サシャ「それが醍醐味なんですよ」
Part3
43 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:26:20 ID:hnhl9D8c
サシャ「……つまり、ほとんどどころか一つも終わってないってことですか?」
コニー「そういうことだなー」
サシャ「なーんだ。びっくりしちゃいましたよ」ホッ
ライナー「さっきの宣言はなんだったんだ」
コニー「俺なりの敗北宣言だ。『わかりません』って意味だな」
ベルトルト「……」
ライナー(ベルトルトの奴、大丈夫か……? 目が死んでるぞ……?)
ライナー「おい、気をしっかり持てベルトルト。俺と交替するか?」
ベルトルト「いや……平気だよ。ちょっと現実に打ちのめされただけだから」
コニー「あんまり考えすぎるのはよくねえぞ?」
ベルトルト「コニー、君はちょっとこっち来て。ーーライナー、僕たちは少し離れたところでやるね。長くかかりそうだし」
ライナー「おう。……頑張れよ」
ベルトルト「うん。……うん、頑張る」トボトボ...
44 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:27:07 ID:hnhl9D8c
ライナー(コニーは先が思いやられるな……そう考えれば、サシャはまだマシか)チラッ
サシャ「……」ジッ...
ライナー「紙を睨んでも答えは浮かんでこないぞ、サシャ」
サシャ「すみません、問4がどうしても解けなくって……」
ライナー「五分悩んでもわからないなら飛ばしちまえ。そっちのほうが全体的なロスは少ない」
サシャ「五分ですか……でも、解くのに必死で時計見てられないんですが」
ライナー「……三回くらい目を通して、とっかかりが掴めなさそうなら飛ばせ」
サシャ「なるほど」ジッ...
45 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:27:54 ID:hnhl9D8c
サシャ(うーん……横に座っていた人がいなくなると寒いですね)プルッ
サシャ(こういう時は、確か……)ゴソゴソ
ライナー「……? お前、机の下でなにやってるんだ?」
サシャ「寒いので靴脱いでます」ゴソゴソ
ライナー「はぁ? そんなことしたら余計に寒いだろ?」
サシャ「こうするんですよー」ピトッ
ライナー「……おい、何してる」
サシャ「机の下で足絡めてるんですけど」
ライナー「……」
サシャ「あれっ? ライナーは寒くありませんでした?」
ライナー「あのなぁ……お前ほんっと……」
サシャ「おかしいですね……ミカサやクリスタはこれで喜んでたんですけど……そうだ、ライナーの靴も脱がせてあげましょうか?」
ライナー「よーし課題は一人でやれよ」ガタッ
サシャ「ああっ!? すみませんすみません、ちゃんとやります!」アタフタアタフタ
46 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:28:38 ID:hnhl9D8c
ーー 同刻 屋外
エレン「やれやれ、やっと終わったなー」
アルミン「結構時間かかっちゃったね。手が冷たいや」サスサス
エレン「悪いなアルミン。この埋め合わせは今度するからよ」
アルミン「いいよ、気にしないで。どうせ暇だったし、僕も何枚か洗濯物あったからね」
エレン「とにかく、次はもうちょっと早めに洗濯するよ。約束する!」グッ
アルミン「それ、今年に入って五回目だよ……」ハァ
エレン「そうだったか? ……ん? あそこにいるのアニじゃねえ?」
アルミン「アニ? あっ、本当だ。ーーおーいアニ! どうしたのー?」
アニ「……ああ、エレンとアルミンか。コニーを見なかった?」
エレン「コニー? 今の時間なら食堂にいるんじゃねえの?」
アルミン「男子寮では見かけなかったよ」
アニ「そう。どうも」スタスタ...
ミカサ「どうもー」テクテク...
アルミン「いえいえ、どういたしまして」
47 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:29:18 ID:hnhl9D8c
エレン「アニがコニーに用事って珍しいな。ーー男子寮に戻ったら、コニーの部屋にも行ってみるか?」
アルミン「そうだね。もう戻ってる可能性もありえるし」
エレン「部屋にジャンやマルコがいたら言伝頼めばいいしな」
アルミン「うん、そうしよう。まずは部屋に戻ろうか」
エレン「……」
アルミン「……」
エレン「……今、ミカサがいなかったか?」
アルミン「いたね」
エレン「……」
アルミン「洗濯物干したら、僕たちも食堂に行ってみようか」
48 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:30:00 ID:hnhl9D8c
ーー 食堂
アニ「コニーいる? 教官が呼んでるんだけど」スタスタ...
コニー「なんだよ課題か!? まだできてねえぞ!?」ビクッ!!
アニ「そういう雰囲気じゃなさそうだったけどね。……じゃあ、私は伝えたから」
コニー「悪いベルトルト、俺少し抜けるわ!」ガタッ
ベルトルト「なんで……? なんでこんなに説明してるのにわからないの……? 僕のやり方がまずいのか……?」ブツブツブツブツ
アニ「ライナー、ベルトルトに何かあったの?」
ライナー「おお、アニか。あいつは今、教育という壁にぶち当たって…………アニ?」
アニ「何」
ライナー「どうしてミカサを後ろに引き連れてるんだ……?」
アニ「……」チラッ
ミカサ「……」
アニ「説明して」
ミカサ「お安いご用」
49 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:30:50 ID:hnhl9D8c
ミカサ「私とアニは親友」
アニ「親友じゃない」
ミカサ「だから、一緒にいるのは当然」
アニ「当然じゃない」
ミカサ「パーカーのフードの下は……とても温かい。手袋よりも温かい。素敵」ヌクヌク
ライナー「アニを手袋にしてるのか? ミカサ」
ミカサ「違う。そんな冷たい扱いはしない。これは親友同士のスキンシップ」
サシャ「そんな……私との関係は遊びだったんですか!? ミカサ!!」ガタッ
ミカサ「そんなことはない。サシャも親友。お友だち」
サシャ「ならいいです」ストンッ
アニ「ライナー、この寒がりを引き剥がす方法知らない? 力技でもいいからさ」
ライナー「ないな。そもそもお前ら二人にぽんぽん投げられてる俺がどうにかできるわけないだろ」
アニ「……」チッ
50 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:32:03 ID:hnhl9D8c
サシャ「あんまりわがまま言うとアニが困っちゃいますよー、ミカサ」
ミカサ「親友は、時に相手を困らせる。それは青春の醍醐味」
アニ「そんな青春なんか願い下げだね」
ミカサ「サシャが膝枕してくれたら、ひとまずアニからは離れてもいい」
ライナー「……膝枕?」ピクッ
サシャ「私がですか?」
ミカサ「サシャの身体は程よく肉つきがいい上に、ほんのり温かい。私専用の湯たんぽにしたいくらい」
サシャ「仕方がないですねぇ……さあミカサ、私の膝の上にいらっしゃいませ!」ポンポン
ミカサ「おじゃまします!!」ゴロンッ
アニ「……」
ライナー「……」
サシャ「さて、続きをやりましょうか」
ライナー「その状態でやるのか?」
サシャ「ダメですかね?」
アニ「どう考えても邪魔でしょ。そんなの膝の上に乗せてたら」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 10:32:56 ID:jECfWdys
待ってました!
このシリーズ大好きです
52 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:33:01 ID:hnhl9D8c
ライナー「おいミカサ、エレンやアルミンのところに行ったらどうだ?」
ミカサ「アルミンはくすぐったがりなので押さえつけるのが大変。エレンにはいつも逃げられる。とてもさびしい」
サシャ「それはお気の毒に」ナデナデ
ライナー「あのなぁ……サシャは課題をやってる最中なんだぞ? しかも今日中に片付かなかったら明日の朝飯も抜きだ」
ミカサ「ならば、私が第二の頭脳になろう」
ライナー「お前は何を言ってるんだ」
サシャ「まあまあ、私はちゃんと真面目にやりますから。このまま続けましょうよ」
ライナー「……サシャの邪魔だけはするんじゃないぞ」
ミカサ「おまかせ」
53 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:34:53 ID:hnhl9D8c
アニ「じゃあ、私は寮に戻るよ。ここの部屋、少し寒いし」
ミカサ「待ってアニ」ガシッ
アニ「……ちょっと。ミカサ、放して」
ミカサ「絶対にノゥ!!!」
アニ「……」イラッ
ミカサ「アニ。あなたはここにいなくてはダメ。私が部屋に帰れなくなる」
アニ「知らないよ。サシャにでも掴まって帰ってくればいいでしょ」
ミカサ「サシャの服にフードはついていない。部屋に戻る間に手が凍傷になってしまう」
アニ「とんだわがまま野郎だね」
ミカサ「私は女の子」
アニ「知ってるよ。……しょうがない、少しだけだからね。サシャ、もう少し端に寄って」ストンッ
サシャ「はーい」
ミカサ「おお……サンドイッチ。風が通らなくて、両側が温かい……両手に花」ヌクヌク
ライナー「……勉強してるんだぞ」
アニ「邪魔はしないよ。気にせずやって」
54 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:35:38 ID:hnhl9D8c
ジャン「なあマルコ」コトッ
マルコ「何?」コトッ
ジャン「なんかさぁ……あっちほうにさぁ……見てるだけで複雑な気持ちになるテーブルがあるんだけどよぉ……」ガリッ
マルコ「へえ、不思議な家具もあるもんだね。あとテーブルに爪は立てないほうがいいよ」
ジャン「なんで……なんで馬鹿二人が、女子三人に成りかわってんだよ……どう考えてもおかしいだろ……?」ガリガリ
マルコ「ジャン、爪で引っかいても女の子はそこから出てこないよ」
ジャン「俺が悪いのか……? なあマルコ、俺が悪いのか? 最初っから手伝ってやりゃあよかったのか?」
マルコ「僕はわかってるよ、ジャン。突き放すのも優しさだもんね。君は悪くないさ。今回は裏目に出たみたいけど」
ジャン「……」
マルコ「はいチェック」コトッ
55 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:36:24 ID:hnhl9D8c
サシャ「……」カキカキ...
ミカサ「……」スーハースーハークンカクンカ
ライナー「……」ペラッ
アニ「……」
アニ(暇だね。何かやることは……)キョロキョロ
アニ「ねえライナー、この本誰の?」ヒョイッ
ライナー「ん? ……ああそれか。ベルトルトのだ」
アニ「『チェス・プロブレム入門』?」ペラッ
ライナー「簡単に言えばチェスのルールを使ったパズルだな。暇なら読んでたらどうだ?」
アニ「でも私、チェスなんかやったことないんだけど」
ライナー「コマの動かし方は巻末に書いてある。それに入門編だからな、お前でも解けると思うぞ?」
アニ「ふーん……」ペラッ
アニ「……」
アニ「……サシャ、紙と鉛筆貸して」
サシャ「はーい、どうぞ」スッ
56 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:37:02 ID:hnhl9D8c
コニー「たっだいまー。ーーあー、重い重い」ドサッ
ライナー「おう、おかえり。いったい何の用事だったんだ?」
サシャ「それにその木箱はなんですか? 随分重そうですけど……」
コニー「これか? 実家からみかんが届いたんだよ。ほら」パカッ
サシャ「みかん!? その箱いっぱいにみかんが入ってるんですか!?」グルンッ
コニー「あっ。……やっべ」ササッ
サシャ「コニー、私たちは仲間じゃないですか! なんで隠すんです!?」ガタッ
ミカサ「あうっ」ボタッ
アニ「サシャ。膝からミカサが落ちたよ」カキカキ...
57 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:37:43 ID:hnhl9D8c
サシャ「みかんください! みかん!!」グイグイ
コニー「やらねえよ!! ええい、寄るな触るな近寄るな!」シッシッ
サシャ「くださいよ! くださいよ!! 私晩ご飯食べてないんですよコニー一人だけあとで寮でこっそり食べるつもりでしょうずるいですずるいですずるいですよ!!」ピョンピョン
コニー「あーもーうるせえってば!! ーーん? お前なんでブーツ脱いでんだ?」
サシャ「へ? これですか? これはさっきまで暖を取っていたのでーー」
ライナー「コニー! みかんは早く部屋に置いてきたほうがいいぞ!」
コニー「そうだな、その辺に置いておいたら誰かさんに食われるもんな!」ダッ
サシャ「ああっ、みかんがぁ……っ!」
アニ「サシャ。ミカサを拾ってあげなよ。震えてるよ」
ミカサ「……寒い」グスン
58 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:38:31 ID:hnhl9D8c
ーー しばらく後
サシャ「みかん……みかん……」ブツブツ
ライナー「……お前、黙ってやれないのか」
サシャ「だって、お腹空いたんですもん……みかん……」
ライナー「課題終わらせないと朝飯もなくなるぞ?」
サシャ「それは嫌です……嫌なんですけど……ああっ、みかん……」
ライナー「口より手を動かせ。今何問目だ?」
サシャ「ええっと、さっき飛ばした問7抜かせばこれで8問目です。今は問9解いてます。そっちはできました?」
ライナー「……ちょっと待ってろよ、すぐ解くから」カキカキ...
サシャ「はあ、そうですか……じゃあ続きやってますね」カリカリ
ベルトルト「ねえライナー、問7解けた?」ツンツン
ライナー「いや、今やってる最中だ」
ベルトルト「ちょっと答え合わせしない? 僕も途中で詰まっちゃったんだ」
ライナー「いいぞ、そっちの解答見せてくれ」
59 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:39:15 ID:hnhl9D8c
ーー 更にしばらく後
ジャン「……」コトッ
マルコ「チェック」コトッ
ジャン「……まいりました」
マルコ「今日だけで三つも勝っちゃったな。なんだか悪いなぁ」カキカキ...
ジャン「……いいってことよ」
マルコ「どうする? もう一勝負やる?」
ジャン「なあマルコ。俺、他にもっとやりたいことがあるんだ」
マルコ「何?」
ジャン「ハーレム作りたい」
マルコ「ジャン、ヤケクソにならないで。お願い」
サシャ「あのー……お楽しみの最中すみません」
コニー「ちょっといいか? 二人とも」
60 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:40:04 ID:hnhl9D8c
マルコ「サシャとコニーか。ーー何? どうしたの?」
サシャ「えっとですね、教えて欲しいところがあるんですけど……」
マルコ「僕たちに? でも、君たち二人ってライナーとベルトルトに聞いてたんじゃなかったの?」
コニー「……あれ」
ミカサ「だから、この問題は初期配置からおかしい。さっきも言ったはず」
ライナー「それだと話が進まないって結論になっただろうが。まず、ここは東の5班を援護に回してだな」
アニ「ダメだって。そんなの間に合うかどうかわからないし、第一そこからじゃ時間がかかりすぎるよ。現実的じゃないね」
ベルトルト「なら、西側の3班を使うのはどう? 中央の1班と合流すればなんとかーー」
ライナー「待て待て。この配置じゃ合流できるかどうかすら怪しいぞ」
ミカサ「どうしてもこのまま進めるというのなら、こっちの4班を東側にーー」
61 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:40:43 ID:hnhl9D8c
マルコ「なんだか白熱してるね。何があったの?」
サシャ「何があったと言いますか、普通に課題を教えてもらってただけなんですが」
ジャン「課題一つであんなになるわけねえだろ? いつもは会話に加わらないベルトルトまで議論に参加してやがるじゃねえか。異常だぞあれは」
コニー「ベルトルトはな、今は教育者モードなんだ」
ジャン「はぁ? なんだそりゃ」
サシャ「最初はベルトルトとライナーが答え合わせしてたんですけどね。途中からアニとミカサが参加しまして、あんな状態になっちゃって……」
マルコ「みんなが話し合ってる問題以外は全部片付いたの? 二人とも」
コニー「おう。ついさっき終わったぜ」
サシャ「後は、この問7さえ埋まれば提出しに行けるんですけど……」
マルコ「どれどれ?」ペラッ
ジャン「俺にも見せろ」ヒョコッ
62 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:41:38 ID:hnhl9D8c
ーー 更に更にしばらく後
ジャン「東から回り込んで、挟み撃ちにしたらどうだ?」
マルコ「それだと離脱が間に合わないよ。5班が援護するにも距離がありすぎる」
アニ「今まで出た中ではいい案だと思ったんだけどね、やっぱり無理か」
ベルトルト「もう一回情報を整理しよう。ミカサ、そっちの紙取って」
サシャ「……」
コニー「……」
サシャ「ジャンとマルコがあっちの世界に行ってしまいました」
コニー「もう消灯まで時間もねえのに」
サシャ「いっそのこと、ユミルにでも聞きに行きましょうか? 今なら寮にいると思いますし」
コニー「教えてくれる代わりに無理難題要求してきそうだよな」
サシャ「……ユミルはやめましょう」
コニー「そうだな。もっと優しい奴がいいな」
63 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:42:22 ID:hnhl9D8c
エレン「よお、みんなで集まって何してんだ?」
アルミン「何かあったの?」
コニー「救世主っ!!」ガシッ
サシャ「神様ぁっ!!」ガシッ
アルミン「えっ? 何? 何??」ビクッ
サシャ「アルミン、この問7を……問7を解いてください! お願いします!」
コニー「俺たちを……いや、あそこにいる奴らもみんなまとめて救ってくれ! 頼む!!」
アルミン「問7? この空欄のところ?」
エレン「作戦の立案かー……俺こういう問題苦手なんだよなー」
アルミン「僕が解いちゃってもいいの?」
サシャ「この際なんでも構いません!」
コニー「お前だけが頼りだ!」
アルミン「じゃあ、ちょっと筆記用具借りるね。どれどれ……?」
サシャ「……つまり、ほとんどどころか一つも終わってないってことですか?」
コニー「そういうことだなー」
サシャ「なーんだ。びっくりしちゃいましたよ」ホッ
ライナー「さっきの宣言はなんだったんだ」
コニー「俺なりの敗北宣言だ。『わかりません』って意味だな」
ベルトルト「……」
ライナー(ベルトルトの奴、大丈夫か……? 目が死んでるぞ……?)
ライナー「おい、気をしっかり持てベルトルト。俺と交替するか?」
ベルトルト「いや……平気だよ。ちょっと現実に打ちのめされただけだから」
コニー「あんまり考えすぎるのはよくねえぞ?」
ベルトルト「コニー、君はちょっとこっち来て。ーーライナー、僕たちは少し離れたところでやるね。長くかかりそうだし」
ライナー「おう。……頑張れよ」
ベルトルト「うん。……うん、頑張る」トボトボ...
44 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:27:07 ID:hnhl9D8c
ライナー(コニーは先が思いやられるな……そう考えれば、サシャはまだマシか)チラッ
サシャ「……」ジッ...
ライナー「紙を睨んでも答えは浮かんでこないぞ、サシャ」
サシャ「すみません、問4がどうしても解けなくって……」
ライナー「五分悩んでもわからないなら飛ばしちまえ。そっちのほうが全体的なロスは少ない」
サシャ「五分ですか……でも、解くのに必死で時計見てられないんですが」
ライナー「……三回くらい目を通して、とっかかりが掴めなさそうなら飛ばせ」
サシャ「なるほど」ジッ...
45 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:27:54 ID:hnhl9D8c
サシャ(うーん……横に座っていた人がいなくなると寒いですね)プルッ
サシャ(こういう時は、確か……)ゴソゴソ
ライナー「……? お前、机の下でなにやってるんだ?」
サシャ「寒いので靴脱いでます」ゴソゴソ
ライナー「はぁ? そんなことしたら余計に寒いだろ?」
サシャ「こうするんですよー」ピトッ
ライナー「……おい、何してる」
サシャ「机の下で足絡めてるんですけど」
ライナー「……」
サシャ「あれっ? ライナーは寒くありませんでした?」
ライナー「あのなぁ……お前ほんっと……」
サシャ「おかしいですね……ミカサやクリスタはこれで喜んでたんですけど……そうだ、ライナーの靴も脱がせてあげましょうか?」
ライナー「よーし課題は一人でやれよ」ガタッ
サシャ「ああっ!? すみませんすみません、ちゃんとやります!」アタフタアタフタ
46 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:28:38 ID:hnhl9D8c
ーー 同刻 屋外
エレン「やれやれ、やっと終わったなー」
アルミン「結構時間かかっちゃったね。手が冷たいや」サスサス
エレン「悪いなアルミン。この埋め合わせは今度するからよ」
アルミン「いいよ、気にしないで。どうせ暇だったし、僕も何枚か洗濯物あったからね」
エレン「とにかく、次はもうちょっと早めに洗濯するよ。約束する!」グッ
アルミン「それ、今年に入って五回目だよ……」ハァ
エレン「そうだったか? ……ん? あそこにいるのアニじゃねえ?」
アルミン「アニ? あっ、本当だ。ーーおーいアニ! どうしたのー?」
アニ「……ああ、エレンとアルミンか。コニーを見なかった?」
エレン「コニー? 今の時間なら食堂にいるんじゃねえの?」
アルミン「男子寮では見かけなかったよ」
アニ「そう。どうも」スタスタ...
ミカサ「どうもー」テクテク...
アルミン「いえいえ、どういたしまして」
47 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:29:18 ID:hnhl9D8c
エレン「アニがコニーに用事って珍しいな。ーー男子寮に戻ったら、コニーの部屋にも行ってみるか?」
アルミン「そうだね。もう戻ってる可能性もありえるし」
エレン「部屋にジャンやマルコがいたら言伝頼めばいいしな」
アルミン「うん、そうしよう。まずは部屋に戻ろうか」
エレン「……」
アルミン「……」
エレン「……今、ミカサがいなかったか?」
アルミン「いたね」
エレン「……」
アルミン「洗濯物干したら、僕たちも食堂に行ってみようか」
ーー 食堂
アニ「コニーいる? 教官が呼んでるんだけど」スタスタ...
コニー「なんだよ課題か!? まだできてねえぞ!?」ビクッ!!
アニ「そういう雰囲気じゃなさそうだったけどね。……じゃあ、私は伝えたから」
コニー「悪いベルトルト、俺少し抜けるわ!」ガタッ
ベルトルト「なんで……? なんでこんなに説明してるのにわからないの……? 僕のやり方がまずいのか……?」ブツブツブツブツ
アニ「ライナー、ベルトルトに何かあったの?」
ライナー「おお、アニか。あいつは今、教育という壁にぶち当たって…………アニ?」
アニ「何」
ライナー「どうしてミカサを後ろに引き連れてるんだ……?」
アニ「……」チラッ
ミカサ「……」
アニ「説明して」
ミカサ「お安いご用」
49 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:30:50 ID:hnhl9D8c
ミカサ「私とアニは親友」
アニ「親友じゃない」
ミカサ「だから、一緒にいるのは当然」
アニ「当然じゃない」
ミカサ「パーカーのフードの下は……とても温かい。手袋よりも温かい。素敵」ヌクヌク
ライナー「アニを手袋にしてるのか? ミカサ」
ミカサ「違う。そんな冷たい扱いはしない。これは親友同士のスキンシップ」
サシャ「そんな……私との関係は遊びだったんですか!? ミカサ!!」ガタッ
ミカサ「そんなことはない。サシャも親友。お友だち」
サシャ「ならいいです」ストンッ
アニ「ライナー、この寒がりを引き剥がす方法知らない? 力技でもいいからさ」
ライナー「ないな。そもそもお前ら二人にぽんぽん投げられてる俺がどうにかできるわけないだろ」
アニ「……」チッ
50 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:32:03 ID:hnhl9D8c
サシャ「あんまりわがまま言うとアニが困っちゃいますよー、ミカサ」
ミカサ「親友は、時に相手を困らせる。それは青春の醍醐味」
アニ「そんな青春なんか願い下げだね」
ミカサ「サシャが膝枕してくれたら、ひとまずアニからは離れてもいい」
ライナー「……膝枕?」ピクッ
サシャ「私がですか?」
ミカサ「サシャの身体は程よく肉つきがいい上に、ほんのり温かい。私専用の湯たんぽにしたいくらい」
サシャ「仕方がないですねぇ……さあミカサ、私の膝の上にいらっしゃいませ!」ポンポン
ミカサ「おじゃまします!!」ゴロンッ
アニ「……」
ライナー「……」
サシャ「さて、続きをやりましょうか」
ライナー「その状態でやるのか?」
サシャ「ダメですかね?」
アニ「どう考えても邪魔でしょ。そんなの膝の上に乗せてたら」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 10:32:56 ID:jECfWdys
待ってました!
このシリーズ大好きです
52 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:33:01 ID:hnhl9D8c
ライナー「おいミカサ、エレンやアルミンのところに行ったらどうだ?」
ミカサ「アルミンはくすぐったがりなので押さえつけるのが大変。エレンにはいつも逃げられる。とてもさびしい」
サシャ「それはお気の毒に」ナデナデ
ライナー「あのなぁ……サシャは課題をやってる最中なんだぞ? しかも今日中に片付かなかったら明日の朝飯も抜きだ」
ミカサ「ならば、私が第二の頭脳になろう」
ライナー「お前は何を言ってるんだ」
サシャ「まあまあ、私はちゃんと真面目にやりますから。このまま続けましょうよ」
ライナー「……サシャの邪魔だけはするんじゃないぞ」
ミカサ「おまかせ」
53 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:34:53 ID:hnhl9D8c
アニ「じゃあ、私は寮に戻るよ。ここの部屋、少し寒いし」
ミカサ「待ってアニ」ガシッ
アニ「……ちょっと。ミカサ、放して」
ミカサ「絶対にノゥ!!!」
アニ「……」イラッ
ミカサ「アニ。あなたはここにいなくてはダメ。私が部屋に帰れなくなる」
アニ「知らないよ。サシャにでも掴まって帰ってくればいいでしょ」
ミカサ「サシャの服にフードはついていない。部屋に戻る間に手が凍傷になってしまう」
アニ「とんだわがまま野郎だね」
ミカサ「私は女の子」
アニ「知ってるよ。……しょうがない、少しだけだからね。サシャ、もう少し端に寄って」ストンッ
サシャ「はーい」
ミカサ「おお……サンドイッチ。風が通らなくて、両側が温かい……両手に花」ヌクヌク
ライナー「……勉強してるんだぞ」
アニ「邪魔はしないよ。気にせずやって」
54 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:35:38 ID:hnhl9D8c
ジャン「なあマルコ」コトッ
マルコ「何?」コトッ
ジャン「なんかさぁ……あっちほうにさぁ……見てるだけで複雑な気持ちになるテーブルがあるんだけどよぉ……」ガリッ
マルコ「へえ、不思議な家具もあるもんだね。あとテーブルに爪は立てないほうがいいよ」
ジャン「なんで……なんで馬鹿二人が、女子三人に成りかわってんだよ……どう考えてもおかしいだろ……?」ガリガリ
マルコ「ジャン、爪で引っかいても女の子はそこから出てこないよ」
ジャン「俺が悪いのか……? なあマルコ、俺が悪いのか? 最初っから手伝ってやりゃあよかったのか?」
マルコ「僕はわかってるよ、ジャン。突き放すのも優しさだもんね。君は悪くないさ。今回は裏目に出たみたいけど」
ジャン「……」
マルコ「はいチェック」コトッ
55 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:36:24 ID:hnhl9D8c
サシャ「……」カキカキ...
ミカサ「……」スーハースーハークンカクンカ
ライナー「……」ペラッ
アニ「……」
アニ(暇だね。何かやることは……)キョロキョロ
アニ「ねえライナー、この本誰の?」ヒョイッ
ライナー「ん? ……ああそれか。ベルトルトのだ」
アニ「『チェス・プロブレム入門』?」ペラッ
ライナー「簡単に言えばチェスのルールを使ったパズルだな。暇なら読んでたらどうだ?」
アニ「でも私、チェスなんかやったことないんだけど」
ライナー「コマの動かし方は巻末に書いてある。それに入門編だからな、お前でも解けると思うぞ?」
アニ「ふーん……」ペラッ
アニ「……」
アニ「……サシャ、紙と鉛筆貸して」
サシャ「はーい、どうぞ」スッ
56 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:37:02 ID:hnhl9D8c
コニー「たっだいまー。ーーあー、重い重い」ドサッ
ライナー「おう、おかえり。いったい何の用事だったんだ?」
サシャ「それにその木箱はなんですか? 随分重そうですけど……」
コニー「これか? 実家からみかんが届いたんだよ。ほら」パカッ
サシャ「みかん!? その箱いっぱいにみかんが入ってるんですか!?」グルンッ
コニー「あっ。……やっべ」ササッ
サシャ「コニー、私たちは仲間じゃないですか! なんで隠すんです!?」ガタッ
ミカサ「あうっ」ボタッ
アニ「サシャ。膝からミカサが落ちたよ」カキカキ...
57 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:37:43 ID:hnhl9D8c
サシャ「みかんください! みかん!!」グイグイ
コニー「やらねえよ!! ええい、寄るな触るな近寄るな!」シッシッ
サシャ「くださいよ! くださいよ!! 私晩ご飯食べてないんですよコニー一人だけあとで寮でこっそり食べるつもりでしょうずるいですずるいですずるいですよ!!」ピョンピョン
コニー「あーもーうるせえってば!! ーーん? お前なんでブーツ脱いでんだ?」
サシャ「へ? これですか? これはさっきまで暖を取っていたのでーー」
ライナー「コニー! みかんは早く部屋に置いてきたほうがいいぞ!」
コニー「そうだな、その辺に置いておいたら誰かさんに食われるもんな!」ダッ
サシャ「ああっ、みかんがぁ……っ!」
アニ「サシャ。ミカサを拾ってあげなよ。震えてるよ」
ミカサ「……寒い」グスン
58 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:38:31 ID:hnhl9D8c
ーー しばらく後
サシャ「みかん……みかん……」ブツブツ
ライナー「……お前、黙ってやれないのか」
サシャ「だって、お腹空いたんですもん……みかん……」
ライナー「課題終わらせないと朝飯もなくなるぞ?」
サシャ「それは嫌です……嫌なんですけど……ああっ、みかん……」
ライナー「口より手を動かせ。今何問目だ?」
サシャ「ええっと、さっき飛ばした問7抜かせばこれで8問目です。今は問9解いてます。そっちはできました?」
ライナー「……ちょっと待ってろよ、すぐ解くから」カキカキ...
サシャ「はあ、そうですか……じゃあ続きやってますね」カリカリ
ベルトルト「ねえライナー、問7解けた?」ツンツン
ライナー「いや、今やってる最中だ」
ベルトルト「ちょっと答え合わせしない? 僕も途中で詰まっちゃったんだ」
ライナー「いいぞ、そっちの解答見せてくれ」
59 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:39:15 ID:hnhl9D8c
ーー 更にしばらく後
ジャン「……」コトッ
マルコ「チェック」コトッ
ジャン「……まいりました」
マルコ「今日だけで三つも勝っちゃったな。なんだか悪いなぁ」カキカキ...
ジャン「……いいってことよ」
マルコ「どうする? もう一勝負やる?」
ジャン「なあマルコ。俺、他にもっとやりたいことがあるんだ」
マルコ「何?」
ジャン「ハーレム作りたい」
マルコ「ジャン、ヤケクソにならないで。お願い」
サシャ「あのー……お楽しみの最中すみません」
コニー「ちょっといいか? 二人とも」
60 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:40:04 ID:hnhl9D8c
マルコ「サシャとコニーか。ーー何? どうしたの?」
サシャ「えっとですね、教えて欲しいところがあるんですけど……」
マルコ「僕たちに? でも、君たち二人ってライナーとベルトルトに聞いてたんじゃなかったの?」
コニー「……あれ」
ミカサ「だから、この問題は初期配置からおかしい。さっきも言ったはず」
ライナー「それだと話が進まないって結論になっただろうが。まず、ここは東の5班を援護に回してだな」
アニ「ダメだって。そんなの間に合うかどうかわからないし、第一そこからじゃ時間がかかりすぎるよ。現実的じゃないね」
ベルトルト「なら、西側の3班を使うのはどう? 中央の1班と合流すればなんとかーー」
ライナー「待て待て。この配置じゃ合流できるかどうかすら怪しいぞ」
ミカサ「どうしてもこのまま進めるというのなら、こっちの4班を東側にーー」
61 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:40:43 ID:hnhl9D8c
マルコ「なんだか白熱してるね。何があったの?」
サシャ「何があったと言いますか、普通に課題を教えてもらってただけなんですが」
ジャン「課題一つであんなになるわけねえだろ? いつもは会話に加わらないベルトルトまで議論に参加してやがるじゃねえか。異常だぞあれは」
コニー「ベルトルトはな、今は教育者モードなんだ」
ジャン「はぁ? なんだそりゃ」
サシャ「最初はベルトルトとライナーが答え合わせしてたんですけどね。途中からアニとミカサが参加しまして、あんな状態になっちゃって……」
マルコ「みんなが話し合ってる問題以外は全部片付いたの? 二人とも」
コニー「おう。ついさっき終わったぜ」
サシャ「後は、この問7さえ埋まれば提出しに行けるんですけど……」
マルコ「どれどれ?」ペラッ
ジャン「俺にも見せろ」ヒョコッ
62 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/26(土) 10:41:38 ID:hnhl9D8c
ーー 更に更にしばらく後
ジャン「東から回り込んで、挟み撃ちにしたらどうだ?」
マルコ「それだと離脱が間に合わないよ。5班が援護するにも距離がありすぎる」
アニ「今まで出た中ではいい案だと思ったんだけどね、やっぱり無理か」
ベルトルト「もう一回情報を整理しよう。ミカサ、そっちの紙取って」
サシャ「……」
コニー「……」
サシャ「ジャンとマルコがあっちの世界に行ってしまいました」
コニー「もう消灯まで時間もねえのに」
サシャ「いっそのこと、ユミルにでも聞きに行きましょうか? 今なら寮にいると思いますし」
コニー「教えてくれる代わりに無理難題要求してきそうだよな」
サシャ「……ユミルはやめましょう」
コニー「そうだな。もっと優しい奴がいいな」
エレン「よお、みんなで集まって何してんだ?」
アルミン「何かあったの?」
コニー「救世主っ!!」ガシッ
サシャ「神様ぁっ!!」ガシッ
アルミン「えっ? 何? 何??」ビクッ
サシャ「アルミン、この問7を……問7を解いてください! お願いします!」
コニー「俺たちを……いや、あそこにいる奴らもみんなまとめて救ってくれ! 頼む!!」
アルミン「問7? この空欄のところ?」
エレン「作戦の立案かー……俺こういう問題苦手なんだよなー」
アルミン「僕が解いちゃってもいいの?」
サシャ「この際なんでも構いません!」
コニー「お前だけが頼りだ!」
アルミン「じゃあ、ちょっと筆記用具借りるね。どれどれ……?」
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