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エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」

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Part4
88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:32:57 LbyaMkL.
ーービックロ
エレン「ミカサ見ろこれ!床を機械が勝手に掃除すんだってよ、すげえな!」
エレン(兵長にぴったりだな……これお土産に買って)
ミカサ「だめ」
エレン「ってまだ何も言ってないだろ。ここで貯金使わなくてどうすんだよ」
ミカサ「だめ。コンセントない。充電できない」
エレン ハッ!
ミカサ「あのチビのお土産はぞうきんにするべき」
エレン「お前なぁ。兵長がいなけりゃ、俺は解剖されてたんだぞ」
ミカサ「……」
ミカサ「電気不要な掃除用具を見に行こう。それでも奴には十分すぎるくらい」
エレン「一言多いぞ」

89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:35:22 LbyaMkL.
ーー100円ショップ
エレン「ミカサ!これ百円だぞ!」ドキドキ
ミカサ(すごい!手頃な値段で向こうの世界で役立ちそうなものばかり)
エレン「この菓子はどんな味かな、やっぱ甘えのかな、お前これ好きそうだよな」ワクワク
ミカサ(水筒に保温保冷バッグ……なるほど遠征に役立つはず)
エレン「これもだ!この世界は太っ腹だな!」キラキラ
ミカサ(植物の種もある。向こうで育てよう)
エレン「なあミカサこれお前にぴったr」
ミカサ「エレン。任務」ジッ
エレン ビクッ
エレン「……ごめんなさい」シュン
ミカサ「……あっちに掃除用品があった。チビ用に何か見繕うといい」
エレン「……行ってきます」
ミカサ「はい」
エレン(はしゃぎすぎた……)

90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:39:34 LbyaMkL.
ーー中央東口ロータリー付近
テクテク
エレン「駅に近づいた」
エレン「あちいな」
ミカサ コクッ
エレン「機動装置外してえ」
ミカサ コクッ
エレン(……口数減った。ミカサ暑さには弱えからな)
エレン「! おっ、ソフトクリームって冷たいの売ってるぞ!」
エレン「待ってろ、飲み物も今買ってくるからな! 倒れるなよ!」タタッ
エレン(ミカサにいいところを見せないと)
ミカサ(気づいてくれた……?///)
ミカサ(今までのエレンなら『便所か?大か?』だったのに!///)

91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:41:39 LbyaMkL.
エレン「白と赤買ってきたぞ。どっちがいい」タタッ
ミカサ「エレンが先に」
エレン「遠慮すんな」
ミカサ「じゃあ白」
エレンミカサ「いいただきます」パクッ
エレン「美味いか?」
ミカサ「美味しい」
エレン(よかった)
ミカサ「エレン提案」
エレン「ほらよ食え」ズイッ
ミカサ「ん///」パクッ
エレン「……交換こだぞ」
ミカサ「もちろん///」
エレン(やっぱり可愛いよな)

92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:44:15 LbyaMkL.
ドンッ
エレン「わっ」グラッ
エレン「なんだ今の奴……ぶつかってきやがって」
エレンミカサ「あ」
エレン「すすすまんミカサ!ソフトクリームがお前の雨具についちまった!」
ミカサ「平気。洗ってくるからエレンはここで待っていて」
エレン「俺がやったんだ、俺が洗ってくる」
エレン「機動装置が見えないようにそこの陰で急いで雨具を交換するぞ」
エレン「お前はこれ食って待ってろよ!動くなよ!」タタッ
エレン(せっかくいいとこ見せられたのに!)
ミカサ(やはり優しい…でも何か……?)


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:46:30 w.gi93DQ
ライナーが二丁目に迷い込むシーンはよ

94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/21(日) 17:53:50 LbyaMkL.
エレン「待たせたな」タタッ
ミカサ「ソフトクリームに夢中になっていたので平気」
ミカサ「しかし……どろどろになってしまって……エレンの赤も食べてしまった」シュン
エレン「構わねえよ。この雨具まだ濡れてるから俺が着とくぞ」
ミカサ「ありがとう。……待っている間、通行人の話を聞いていた」
エレン「?」
ミカサ「さっき向こうの東南口の橋の上から、女性がお金を撒いていたらしい」
ミカサ「それに釣られた人がエレンにぶつかったみたい」
エレン「ふーん。ずいぶん景気のいい女神様がいたもんだ」
エレン(俺にとっちゃとんだ悪魔様だ)
ミカサ「ところで。見たい場所ができた」
エレン「どこだ」
ミカサ「あれ」

96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 00:51:01 heImRvbM
ーー石鹸屋
エレン「これは」
ミカサ「……甘すぎ」
エレン「これは」
ミカサ「……良い香り。しかしもう少し爽やかなものが良い」
エレン「よく区別がつくな」クンクン
ミカサ「女性の嗅覚は男性より敏感。仕方ない」
エレン「あ、でもこれはなんか違うな……母さんの匂いに似てるかも」クンクン
ミカサ「! じゃあこれに」
エレン「地味すぎじゃないか。こっちのがお前っぽいぞ」
ミカサ「エレンが区別のつく香りでないと、エレンに気づいてもらえない」

97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 00:54:38 heImRvbM
エレン「つうか普段からお前の匂い、わかってるぞ。母さんのと少し似てるけど」
ミカサ「!? ほんとうに?///」ズイッ
エレン「えっ」ドキッ
エレン(顔近いな)
エレン「ああ」
エレン(直接チューできる距離だな。柔らかそうだ……)
ミカサ「い、いい香り?///」
エレン「えっと……まあ、悪くねえんじゃねえか……」
エレン(言えよ!すげえいい匂いだって!俺のばか!)
ミカサ「じゃあ石鹸はいらない。私の香りは私は一生体臭でいい///」
エレン「きょ、極端だな」
アリガトウゴザイマシター

98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 00:57:12 heImRvbM
ーー東南口広場
ミカサ「!」
ミカサ「エレン階段の上!東南口改札の前にアルミンがいる!……何か荷物を運んでいる」
エレン(は?アルミンなんであんなに重労働してんだ……?聞いてねえぞ)
エレン(さっきの大人の玩具任務だってそうだ、任務は簡単っつってたのに)
ミカサ「手伝おう」
エレン(……)
エレン「えっと……」
エレン「だ……大丈夫だろ」
ミカサ「なぜ?アルミンを放ってはおけない」
エレン「いいんだって」
ミカサ「しかし」
エレン「行くぞ!迷子になっても知らんぞ」グイッ
ミカサ「エレン……?」
ミカサ(エレンがアルミンに……冷たい?)

99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 00:59:22 heImRvbM
ーー甲州街道を新宿御苑方面へ
エレン「……」スタスタ
ミカサ「……」トボトボ
エレン(勢いで駅の反対方向に歩いてきちまった)
エレン(どうしたんだよ俺……)
エレン(別にアルミンの手伝いをしたってよかっただろ)
エレン(それでミカサと別行動になるわけじゃないんだし)
エレン(でもなんだよ、この感じ……)
エレン(ジャンの帽子のこと聞いてから、イライラするな……)

100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:00:12 heImRvbM
1500ーー新宿御苑
エレン ボー
ミカサ ボー
エレン「久しぶりに緑を見た気がするな」
ミカサ「うん」
エレン「このベンチ、ケツあちいな」
ミカサ「うん」
エレン「あの花青いな」
ミカサ「うん」
エレン「きれいだな」
ミカサ「うん」

101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:01:01 heImRvbM
エレン「とってやるよ」
ミカサ「エレンそれは園庭のもの。とってはいけない」
エレン「ここは壁内と違って広いんだろ?一本ぐらい」
ミカサ「だめ」
エレン「ちぇっ」
ミカサ「エレン」
エレン「ん」
ミカサ「やはり戻ろう」
エレン「!」
ミカサ「アルミンのところへ帰ろう」
エレン「……行きたく、ない」
ミカサ「どうして?」
エレン「えっと、その」
エレン(勇気を出せ!)

102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:02:01 heImRvbM
エレン「お、お前と一緒にいたいっつーか……」ドキドキ
ミカサ「でもアルミンの任務は大変そうだった」
エレン(せっかく勇気だしたってのに!)
エレン「……アルミンが俺たちふたりで過ごすようにって言ってたんだよ」
ミカサ「しかしユミルたちに協力してもらうほどの仕事を、私たちはアルミンに押し付けてしまっている」
ミカサ「アルミンに全て任せてまで…ふたりでいるべきではない」
ミカサ「……昔から探検は3人でと言っていたはず」
エレン(そうだ、探検は3人で、だけど!)

103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:02:42 heImRvbM
エレン(なんだ俺は……。焦っている?のか……?)
エレン「……えと」
エレン(だめだ、これは)
エレン「そ、そうだ!ミカサの」
エレン(言ってはいけないやつだ)
エレン(だめだ)
エレン「お前の帽子買いに行こうぜ!」
ミカサ「……」
エレン「お前が好きなの!」
エレン「どんなのでも!」
エレン「高いのでもいいぞ!」
エレン「俺が買ってや」
ミカサ「いらない」

104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:03:25 heImRvbM
エレン「は?」
エレン「なんでだよ!欲しいんだろ帽子!」
ミカサ「ほしい」
エレン「だったら」
ミカサ「今日のエレンはなにか変。アルミンをないがしろにするエレンはエレンではない」
ミカサ「ので、エレンからはいらない」
エレン「別に!ないがしろになんかしてねえよ!」
ミカサ「私はエレンとアルミンがいつも一緒で仲良しなのが好き」
エレン「仲良しだって」
ミカサ「じゃあ手伝おう」
エレン「だからいいって!」
エレン「……んなにアルミンの所行きたいなら勝手にいけばいいだろ!!」タタタ
ミカサ「エレン!待って!」タタタ
エレン(くそっ!話がかみあってねえ)

105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:05:25 heImRvbM
1545ーー甲州街道 東南口方面へ
エレン スタスタ
ミカサ タタタ
ミカサ「……はやり今日のエレンはおかしい」
エレン「おかしくない」
ミカサ「優しいと思ったら、苛立っている」
ミカサ「何かあったのなら教えてほしい」
エレン「何もねえよ」チラッ
エレン(東南口地下通路……これで駅に戻れるだろ)
エレン「俺はこっちの階段降りるからな。付いてくんなよ」スタスタ
ミカサ「……」

106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:09:16 heImRvbM
エレン「付いてくんなって」
ミカサ「迷子になったらいけない! ので提案、手を」スッ
エレン「つながない」
ミカサ シュン
ーー甲州街道下 東南口地下通路
エレン(左右どっち進めばいいんだ)キョロ
ミカサ「……駅は、右、だと思う」
エレン「うるさいな」
エレン(ミカサのやつ、どこまで母さん面するんだ)
エレン(せっかく一緒にいたいって言ってんのに)
エレン(アルミンもアルミンだ!そんなに任務が大変なら言ってくれればよかった!)
エレン(全部に腹が立つ!)

107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:10:14 heImRvbM
スタスタ
ミカサ「……」
エレン「……」
ミカサ「もし私がエレンに何かをしたのだったら」
エレン「……」
ミカサ「謝りたい」
エレン「……」
ミカサ「私は……エレンのかぞ」
エレン「もう家族家族言うのやめてくれよ!!」
ミカサ「!?」ビクッ

108 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:10:58 heImRvbM
エレン「家族だから俺にくっついてくるのか?こだわるのか?」
ミカサ「!?」
エレン「同い年のくせに、いつもガキ扱いしやがって!」
エレン「いつも気持ちわりいくらいくっついてくるくせに」
エレン「俺の汗にパンひたして食えるって言うくせに」
エレン「俺の古いパンツハンカチにしようとしたりするくせに」
エレン「なのに家族って言って子ども扱いして!」
ミカサ「!」
エレン「俺をちっとも」
エレン「男として見てくれない!!」


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:12:30 heImRvbM
ミカサ「……エレン……?」
エレン「……」ジワ
エレン「少しは、俺の気持ちも……考えてくれよ」グズッ
ミカサ「……?」
エレン「お前みたいなすげえ美人、側にいてどきどきしないわけないだろ……」
エレン「お前が家族って言うたび、俺は……悔しくてたまらなくなる」
エレン「俺は、お前のこと!」
??「うおおおおい!!エレーーーーン!!」ダダダ

110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/22(月) 01:19:59 heImRvbM
エレンミカサ「!?」
エレン「何だ!?」
エレン(正面からジャンとサシャがこっちに走ってくる!)
ミカサ「誰かを追っている!」
ジャン「そいつだ!!」ダダダ
エレンミカサ「!?」
ジャン「そいつを捕まえ!!」
ジャン「ないでくれえええええええ!!」ダダダ
エレン「は!?」
ジャン「捕まえるなよ!!絶対手えだすなよ!!」ダダダ
サシャ「どいてくださああああい!!」ダダダ

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