2chまとめサイトモバイル

サシャ「安心する味なんですもん……」

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part1
1 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:30:34 ID:mz3Z7JZw
・サシャ「いい趣味してますね」からの続きです
・『』は手信号での会話です。会話訳はノリ重視なのでキャラ崩壊注意
・いつも通りです

2 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:31:35 ID:mz3Z7JZw
ーー 夕方 立体機動装置の保管室
サシャ「……こっちで合ってます?」キュッキュッ
アルミン「うん、大丈夫だよ」
サシャ「うーん……」ガチャガチャ
アルミン「……」
サシャ「? んー……?」ゴシゴシ
アルミン「……今日はここで終わりにしよっか」
サシャ「いえいえ、まだ大丈夫ですよ?」ブンブン
アルミン「目が疲れてる時に無理しちゃダメだよ。そういう時に限って取り返しのつかないミスをしたりするんだ」
アルミン「……ほら、ここ外れてるよ?」ユビサシ
サシャ「あれー……?」ジーッ...
アルミン「というわけで、今日はここで終わりね。工具しまって戻ろう?」
サシャ「はーい、そうします……」ショボーン...

3 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:32:27 ID:mz3Z7JZw
ーー 同刻 保管室近くの廊下
ユミル「夕方になると冷え込むようになったなー」
クリスタ「昼間はまだ暑いのにね」シュッシュッ
ユミル「……何かけてんだ?」
クリスタ「ハッカ油のスプレーだよ。ユミルにもかけてあげる!」シュッシュッ
ユミル「おおー……気持ちいいなこれ」ヒンヤリ
クリスタ「でしょでしょ?」
ユミル「来年から私も作るかなー……ん? おい、あそこにいるのって」チラッ
クリスタ「? こんなところに誰かいるの?」ヒョコッ

4 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:33:17 ID:mz3Z7JZw
ライナー「……」ウロウロ
クリスタ「……」
ユミル「……」
クリスタ「……」テクテク...
クリスタ「……」シュッシュッ
ユミル「こらこらクリスタ、やめなさい」
ライナー「……ハッカか? これ」クンクン
クリスタ「うん。涼しいでしょ?」

5 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:34:15 ID:mz3Z7JZw
ユミル「……で? こんなところで汗だくになって何してるんだ? トレーニングなら外でしろよ、暑苦しい」
クリスタ「忍耐力の訓練でもしてたの? ライナー」
ライナー「……当たらずとも遠からず、だな」
ユミル「なんつーかアレだな、そうやってるとエサを求めて徘徊するゴリラにしか見えねえよな。しかも純情だからピュアゴリラだ」
クリスタ「ユミル、失礼でしょ!」プンスカ
ユミル「じゃあ変態ピュアゴリラ」
クリスタ「ユミル!!」
ライナー「……ちょっと待て、変態は言われる筋合いないぞ」
ユミル「フード」ボソッ
ライナー「」ピタッ
クリスタ「?」キョトン


6 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:35:10 ID:mz3Z7JZw
ユミル「ダメだぜ、本能で生きてる奴はちゃーんと調教しておかないと。思わぬところでとんでもねえことを口走っちまうんだから」ボソボソ
ライナー「……忠告どうも」
ユミル「まあいくら教え込んだって事実は動かねえけどな? 『蛍の飛び交う川辺』なんていう、女子にとっちゃあ最ッ高にロマンチックなシチュエーションで、あんな変態行為をやっちまうんだもんなぁ?」ニヤニヤ
クリスタ「おとこはおーかみなのーよーきをつけなさーいー♪」シュッシュッ
ユミル「違うぞクリスタ。こいつはギリギリ狼になれなかった男さ。かわいそうに」ニヤニヤニヤニヤ
ライナー「……そろそろやめてくれないか」
ユミル「へいへい。……それで? 今回の王子様のお悩み事はなんですかっと」
クリスタ「うん、何かあるなら話して? 私たちでいいなら力になるから。ねっ?」
ライナー「実はーー」

7 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:36:13 ID:mz3Z7JZw
ーー ライナーの回想
サシャ「♪~」テクテク...
ライナー「……? おいサシャ、どこに行くんだ?」
サシャ「あ、ライナー……えっと、立体機動装置の保管室ですよ。アルミンと待ち合わせしてまして」
ライナー「……ほう」
サシャ「整備でちょっとわからないところがあって、これから教えてもらうんですよ」
ライナー「そうか。……よかったら俺が教えてやろうか?」
サシャ「いりません」キッパリ
ライナー「……いや、ちょうど暇なんだ。遠慮するな」
サシャ「だから、遠慮とかじゃないですって。いりません」
ライナー「そ、そうか……悪い、邪魔したな……頑張れよ……」
サシャ「はい、頑張ってきますね!」

8 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:37:15 ID:mz3Z7JZw
ーー 現在
ライナー「ーーということがあってだな」
ユミル「なるほどなるほど……王子様は随分と繊細な心をお持ちのようだな」ケケケ
ライナー「割と本気でヘコんでるからやめてくれ……」ズーン...
クリスタ(これってつまり、ヤキモチだよね……? きゃー……! サシャったら、幸せ者だなぁー……///)ドキドキ
ユミル「つまり、総括すると食欲大魔神のお世話をしたい、と」
ライナー「ざっくりまとめたな」
ユミル「じゃあ変態ピュアゴリラ王子様のために私が一肌脱いでやろうじゃないか」
ライナー「……もう何も言わん、頼む」
ユミル「まあまあ、ユミル姐さんに任せておきなさいな」
クリスタ「ユミルかっこいい!」シュッシュッ
ユミル「だろ? ……でももうスプレーはいらないかなー」

9 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:38:17 ID:mz3Z7JZw
ユミル「どっかの腹筋女が言ってたぜ。こういう時はこっちのほうでそうならざるを得ない状況を作っちまえばいいのさ。……ところでライナー、今月末提出の技巧のレポート終わったか?」
ライナー「いや……資料が足りなくてまだ終わってない」
ユミル「やっぱりな。あのレポート、枚数少ないくせに参考資料が一冊じゃ終わらねえんだよな。……あの眼鏡教官、かなり嫌らしい課題出しやがる」ケッ
ユミル「大方そっちも資料が足りなくて手詰まりってところだろ? だからさ、今度の休みに女子で集まって一気に仕上げちまおうかってことになってんだけど」
ライナー「……そういうことか」
ユミル「察しがよくて助かるな。……というわけで、男子にも声かけておいてくれよ。当然、アルミンとマルコは最優先だ」
ユミル「そうだな、それぞれ当番もあるだろうし……昼過ぎからどうだ?」
ライナー「わかった。声をかけておく。……手間かけるな」
ユミル「いいや、お前ら二人には楽しませてもらってるんでこれくらいやってやるさ。なークリスター?」
クリスタ「うん、ライナー頑張ってね! 応援してるよ!」シュッシュッ

10 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:39:10 ID:mz3Z7JZw
ーー 数日後 昼過ぎ とある空き教室
エレン「というわけで、今日はみなさんよろしくお願いします、っと……っていうかマジでやばい……まだ手すらつけてねえ……」ズーン...
ミーナ「いいっていいって。みんな終わってないんだもん、スタート地点は同じだよ!」
コニー「俺、レポートの存在すら忘れてたわ……」ズーン...
サシャ「私もです……どうしましょう……」ズーン...
ジャン「同レベル」ケッ
マルコ「まあまあ、僕たちもまだ終わってないんだし。ミーナの言った通りみんなスタート地点は同じだよ」
クリスタ「今回のレポート厄介だもんね。私もわからないところあったら聞くかもしれないから、その時はよろしくね?」
ベルトルト「うん。こちらこそよろしく」
ライナー「どれだけ力になれるかどうかはわからないけどな、任せておけ」
アニ(……この面子で集まっても違和感なくなってきた)
ユミル「よーし、人も資料も揃ったしぼちぼち始めっかー」
ミカサ「エレン、わからないところはなんでも聞いてほしい。私が全て答えよう」
アルミン「あ、ミカサはダメだよ」キッパリ

11 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:40:00 ID:mz3Z7JZw
ミカサ「……」
アルミン「ミカサはエレンのこと、すぐ甘やかすからダメ」
ミカサ「わ、私は優秀! とても優秀! エレンにもちゃんと教えられる!」アセアセ
アルミン「エレン。前回ミカサに教えてもらった時の小試験の点数は?」
エレン「百点満点中二十五点」ドヤァ
アルミン「ほら、だからダメ。あとエレンもかっこつけて言える点数じゃないからねそれ」
エレン・ミカサ「「そんな……!」」ガーン!!
アルミン「なんでそこだけハモるの? ……とにかく、ダメだからね」
ミカサ「……」ニンニン
アルミン「ニンニンしてもダメ」
ミカサ「……」ジワッ...
アルミン「泣き落としは僕には通用しません」
ミカサ「でも……」イジイジ

12 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:41:01 ID:mz3Z7JZw
アルミン「試験勉強ならともかく、レポートは手伝っちゃダメだよ。拙くてもエレンの言葉で書かないと、エレンのレポートじゃなくてミカサのレポートになっちゃうでしょ? 将来報告書を書く時に苦労するのはエレンだよ?」
ミカサ「うっ……エレンが苦労するのは、嫌」
アルミン「でしょ? ーーそれに、甘やかすのと優しくするのは全然違うってことくらい、ミカサにはわかるよね?」
ミカサ「……ごめんなさい。アルミンの言うとおり。だから、今回は我慢する……」ショボーン...
アルミン「その代わりと言っちゃなんだけど、他の子をサポートしてあげてよ。ミカサならもっとたくさんの人を助けてあげられるでしょ?」
ミカサ「……うん、頑張る」コクコク
エレン「なあ、俺遠回しにズタボロに言われてなかったか?」
アルミン「気のせいだよ」

13 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:41:51 ID:mz3Z7JZw
ーー 三十分後
ユミル「はーい、いち抜けー」ピラッ
ジャン「!? 早すぎだろ!!」
ユミル「今回のレポートは資料ありゃでっちあげんのは楽だろ。それらしいこと並べ立てりゃそれらしく見えるし」
コニー「そのでっち上げすらできねえんだよぉ、こっちは……」ズーン...
ユミル「提出必須の割に配点高くないしなー、このレポート。真面目にやるだけ損だ」
サシャ「真面目にやらないと書けませんんん……」ズーン...
ユミル「私はお前らと違っていい子ちゃんでいる必要ないからなー。内容もそんなこだわりねえし。まっ、せいぜい頑張れー」ケケケ
ミーナ「……座学一位のアルミンさん、一言お願いします」
アルミン「まあ……上手な生き方ではあるよね」
ユミル「おっと明言を避けたなアルミン。生意気だぞー」

14 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:43:02 ID:mz3Z7JZw
アルミン「というわけで二番目ね」ピラッ
ライナー「早いな」
アルミン「実は、大筋はもうできてたんだ。足りなかったのは資料だけだから」
ユミル「へー……ちょっと見せてくれよ、アルミン」
アルミン「いいよ。その代わり、ユミルのも見せてくれる?」
ユミル「座学トップ様の出来にはかなり劣るけどな、それでもいいならどうぞ。そしてどうもー」ヒョイッ
アルミン「ありがとうユミル」ヒョイッ
ジャン「……おい、どこかパクられるかもしれねえぞ? 見せていいのかよ、アルミン」
ユミル「人聞き悪いな。んなことしねえよ」

15 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:43:49 ID:mz3Z7JZw
マルコ「他の人のレポートを読むのって、勉強になるよね。僕も終わったら読ませてもらってもいいかな。アルミン、ユミル」
ユミル「……なんだよ、回し読みするならもう少しちゃんと書けばよかったな」
アルミン「ううん、ユミルらしいまとめ方がしてあって面白いよ?」
クリスタ「ユミルらしいまとめ方?」キョトン
アルミン「省き方に躊躇いがない。けど、そのせいで説明不足のところが少しあるかな」ウーン...
ライナー「……驚いた。レポート一つで考え方まで分析できるのか?」
アルミン「書き方に人柄って表れるからね。他の人のレポートを読むと、報告書が形式化されてる理由がよくわかるよ。人によって、情報の取捨選択って大分違うから」
アルミン「だから、僕のレポートを一部分だけ写したくらいじゃ、いい評価はもらえないと思うなぁ」ニッコリ
ジャン「……笑顔怖いぞアルミン」
ミカサ「アルミンの才能は、誰かが真似られるものではない。ので、当然。……そして私が三番」ピラッ
ミーナ「ミカサ、終わったなら助けて……書いてあることがわかんないのぉ……」ガシッ
ミカサ「合点承知の助」ニンニン

16 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:44:52 ID:mz3Z7JZw
ーー 更に三十分後
マルコ「四番。……ミカサの読ませてもらうね」ピラッ
ライナー「五番だ。じゃあ、俺はマルコのを読ませてもらうか」ピラッ
ジャン「……っしゃあ! 六番だ! ライナーの貸してくれ!」ピラッ
ライナー「……」ユビサシ
アニ「……」ヨミヨミ
ジャン「……待てよアニ、お前いつ書き終わった?」
アニ「ライナーのちょっと後くらいかな。あんたが叫ぶ三分くらい前」
ジャン「……」
アニ「というわけで悪いね、私が六番だよ。レポートはこれ」ピラッ
ジャン「……お借りします」ショボーン...
ベルトルト「はい、八番。……僕はジャンのを読ませてもらおうかな」ピラッ

17 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:45:48 ID:mz3Z7JZw
サシャ(えーっと、アンカーの射出角度が、ここに関わってくるから……)パラパラ...
サシャ(うーん……)
サシャ「……ジャン、ちょっといいですか?」ツンツン
ジャン「ああ? なんだよ」
サシャ「ここなんですけど……」ユビサシ
ジャン「どれどれ? ……ああ、ここはーー」
ライナー「……」ソワソワ

18 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:46:40 ID:mz3Z7JZw
ライナー『……ユミル』スッ
ユミル『んだよーメスへのアプローチの方法ぐらい自分で考えろよー』クルクル スッスッ
アルミン『何? 何の話? 手信号の練習?』ミョーンミョーン
ミカサ『私も気になる。話に混ぜてほしい。ついでに次の試験のために手信号の復習したい』シュッ クルッ
ユミル『ライナーくんは求愛行動の練習中です。みんなで温かく見守りましょう』
アニ『えらく直接的な表現したね』
マルコ『あっ、ベルトルトが突っ伏した』
ライナー『……ありゃ必死に笑いこらえてるな』
アニ『主にあんたのせいでしょ』

19 : ◆H4iwFNXQsw:2013/08/19(月) 19:48:05 ID:mz3Z7JZw
アルミン『ところでさぁ、結局のところ二人はどこまでいってるの? わからないと僕たちもフォローのしようがないよねぇ』ウフフ
マルコ『そうだね、作戦立てるためには情報がほしいなぁ。できるだけ正確に』ウフフ
ミカサ『私も是非聞きたい。できるだけ詳細に』ウフフ
ユミル『ねーねーライナーさーん、夜の立体機動とかしたりしないんですかー?』ニヘラ
ライナー「そんなことするわけないだろ!」バンッ!!
クリスタ「きゃっ!?」ビクッ!!
コニー「うわっ!? なんだなんだ!?」ビクッ!!
ミーナ「芯折れたぁっ!? 削ってる時間ないのにー!!」ガーン!!
エレン「ああああああああああ本閉じちまったぁっ!!」ガーン!!

ショートストーリーの人気記事

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」