ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」
Part1
1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 14:57:06 SzbLzwhM
エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」
一同 ザワ
ベルトルト(僕たちが初参加する壁外調査は2週間後のはず……)
エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」
ベルトルト(!?)
エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」
エルヴィン「異世界に行けることが判明した」
ベルトルト(また適当な)
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:01:43 SzbLzwhM
新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。
一応新宿と銘打っていますが、ただ巨大な街を想像してくだされば。
ベルトルト視点、主にユミルとの話。10巻未読の方はネタバレあり
単体でも読めるように頑張りますが、以下ssと同日の話のはずなのでこちらもよろしく。
エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
前回と同様、たまに時間とびます。
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:02:23 SzbLzwhM
エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」
リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」
ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」
ベルトルト(踏みつぶしてやりたい)
エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」
エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」
エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ることを決定した」
ジャン「なんだよそれ」
コニー「非科学的じゃねえか」
サシャ「コニー、キャラがぶれてます」
エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」
エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」
エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:03:00 SzbLzwhM
クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」
ユミル「戦闘が起こる可能性は?」
ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」
ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」
ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」
ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」
一同 ゴクッ
エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」
エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」
ベルトルト(これ……まずくないか)
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:03:57 SzbLzwhM
ーー解散後 ザワザワ
ベルトルト「ライナー」トントン
ベルトルト「ちょっといいかい」
ライナー「ああ。未来の異国とは驚きだが……こりゃまずいことになったな」
ライナー「もし発達した技術や知識を人間側が習得してしまったら」
ベルトルト「厄介だね」
ライナー「明日全員行けなくなるというのが一番良いんだが、雨天決行だしな」
ベルトルト「地下だからね」
ベルトルト(ピクニックに行くんじゃないんだよライナー)
ベルトルト「荷台壊すのは……だめか」
ライナー「だめだな。この話を聞いたのは104期だけだ。怪しまれて今後の作戦に支障がでる」
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:04:37 SzbLzwhM
ライナー「……明日は行こう、ベルトルト」
ライナー「こちらの利益になる情報もあるはずだ」
ベルトルト「確かにそうだね……」
ライナー「明日は行って、あいつらが有益な情報を持ち帰るのを極力阻止する」
ライナー「知識や経験は難しいが……せめて物資をこっちに持ってこさせないように」
ライナー「向こうで俺たちが任務失敗か何かすれば済むことだ。ノルマはないしな。それで問題ない」
ベルトルト「ああ」
ライナー「ただ……早い時間から物資調達の妨害をしてしまうと」
ライナー「帰還までに何らかの対処をされてしまう可能性がある。何度も妨害すれば怪しまれるしな」
ベルトルト「やるなら帰還間際に物資紛失発覚、ぐらいがちょうどいいね」
ライナー「ああ。しかし誰にも疑われないことが前提だ。少しでも危険を感じたら身を引こう」
ベルトルト「賛成だ」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:06:12 SzbLzwhM
ライナー「それと、アルミンには注意しろ。あいつは賢いからな。一番効率良く的確な情報収集をするだろう」
ベルトルト「うん」
ライナー「ベルトルト。明日、初めのうちは行動を共にしよう」
ライナー「手分けするかどうかは状況次第。いいな」
ベルトルト「わかった」
ベルトルト(やるべきことはあるけど……巨人がいないであろう世界か)
ベルトルト(いや、僕が行ったら巨人がいる世界になるのか)ムム
ベルトルト(……アニがいたら、僕はもっとワクワクしたのかな)
エレン「おーいアルミン!」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:06:43 SzbLzwhM
ベルライ「!」
アルミン「なんだい?」タタタ
エレン「何かゲッソリしてないか? 団長に何か言われたのか?」
アルミン「あはは……まあ。明日のことで」ハァ
エレン「やっぱ行くよな?」キラキラ
アルミン「もちろん行くさ! 異世界なんて、興奮で今夜は寝不足になりそうだよ」キラキラ
ミカサ「ふたりとも今日は早く寝よう。必要なら子守唄を歌ってあげる」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:07:16 SzbLzwhM
ライナー「しかし壁の外に出るより先に、世界の壁を超えるなんてな」
ベルトルト「おかしな話だね」
ジャン「任務っつーくせにノルマがないみたいだな」
ユミル「つまりはバカンスだろ」
クリスタ「楽しみだね。お土産いっぱい買っちゃお」
サシャ「お肉いっぱい食べられますかね///」ハァハァ
コニー「芋くらいはあんじゃねーか、芋女」
サシャ「夢が膨らみます!ですがその前に、夕食の時間ですよ!行きましょう皆さん!」
ゾロゾロ
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:26:27 vrxRYt/M
DOD Eエンドかと思った
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 16:20:17 3jkk0oj.
西口きたー
期待
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 16:44:33 /ucVLBqM
待つ間に東口を読み返してくる
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 17:47:49 8rakxfyM
待ってた
楽しみにしてます
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 19:01:32 Hkn2QQK2
続編来た!
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:29:04 SzbLzwhM
>>10 - >>14 行数は前回と同じくらい。完結はお約束!
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:29:53 SzbLzwhM
翌日
1000ーー地下食料庫
エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」
ベルトルト(尊敬されても困るな。敵だし。妨害するし)
ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」
ベルトルト(なんだかさっきから嫌な感じ)
ベルトルト(ユミルの視線を感じる。嫌いだあの人、こわいもん。)
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:30:45 SzbLzwhM
『さあみんな。
君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。
でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。
君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。
そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。
でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。
緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。
帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。
遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。
それじゃあ良い旅を! ハンジより』
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:31:16 SzbLzwhM
ガタンガタン
ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」
アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」
ミカサ「減速してる、到着するみたい」
サシャ「緊張しますね!」
コニー「俺が一番に降りるからな!」
エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」
ジャン「どけよ、前見えねえよ」
キキィーッ
エレジャンコニ「わっ」グラッ
エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン
プシュー
クリスタ ピョン
クリスタ「いちばんのり!」ウフフ
ライユミ(結婚)
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:31:59 SzbLzwhM
1005ーーJR新宿駅 中央線東京行ホーム
ガヤガヤ
エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」
ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」
ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」
アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」
エレン「なんかすげえのあんぞ!」
アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」
エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク
アルミカ「うん!」
スタスタ
ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ
ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」
ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)
スタスタ
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:33:08 SzbLzwhM
階段下 ガヤガヤ
ベルトルト「……」
ライナー「……」
ライナー「あ、あれ。誰も来ないな……。エレンたちのすぐ近くの階段下っただけなのに」
ベルトルト「迷宮……」
ライベル ゾッ
ライナー「い、いや。元々2人で行動するつもりだったからな。何の問題もない」
ベルトルト「そうだね……で、どうしよう。とりあえ」
ライナー「しっ!」
ベルトルト「!?」
ライナー「……」
ベルトルト(……?)
ライナー「……おいベルトルト……聞いたか今の会話」
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:34:11 SzbLzwhM
ベルトルト「通行人の?聞いてないけど」
ベルトルト(地獄耳)
ライナー「今から俺たちは、東京都庁に向かう」
ベルトルト「トウキョウトチョウ?」
ライナー「なんでも東京都庁とは、この地域の、そしてこの島国の重要な機関らしい」
ライナー「しかもだ」
ライナー「しかもその建物なんだが……国の緊急時にはスーパーロボットとかいう巨大生物に変形するんだそうだ」
ベルトルト「建物が!?それって」
ライナー「ああ。おそらく最高レベルの技術」
ライナー「そして……巨人の力と何か関係があるかもしれない」
ベルトルト ゴクリ
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:35:07 SzbLzwhM
ライナー「目指すべき場所は決まったな。俺達は中央西口を出るぞ!」
ベルトルト「ああ!」
ベルトルト(ライナー!やはり君は頼りになる戦士だ!)
ベルトルト(と、思っていた時期がぼくにもありました)
ベルトルト(結局ライナーこの後、やはりただの恋愛野郎になるのです)
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:40:59 SzbLzwhM
1055ーー西口 都庁方面 地下通路
トコトコ
ライナー「来る途中にあったヨドバシカメラというところはすごかったな」
ベルトルト「ハイテクすぎて理解に苦しんだね」
ライナー「なぜ離れた所で相手の声が聞こえるのか」
ベルトルト「なぜ枠の中に人がいるのか」
ライナー「なぜ食器を手で洗わないのか」
ライベル「……」
ライナー「……フィルムカメラっていうのを1つずつ買ってきてしまったな」
ベルトルト「これを構えて、ボタンを押すと、押した瞬間の景色が紙に表現されるって言っていたよね」
ライナー「現像ってのに出さなくては見れないのが残念だが……」
ベルトルト「現像する必要はないさ」
ライナー「そうだな。人間たちに情報は渡さない。ふりだけだ」
ライナー「これを持っているだけで情報収集しているようには見えるからな。いいカモフラージュになる」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:41:44 SzbLzwhM
ライナー「……」
ベルトルト(……ライナー?)
ライナー「……」
ベルトルト(……!)ハッ
ベルトルト ニコッ ピース
ライナー カシャッ
ベルトルト「面白いね」
ライナー「だな。もう1枚ぐらい撮ろう」フィルム マキマキ
ベルトルト ニコニコ
ライナー「……」
ベルトルト ニコニコ
ライナー「……」
ベルトルト(早く撮ってよ……)ニコニコ
ライナー「さっきからクリスタの気配がする」
ベルトルト(うわでた)
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:46:28 SzbLzwhM
ベルトルト「この通路にはいないよ?勘違いじゃない?」
ライナー「いや確かに……」キョロキョロ
ベルトルト「ほらほら、長い地下通路も終わり。もう出口だ」
ベルトルト(外だ……)
ライナー ハッ!
クリスタ「ライナー!ベルトルトー!」フリフリ
ライナー「///」フリフリ
ベルトルト(うわあ道路の対岸でばったり)
ベルトルト(この地下通路は道路を隔てて平行に2つ並んでいたんだ……まぎわらし)
エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」
一同 ザワ
ベルトルト(僕たちが初参加する壁外調査は2週間後のはず……)
エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」
ベルトルト(!?)
エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」
エルヴィン「異世界に行けることが判明した」
ベルトルト(また適当な)
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:01:43 SzbLzwhM
新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。
一応新宿と銘打っていますが、ただ巨大な街を想像してくだされば。
ベルトルト視点、主にユミルとの話。10巻未読の方はネタバレあり
単体でも読めるように頑張りますが、以下ssと同日の話のはずなのでこちらもよろしく。
エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
前回と同様、たまに時間とびます。
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:02:23 SzbLzwhM
エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」
リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」
ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」
ベルトルト(踏みつぶしてやりたい)
エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」
エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」
エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ることを決定した」
ジャン「なんだよそれ」
コニー「非科学的じゃねえか」
サシャ「コニー、キャラがぶれてます」
エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」
エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」
エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:03:00 SzbLzwhM
クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」
ユミル「戦闘が起こる可能性は?」
ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」
ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」
ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」
ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」
一同 ゴクッ
エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」
エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」
ベルトルト(これ……まずくないか)
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:03:57 SzbLzwhM
ーー解散後 ザワザワ
ベルトルト「ライナー」トントン
ベルトルト「ちょっといいかい」
ライナー「ああ。未来の異国とは驚きだが……こりゃまずいことになったな」
ライナー「もし発達した技術や知識を人間側が習得してしまったら」
ベルトルト「厄介だね」
ライナー「明日全員行けなくなるというのが一番良いんだが、雨天決行だしな」
ベルトルト「地下だからね」
ベルトルト(ピクニックに行くんじゃないんだよライナー)
ベルトルト「荷台壊すのは……だめか」
ライナー「だめだな。この話を聞いたのは104期だけだ。怪しまれて今後の作戦に支障がでる」
ライナー「……明日は行こう、ベルトルト」
ライナー「こちらの利益になる情報もあるはずだ」
ベルトルト「確かにそうだね……」
ライナー「明日は行って、あいつらが有益な情報を持ち帰るのを極力阻止する」
ライナー「知識や経験は難しいが……せめて物資をこっちに持ってこさせないように」
ライナー「向こうで俺たちが任務失敗か何かすれば済むことだ。ノルマはないしな。それで問題ない」
ベルトルト「ああ」
ライナー「ただ……早い時間から物資調達の妨害をしてしまうと」
ライナー「帰還までに何らかの対処をされてしまう可能性がある。何度も妨害すれば怪しまれるしな」
ベルトルト「やるなら帰還間際に物資紛失発覚、ぐらいがちょうどいいね」
ライナー「ああ。しかし誰にも疑われないことが前提だ。少しでも危険を感じたら身を引こう」
ベルトルト「賛成だ」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:06:12 SzbLzwhM
ライナー「それと、アルミンには注意しろ。あいつは賢いからな。一番効率良く的確な情報収集をするだろう」
ベルトルト「うん」
ライナー「ベルトルト。明日、初めのうちは行動を共にしよう」
ライナー「手分けするかどうかは状況次第。いいな」
ベルトルト「わかった」
ベルトルト(やるべきことはあるけど……巨人がいないであろう世界か)
ベルトルト(いや、僕が行ったら巨人がいる世界になるのか)ムム
ベルトルト(……アニがいたら、僕はもっとワクワクしたのかな)
エレン「おーいアルミン!」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:06:43 SzbLzwhM
ベルライ「!」
アルミン「なんだい?」タタタ
エレン「何かゲッソリしてないか? 団長に何か言われたのか?」
アルミン「あはは……まあ。明日のことで」ハァ
エレン「やっぱ行くよな?」キラキラ
アルミン「もちろん行くさ! 異世界なんて、興奮で今夜は寝不足になりそうだよ」キラキラ
ミカサ「ふたりとも今日は早く寝よう。必要なら子守唄を歌ってあげる」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:07:16 SzbLzwhM
ライナー「しかし壁の外に出るより先に、世界の壁を超えるなんてな」
ベルトルト「おかしな話だね」
ジャン「任務っつーくせにノルマがないみたいだな」
ユミル「つまりはバカンスだろ」
クリスタ「楽しみだね。お土産いっぱい買っちゃお」
サシャ「お肉いっぱい食べられますかね///」ハァハァ
コニー「芋くらいはあんじゃねーか、芋女」
サシャ「夢が膨らみます!ですがその前に、夕食の時間ですよ!行きましょう皆さん!」
ゾロゾロ
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 15:26:27 vrxRYt/M
DOD Eエンドかと思った
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 16:20:17 3jkk0oj.
西口きたー
期待
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 16:44:33 /ucVLBqM
待つ間に東口を読み返してくる
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 17:47:49 8rakxfyM
待ってた
楽しみにしてます
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 19:01:32 Hkn2QQK2
続編来た!
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:29:04 SzbLzwhM
>>10 - >>14 行数は前回と同じくらい。完結はお約束!
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:29:53 SzbLzwhM
翌日
1000ーー地下食料庫
エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」
ベルトルト(尊敬されても困るな。敵だし。妨害するし)
ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」
ベルトルト(なんだかさっきから嫌な感じ)
ベルトルト(ユミルの視線を感じる。嫌いだあの人、こわいもん。)
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:30:45 SzbLzwhM
『さあみんな。
君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。
でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。
君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。
そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。
でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。
緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。
帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。
遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。
それじゃあ良い旅を! ハンジより』
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:31:16 SzbLzwhM
ガタンガタン
ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」
アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」
ミカサ「減速してる、到着するみたい」
サシャ「緊張しますね!」
コニー「俺が一番に降りるからな!」
エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」
ジャン「どけよ、前見えねえよ」
キキィーッ
エレジャンコニ「わっ」グラッ
エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン
プシュー
クリスタ ピョン
クリスタ「いちばんのり!」ウフフ
ライユミ(結婚)
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:31:59 SzbLzwhM
1005ーーJR新宿駅 中央線東京行ホーム
ガヤガヤ
エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」
ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」
ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」
アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」
エレン「なんかすげえのあんぞ!」
アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」
エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク
アルミカ「うん!」
スタスタ
ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ
ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」
ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)
スタスタ
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:33:08 SzbLzwhM
階段下 ガヤガヤ
ベルトルト「……」
ライナー「……」
ライナー「あ、あれ。誰も来ないな……。エレンたちのすぐ近くの階段下っただけなのに」
ベルトルト「迷宮……」
ライベル ゾッ
ライナー「い、いや。元々2人で行動するつもりだったからな。何の問題もない」
ベルトルト「そうだね……で、どうしよう。とりあえ」
ライナー「しっ!」
ベルトルト「!?」
ライナー「……」
ベルトルト(……?)
ライナー「……おいベルトルト……聞いたか今の会話」
ベルトルト「通行人の?聞いてないけど」
ベルトルト(地獄耳)
ライナー「今から俺たちは、東京都庁に向かう」
ベルトルト「トウキョウトチョウ?」
ライナー「なんでも東京都庁とは、この地域の、そしてこの島国の重要な機関らしい」
ライナー「しかもだ」
ライナー「しかもその建物なんだが……国の緊急時にはスーパーロボットとかいう巨大生物に変形するんだそうだ」
ベルトルト「建物が!?それって」
ライナー「ああ。おそらく最高レベルの技術」
ライナー「そして……巨人の力と何か関係があるかもしれない」
ベルトルト ゴクリ
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:35:07 SzbLzwhM
ライナー「目指すべき場所は決まったな。俺達は中央西口を出るぞ!」
ベルトルト「ああ!」
ベルトルト(ライナー!やはり君は頼りになる戦士だ!)
ベルトルト(と、思っていた時期がぼくにもありました)
ベルトルト(結局ライナーこの後、やはりただの恋愛野郎になるのです)
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:40:59 SzbLzwhM
1055ーー西口 都庁方面 地下通路
トコトコ
ライナー「来る途中にあったヨドバシカメラというところはすごかったな」
ベルトルト「ハイテクすぎて理解に苦しんだね」
ライナー「なぜ離れた所で相手の声が聞こえるのか」
ベルトルト「なぜ枠の中に人がいるのか」
ライナー「なぜ食器を手で洗わないのか」
ライベル「……」
ライナー「……フィルムカメラっていうのを1つずつ買ってきてしまったな」
ベルトルト「これを構えて、ボタンを押すと、押した瞬間の景色が紙に表現されるって言っていたよね」
ライナー「現像ってのに出さなくては見れないのが残念だが……」
ベルトルト「現像する必要はないさ」
ライナー「そうだな。人間たちに情報は渡さない。ふりだけだ」
ライナー「これを持っているだけで情報収集しているようには見えるからな。いいカモフラージュになる」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:41:44 SzbLzwhM
ライナー「……」
ベルトルト(……ライナー?)
ライナー「……」
ベルトルト(……!)ハッ
ベルトルト ニコッ ピース
ライナー カシャッ
ベルトルト「面白いね」
ライナー「だな。もう1枚ぐらい撮ろう」フィルム マキマキ
ベルトルト ニコニコ
ライナー「……」
ベルトルト ニコニコ
ライナー「……」
ベルトルト(早く撮ってよ……)ニコニコ
ライナー「さっきからクリスタの気配がする」
ベルトルト(うわでた)
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:46:28 SzbLzwhM
ベルトルト「この通路にはいないよ?勘違いじゃない?」
ライナー「いや確かに……」キョロキョロ
ベルトルト「ほらほら、長い地下通路も終わり。もう出口だ」
ベルトルト(外だ……)
ライナー ハッ!
クリスタ「ライナー!ベルトルトー!」フリフリ
ライナー「///」フリフリ
ベルトルト(うわあ道路の対岸でばったり)
ベルトルト(この地下通路は道路を隔てて平行に2つ並んでいたんだ……まぎわらし)
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