちょい危機感持ったほうがいいぞ。どうせお前なんか飼い犬くらいにしか思われてないだろうし」
サシャ「いっ、いぬぅっ!?」
ユミル「ああ。スキンシップ過多の食い意地の張った犬な」
サシャ「私が……いぬ…………? 人ですらないなんて……ーーでっ、でもかわいいって前に言ってくれましたよ!?」
ユミル「飼い犬を褒めない飼い主がどこにいる?」
サシャ「」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:49:18 ID:VJymVjfI
サシャ「……」
ユミル「おい大丈夫か? 座ったまま気絶してるんじゃないだろうな?」
サシャ「……ユミル、決めました」
ユミル「? 何を?」
サシャ「私、明日からおしとやかに生きます……!」グッ
ユミル「おう、無理だろうけど頑張れー」
ユミル(……ま、これくらい発破かけときゃ、サシャも多少は焦るだろ)
9 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:50:23 ID:VJymVjfI
ーー 深夜 女子寮 ユミルたちの部屋
\グーグー キュルルルルル.../
ユミル(……ああもう、うるさいな。いつまで腹鳴らしてんだサシャの奴)
ユミル「……」
ユミル(お菓子、あったかな)ガサゴソ
クリスタ「ーーユミル、ユミル。起きてる?」ヒソヒソ ツンツン
ユミル「なんだよクリスタ。夜這いか?」ゴロン
クリスタ「そうだよ。だから一緒に寝よう?」
ユミル「……珍しいな、クリスタから来るなんて」
クリスタ「ちょっとね。入るよ……よいしょっと」ゴソゴソ
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:51:07 ID:VJymVjfI
ユミル「ほら、寒いからちゃんと肩まで毛布かけろ」バサッ
クリスタ「うん。ありがと、ユミル」モゾモゾ
ユミル「こうしてわざわざ来たってことは……さっきの話聞いてたな?」
クリスタ「サシャが机から落ちた音で起きちゃったんだよね。それに、もし喧嘩になるようだったら止めに入ろうと思ってたから」
ユミル「……心配かけて悪いな」
クリスタ「いいよ、かけても。ーー私たち、友だちでしょう?」
ユミル「……ん」
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:51:47 ID:VJymVjfI
クリスタ「ねえ、さっき話してた『女の勘』っていうのは、私にも教えてもらえないの?」
ユミル「ああ。……ごめんな」
クリスタ「ううん、いいよ。隠し事は誰にだってあるもんね」
ユミル「……まだあいつには早かったかなー。こういう話」ゴロン
クリスタ「そうだなぁ……サシャにはサシャのやりかたとかペースがあるからね」
クリスタ「でも、ユミルの言い分も私にはわかるし、サシャだってちゃんとわかってると思うよ?」
ユミル「わかってるかぁ? ずっと腹鳴らしてたあいつがぁ?」ゴロゴロ
クリスタ「わかってるよ。ユミルがいじわるで言ってるわけじゃないってことも、ユミルがサシャのことを心配してるってことも、ちゃんと通じてるよ。一緒に生活して、もう三年にもなるんだもん」
ユミル「ああそっか……お前らとも、結構長い付き合いになるんだな」
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:52:27 ID:VJymVjfI
クリスタ「……実はね。さっきの話聞いてて、ちょっと羨ましかったんだ。サシャとユミルのこと」
ユミル「羨ましい? なんで」
クリスタ「ユミルはさ、私やミカサと言い争いするサシャを見たことある?」
ユミル「……そういやないな」
クリスタ「だよね」ニヤニヤ
ユミル「なんだよ、変な笑い方して」
クリスタ「ふふふっ、なんだか嬉しいなーって」
ユミル「嬉しい?」
クリスタ「ユミルに、私以外のお友達ができたんだなって思ってさ」
ユミル「……生意気だぞ、クリスタ」グニッ
クリスタ「いひゃいよ、ゆみうー」
ユミル「さっさと寝ろ。お肌に悪い」ペチンッ
クリスタ「あうっ……もう、照れ屋さんなんだから」ボソッ
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:53:07 ID:VJymVjfI
ーー 数時間前 男子寮 エレンたちの部屋
ライナー「ただいま……なんだ、みかん臭いな。この部屋」ガチャッ
マルコ「やあライナー、おかえり」ムキムキ
ジャン「邪魔してるぞー」モグモグ
エレン「ライナーも食べるか? みかん」シュッ
ライナー「おっと。ーー投げるなよ、危ないぞ」パシッ
アルミン「そうだよエレン。衝撃を加えたらおいしくなるって言ったけど、落としたら元も子もないよ?」
エレン「ライナーはそんなヘマしねえから大丈夫だよ。ーーしっかし、不思議だよなー。投げたり揉んだりすりゃ甘くなるなんてさ」モグモグ
アルミン「……調べてこようかな。仕組み」スクッ
エレン「やめとけって。第一、とっくの昔に資料室は閉まってるぞ」ガシッ
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:53:49 ID:VJymVjfI
ライナー「このみかんはコニーのだよな? ……で、コニーとベルトルトは机に向かって何やってるんだ?」
アルミン「お勉強」モグモグ
コニー「おうライナー、机借りてるぞ!」フリフリ
ライナー「別に構わんが……教えてるのはベルトルトなのか?」
マルコ「僕やアルミンが代わるって言ったんだけどね、なんだかベルトルトに変なスイッチ入っちゃったみたいで」
アルミン「ベルトルトは怖い話の時も熱心だったからね、ハマるとすごいのかも」
エレン「普段おとなしい奴ほど何をやらかすかわからないって言葉があるからなー」
ジャン「……そりゃちょっと意味が違うだろ」モグモグ
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:54:41 ID:VJymVjfI
ライナー「……」ジーッ...
マルコ「……? ライナー、みかん食べないの? みんなで投げて遊んだ後だから結構甘くなってると思うよ?」
ライナー「投げて遊んだ後のみかんだったのか、これ。……食いたいのは山々だが、夕飯なしの奴に悪いと思ってな」
アルミン「それなら大丈夫だよ。明日、女子にもちゃんと配るってさ」
コニー「おう! その通りだ!」
ジャン「集中しろよ、コニー。ベルトルトがキレるぞ」
コニー「そうだった、悪いなベルトルト」カキカキ
エレン「ミカサとユミルの部屋の奴らに、それぞれ分けてやるってよ」
ライナー「そうか。なら食っちまうか……お、うまいなこれ」モグモグ
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:55:41 ID:VJymVjfI
エレン「なあライナー。食堂の後始末してたにしちゃ帰りが遅かったよな。何してたんだ?」
ライナー「! ーーそうだみんな、喜べ。調べてきたぞ」ドヤァ
マルコ「調べてきたって……何を?」
ライナー「おいおいお前ら、もう忘れたのか? 昼間にあんなに熱く語ってたじゃないか」
アルミン「ああー……胸の話、ね」チラッ
ジャン「……あれなぁ。あったなそんな話」チラッ
マルコ「あれ……あれの話か、うん」チラッ
アルミン「……」
ジャン「……」
マルコ「……」
アルミン「……エレンとライナー以外集合」クイッ
ジャン「おう」
マルコ「うん」
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:56:25 ID:VJymVjfI
ーー 部屋の隅っこ
マルコ「……まさかこんなに早いとは」
アルミン「その日のうちに調べてきちゃったね……」
ジャン「ああ。……即日とは恐れ入ったぜ」
マルコ「……で、聞く?」
ジャン「? なんだよ、せっかく調べてきてもらったのに聞かないのか?」
アルミン「だってさ、調べてきたってことはーー」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:57:20 ID:VJymVjfI
エレン「……なあ、あいつらに教えるのはやめといたほうがいいんじゃねえか? ライナー」
ライナー「お前だって昼間のあいつらを見ただろ? ーーここで退いたら男じゃない」キリッ
エレン「いや……あのさ、ライナーがどうやって調べてきたのかは聞かねえけどよ」
エレン「お前が喋っちまったら、俺らの胸の柔らかさの共通認識が、さ、サシャの胸ってことに、なるんじゃないのか……?」
ライナー「……」
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:57:57 ID:VJymVjfI
アルミン「あのさライナー、せっかく調べてきてもらったところ悪いんだけどーー」
ライナー「アルミン」
アルミン「なっ、何?」ビクッ
ライナー「……この話はこれっきりでいいな」
マルコ「いい、いいよ、うん、なんかごめん」ブンブン
アルミン「知らない方が幸せって言うか、知ったら楽しみが半減しちゃうからさ。大人になるまで取っておくよ」ブンブン
ジャン「そうだな、隠しておいた方が幸せってこともあるもんな」ブンブン
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 21:58:45 ID:VJymVjfI
コニー「なあ、さっきからお前ら何の話してるんだー?」ギーコギーコ
ベルトルト「コニー! 集中して! ちゃんと椅子に座って!!」ユサユサ
エレン「胸の話だよ。……いいからお前は課題片付けちまえよ。ベルトルト涙目になってるじゃねえか」
コニー「胸……? ーーああ、乳の話な!」ニカッ
アルミン「」
マルコ「」
ジャン「」
ライナー「」
エレン「」
ベルトルト「コニー、前を見て! お願い!! 時間がなくなっちゃうよ!」ユサユサユサユサ
ジャン「おっ、おまっ、お前ぇぇええ……っ!!」プルプルプルプル
アルミン「ち、ち、ち……っ!?///」カアアアアアッ
マルコ「こっ、コニー……コニー! もうちょっと遠回しな表現でお願い!」
コニー「はぁ? 乳は乳だろ」ギーコギーコ
アルミン「僕たちが悪かったから! ごめん! 本当にごめん!!」
コニー「そんなに慌てることか? 乳くらい誰だって揉んだことあるだろ」
ジャン「!? ちっ、ちちち、乳を……だとぉ……っ!?」
マルコ「まさかコニーが……!?」
ライナー「おい相手は誰だ」
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:00:15 ID:VJymVjfI
コニー「ついでに言うとだな。ーー出産にも何度か立ちあったことがある」キリッ
アルミン「えっ」
マルコ「ごめんそれは重い」
ジャン「……ちょっと待て。そりゃ人間の話か?」
コニー「んなわけねえだろ。隣村のおじさんが育ててるヤギの話だよ」
マルコ「……ヤギ?」
アルミン「なーんだぁ……ヤギかぁ」ホッ
ジャン「だよなーそういうオチだよな!! あーよかったびっくりしたー!」
ライナー「……」ホッ
23 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:01:17 ID:VJymVjfI
コニー「たまたま隣村のおじさんのところに行ったらさ、ちょうどヤギのお産がはじまっててーー」
マルコ「いいかいみんな、この話は金輪際しないことにしよう! わかった人は手をあげて!!」バンザーイ
アルミン「はーいっ!!」バンザーイ
ジャン「はーいっ!!」バンザーイ
マルコ「はい、賛成多数で可決されました! この話は終わり!!」パンッ
コニー「なんだよ、もういいのか? 一日がかりの死闘の話はいらねえのか?」
マルコ「勘弁してください」ペコペコ
ジャン「許してください」ペコペコ
アルミン「お腹いっぱいです」ペコペコ
24 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:02:19 ID:VJymVjfI
ーー 翌日 朝 女子寮 ユミルたちの部屋
ユミル「……」ウロウロ
クリスタ「ユミル? どうして部屋の中でウロウロしてるの? 何か探し物?」
ユミル「サシャがいない」ウロウロ
クリスタ「……? 走りに行ったとかじゃなくて?」
ユミル「昨日のはあくまで例外だろ? それに、晩飯抜きだったのに朝から走るわけねえし。どっちみち営庭には雪が積もっちまったからまともに使えねえけどな」
クリスタ「雪かぁ……積もったよね」
ユミル「なーんか忘れてる気がするんだよなー……雪が降ってて、ミカサが猫で、サシャが犬で……」
クリスタ「……サシャは喜び庭駆け回り?」
ユミル「ミカサは部屋で丸くなる……」
ユミル・クリスタ「……」
25 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/07(木) 22:03:24 ID:VJymVjfI
ーー 同刻 とある廊下
ベルトルト「ああ、ちゃんと課題仕上げられたのかな。コニー……」ソワソワ
ライナー「心配しすぎじゃないか? 今日提出できなくても罰則があるわけじゃないんだろ?」
ベルトルト「そうなんだけどね、あそこまで面倒見たらやっぱり気になるよ。君がサシャのことをほっとけないって意味を、僕は身をもって体験してるよ……どうしよう、部屋まで見に行こうかな……」ソワソワソワソワ
ライナー「もう少しコニーを信じてやれよ。あいつだって頑張ってるんだぞ?」
ベルトルト「頑張ってるのは認めるんだけどね……」ハァ
サシャ「あっ、おはようございまーす」タッタッタッ
コニー「はよーっす」タッタッタッ
ライナー「おう、おはよう」
ベルトルト「おはよう」
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