アニ「三毛猫、らいにゃー・ぶらうん」
Part1
1 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:09:39 ID:I5GBEEpM
・徹頭徹尾コメディ、なのでキャラ崩壊注意
・ネタバレあり
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:10:33 ID:I5GBEEpM
ーー昼間、食堂
ミカサ「エレン、話がある」
アルミン「待って待って待ってミカサ。それ僕も一緒に聞いていいかな。だいたいそういう切り出し方ってろくなことにならないから」
ミカサ「もちろん。アルミンにも聞いてほしい」
エレン「なんだよ、まだ起きたばっかりで眠いんだよ……」ウツラウツラ
ミカサ「グリシャおじさんから小包が届いた」
エレン「……は……? え……!?」
アルミン「そ、それ本当……!?」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:11:16 ID:I5GBEEpM
ミカサ「私は嘘を(あまり)吐かない」
エレン「おいミカサ、どこから届いたんだその小包!?」
アルミン「カッコの中は気になるけど置いておくとして、一体何が届いたの!? 争いの火種!?」
ミカサ「順番に答える。まず、発送元は黒く塗りつぶされていてわからない」
ミカサ「ので、グリシャおじさんが今どこにいるかはわからない」
エレン「なんだ……そっか……」ガックリ
ミカサ「エレン、そう気を落とさないで」
ミカサ「次に、何が届いたのかということだけれど」
ミカサ「簡潔に言うと一筆箋と小瓶が入っていた」キュッキュッ
アルミン「一筆箋……手紙か。それと小瓶っていうことは何かの薬かな」
ミカサ「エレンを完全に支配下に置く薬らしい」ドボドボ
アルミン「ちくしょう! ホントにあの人ろくなことしないな!!」
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:12:08 ID:I5GBEEpM
ミカサ「さあエレン、このグラスの中の液体を飲んで」ソッ...
エレン「今の説明聞いて俺がそれを飲むと思うか?」
ミカサ「好き嫌いはダメ」グイッ
アルミン「どう考えても好き嫌いの問題じゃないよね、うん」
エレン「やーめーろー!!」イヤイヤ バシッ
ミカサ「あっ」
ひゅるるるるる.... がしゃーん!
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:13:11 ID:I5GBEEpM
アルミン「ああっ、グラスがライナーの頭に……!」ガタッ
ベルトルト「ライナー、大丈夫かい?」オロオロ
ライナー「おい、お前ら……これは何の真似だ……?」ポタ...ポタ...
エレン「ライナーすまん! おいミカサも謝れ!」オロオロ
ミカサ「ごめんなさいライナー、そんなつもりじゃ……」オロオロ
ライナー「というかこれ水じゃないよな、どうも目に染みるんだが……」
アルミン「あっ、ライナー血が出てるよ! 大丈夫? グラスで額が切れたのかも……!」
ベルトルト・アニ「!?」ガタッ
ベルトルト・アニ(やばい……!!)
\カッ!/
6 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:13:51 ID:I5GBEEpM
エレン「うわっ、なんだ!?」
ミカサ「爆発……!?」
アルミン「すごい嫌な予感がする!!」
ベルトルト・アニ(やばいやばいやばいやばい!!!)
シュー....
ライナーの服「」
ベルトルト・アニ「!?」
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:14:34 ID:I5GBEEpM
エレン「そ、そんな、嘘だろ……?」
アルミン「ライナーが……消えた……!?」
ミカサ「待って、服の下に妙な膨らみがある……!」
ライナーの服「」モゾモゾ...
三毛猫「にゃー」ヒョコッ
エレン「」
ミカサ「」
アルミン「」
ベルトルト「」
アニ「」
以下食堂にいた面々「」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:15:13 ID:I5GBEEpM
エレン「~~~!! な、なんだアレは……!? 見たことがない生き物だ……!」
ミカサ「エレン離れて! 危険な生物かもしれない!!」フォーク×2 ジャキン!!
アルミン「なんてことだ……! あれは……イエネコだ……!」
エレン「イエネコ? イエネコってなんだよ!?」
アルミン「昔……壁の外で住んでいた人々が飼育していた愛玩動物……つまりペットだよ……!」
ミカサ「つまりグリシャおじさんはエレンをペットにしてもいいという許可を出したということ!? やった!!」ギラッ!!
エレン「ミカサ落ち着け! 落ち着け!! お前は混乱している!!」
アルミン「現存する個体は極めて少なく、壁の中には数匹しかいないって話だったけど……!」
アルミン「まさか、この目で本物を見ることができるなんて……!」チラッ
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:15:34 ID:NiivxgCU
三毛の雄か
よし、売ろう
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:16:11 ID:I5GBEEpM
三毛猫「にゃっ」カオゴシゴシ
一同(…………かわいい…………)キュンッ...
ミーナ「何あの子、すっごいかわいいんだけど……! 抱きしめたい……!」キュンッ...
ジャン「おい……今度はあいつら何をやらかしやがったんだ……?」
マルコ「僕が知るわけないじゃないか……!」
ベルトルト(何故巨人化しなかったんだ……?)
アニ(ねこたんきゃわわ)
コニー「おっ、ヤマネコじゃん。珍しいなーこんなところで」モグモグ
ガララッ
サシャ「おはようございまーす」
クリスタ「おはよう……」コシコシ
ユミル「ふわぁ……なんだなんだ、みんな立ち上がって。なんかあったのか?」
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:17:01 ID:I5GBEEpM
三毛猫「にゃー」シッポフリフリ
ユミル「おわっ、なんだあれ!? 生き物!?」ビクッ!!
サシャ「おや、ネコですか。山で見るよりちっちゃいですね」
クリスタ「きゃ~! かわいいー!!」
クリスタ「おいでおいで! ネコさんこっちおいでー?」テマネキ
三毛猫「にゃー」トコトコ
クリスタ「かわいいいいい!! ねえねえどこから入ってきたの?」グイッ
三毛猫「にゃっ?」
クリスタ「あっ、この子オスだ! すごーい!」股間ガン見
男子一同(!? 躊躇いもなく確認しただと!?)
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:17:49 ID:I5GBEEpM
ユミル「何がすごいんだよ、たかが動物だろ?」
クリスタ「だってだって、三毛猫のオスは珍しいんだよ?」
サシャ「そうですよ。オスはエモノを仕留めるためにたくさん運動してますから、ほどよく筋肉が締まっていておいしいんですよ?」
クリスタ「……え? サシャ?」
サシャ「あはは、みなまで言わずともわかっていますよ。クリスタ」
サシャ「……食べましょう。鍋で。」ニッコリ
クリスタ「ダメー!! 何言ってるの! めっ! サシャ、めっ!」
三毛猫「」ガタガタガタガタ
男子一同(怒ってる天使かわいい……)
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:18:36 ID:I5GBEEpM
クリスタ「それで、この子はどこの子なの? 誰が連れてきたの?」
一同(うっ……) チラッ
アルミン(こ、この視線は……!)
アルミン(ぼ、僕に説明しろって言うのか……!?)
アルミン(どうしようエレン、ミカサ……!)チラッ
エレン(大丈夫だアルミン、俺たちがついてる!)サムズアップ
ミカサ(アルミン。あなたは賢い。やればできる子) グッ
アルミン(でも丸投げなんでしょ! 僕に丸投げなんでしょ! いいよもう!)
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:19:20 ID:I5GBEEpM
アルミン「あ、あのねクリスタ……それはライナーなんだ」
クリスタ「ソレハライナー? この子の名前? 変わってるね!」
アルミン「そうじゃなくて……その猫は、ライナーなんだよ」
クリスタ「……? あの、アルミン、言ってる意味がよく……?」
アルミン「だからね、ライナーなんだよ……それ」
クリスタ「ライナー……なの……?」
アルミン「そうなんだよ……」
クリスタ「そう……そうなの……」
クリスタ「……」チラッ
三毛猫「にゃー?」
クリスタ「ーーまあいいや♪」
一同(いいんだ……)
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:20:01 ID:I5GBEEpM
エレン「おい、ところであれって本当にライナーなのか……?」
ミカサ「わからない。でも、ライナーが消えたのは事実」
アルミン「状況から見れば、あの猫がライナーだとしか考えられないんだけど……」
コニー「あれがライナー? ……なぁ、意味がわからないのは俺が馬鹿だからじゃないよな? な?」
ジャン「安心しろ。俺もわからねえ」
マルコ「どうするんだ、これから……」
ミーナ「ねえねえアニ、あの子寮で飼うのかな? どうするのかな?」ワクワク
アニ「そうだね。首輪は鈴付きのほうがいいよ。音でどこにいるかわかるし」
ベルトルト「もしもしアニ? 何を言ってるの?」
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:20:49 ID:I5GBEEpM
アルミン「とにかく、教官に説明しに行かないとね。ライナーが脱走兵扱いされたらかわいそうだし」
ミカサ「責任を持って私が説明しに行こう」
アルミン「ダメ。ミカサはダメ」
ミカサ「どうして?」クビカシゲ
アルミン「じゃあちょっと聞くけど、なんて言うつもり?」
ミカサ「言葉は私には必要ない。説得(物理)するだけ」 フォーク×2 ジャキン!!
アルミン「うん、よくわかったよ。君には必要なくても他の人には言葉が必要だから、それは最後の手段にしようね」
エレン「俺も行くぜアルミン!」ハイッ
コニー「俺も行きたいアルミン!」ハイッ
アルミン「気持ちは嬉しいけど、エレンとコニーはもっとダメ」
サシャ「私は食べたい!」ハイッ
クリスタ「サシャは絶対ダメ!!」
アルミン「……マルコ、悪いけどついてきて。僕たち二人がかりならなんとかなると思うから」
マルコ「あ、ああ、いいけど……」
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:21:32 ID:I5GBEEpM
アルミン(その後、僕とマルコの二人がかりの説得により)
アルミン(なんとか三毛猫=ライナーとして認めてもらった)
アルミン(まあ、最終的には乱入したミカサが説得(物理)したけれど、それは置いておく)
アルミン(教官に勧められて、猫化したライナーを医務官に見せにいったところ)
アルミン(「俺動物アレルギーなんだよねw」と軽くあしらわれた)
アルミン(そして当面は、ライナーを宿舎内で飼育することになった)
アルミン(飼育当番は日替わりで、比較的余裕のある成績上位者を中心に割り振られた)
アルミン(因みにジャンやマルコは当番を辞退、コニーとサシャの当番は全力で阻止した)
アルミン(教官からもらった期限は一週間……それまでに戻らなければ、ライナーは……)
サシャ「私のご飯になりますっ!」ハイッ
アルミン「違うからね?」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:22:36 ID:I5GBEEpM
【一日目 当番:ベルトルト】
三毛猫「にゃー」シッポフリフリ
ベルトルト「ああ、ライナー……どうしてこんなことに……」グスッ
アニ「ベルトルト。ライナーの調子はどう?」
ベルトルト「ああアニ。ご覧の通りさ……元に戻る様子は今のところはないよ」
アニ「そう……なら、急いでこれを」ソッ...
ベルトルト「アニ、姿を見ないと思ったらもしかして……ライナーのために? ありがとう……!?」
『らいにゃー』
ベルトルト「」
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:23:27 ID:I5GBEEpM
ベルトルト「……ナニコレ?」
アニ「わっ……私が……自分で、作ったんだ……///」カアアアアア
ベルトルト「」
アニ「こういうのは勝手がわからなくてね……クリスタにアドバイスしてもらったんだけど……」
アニ「どうか……付けてあげてほしい……////」テレテレ
ベルトルト「」
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:24:07 ID:I5GBEEpM
ベルトルト「アニ、君はライナーを何だと思ってるんだ!? 仲間にこんなのつけられるわけないだろ!?」
アニ「……おやおやベルトルト。わからないのかい? ーー仲間だから、だよ」フッ
ベルトルト「どういう意味だよ! わかるわけないだろ!」
アニ「いい? ライナーは今、猫化しているんだ。私たち人間よりもずっと弱い存在になってしまった。つまり、弱っている状態だ」
アニ「それを放っておけっていうのか? だとしたら、あんたは随分冷たい奴だねベルトルト」ジロッ
ベルトルト「……っ、僕は、そんなつもりじゃ……っ!」
アニ「ま、わかってるさ。あんたがそこまで薄情者じゃないことはね」
21 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:24:56 ID:I5GBEEpM
アニ「とにかくこれがあれば、歩く度に音が鳴るからーー」チラッ
三毛猫「にゃっ!」シッポフリフリ
アニ「……///」
アニ「ーー簡単に位置が確認できるだろ?」
ベルトルト「……どうしてだろうアニ。僕は今ちょっとだけ君の発言に不自然な点があった気がするんだけど」
アニ「変な勘ぐりはやめなよベルトルト。自分がかわいくないからってらいにゃーにあたるのはかっこ悪いよ」ギロッ
ベルトルト「」
【改名:三毛猫→らいにゃー】
【装備:アニお手製の鈴付き首輪(赤)】
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:25:47 ID:I5GBEEpM
【二日目 当番:アニ】
らいにゃー「にゃーん♪」チリンッ
アニ「……」キョロキョロ
アニ「……よし」スッ 【装備:猫じゃらし(高級品)】
アニ「……」
アニ「しゅっ! しゅっ!」フリフリ
らいにゃー「にゃーっ! にゃっ!」ねこぱんちっ
アニ「///」
・徹頭徹尾コメディ、なのでキャラ崩壊注意
・ネタバレあり
2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:10:33 ID:I5GBEEpM
ーー昼間、食堂
ミカサ「エレン、話がある」
アルミン「待って待って待ってミカサ。それ僕も一緒に聞いていいかな。だいたいそういう切り出し方ってろくなことにならないから」
ミカサ「もちろん。アルミンにも聞いてほしい」
エレン「なんだよ、まだ起きたばっかりで眠いんだよ……」ウツラウツラ
ミカサ「グリシャおじさんから小包が届いた」
エレン「……は……? え……!?」
アルミン「そ、それ本当……!?」
3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:11:16 ID:I5GBEEpM
ミカサ「私は嘘を(あまり)吐かない」
エレン「おいミカサ、どこから届いたんだその小包!?」
アルミン「カッコの中は気になるけど置いておくとして、一体何が届いたの!? 争いの火種!?」
ミカサ「順番に答える。まず、発送元は黒く塗りつぶされていてわからない」
ミカサ「ので、グリシャおじさんが今どこにいるかはわからない」
エレン「なんだ……そっか……」ガックリ
ミカサ「エレン、そう気を落とさないで」
ミカサ「次に、何が届いたのかということだけれど」
ミカサ「簡潔に言うと一筆箋と小瓶が入っていた」キュッキュッ
アルミン「一筆箋……手紙か。それと小瓶っていうことは何かの薬かな」
ミカサ「エレンを完全に支配下に置く薬らしい」ドボドボ
アルミン「ちくしょう! ホントにあの人ろくなことしないな!!」
4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:12:08 ID:I5GBEEpM
ミカサ「さあエレン、このグラスの中の液体を飲んで」ソッ...
エレン「今の説明聞いて俺がそれを飲むと思うか?」
ミカサ「好き嫌いはダメ」グイッ
アルミン「どう考えても好き嫌いの問題じゃないよね、うん」
エレン「やーめーろー!!」イヤイヤ バシッ
ミカサ「あっ」
ひゅるるるるる.... がしゃーん!
5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:13:11 ID:I5GBEEpM
アルミン「ああっ、グラスがライナーの頭に……!」ガタッ
ベルトルト「ライナー、大丈夫かい?」オロオロ
ライナー「おい、お前ら……これは何の真似だ……?」ポタ...ポタ...
エレン「ライナーすまん! おいミカサも謝れ!」オロオロ
ミカサ「ごめんなさいライナー、そんなつもりじゃ……」オロオロ
ライナー「というかこれ水じゃないよな、どうも目に染みるんだが……」
アルミン「あっ、ライナー血が出てるよ! 大丈夫? グラスで額が切れたのかも……!」
ベルトルト・アニ「!?」ガタッ
ベルトルト・アニ(やばい……!!)
\カッ!/
エレン「うわっ、なんだ!?」
ミカサ「爆発……!?」
アルミン「すごい嫌な予感がする!!」
ベルトルト・アニ(やばいやばいやばいやばい!!!)
シュー....
ライナーの服「」
ベルトルト・アニ「!?」
7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:14:34 ID:I5GBEEpM
エレン「そ、そんな、嘘だろ……?」
アルミン「ライナーが……消えた……!?」
ミカサ「待って、服の下に妙な膨らみがある……!」
ライナーの服「」モゾモゾ...
三毛猫「にゃー」ヒョコッ
エレン「」
ミカサ「」
アルミン「」
ベルトルト「」
アニ「」
以下食堂にいた面々「」
8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:15:13 ID:I5GBEEpM
エレン「~~~!! な、なんだアレは……!? 見たことがない生き物だ……!」
ミカサ「エレン離れて! 危険な生物かもしれない!!」フォーク×2 ジャキン!!
アルミン「なんてことだ……! あれは……イエネコだ……!」
エレン「イエネコ? イエネコってなんだよ!?」
アルミン「昔……壁の外で住んでいた人々が飼育していた愛玩動物……つまりペットだよ……!」
ミカサ「つまりグリシャおじさんはエレンをペットにしてもいいという許可を出したということ!? やった!!」ギラッ!!
エレン「ミカサ落ち着け! 落ち着け!! お前は混乱している!!」
アルミン「現存する個体は極めて少なく、壁の中には数匹しかいないって話だったけど……!」
アルミン「まさか、この目で本物を見ることができるなんて……!」チラッ
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:15:34 ID:NiivxgCU
三毛の雄か
よし、売ろう
10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:16:11 ID:I5GBEEpM
三毛猫「にゃっ」カオゴシゴシ
一同(…………かわいい…………)キュンッ...
ミーナ「何あの子、すっごいかわいいんだけど……! 抱きしめたい……!」キュンッ...
ジャン「おい……今度はあいつら何をやらかしやがったんだ……?」
マルコ「僕が知るわけないじゃないか……!」
ベルトルト(何故巨人化しなかったんだ……?)
アニ(ねこたんきゃわわ)
コニー「おっ、ヤマネコじゃん。珍しいなーこんなところで」モグモグ
ガララッ
サシャ「おはようございまーす」
クリスタ「おはよう……」コシコシ
ユミル「ふわぁ……なんだなんだ、みんな立ち上がって。なんかあったのか?」
11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:17:01 ID:I5GBEEpM
三毛猫「にゃー」シッポフリフリ
ユミル「おわっ、なんだあれ!? 生き物!?」ビクッ!!
サシャ「おや、ネコですか。山で見るよりちっちゃいですね」
クリスタ「きゃ~! かわいいー!!」
クリスタ「おいでおいで! ネコさんこっちおいでー?」テマネキ
三毛猫「にゃー」トコトコ
クリスタ「かわいいいいい!! ねえねえどこから入ってきたの?」グイッ
三毛猫「にゃっ?」
クリスタ「あっ、この子オスだ! すごーい!」股間ガン見
男子一同(!? 躊躇いもなく確認しただと!?)
12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:17:49 ID:I5GBEEpM
ユミル「何がすごいんだよ、たかが動物だろ?」
クリスタ「だってだって、三毛猫のオスは珍しいんだよ?」
サシャ「そうですよ。オスはエモノを仕留めるためにたくさん運動してますから、ほどよく筋肉が締まっていておいしいんですよ?」
クリスタ「……え? サシャ?」
サシャ「あはは、みなまで言わずともわかっていますよ。クリスタ」
サシャ「……食べましょう。鍋で。」ニッコリ
クリスタ「ダメー!! 何言ってるの! めっ! サシャ、めっ!」
三毛猫「」ガタガタガタガタ
男子一同(怒ってる天使かわいい……)
13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:18:36 ID:I5GBEEpM
クリスタ「それで、この子はどこの子なの? 誰が連れてきたの?」
一同(うっ……) チラッ
アルミン(こ、この視線は……!)
アルミン(ぼ、僕に説明しろって言うのか……!?)
アルミン(どうしようエレン、ミカサ……!)チラッ
エレン(大丈夫だアルミン、俺たちがついてる!)サムズアップ
ミカサ(アルミン。あなたは賢い。やればできる子) グッ
アルミン(でも丸投げなんでしょ! 僕に丸投げなんでしょ! いいよもう!)
14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:19:20 ID:I5GBEEpM
アルミン「あ、あのねクリスタ……それはライナーなんだ」
クリスタ「ソレハライナー? この子の名前? 変わってるね!」
アルミン「そうじゃなくて……その猫は、ライナーなんだよ」
クリスタ「……? あの、アルミン、言ってる意味がよく……?」
アルミン「だからね、ライナーなんだよ……それ」
クリスタ「ライナー……なの……?」
アルミン「そうなんだよ……」
クリスタ「そう……そうなの……」
クリスタ「……」チラッ
三毛猫「にゃー?」
クリスタ「ーーまあいいや♪」
一同(いいんだ……)
15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:20:01 ID:I5GBEEpM
エレン「おい、ところであれって本当にライナーなのか……?」
ミカサ「わからない。でも、ライナーが消えたのは事実」
アルミン「状況から見れば、あの猫がライナーだとしか考えられないんだけど……」
コニー「あれがライナー? ……なぁ、意味がわからないのは俺が馬鹿だからじゃないよな? な?」
ジャン「安心しろ。俺もわからねえ」
マルコ「どうするんだ、これから……」
ミーナ「ねえねえアニ、あの子寮で飼うのかな? どうするのかな?」ワクワク
アニ「そうだね。首輪は鈴付きのほうがいいよ。音でどこにいるかわかるし」
ベルトルト「もしもしアニ? 何を言ってるの?」
16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:20:49 ID:I5GBEEpM
アルミン「とにかく、教官に説明しに行かないとね。ライナーが脱走兵扱いされたらかわいそうだし」
ミカサ「責任を持って私が説明しに行こう」
アルミン「ダメ。ミカサはダメ」
ミカサ「どうして?」クビカシゲ
アルミン「じゃあちょっと聞くけど、なんて言うつもり?」
ミカサ「言葉は私には必要ない。説得(物理)するだけ」 フォーク×2 ジャキン!!
アルミン「うん、よくわかったよ。君には必要なくても他の人には言葉が必要だから、それは最後の手段にしようね」
エレン「俺も行くぜアルミン!」ハイッ
コニー「俺も行きたいアルミン!」ハイッ
アルミン「気持ちは嬉しいけど、エレンとコニーはもっとダメ」
サシャ「私は食べたい!」ハイッ
クリスタ「サシャは絶対ダメ!!」
アルミン「……マルコ、悪いけどついてきて。僕たち二人がかりならなんとかなると思うから」
マルコ「あ、ああ、いいけど……」
17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:21:32 ID:I5GBEEpM
アルミン(その後、僕とマルコの二人がかりの説得により)
アルミン(なんとか三毛猫=ライナーとして認めてもらった)
アルミン(まあ、最終的には乱入したミカサが説得(物理)したけれど、それは置いておく)
アルミン(教官に勧められて、猫化したライナーを医務官に見せにいったところ)
アルミン(「俺動物アレルギーなんだよねw」と軽くあしらわれた)
アルミン(そして当面は、ライナーを宿舎内で飼育することになった)
アルミン(飼育当番は日替わりで、比較的余裕のある成績上位者を中心に割り振られた)
アルミン(因みにジャンやマルコは当番を辞退、コニーとサシャの当番は全力で阻止した)
アルミン(教官からもらった期限は一週間……それまでに戻らなければ、ライナーは……)
サシャ「私のご飯になりますっ!」ハイッ
アルミン「違うからね?」
18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:22:36 ID:I5GBEEpM
【一日目 当番:ベルトルト】
三毛猫「にゃー」シッポフリフリ
ベルトルト「ああ、ライナー……どうしてこんなことに……」グスッ
アニ「ベルトルト。ライナーの調子はどう?」
ベルトルト「ああアニ。ご覧の通りさ……元に戻る様子は今のところはないよ」
アニ「そう……なら、急いでこれを」ソッ...
ベルトルト「アニ、姿を見ないと思ったらもしかして……ライナーのために? ありがとう……!?」
『らいにゃー』
ベルトルト「」
19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:23:27 ID:I5GBEEpM
ベルトルト「……ナニコレ?」
アニ「わっ……私が……自分で、作ったんだ……///」カアアアアア
ベルトルト「」
アニ「こういうのは勝手がわからなくてね……クリスタにアドバイスしてもらったんだけど……」
アニ「どうか……付けてあげてほしい……////」テレテレ
ベルトルト「」
20 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:24:07 ID:I5GBEEpM
ベルトルト「アニ、君はライナーを何だと思ってるんだ!? 仲間にこんなのつけられるわけないだろ!?」
アニ「……おやおやベルトルト。わからないのかい? ーー仲間だから、だよ」フッ
ベルトルト「どういう意味だよ! わかるわけないだろ!」
アニ「いい? ライナーは今、猫化しているんだ。私たち人間よりもずっと弱い存在になってしまった。つまり、弱っている状態だ」
アニ「それを放っておけっていうのか? だとしたら、あんたは随分冷たい奴だねベルトルト」ジロッ
ベルトルト「……っ、僕は、そんなつもりじゃ……っ!」
アニ「ま、わかってるさ。あんたがそこまで薄情者じゃないことはね」
アニ「とにかくこれがあれば、歩く度に音が鳴るからーー」チラッ
三毛猫「にゃっ!」シッポフリフリ
アニ「……///」
アニ「ーー簡単に位置が確認できるだろ?」
ベルトルト「……どうしてだろうアニ。僕は今ちょっとだけ君の発言に不自然な点があった気がするんだけど」
アニ「変な勘ぐりはやめなよベルトルト。自分がかわいくないからってらいにゃーにあたるのはかっこ悪いよ」ギロッ
ベルトルト「」
【改名:三毛猫→らいにゃー】
【装備:アニお手製の鈴付き首輪(赤)】
22 : ◆H4iwFNXQsw:2013/06/27(木) 18:25:47 ID:I5GBEEpM
【二日目 当番:アニ】
らいにゃー「にゃーん♪」チリンッ
アニ「……」キョロキョロ
アニ「……よし」スッ 【装備:猫じゃらし(高級品)】
アニ「……」
アニ「しゅっ! しゅっ!」フリフリ
らいにゃー「にゃーっ! にゃっ!」ねこぱんちっ
アニ「///」
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妹「マニュアルで恋します!」
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きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
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月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
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彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
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