エレン「ユミルと結婚する」ユミル「エレンを殺す」
Part1
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:31:16 ID:DWfxWJBw
エレユミ「……には、どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
エレン「なあミカサ。オレ、ユミルと結婚したいんだけど」
ユミル「なあミカサ。私、エレンを殺したいんだけど」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
ミカサ「……なぜ、私に聞くの?」
エレン「だってミカサ以外の女にこういうこと聞きづらいし」
ユミル「エレンのことはお前が一番分かってるだろ」
ミカサ「……」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:45:50 ID:DWfxWJBw
ミカサ「……エレン、なぜユミルと結婚したいの?」
エレン「そりゃユミルはいい女だからだ。いい女と添い遂げたいと思うのは男として当然だろ?」
ミカサ「……ユミルのどういうところがいいの?」
エレン「え? 普通にユミルのこと見てたら感じると思うんだけどな。とはいえオレもそれに気付いたのは最近なんだけど」
エレン「ユミルって普段は無神経で女らしくないけどさ、よく見るとしっかり周りを気遣ってるんだよ」
エレン「一度そこに気付くと外見まで良く見えると言うか、格好良さと可愛さを兼ね備えてるよな、ユミルって」
エレン「……とまあ、そんな感じだ」
ミカサ「……」
エレン「どうだミカサ? ユミルと結婚するにはどうすればいい?」
ミカサ「……少し考える時間をちょうだい」
エレン「分かった」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:48:35 ID:DWfxWJBw
ミカサ「……ユミル、なぜエレンを殺したいの?」
ユミル「そりゃエレンがこんな調子で気色悪いことほざくからだ。初めは下らない冗談かと思ったが毎日しつこく迫られてな」
ユミル「何度てめぇに興味はないと突き放してもめげずに付きまとわれて、いい加減我慢ならなくなったんだ」
ユミル「だからいっそのこと殺してしまった方が手っ取り早いんじゃないかと」
ミカサ「……」
ユミル「どうだミカサ? エレンを殺すにはどうすればいい?」
ミカサ「……少し考える時間をちょうだい」
ユミル「できるだけ早くな」
ミカサ「……」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:53:59 ID:DWfxWJBw
ミカサ(……この状況はなに? 全く意味が分からない。意味不明過ぎていろいろ聞いてしまったけれど、それでも分からない)
ミカサ(まさかドッキリ? 確かに私にドッキリを仕掛けるならこのくらいでないと効き目はない)
ミカサ(けれど二人は本気のように思える。ユミルは確信できないけれど、エレンは間違いなく本気)
ミカサ(つまりエレンは本気で、ユミルと結婚したいと言っている……)
ミカサ(……)
ミカサ(……落ち着け私。落ち着けミカサ・アッカーマン)
ミカサ(エレンの言い分は、許し難いけれど理解はできる。ユミルが好きだから結婚したい、それだけ。許し難いけれど)
ミカサ(対してユミルの言い分は、途中から飛躍している。なぜ殺すという手段に出るのか。そもそもエレンを殺すなんて許されない)
ミカサ(……結局、二人とも説得するしかない)
ミカサ(まずは……)
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:03:00 ID:DWfxWJBw
ミカサ「ユミル。考えがまとまった。聞いて欲しい」
ユミル「お、なかなか早かったじゃねぇか」
エレン「オレは後回しかよ」
ユミル「で、エレンを殺すにはどうすればいい?」
ミカサ「まずそれが間違っている。殺すだなんて極端な手段を用いる必要はない。何度求婚されても断り続ければいい」
ミカサ「その方が私にとっても好都合」
ユミル「だからそれはやったって。毎日毎日付きまとわれて辟易してんだよ、こっちは。ストーカーかっての」
ミカサ「確かに大変かもしれないけれど、たとえ相手がストーカーでも殺していいわけではない」
ミカサ「そんなことをすれば処罰されるのはもちろん……クリスタも悲しむのでは?」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:14:59 ID:DWfxWJBw
ユミル「だから、私がやったと分からないようにエレンを殺すにはどうすればいいかを聞いてるんだよ」
ミカサ「ユミル」
ユミル「あん?」
ミカサ「あなたは一つ重大なことを忘れている。できれば指摘しないままでいたかったけれど、もう我慢の限界」
ユミル「なんだよ?」
ミカサ「もしあなたがエレンを殺せば、今度は私があなたを殺す」
ユミル「……」
ミカサ「それを知った上でなお、私に相談を続ける?」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:23:06 ID:DWfxWJBw
ユミル「……は、ははは。冗談だ冗談。本当に殺すわけないだろ、なに真に受けてんだ」
ミカサ「……」
ユミル「……いや、悪かった。エレンがうざ過ぎてどうかしていた。確かに殺しはよくないよな、うん」
ミカサ「分かってくれて私も嬉しい」
ユミル「だが困っているのは本当だ。エレンを殺さずにどうにかするにはどうすればいい?」
ミカサ「……私がエレンを説得する」
ユミル「できるのか?」
ミカサ「がんばる」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:24:40 ID:fqpF9BQ6
エレユミか…支援。
てか、ミカサがまだマトモなのは珍しいな
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:26:17 ID:DWfxWJBw
ミカサ「エレン。考えがまとまった。聞いて欲しい」
エレン「ようやくか……で、ユミルと結婚するにはどうすればいい?」
ミカサ「まずはその考えを改める必要がある。あなたがユミルの魅力に気付いたのは最近のこと。それで結婚決めてしまうのは尚早」
ミカサ「結婚は人生の一大事。簡単に決めてはいけない。悩んで、考えて、ちゃんと段階を踏むべき」
エレン「……それは確かに」
ミカサ「でしょう? 今のエレンは少し舞い上がってしまっているだけ。冷静に考えればユミルよりも結婚に相応しい相手がいることに」
エレン「婚約指輪が必要だな!」
ミカサ「……は?」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:29:26 ID:DWfxWJBw
エレン「その存在を忘れていた。言葉だけじゃなく婚約指輪でオレの気持ちを伝えないとな!」
ミカサ「そ、そうではなくて」
エレン「でも訓練兵の身分じゃ婚約指輪を買う金なんてないし……どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
ユミル「全っ然ダメじゃねぇか!」
ミカサ「……エレンは舞い上がっているだけ。舞い上がっているだけ。舞い上がっているだけ。舞い上がって……」
ユミル「ダメだこりゃ」
エレン「おい、どうしたミカサ? 婚約指輪を用意するにはどうすればいいか聞きたいんだが」
ミカサ「ぶつぶつぶつぶつ」
エレン「おかしくなっちまった……仕方ない、違う奴に聞きに行くか」
ユミル「ミカサはもう役に立たねぇな。他に相談できそうな相手っていうと……」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:13:06 ID:DWfxWJBw
エレン「婚約指輪を用意する」
ユミル「エレンを殺さずにどうにかする」
エレユミ「……には、どうすればいいと思う?」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
エレン「なあライナー、ベルトルト」
ユミル「なあライナー、ベルトルさん」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ライナー「……いきなりなんだ。意味分からんぞ、お前たち」
ベルトルト「いったいどうしたんだ?」
エレン「だからだな」
ユミル「一から説明すると……」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:18:37 ID:DWfxWJBw
エレユミ「……と、こういうわけだ」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ライナー「……つまり要約すると、エレンはユミルへの求婚のために婚約指輪が欲しい」
ベルトルト「ユミルはその求婚が不愉快で、どうにかしたい」
ライナー「……あまり付き合いたくない話題だが、二人とも真剣なようだし、無下にはできんな」
ベルトルト「じゃあ僕はユミルを。ライナーはエレンの相手を頼む」
ライナー「分かった……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:22:50 ID:DWfxWJBw
ライナー「エレン。婚約指輪を用意したいということだが……」
エレン「おう。なんかいい考えあったか?」
ライナー「現実的に考えて俺たち訓練兵には無理だ。おもちゃの指輪ならともかく、な」
エレン「やっぱりそうだよな……さすがにおもちゃじゃ本気とは思ってくれないだろうし」
ライナー「だから婚約指輪は諦めて、他のものにすればいいんじゃないか?」
エレン「他のもの?」
ライナー「ああ。事情を説明すれば相手も分かってくれるだろ……例えば、花とかなら俺たちでも買うことができる」
エレン「そうか、オレが買えるぎりぎりの値段で思いが伝わりそうなものを渡した方がいいな。指輪はオレがしっかり稼げるようになってからで」
ライナー「それがいいと思うぞ」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:36:00 ID:DWfxWJBw
エレン「でも代わりに花か……花はしばらくしたら枯れちまうよな。やっぱり一生残るものにしたいんだが、何かないか?」
ライナー「うーん……俺も考えたことないからな。すぐには」
エレン「だよな。でも助かった。ライナーに相談して良かったよ」
ライナー「少しは役に立てたようだな」
エレン「ああ……指輪の代わりは他の人に当たってみる」
ライナー「あてがあるのか?」
エレン「女子に聞いてみる。ミカサ以外には聞きづらいとか言ってられねぇし」
ライナー「なるほど。女子に直接どういうものがいいか聞くわけか」
エレン「そういうことだ」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:37:33 ID:DWfxWJBw
ベルトルト「ユミル。エレンを殺さずにどうにかしたいということだけど……」
ユミル「ああ。なにかいい考えでもあったか?」
ベルトルト「殺さず相手を無力化するのは難しいが、ユミルの実力があれば強制的に黙らせることができると思う」
ユミル「私の実力?」
ベルトルト「実力行使で黙らせるんだ。殺さなければ問題ない……例えば、エレンの口を手で塞いで喋れなくするとか」
ユミル「アホか。一日中あいつの口塞いでろってのか? それに黙らせても気色悪いことが解消されてねぇだろ」
ベルトルト「うーん……相手を殺さずに無力化する術を聞くなら僕よりも他に適任がいると思う」
ユミル「……確かにな。あんたに聞くのは間違いだったか」
ベルトルト「力になれなかったようだね。でもその適任なら僕に心当たりがある。彼女なら……」
ユミル「……なるほど。あいつならいろいろ知ってそうだ。助かったぜ」
ベルトルト「いや、大したことはしてないよ」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:39:04 ID:DWfxWJBw
短いけど今日は終わりです
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:46:17 ID:G7f/8iOE
おつおつ
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 02:07:55 ID:fUWWEC6c
乙!
隣で自分を拒絶する相談をされてるというのに、エレンさん流石のメンタル
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 10:15:01 ID:fujpRkfU
良いね!!
面白いww
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 10:34:01 ID:4irkmY1s
みんなに相談してまわる気かww
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 11:49:24 ID:hvYoMq0w
彼女...アニか
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 21:23:28 ID:3jInbQ3E
SSエレンがまずアルミンに頼らないとは珍しい…
期待
エレユミ「……には、どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
エレン「なあミカサ。オレ、ユミルと結婚したいんだけど」
ユミル「なあミカサ。私、エレンを殺したいんだけど」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
ミカサ「……なぜ、私に聞くの?」
エレン「だってミカサ以外の女にこういうこと聞きづらいし」
ユミル「エレンのことはお前が一番分かってるだろ」
ミカサ「……」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:45:50 ID:DWfxWJBw
ミカサ「……エレン、なぜユミルと結婚したいの?」
エレン「そりゃユミルはいい女だからだ。いい女と添い遂げたいと思うのは男として当然だろ?」
ミカサ「……ユミルのどういうところがいいの?」
エレン「え? 普通にユミルのこと見てたら感じると思うんだけどな。とはいえオレもそれに気付いたのは最近なんだけど」
エレン「ユミルって普段は無神経で女らしくないけどさ、よく見るとしっかり周りを気遣ってるんだよ」
エレン「一度そこに気付くと外見まで良く見えると言うか、格好良さと可愛さを兼ね備えてるよな、ユミルって」
エレン「……とまあ、そんな感じだ」
ミカサ「……」
エレン「どうだミカサ? ユミルと結婚するにはどうすればいい?」
ミカサ「……少し考える時間をちょうだい」
エレン「分かった」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:48:35 ID:DWfxWJBw
ミカサ「……ユミル、なぜエレンを殺したいの?」
ユミル「そりゃエレンがこんな調子で気色悪いことほざくからだ。初めは下らない冗談かと思ったが毎日しつこく迫られてな」
ユミル「何度てめぇに興味はないと突き放してもめげずに付きまとわれて、いい加減我慢ならなくなったんだ」
ユミル「だからいっそのこと殺してしまった方が手っ取り早いんじゃないかと」
ミカサ「……」
ユミル「どうだミカサ? エレンを殺すにはどうすればいい?」
ミカサ「……少し考える時間をちょうだい」
ユミル「できるだけ早くな」
ミカサ「……」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 21:53:59 ID:DWfxWJBw
ミカサ(……この状況はなに? 全く意味が分からない。意味不明過ぎていろいろ聞いてしまったけれど、それでも分からない)
ミカサ(まさかドッキリ? 確かに私にドッキリを仕掛けるならこのくらいでないと効き目はない)
ミカサ(けれど二人は本気のように思える。ユミルは確信できないけれど、エレンは間違いなく本気)
ミカサ(つまりエレンは本気で、ユミルと結婚したいと言っている……)
ミカサ(……)
ミカサ(……落ち着け私。落ち着けミカサ・アッカーマン)
ミカサ(エレンの言い分は、許し難いけれど理解はできる。ユミルが好きだから結婚したい、それだけ。許し難いけれど)
ミカサ(対してユミルの言い分は、途中から飛躍している。なぜ殺すという手段に出るのか。そもそもエレンを殺すなんて許されない)
ミカサ(……結局、二人とも説得するしかない)
ミカサ(まずは……)
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:03:00 ID:DWfxWJBw
ミカサ「ユミル。考えがまとまった。聞いて欲しい」
ユミル「お、なかなか早かったじゃねぇか」
エレン「オレは後回しかよ」
ユミル「で、エレンを殺すにはどうすればいい?」
ミカサ「まずそれが間違っている。殺すだなんて極端な手段を用いる必要はない。何度求婚されても断り続ければいい」
ミカサ「その方が私にとっても好都合」
ユミル「だからそれはやったって。毎日毎日付きまとわれて辟易してんだよ、こっちは。ストーカーかっての」
ミカサ「確かに大変かもしれないけれど、たとえ相手がストーカーでも殺していいわけではない」
ミカサ「そんなことをすれば処罰されるのはもちろん……クリスタも悲しむのでは?」
ユミル「だから、私がやったと分からないようにエレンを殺すにはどうすればいいかを聞いてるんだよ」
ミカサ「ユミル」
ユミル「あん?」
ミカサ「あなたは一つ重大なことを忘れている。できれば指摘しないままでいたかったけれど、もう我慢の限界」
ユミル「なんだよ?」
ミカサ「もしあなたがエレンを殺せば、今度は私があなたを殺す」
ユミル「……」
ミカサ「それを知った上でなお、私に相談を続ける?」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:23:06 ID:DWfxWJBw
ユミル「……は、ははは。冗談だ冗談。本当に殺すわけないだろ、なに真に受けてんだ」
ミカサ「……」
ユミル「……いや、悪かった。エレンがうざ過ぎてどうかしていた。確かに殺しはよくないよな、うん」
ミカサ「分かってくれて私も嬉しい」
ユミル「だが困っているのは本当だ。エレンを殺さずにどうにかするにはどうすればいい?」
ミカサ「……私がエレンを説得する」
ユミル「できるのか?」
ミカサ「がんばる」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:24:40 ID:fqpF9BQ6
エレユミか…支援。
てか、ミカサがまだマトモなのは珍しいな
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:26:17 ID:DWfxWJBw
ミカサ「エレン。考えがまとまった。聞いて欲しい」
エレン「ようやくか……で、ユミルと結婚するにはどうすればいい?」
ミカサ「まずはその考えを改める必要がある。あなたがユミルの魅力に気付いたのは最近のこと。それで結婚決めてしまうのは尚早」
ミカサ「結婚は人生の一大事。簡単に決めてはいけない。悩んで、考えて、ちゃんと段階を踏むべき」
エレン「……それは確かに」
ミカサ「でしょう? 今のエレンは少し舞い上がってしまっているだけ。冷静に考えればユミルよりも結婚に相応しい相手がいることに」
エレン「婚約指輪が必要だな!」
ミカサ「……は?」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 22:29:26 ID:DWfxWJBw
エレン「その存在を忘れていた。言葉だけじゃなく婚約指輪でオレの気持ちを伝えないとな!」
ミカサ「そ、そうではなくて」
エレン「でも訓練兵の身分じゃ婚約指輪を買う金なんてないし……どうすればいいと思う?」
ミカサ「……」
ユミル「全っ然ダメじゃねぇか!」
ミカサ「……エレンは舞い上がっているだけ。舞い上がっているだけ。舞い上がっているだけ。舞い上がって……」
ユミル「ダメだこりゃ」
エレン「おい、どうしたミカサ? 婚約指輪を用意するにはどうすればいいか聞きたいんだが」
ミカサ「ぶつぶつぶつぶつ」
エレン「おかしくなっちまった……仕方ない、違う奴に聞きに行くか」
ユミル「ミカサはもう役に立たねぇな。他に相談できそうな相手っていうと……」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:13:06 ID:DWfxWJBw
エレン「婚約指輪を用意する」
ユミル「エレンを殺さずにどうにかする」
エレユミ「……には、どうすればいいと思う?」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
エレン「なあライナー、ベルトルト」
ユミル「なあライナー、ベルトルさん」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ライナー「……いきなりなんだ。意味分からんぞ、お前たち」
ベルトルト「いったいどうしたんだ?」
エレン「だからだな」
ユミル「一から説明すると……」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:18:37 ID:DWfxWJBw
エレユミ「……と、こういうわけだ」
エレユミ「どうすればいいと思う?」
ライナー「……つまり要約すると、エレンはユミルへの求婚のために婚約指輪が欲しい」
ベルトルト「ユミルはその求婚が不愉快で、どうにかしたい」
ライナー「……あまり付き合いたくない話題だが、二人とも真剣なようだし、無下にはできんな」
ベルトルト「じゃあ僕はユミルを。ライナーはエレンの相手を頼む」
ライナー「分かった……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:22:50 ID:DWfxWJBw
ライナー「エレン。婚約指輪を用意したいということだが……」
エレン「おう。なんかいい考えあったか?」
ライナー「現実的に考えて俺たち訓練兵には無理だ。おもちゃの指輪ならともかく、な」
エレン「やっぱりそうだよな……さすがにおもちゃじゃ本気とは思ってくれないだろうし」
ライナー「だから婚約指輪は諦めて、他のものにすればいいんじゃないか?」
エレン「他のもの?」
ライナー「ああ。事情を説明すれば相手も分かってくれるだろ……例えば、花とかなら俺たちでも買うことができる」
エレン「そうか、オレが買えるぎりぎりの値段で思いが伝わりそうなものを渡した方がいいな。指輪はオレがしっかり稼げるようになってからで」
ライナー「それがいいと思うぞ」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:36:00 ID:DWfxWJBw
エレン「でも代わりに花か……花はしばらくしたら枯れちまうよな。やっぱり一生残るものにしたいんだが、何かないか?」
ライナー「うーん……俺も考えたことないからな。すぐには」
エレン「だよな。でも助かった。ライナーに相談して良かったよ」
ライナー「少しは役に立てたようだな」
エレン「ああ……指輪の代わりは他の人に当たってみる」
ライナー「あてがあるのか?」
エレン「女子に聞いてみる。ミカサ以外には聞きづらいとか言ってられねぇし」
ライナー「なるほど。女子に直接どういうものがいいか聞くわけか」
エレン「そういうことだ」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:37:33 ID:DWfxWJBw
ベルトルト「ユミル。エレンを殺さずにどうにかしたいということだけど……」
ユミル「ああ。なにかいい考えでもあったか?」
ベルトルト「殺さず相手を無力化するのは難しいが、ユミルの実力があれば強制的に黙らせることができると思う」
ユミル「私の実力?」
ベルトルト「実力行使で黙らせるんだ。殺さなければ問題ない……例えば、エレンの口を手で塞いで喋れなくするとか」
ユミル「アホか。一日中あいつの口塞いでろってのか? それに黙らせても気色悪いことが解消されてねぇだろ」
ベルトルト「うーん……相手を殺さずに無力化する術を聞くなら僕よりも他に適任がいると思う」
ユミル「……確かにな。あんたに聞くのは間違いだったか」
ベルトルト「力になれなかったようだね。でもその適任なら僕に心当たりがある。彼女なら……」
ユミル「……なるほど。あいつならいろいろ知ってそうだ。助かったぜ」
ベルトルト「いや、大したことはしてないよ」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:39:04 ID:DWfxWJBw
短いけど今日は終わりです
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 23:46:17 ID:G7f/8iOE
おつおつ
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 02:07:55 ID:fUWWEC6c
乙!
隣で自分を拒絶する相談をされてるというのに、エレンさん流石のメンタル
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 10:15:01 ID:fujpRkfU
良いね!!
面白いww
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 10:34:01 ID:4irkmY1s
みんなに相談してまわる気かww
彼女...アニか
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 21:23:28 ID:3jInbQ3E
SSエレンがまずアルミンに頼らないとは珍しい…
期待
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