サシャ「味を占めちゃいましたかね?」
Part1
1 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:43:31 ID:D6Fg1C/A
・『サシャ「落ち着く味だといいですね」』の続きです
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:44:07 ID:D6Fg1C/A
ーー トロスト区 中心街付近
ミーナ「ごめんねアニ、一緒に訓練所まで戻るハメになっちゃって。忘れ物にもうちょっと早く気づけばよかったんだけど」タッタッタッ
アニ「どうせ待機場所にいても暇だし、これくらい別にいいよ。でも夜更かしは程々にしないと、また忘れ物するんじゃない?」タッタッタッ
ミーナ「あはは、久々に面白い本見つけちゃってさ。今度アニにも貸してあげようか?」
アニ「別にいらないよ。……ところで、今日って何のお祭りなの?」
ミーナ「えー……っとね、知らない」エヘヘ
アニ「知らないって……あんたここの地区の出身でしょ」
ミーナ「あっ、私の出身覚えてくれたんだ。嬉しいなぁ」
アニ「……で、なんで知らないの?」
ミーナ「だって、どういう理由でお祭りやってるのかなんてあんまり気にしたことなかったし……第一、アニだって去年も一昨年も参加してるじゃない。今まで疑問に思わなかったの?」
アニ「……なかった」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:44:53 ID:D6Fg1C/A
ミーナ「うーん……たぶん収穫祭ってのが一番近いんだろうけどね。出店もいっぱい出るし」
アニ「そこら中にあるよね。……邪魔くさい」
ミーナ「まあまあ、そう言わないで。他にも色々なことやってるから、歩いて見てるだけでも結構楽しいよ? 内地から来た楽団の人たちが真ん中の広場で演奏してたりもするし……それとね、子どもは大人からお菓子をもらえるんだよ!」
アニ「お菓子?」
ミーナ「そうそう。まあ私たちは配る側なんだけどね。去年も配るためのお菓子が支給されたでしょ?」
アニ「……ああ、あのクッキーってそういう意味だったんだ」
ミーナ「あれ? ちっちゃい子に『お菓子をくれないといたずらするぞー』って言われなかった? 私なんか途中で足りなくなっちゃってーー」
アニ「……なかった」
ミーナ「……」
アニ「…………部屋に戻って一人で食べた」
ミーナ「……こっ、今年はきっとアニだってモテモテだって! ね?」ポンポン
アニ「いや別に……気にしてないから……」ボソボソ
ミーナ「ほら、話してる間に着いたよ! ーーん?」
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:45:41 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「……」モコモコ
サシャ「……」モコモコ
クリスタ「……」モコモコ
ユミル「……」モコモコ
アニ(なんで四人で密着して座ってるんだろ。鳥の雛みたい)
ミーナ「……アニ、戻るよ」クルッ
アニ「なんで」
ミーナ「マフラー取りに行くの。ほら急いで」グイッ
アニ「私、マフラー持ってない」
ミーナ「……なんて?」
アニ「マフラー持ってない」
ミーナ「んもおおおおおこれだからパーカー大好きっ子はぁっ! あのね、パーカー被っても前が寒いでしょ!? 口元とかほっぺたとか首の前とか寒いでしょ!?」
アニ「でもこれ口元まで閉まるタイプだし」チーッ
ミーナ「閉めちゃだめぇっ!!」クワッ!!
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:46:44 ID:D6Fg1C/A
ミーナ「そりゃあね? パーカーの帽子の下はあったかいよ? 訓練で寒い時思わず手を突っ込みたくなるよ? でもダメだよマフラーは持ってなきゃダメ!!」
アニ「そのこだわりはなんなの……」ハァ
ミーナ「というわけで今度買いに行こうね」
アニ「えー……………………………………………………………………………………いらない」
ミーナ「いらなくないのぉっ! 全然いらなくないよぉっ!」ダンダンダンダン!!
ベルトルト「……ミーナは何を興奮してるの? なんで地団駄踏んでるの?」
エレン「さあなー」
アルミン「思春期の女子にはよくあることだよ。気にしちゃ負けだ」
コニー「なあライナー! 祭の開始まで暇だし、アレやってくれよアレ」
ライナー「アレか……まあ、まだ時間もあるしいいか」
6 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:47:25 ID:D6Fg1C/A
ユミル「私は今クリスタに包まれている」キリッ
サシャ「マフラーと手袋をセットで身につけて嬉しいのはわかりますけど、その言い方はちょっと」
ミカサ「私は今エレンに包まれている」キリッ
クリスタ「対抗しなくてもいいよミカサ」
サシャ「……おや、コニーとライナーが何か始めましたね」
ミカサ「ライナーの腕にコニーがぶら下がっている。……謎」
ユミル「思春期の男子にはよくあることだ。気にしちゃ負けだぞ」
クリスタ「……楽しそう」キラキラキラキラ
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:48:10 ID:D6Fg1C/A
サシャ「……」ウズウズ
ミカサ「サシャ、我慢しては身体に悪い」
サシャ「ですよね……ですよね!!」スクッ
サシャ「ライナー! コニー! 私も混ぜてくださーい!」タッタッタッ
ミカサ「やりたいことがあったらあまり悩まないで突き進む……あれがサシャのいいところ」
ユミル「人はそれを馬鹿と言う」
クリスタ「もう、ユミルったら」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:48:56 ID:D6Fg1C/A
サシャ「何やら楽しそうなことしてますね! 何してるんですか?」
コニー「見てわかんねえのか? ライナーの腕にぶら下がってんだよ」ブーラブーラ
サシャ「それ、私も! 私もやりたいです!」ハイッ
ライナー「コニーの後でいいなら構わんが……」
サシャ「やったー! お願いしますっ!」ワーイ
ミカサ「そして、自分の言葉や行為がどういう意味を持つのかあまり考えない……それもサシャのいいところ」
ユミル「人はそれを鈍感と言う」
クリスタ「もう、ユミルったらっ」
9 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:49:42 ID:D6Fg1C/A
サシャ「足足! 足浮いてます! あはははっ!」ブーラブーラ
ライナー「楽しいか?」
サシャ「はい、とっても!」ブーラブーラ
ミカサ「気づいた時にはなんかちょっとズレている。たまに気づかない時もある。今回は後者。……それもいいところ」
ユミル「人はそれを天然と言う」
クリスタ「もう、ユミルったら!」
ユミル「ていうかいいところばっかりじゃねえか。いいとこ探しの天才だなミカサは」
ミカサ「私はエレンのいいところを100個言える。当然」
ユミル「私はクリスタの気持ちいいところを108個言えるぞ」
クリスタ「デタラメ言わないでねユミル。……あっ、エレンがベルトルトと話してるね」
ユミル「なんか山岳訓練の直前くらいからエレンに懐いてるよなーベルトルさん」
クリスタ「……あれ? ミカサは?」キョロキョロ
ユミル「あそこ」
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:50:25 ID:D6Fg1C/A
アルミン「こうして見てると、コニーもサシャもライナーも兄弟みたいだね」ウフフ
エレン「なあベルトルト、俺もあれやりたい」ユビサシ
ベルトルト「? やってもらえばいいんじゃない?」
エレン「そりゃそうなんだけどさ……今ライナーのところ行きづれぇんだよ。だからベルトルト、頼む!」
ベルトルト「やってあげたいのは山々だけど、僕にできるかなぁ……ライナーほど筋肉ついてないし……」ウーン...
ミカサ「エレン、何なら私がやってあげる」ニュッ
ベルトルト「うわっ!」ビクッ
アルミン「ミカサ、いつ来たの? さっきまであそこに座ってなかった?」
ミカサ「座ってない。気のせい。……さあエレン、私の腕に掴まって」スッ
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:51:23 ID:D6Fg1C/A
エレン「やだよお前俺と身長同じじゃん」プイッ
ミカサ「」
ベルトルト「ちょっとエレン、そんな直接的に言っちゃミカサが傷つくーー」
ミカサ「ベルトルト」
ベルトルト「え? 何?」ビクッ
ミカサ「あなたの身長を分けてほしい。今すぐ」
ベルトルト「……ダメだできない」
ミカサ「……」ギロッ
ベルトルト「に、睨まないでよ……」ビクビク
エレン「あーあ、俺もライナーかベルトルトくらい身長あったらなー」
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:52:04 ID:D6Fg1C/A
ジャン「おーい、支給品届いたぞー。待機中に遊んでんなよ、お前ら」ドサッ
ライナー「おう、お疲れさん。少し遅かったな」
ジャン「まあ……色々あってな」
ベルトルト「あれ? ジャンってマルコと一緒に行ったんじゃなかった?」キョロキョロ
ジャン「あいつは財布という名の心臓を捧げに行った」
コニー「あぁ? なんだって?」
ジャン「この祭、今年で三十周年なんだとよ。それで、王室限定の刺繍が入ったハンカチだのスカーフだのベルトだの色々売り出されるらしくってな。それ買いに行った」
ライナー「……あいつ班長だぞ? 大丈夫なのか?」
ジャン「いいんだよマルコは今だけは自由の翼だから」
エレン「お前マルコには甘いよな」
コニー「で? 支給品って何届いたんだよ。こんなでかい木箱持ってきてーー」パカッ
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:52:44 ID:D6Fg1C/A
アルミン「こっちの小分けになった紙袋は……子どもたちに配るためのクッキーだね」ガサゴソ
ジャン「おい、箱から出すなよアルミン。時間ギリギリまではサシャに見せんな。面倒くせえからよ」ガサゴソ
サシャ「呼びましたー?」ヒョコッ
コニー「呼んでねえよー」
ライナー「よーしサシャ、ちょっとあっちに行ってよう。な?」グイッ
サシャ「でも今こっちのほうからなんかいい匂いがしたんですけど。まるでクッキーのような」
ライナー「今日はいつもに比べて出店が多いからな。たぶんそれだろう」
サシャ「えっ、クッキーの出店があるんですか!?」
ライナー「そうだな、後で一緒に探しに行こうなー」スタスタ...
ライナー『クッキー隠したら呼んでくれ』クルッ
アルミン『了解』サッ
ジャン『お前も大変だなー』トントン
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:53:30 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「……扱いに慣れてきている」
アルミン「日頃の調教の賜物だね」
コニー「サシャの奴、最近パンねだらなくなったしなー。おかげで俺、結構身長伸びたんだぜ?」ニッシッシ
エレン「へー、すげえな。何cm伸びたんだ?」
コニー「1cmくらい」キリッ
ジャン「そんなもん誤差の範囲内だろ」
コニー「やっぱりベルトルトから分けてもらったほうが早いよな」ジッ...
ベルトルト「なんでみんな僕から身長むしり取ろうとするの……?」ビクビク
ジャン「いいじゃねえか減るもんじゃねえし。分けてやれよ」
ベルトルト「減るよ!」
アルミン「……? 他にもまだ何か入ってるね」
エレン「どれどれ? えーっと、何……が…………」ピタッ
ミカサ「……? エレン、どうしたの?」
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:54:21 ID:D6Fg1C/A
エレン「……なんだこれ」ヒョイ
ミカサ「……」
アルミン「それってもしかしてーー」
ユミル「おーい、支給品届いたって? 私らにも見せろよ」スタスタ...
ミーナ「んん? ねえ、エレンが手に持ってるのってーー」
クリスタ「……猫耳?」キョトン
アニ「……何それ。あんたの趣味?」ササッ
エレン「はぁっ!? 違う違う違う! ジャンの趣味だろこれ!!」ブンブン
ジャン「あぁ!? んなわけねえだろ、第一そりゃ支給品だって言ったじゃねえか!! 俺の趣味は関係ねえって!」ブンブン
ベルトルト「えっ……? ジャン、君は『ケモノ耳もいいもんだよなぁ』ってこの前言ってたじゃないか……! あの言葉は嘘だったの!?」
ジャン「ややこしくなるから本の話はやめろ!!」
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:55:00 ID:D6Fg1C/A
コニー「これつけて祭に参加しろってことかぁ? 去年はなかったよな、こういうの」
ユミル「……? おい、なんかメモが入ってんぞ」
アルミン「えーっと、何々……? ーー『女子訓練兵は支給品である耳を必ず身につけること。男子訓練兵は任意とする』。……だって」
ミーナ「えー……何それ、不公平じゃない?」
アニ「偉い人の趣味なんじゃないの」
ユミル「趣味で着けさせられたんじゃたまんねえな。クリスタ、さっさと戻るぞ」
クリスタ「どれにしよっかなー」ガサゴソ
ミカサ「何やら種類や色がたくさんある」ガサゴソ
ユミル「おい」
ミーナ「……え、ミカサもクリスタもつけるの? 本気?」
ミカサ「つけないと怒られる。ので、つける」ガサゴソ
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:55:46 ID:D6Fg1C/A
クリスタ「ミーナは着けたくないの?」キョトン
ミーナ「そりゃあ……つけたくないって言ったら嘘だけど……耳自体はすっごくかわいいし……」ボソボソ
クリスタ「じゃあ着けようよ! こんな機会滅多にないんだし」
ミーナ「……それもそうだね! 着けちゃおーっと」ゴソゴソ
ユミル「ったく、クリスタ様にゃかなわねえなあ。ーーどれ、私も選ぶか」ゴソゴソ
アニ「……」サササッ
ミーナ「はいはいアニ。逃げちゃだーめ」ガシッ
アルミン「みんな選ぶんなら、クッキー隠してサシャも呼んであげようか。ーーライナー、もういいよー」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:56:48 ID:D6Fg1C/A
ライナー「中身チェックしたんだろ? 他に何が入ってたんだ?」
アルミン「獣の耳」
ライナー「……お守り的な何かか?」
サシャ「パァンの耳ですか!? 砂糖をかけて揚げるとおいしいですよ!!」
アルミン「違うよ。今ミカサがつけてるから」
エレン「何か気に入ったのあったか? ミカサ」
ミカサ「ちょっと待って。今つけている」ゴソゴソ
サシャ「『他に』って元々何が入ってたんですか? おいしいものでも入ってたんですか?」クイクイ
ライナー「はいはい。後でな」
ミカサ「……つけた」クルッ
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:57:42 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「ミカサだにゃー」ニャンニャン
サシャ「わぁ、かわいいですね!」
エレン「おー、いいんじゃねえの?」
アルミン「うん。似合ってるよ、ミカサ」
ミカサ「……///」テレテレ
ジャン「」バターン!!
ライナー「ジャン!?」
コニー「どうしたぁっ!?」
ジャン「ライナー、コニー……俺ぁ、もうダメだ……」ゴフッ
コニー「おいジャン、顔真っ赤だぞ? 風邪ひいたのか?」
ライナー「馬鹿野郎!! お前……もうちょっと頑張れよ……!」
ジャン「無理だって……俺はあの外見のミカサに話しかけられたら昇天する」
コニー「そんな重症なのかよ……!? 救護室行こうぜ救護室」
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:58:45 ID:D6Fg1C/A
サシャ「へー、色々あるんですねー」ガサゴソガサゴソ
ミカサ「サシャの耳は私が選んでみた。着けてみて」スッ
サシャ「はーい」ゴソゴソ
クリスタ「……犬?」
ミカサ「垂れ耳。とても似合ってる」
サシャ「……わんわん」
ミカサ「にゃんにゃん」
サシャ「……わんわん! わんわん!」
ミカサ「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
サシャ「わおーん!!」
ミカサ「にゃおーん!!」
エレン「おい馬鹿なこといつまでもやってんなよ二人とも」
サシャ「……すみません」
ミカサ「……ごめんなさい」
21 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:59:38 ID:D6Fg1C/A
エレン「いくら待機場所だからって、離れたところには教官も上官の先輩も普通にいるんだぞ? 騒いだら迷惑だろ。ーーそうだよな? ライナー」クルッ
ライナー「おい、エレン……なんで止めた……?」ゴゴゴゴ...
ジャン「ふざけんなよ……? やらせてろよ三時間くらい……!!」ゴゴゴゴ...
エレン「へっ!?」ビクッ!!
ライナー「お前は頼めばいつだって見られるだろうけどな、俺たちは滅多に見られないんだぞ……? わかるか……?」
ジャン「なあ、お前に俺らの楽しみ邪魔する権利あるのか? なあ?」
エレン「なんでお前らそんなに必死なんだよ!?」
ジャン「ライナー、俺やってやんよ……! こうなったら頭の中にあの姿を刻みつけてやる……! 寝ても覚めても瞼の裏にちらつくまで……!」
ライナー「ああ、その意気だぞジャン!」
ジャン「見た目は紳士、中身は変態。ーーそれくらいの開き直りはあって然るべきだよな!」
ライナー「その通りだ!」
ジャン「ライナー!」ガシッ
ライナー「ジャン!」ガシッ
エレン(……離れておこう)ササッ
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 18:00:17 ID:D6Fg1C/A
ベルトルト(女の子は全員耳着けるのか……ということは)
ミーナ「ねーねーベルトルト見て見て! みーにゃだよ! みーにゃ!」
ベルトルト「……ああそっか、名前とかけたんだね」
ミーナ「そうそう! ーーそしてこちらがアニ・にゃおんハートちゃんでーす!」グイッ
アニ「……」ムスッ
ベルトルト(わーお。怒ってるぅ……)
ミーナ「どう? アニかわいいでしょ?」
ベルトルト「二人とも似合ってるよ」
ミーナ「私も? あはは、どうもありがとう!」
アニ「……ベルトルト、あんたはこれつけな」スッ
ベルトルト「……犬耳?」キョトン
アニ「それつけたら、この前のことは許してあげる」
ベルトルト(まあ……つけるくらいで許してもらえるならいいかな)ゴソゴソ
・『サシャ「落ち着く味だといいですね」』の続きです
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:44:07 ID:D6Fg1C/A
ーー トロスト区 中心街付近
ミーナ「ごめんねアニ、一緒に訓練所まで戻るハメになっちゃって。忘れ物にもうちょっと早く気づけばよかったんだけど」タッタッタッ
アニ「どうせ待機場所にいても暇だし、これくらい別にいいよ。でも夜更かしは程々にしないと、また忘れ物するんじゃない?」タッタッタッ
ミーナ「あはは、久々に面白い本見つけちゃってさ。今度アニにも貸してあげようか?」
アニ「別にいらないよ。……ところで、今日って何のお祭りなの?」
ミーナ「えー……っとね、知らない」エヘヘ
アニ「知らないって……あんたここの地区の出身でしょ」
ミーナ「あっ、私の出身覚えてくれたんだ。嬉しいなぁ」
アニ「……で、なんで知らないの?」
ミーナ「だって、どういう理由でお祭りやってるのかなんてあんまり気にしたことなかったし……第一、アニだって去年も一昨年も参加してるじゃない。今まで疑問に思わなかったの?」
アニ「……なかった」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:44:53 ID:D6Fg1C/A
ミーナ「うーん……たぶん収穫祭ってのが一番近いんだろうけどね。出店もいっぱい出るし」
アニ「そこら中にあるよね。……邪魔くさい」
ミーナ「まあまあ、そう言わないで。他にも色々なことやってるから、歩いて見てるだけでも結構楽しいよ? 内地から来た楽団の人たちが真ん中の広場で演奏してたりもするし……それとね、子どもは大人からお菓子をもらえるんだよ!」
アニ「お菓子?」
ミーナ「そうそう。まあ私たちは配る側なんだけどね。去年も配るためのお菓子が支給されたでしょ?」
アニ「……ああ、あのクッキーってそういう意味だったんだ」
ミーナ「あれ? ちっちゃい子に『お菓子をくれないといたずらするぞー』って言われなかった? 私なんか途中で足りなくなっちゃってーー」
アニ「……なかった」
ミーナ「……」
アニ「…………部屋に戻って一人で食べた」
ミーナ「……こっ、今年はきっとアニだってモテモテだって! ね?」ポンポン
アニ「いや別に……気にしてないから……」ボソボソ
ミーナ「ほら、話してる間に着いたよ! ーーん?」
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:45:41 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「……」モコモコ
サシャ「……」モコモコ
クリスタ「……」モコモコ
ユミル「……」モコモコ
アニ(なんで四人で密着して座ってるんだろ。鳥の雛みたい)
ミーナ「……アニ、戻るよ」クルッ
アニ「なんで」
ミーナ「マフラー取りに行くの。ほら急いで」グイッ
アニ「私、マフラー持ってない」
ミーナ「……なんて?」
アニ「マフラー持ってない」
ミーナ「んもおおおおおこれだからパーカー大好きっ子はぁっ! あのね、パーカー被っても前が寒いでしょ!? 口元とかほっぺたとか首の前とか寒いでしょ!?」
アニ「でもこれ口元まで閉まるタイプだし」チーッ
ミーナ「閉めちゃだめぇっ!!」クワッ!!
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:46:44 ID:D6Fg1C/A
ミーナ「そりゃあね? パーカーの帽子の下はあったかいよ? 訓練で寒い時思わず手を突っ込みたくなるよ? でもダメだよマフラーは持ってなきゃダメ!!」
アニ「そのこだわりはなんなの……」ハァ
ミーナ「というわけで今度買いに行こうね」
アニ「えー……………………………………………………………………………………いらない」
ミーナ「いらなくないのぉっ! 全然いらなくないよぉっ!」ダンダンダンダン!!
ベルトルト「……ミーナは何を興奮してるの? なんで地団駄踏んでるの?」
エレン「さあなー」
アルミン「思春期の女子にはよくあることだよ。気にしちゃ負けだ」
コニー「なあライナー! 祭の開始まで暇だし、アレやってくれよアレ」
ライナー「アレか……まあ、まだ時間もあるしいいか」
ユミル「私は今クリスタに包まれている」キリッ
サシャ「マフラーと手袋をセットで身につけて嬉しいのはわかりますけど、その言い方はちょっと」
ミカサ「私は今エレンに包まれている」キリッ
クリスタ「対抗しなくてもいいよミカサ」
サシャ「……おや、コニーとライナーが何か始めましたね」
ミカサ「ライナーの腕にコニーがぶら下がっている。……謎」
ユミル「思春期の男子にはよくあることだ。気にしちゃ負けだぞ」
クリスタ「……楽しそう」キラキラキラキラ
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:48:10 ID:D6Fg1C/A
サシャ「……」ウズウズ
ミカサ「サシャ、我慢しては身体に悪い」
サシャ「ですよね……ですよね!!」スクッ
サシャ「ライナー! コニー! 私も混ぜてくださーい!」タッタッタッ
ミカサ「やりたいことがあったらあまり悩まないで突き進む……あれがサシャのいいところ」
ユミル「人はそれを馬鹿と言う」
クリスタ「もう、ユミルったら」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:48:56 ID:D6Fg1C/A
サシャ「何やら楽しそうなことしてますね! 何してるんですか?」
コニー「見てわかんねえのか? ライナーの腕にぶら下がってんだよ」ブーラブーラ
サシャ「それ、私も! 私もやりたいです!」ハイッ
ライナー「コニーの後でいいなら構わんが……」
サシャ「やったー! お願いしますっ!」ワーイ
ミカサ「そして、自分の言葉や行為がどういう意味を持つのかあまり考えない……それもサシャのいいところ」
ユミル「人はそれを鈍感と言う」
クリスタ「もう、ユミルったらっ」
9 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:49:42 ID:D6Fg1C/A
サシャ「足足! 足浮いてます! あはははっ!」ブーラブーラ
ライナー「楽しいか?」
サシャ「はい、とっても!」ブーラブーラ
ミカサ「気づいた時にはなんかちょっとズレている。たまに気づかない時もある。今回は後者。……それもいいところ」
ユミル「人はそれを天然と言う」
クリスタ「もう、ユミルったら!」
ユミル「ていうかいいところばっかりじゃねえか。いいとこ探しの天才だなミカサは」
ミカサ「私はエレンのいいところを100個言える。当然」
ユミル「私はクリスタの気持ちいいところを108個言えるぞ」
クリスタ「デタラメ言わないでねユミル。……あっ、エレンがベルトルトと話してるね」
ユミル「なんか山岳訓練の直前くらいからエレンに懐いてるよなーベルトルさん」
クリスタ「……あれ? ミカサは?」キョロキョロ
ユミル「あそこ」
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:50:25 ID:D6Fg1C/A
アルミン「こうして見てると、コニーもサシャもライナーも兄弟みたいだね」ウフフ
エレン「なあベルトルト、俺もあれやりたい」ユビサシ
ベルトルト「? やってもらえばいいんじゃない?」
エレン「そりゃそうなんだけどさ……今ライナーのところ行きづれぇんだよ。だからベルトルト、頼む!」
ベルトルト「やってあげたいのは山々だけど、僕にできるかなぁ……ライナーほど筋肉ついてないし……」ウーン...
ミカサ「エレン、何なら私がやってあげる」ニュッ
ベルトルト「うわっ!」ビクッ
アルミン「ミカサ、いつ来たの? さっきまであそこに座ってなかった?」
ミカサ「座ってない。気のせい。……さあエレン、私の腕に掴まって」スッ
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:51:23 ID:D6Fg1C/A
エレン「やだよお前俺と身長同じじゃん」プイッ
ミカサ「」
ベルトルト「ちょっとエレン、そんな直接的に言っちゃミカサが傷つくーー」
ミカサ「ベルトルト」
ベルトルト「え? 何?」ビクッ
ミカサ「あなたの身長を分けてほしい。今すぐ」
ベルトルト「……ダメだできない」
ミカサ「……」ギロッ
ベルトルト「に、睨まないでよ……」ビクビク
エレン「あーあ、俺もライナーかベルトルトくらい身長あったらなー」
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:52:04 ID:D6Fg1C/A
ジャン「おーい、支給品届いたぞー。待機中に遊んでんなよ、お前ら」ドサッ
ライナー「おう、お疲れさん。少し遅かったな」
ジャン「まあ……色々あってな」
ベルトルト「あれ? ジャンってマルコと一緒に行ったんじゃなかった?」キョロキョロ
ジャン「あいつは財布という名の心臓を捧げに行った」
コニー「あぁ? なんだって?」
ジャン「この祭、今年で三十周年なんだとよ。それで、王室限定の刺繍が入ったハンカチだのスカーフだのベルトだの色々売り出されるらしくってな。それ買いに行った」
ライナー「……あいつ班長だぞ? 大丈夫なのか?」
ジャン「いいんだよマルコは今だけは自由の翼だから」
エレン「お前マルコには甘いよな」
コニー「で? 支給品って何届いたんだよ。こんなでかい木箱持ってきてーー」パカッ
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:52:44 ID:D6Fg1C/A
アルミン「こっちの小分けになった紙袋は……子どもたちに配るためのクッキーだね」ガサゴソ
ジャン「おい、箱から出すなよアルミン。時間ギリギリまではサシャに見せんな。面倒くせえからよ」ガサゴソ
サシャ「呼びましたー?」ヒョコッ
コニー「呼んでねえよー」
ライナー「よーしサシャ、ちょっとあっちに行ってよう。な?」グイッ
サシャ「でも今こっちのほうからなんかいい匂いがしたんですけど。まるでクッキーのような」
ライナー「今日はいつもに比べて出店が多いからな。たぶんそれだろう」
サシャ「えっ、クッキーの出店があるんですか!?」
ライナー「そうだな、後で一緒に探しに行こうなー」スタスタ...
ライナー『クッキー隠したら呼んでくれ』クルッ
アルミン『了解』サッ
ジャン『お前も大変だなー』トントン
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:53:30 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「……扱いに慣れてきている」
アルミン「日頃の調教の賜物だね」
コニー「サシャの奴、最近パンねだらなくなったしなー。おかげで俺、結構身長伸びたんだぜ?」ニッシッシ
エレン「へー、すげえな。何cm伸びたんだ?」
コニー「1cmくらい」キリッ
ジャン「そんなもん誤差の範囲内だろ」
コニー「やっぱりベルトルトから分けてもらったほうが早いよな」ジッ...
ベルトルト「なんでみんな僕から身長むしり取ろうとするの……?」ビクビク
ジャン「いいじゃねえか減るもんじゃねえし。分けてやれよ」
ベルトルト「減るよ!」
アルミン「……? 他にもまだ何か入ってるね」
エレン「どれどれ? えーっと、何……が…………」ピタッ
ミカサ「……? エレン、どうしたの?」
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:54:21 ID:D6Fg1C/A
エレン「……なんだこれ」ヒョイ
ミカサ「……」
アルミン「それってもしかしてーー」
ユミル「おーい、支給品届いたって? 私らにも見せろよ」スタスタ...
ミーナ「んん? ねえ、エレンが手に持ってるのってーー」
クリスタ「……猫耳?」キョトン
アニ「……何それ。あんたの趣味?」ササッ
エレン「はぁっ!? 違う違う違う! ジャンの趣味だろこれ!!」ブンブン
ジャン「あぁ!? んなわけねえだろ、第一そりゃ支給品だって言ったじゃねえか!! 俺の趣味は関係ねえって!」ブンブン
ベルトルト「えっ……? ジャン、君は『ケモノ耳もいいもんだよなぁ』ってこの前言ってたじゃないか……! あの言葉は嘘だったの!?」
ジャン「ややこしくなるから本の話はやめろ!!」
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:55:00 ID:D6Fg1C/A
コニー「これつけて祭に参加しろってことかぁ? 去年はなかったよな、こういうの」
ユミル「……? おい、なんかメモが入ってんぞ」
アルミン「えーっと、何々……? ーー『女子訓練兵は支給品である耳を必ず身につけること。男子訓練兵は任意とする』。……だって」
ミーナ「えー……何それ、不公平じゃない?」
アニ「偉い人の趣味なんじゃないの」
ユミル「趣味で着けさせられたんじゃたまんねえな。クリスタ、さっさと戻るぞ」
クリスタ「どれにしよっかなー」ガサゴソ
ミカサ「何やら種類や色がたくさんある」ガサゴソ
ユミル「おい」
ミーナ「……え、ミカサもクリスタもつけるの? 本気?」
ミカサ「つけないと怒られる。ので、つける」ガサゴソ
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:55:46 ID:D6Fg1C/A
クリスタ「ミーナは着けたくないの?」キョトン
ミーナ「そりゃあ……つけたくないって言ったら嘘だけど……耳自体はすっごくかわいいし……」ボソボソ
クリスタ「じゃあ着けようよ! こんな機会滅多にないんだし」
ミーナ「……それもそうだね! 着けちゃおーっと」ゴソゴソ
ユミル「ったく、クリスタ様にゃかなわねえなあ。ーーどれ、私も選ぶか」ゴソゴソ
アニ「……」サササッ
ミーナ「はいはいアニ。逃げちゃだーめ」ガシッ
アルミン「みんな選ぶんなら、クッキー隠してサシャも呼んであげようか。ーーライナー、もういいよー」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:56:48 ID:D6Fg1C/A
ライナー「中身チェックしたんだろ? 他に何が入ってたんだ?」
アルミン「獣の耳」
ライナー「……お守り的な何かか?」
サシャ「パァンの耳ですか!? 砂糖をかけて揚げるとおいしいですよ!!」
アルミン「違うよ。今ミカサがつけてるから」
エレン「何か気に入ったのあったか? ミカサ」
ミカサ「ちょっと待って。今つけている」ゴソゴソ
サシャ「『他に』って元々何が入ってたんですか? おいしいものでも入ってたんですか?」クイクイ
ライナー「はいはい。後でな」
ミカサ「……つけた」クルッ
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:57:42 ID:D6Fg1C/A
ミカサ「ミカサだにゃー」ニャンニャン
サシャ「わぁ、かわいいですね!」
エレン「おー、いいんじゃねえの?」
アルミン「うん。似合ってるよ、ミカサ」
ミカサ「……///」テレテレ
ジャン「」バターン!!
ライナー「ジャン!?」
コニー「どうしたぁっ!?」
ジャン「ライナー、コニー……俺ぁ、もうダメだ……」ゴフッ
コニー「おいジャン、顔真っ赤だぞ? 風邪ひいたのか?」
ライナー「馬鹿野郎!! お前……もうちょっと頑張れよ……!」
ジャン「無理だって……俺はあの外見のミカサに話しかけられたら昇天する」
コニー「そんな重症なのかよ……!? 救護室行こうぜ救護室」
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 17:58:45 ID:D6Fg1C/A
サシャ「へー、色々あるんですねー」ガサゴソガサゴソ
ミカサ「サシャの耳は私が選んでみた。着けてみて」スッ
サシャ「はーい」ゴソゴソ
クリスタ「……犬?」
ミカサ「垂れ耳。とても似合ってる」
サシャ「……わんわん」
ミカサ「にゃんにゃん」
サシャ「……わんわん! わんわん!」
ミカサ「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
サシャ「わおーん!!」
ミカサ「にゃおーん!!」
エレン「おい馬鹿なこといつまでもやってんなよ二人とも」
サシャ「……すみません」
ミカサ「……ごめんなさい」
エレン「いくら待機場所だからって、離れたところには教官も上官の先輩も普通にいるんだぞ? 騒いだら迷惑だろ。ーーそうだよな? ライナー」クルッ
ライナー「おい、エレン……なんで止めた……?」ゴゴゴゴ...
ジャン「ふざけんなよ……? やらせてろよ三時間くらい……!!」ゴゴゴゴ...
エレン「へっ!?」ビクッ!!
ライナー「お前は頼めばいつだって見られるだろうけどな、俺たちは滅多に見られないんだぞ……? わかるか……?」
ジャン「なあ、お前に俺らの楽しみ邪魔する権利あるのか? なあ?」
エレン「なんでお前らそんなに必死なんだよ!?」
ジャン「ライナー、俺やってやんよ……! こうなったら頭の中にあの姿を刻みつけてやる……! 寝ても覚めても瞼の裏にちらつくまで……!」
ライナー「ああ、その意気だぞジャン!」
ジャン「見た目は紳士、中身は変態。ーーそれくらいの開き直りはあって然るべきだよな!」
ライナー「その通りだ!」
ジャン「ライナー!」ガシッ
ライナー「ジャン!」ガシッ
エレン(……離れておこう)ササッ
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/10/15(火) 18:00:17 ID:D6Fg1C/A
ベルトルト(女の子は全員耳着けるのか……ということは)
ミーナ「ねーねーベルトルト見て見て! みーにゃだよ! みーにゃ!」
ベルトルト「……ああそっか、名前とかけたんだね」
ミーナ「そうそう! ーーそしてこちらがアニ・にゃおんハートちゃんでーす!」グイッ
アニ「……」ムスッ
ベルトルト(わーお。怒ってるぅ……)
ミーナ「どう? アニかわいいでしょ?」
ベルトルト「二人とも似合ってるよ」
ミーナ「私も? あはは、どうもありがとう!」
アニ「……ベルトルト、あんたはこれつけな」スッ
ベルトルト「……犬耳?」キョトン
アニ「それつけたら、この前のことは許してあげる」
ベルトルト(まあ……つけるくらいで許してもらえるならいいかな)ゴソゴソ
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