エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
Part1
1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:27:52 til6RS5.
エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」
一同 ザワ
エレン(俺たちが初参加する壁外調査は2週間後のはずだぞ!?)
エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」
エレン(!?)
エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」
エルヴィン「異世界に行けることが判明した」
アルミン(また適当な)
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:14 til6RS5.
新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。
思春期エレンとクーデレミカサがメイン。
一応新宿と銘打っていますが、ただ巨大な街を想像してくだされば。
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:46 til6RS5.
エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」
リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」
ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」
エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」
エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」
エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ることを決定した」
エレン(壁の外……!)ドキドキ
ジャン「なんだよそれ」
コニー「非科学的じゃねえか」
サシャ「コニー、キャラがぶれてます」
エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」
エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」
エレン(シンジュクダンジョン……)
エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:59 4FwJb8IQ
こういうのもイイよね
期待
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:31:34 til6RS5.
クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」
ユミル「戦闘が起こる可能性は?」
ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」
ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」
ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」
リヴァイ(……土産忘れたら削るからな)
エレン(圧を感じます兵長)
ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」
一同 ゴクッ
エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」
エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:34:21 7iQur3UU
こいつらはなぜこんなに知っているのか
…もしや
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:39:06 til6RS5.
>>4
ありがとうございます。カタチは最後までできているので、整えつつ頑張ります。
>>6
ご愛嬌ということで
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:39:36 til6RS5.
解散後 ザワザワ…
エレン(アルミン、どこ行ったかな……団長と喋ってるのか)
エレン(あ、終わったみたいだ)
エレン「おーいアルミン!」
アルミン「なんだい?」タタタ
エレン「何かゲッソリしてないか? 団長に何か言われたのか?」
アルミン「あはは……まあ。明日のことで」ハァ
エレン「やっぱ行くよな?」キラキラ
アルミン「もちろん行くさ! 異世界なんて、興奮で今夜は寝不足になりそうだよ」キラキラ
ミカサ「ふたりとも今日は早く寝よう。必要なら子守唄を歌ってあげる」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:40:14 til6RS5.
ライナー「しかし壁の外に出るより先に、世界の壁を超えるなんてな」
ベルトルト「おかしな話だね」
ジャン「任務っつーくせにノルマがないみたいだな」
ユミル「つまりはバカンスだろ」
クリスタ「楽しみだね。お土産いっぱい買っちゃお」
サシャ「お肉いっぱい食べられますかね///」ハァハァ
コニー「芋くらいはあんじゃねーか、芋女」
サシャ「夢が膨らみます!ですがその前に、夕食の時間ですよ!行きましょう皆さん!」
ゾロゾロ
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:40:55 til6RS5.
エレン(よし、皆行ったか)
エレン「アルミンちょっと、相談がある」コソ
アルミン「君も僕の胃に穴空けるの?」ゾッ
エレン「何だ君もって。ごしょごしょ……」
アルミン「え?ミカサにイライラするだって?」
エレン「ああ」
アルミン「子ども扱いするなって言う、あれじゃなくて?」
エレン「それもそうだけどよ……。うーん、うまく伝えられないけど」
エレン「ミカサが俺のこと家族って言うたびに、みぞおちのあたりがかゆくなるって言うか」
アルミン「痒い?大切な家族じゃないか、何かおかしいの?」
エレン「何もおかしくない」
アルミン「だよね。第一エレンだってミカサのことを家族だって言ってるだろ?」
エレン「そうなんだ。家族だ、大切な……でも」
エレン「だけどなんか……すげえ悔しくなってくるつうか」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:42:05 til6RS5.
アルミン(悔しい……?もしかして)
アルミン「ひとつ確認。ミカサのこと嫌いになったの?」
エレン「ばか、そんなわけねえだろ!あいつがいなくなったら俺は!」
エレン「この間の兵法会議だって、ミカサまで化け物呼ばわりされて……すげえ、怖かった」
アルミン(やっぱり)
アルミン「エレンそれ、ミカサを女の子として好きになったってことじゃない?」
エレン「はぁ?なんでそうなるんだよ」
アルミン「普通家族は恋人にはなれないからさ。ミカサと一緒にいてドキドキすることあるんじゃない?」
エレン「それは……なくも、ないが……」
アルミン(きたあああ!ミカサ!やっと君の過激なアプローチが実を結んだよ!)
エレン「い、いや思春期特有のアレだろ。つうか気持ち悪いだろ、引くよな……。家族に対して」
アルミン「そんなことないさ!僕はふたりが幸せになってほしいと思っているよ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:43:03 d/qaeRo6
日本円はどうやって調達するんだ
働く気か
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:43:27 til6RS5.
アルミン「エレン。さっき僕は団長から任務を任されてたんだ。明日のね」
アルミン「だから明日はふたりきりで楽しんできてほしい」
エレン「!」
アルミン「きっと巨人がいない世界だ。ミカサへの気持ちが何なのか、ゆっくり考えるチャンスだよ」
エレン「何言ってんだアルミン! 俺は3人で探検がしたい! お前も一緒に」
アルミン「3人での探検は、もちろん僕らの世界で成就させるさ。巨人を駆逐したあとで」
アルミン「だから明日はミカサと向き合ってくれ。明日を逃せばまた、めまぐるしい日々になる」
アルミン「それに僕は簡単とは言え……極秘任務もあるから」
アルミン「だからふたりで、ね。これは僕からのお願いだ」
エレン「……わかった」
アルミン「家族にしろ想い人にしろ、明日はミカサに優しくしてあげること、いいね?」
エレン「えっと……はい」
アルミン「いいお返事。それじゃ僕たちも夕食食べに行こう」ニコ
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:44:51 til6RS5.
アルミン(なんだ。エレンは思ったほど鈍感じゃなかったのか。これでふたりはやっと両思いに)ホッ
エレン「でもミカサは……俺を家族としか考えてねんだろな」ボソッ
アルミン(え)
アルミン(一番わかりやすいミカサの気持ちには気づいてないのか?やっぱり!この鈍感野郎!)
アルミン(でもせっかく自力で答えを見つけようしてるし、今は見守ろう)
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:51:54 til6RS5.
ーーーーーー
翌日
1000ーー地下食料庫
エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」
リヴァイ(エレンいらねえもん買ってきたら削ぐぞ)ゴゴ
エレン(兵長のいるものってなんだろ……やっぱりシークレットブーツかな)
リヴァイ ギロッ
エレン ビクッ
ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」
エレン(ミカサへの気持ちが何なのかわかるといいな)
エレン(家族にしろ……す、好きにしろ、優しく、だよな)
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:53:32 til6RS5.
『さあみんな。
君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。
でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。
君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。
そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。
でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。
緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。
帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。
遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。
それじゃあ良い旅を!』
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:55:09 til6RS5.
群像劇っぽくなるようにいくつか話を考えたんだけど、今回はエレン視点。
知識や常識においてご都合主義になるけど、楽しくできるように頑張る。
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:59:34 XbdhLOKs
ありそうでなさそうなシチュエーションだからすごいわくわくする。期待!!
細かいところは気にしないから頑張ってほしい
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:00:20 til6RS5.
ガタンガタン
ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」
アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」
ミカサ「減速してる、到着するみたい」
サシャ「緊張しますね!」
コニー「俺が一番に降りるからな!」
エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」
ジャン「どけよ、前見えねえよ」
キキィーッ
エレジャンコニ「わっ」グラッ
エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン
プシュー
クリスタ ピョン
クリスタ「いちばんのり!」ウフフ
ライユミ(結婚)
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:02:28 til6RS5.
1005ーーJR新宿駅 中央線東京行ホーム
ガヤガヤ
エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」
ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」
ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」
アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」
エレン「なんかすげえのあんぞ!」
アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」
エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク
アルミカ「うん!」
スタスタ
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:03:36 til6RS5.
ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ
ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」
ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)
スタスタ
クリスタ「ユミルー」キラキラ
ユミル「わかってるよクリスタちゃん。乗ってみてえんだろう動く階段」
クリスタ「うんっ!皆も行こう?」
コニー「ジャン!サシャ!そこの出店見てみてえ!行こうぜ!」
ジャン「おい!下手に行動したらはぐれちまうぞ!ここはクリスタたちに続いて行くべ」
サシャ「食べ物買ってから行きましょう!クリスタ、すぐ追いますから!」
コニサシャ「うひょー!!」ダダダ
ジャン「話聞けよ!」
ユミル「子守はジャンに一任だな」
クリスタ「わんぱくって可愛いね」
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:05:34 til6RS5.
・
アルミン「さて、エスカレーターを降りたところで」
アルミン「どうやら左にいくと西口、右にいくと東口に出るみたいだ」
エレン「全部の出口に出れるわけじゃないんだな」
クリスタ キョロキョロ
ユミル「どうしたクリスタ?」
クリスタ「あの…さっきすぐ近くの階段をライナーたちが降りてきてるはずなんだけど…みあたらなくて」
ユミル「さっそく迷子かよ。でけえくせに」
アルミン「シンジュクダンジョンは方角を狂わせ、人を迷宮へと誘う……」
一同 ゾッ
エレン「じゃあ俺たちは東口を行くか」
クリスタ「私たちは西口を出てみよう」
アルミン「集合時間には遅れないようにねー」
クリスタ「じゃあねー」フリフリ
エレン「じゃあ行こうぜ…シンジュクダンジョン東口、調査開始だ!!」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:21:46 til6RS5.
ーー東口改札前
エレン「人すげえ!」
アルミン「目の前はファッションビルみたいだね。ルミネエスト。駅と併設されているんだ」
エレン「とりあえず外がどんな景色なのか見てえよな」
アルミン「そこに地上への階段があるみたいだ、上ってみよう」
トコトコ
ーー東口出口
エレン「到着! おおおおすげえ! 建物でけえ! ごちゃごちゃしてる!」キラキラ
アルミン「すごいね! 乗り物もたくさんある! これが異世界かあ」キラキラ
ミカサ(とても嬉しそう。ふたりを見ているだけで、私は幸せ……///)
エレン「ってあっちい! 東洋ってこんなにあちいのか」
アルミン「はは。立体機動装置を隠すのに雨具着てるからね。出番はなさそうだけど」
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:26:26 til6RS5.
エレン「こっちの人間、肌の露出多すぎねえか? あいつ、あいつも、パンツみえそうじゃねえか」
アルミン「やめなよ!/// 時代と文化の違いってやつだ」
エレン「あっちはブラジャーが透けてるぞ。見とけよ。透けてんだから見ていいもんなんだろ」
アルミン /// チラッ
エレン「ワタタに実ってるな」
アルミン「タワワだよエレン///」
ミカサ「……」ゴゴゴゴ
エレン「まま待てよミカサ! ただの野郎のジョークじゃねえか」
アルミン「ごめんって!アルタ前で早速ブレードに手をかけないでくれ! テレビ局に声かけられたらどうするんだ!」
ミカサ「2人とも落ち着いて。これはミカサジョーク」
エレンアルミン ホッ
ミカサ「ただしエレンは適用外」スッ
エレンアルミン「」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:30:10 usVvmrQU
もうこの世界に住んじゃえよ
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:30:11 4FwJb8IQ
アルミン詳しいなwww
エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」
一同 ザワ
エレン(俺たちが初参加する壁外調査は2週間後のはずだぞ!?)
エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」
エレン(!?)
エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」
エルヴィン「異世界に行けることが判明した」
アルミン(また適当な)
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:14 til6RS5.
新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。
思春期エレンとクーデレミカサがメイン。
一応新宿と銘打っていますが、ただ巨大な街を想像してくだされば。
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:46 til6RS5.
エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」
リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」
ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」
エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」
エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」
エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ることを決定した」
エレン(壁の外……!)ドキドキ
ジャン「なんだよそれ」
コニー「非科学的じゃねえか」
サシャ「コニー、キャラがぶれてます」
エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」
エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」
エレン(シンジュクダンジョン……)
エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:30:59 4FwJb8IQ
こういうのもイイよね
期待
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:31:34 til6RS5.
クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」
ユミル「戦闘が起こる可能性は?」
ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」
ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」
ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」
リヴァイ(……土産忘れたら削るからな)
エレン(圧を感じます兵長)
ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」
一同 ゴクッ
エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」
エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」
こいつらはなぜこんなに知っているのか
…もしや
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:39:06 til6RS5.
>>4
ありがとうございます。カタチは最後までできているので、整えつつ頑張ります。
>>6
ご愛嬌ということで
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:39:36 til6RS5.
解散後 ザワザワ…
エレン(アルミン、どこ行ったかな……団長と喋ってるのか)
エレン(あ、終わったみたいだ)
エレン「おーいアルミン!」
アルミン「なんだい?」タタタ
エレン「何かゲッソリしてないか? 団長に何か言われたのか?」
アルミン「あはは……まあ。明日のことで」ハァ
エレン「やっぱ行くよな?」キラキラ
アルミン「もちろん行くさ! 異世界なんて、興奮で今夜は寝不足になりそうだよ」キラキラ
ミカサ「ふたりとも今日は早く寝よう。必要なら子守唄を歌ってあげる」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:40:14 til6RS5.
ライナー「しかし壁の外に出るより先に、世界の壁を超えるなんてな」
ベルトルト「おかしな話だね」
ジャン「任務っつーくせにノルマがないみたいだな」
ユミル「つまりはバカンスだろ」
クリスタ「楽しみだね。お土産いっぱい買っちゃお」
サシャ「お肉いっぱい食べられますかね///」ハァハァ
コニー「芋くらいはあんじゃねーか、芋女」
サシャ「夢が膨らみます!ですがその前に、夕食の時間ですよ!行きましょう皆さん!」
ゾロゾロ
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:40:55 til6RS5.
エレン(よし、皆行ったか)
エレン「アルミンちょっと、相談がある」コソ
アルミン「君も僕の胃に穴空けるの?」ゾッ
エレン「何だ君もって。ごしょごしょ……」
アルミン「え?ミカサにイライラするだって?」
エレン「ああ」
アルミン「子ども扱いするなって言う、あれじゃなくて?」
エレン「それもそうだけどよ……。うーん、うまく伝えられないけど」
エレン「ミカサが俺のこと家族って言うたびに、みぞおちのあたりがかゆくなるって言うか」
アルミン「痒い?大切な家族じゃないか、何かおかしいの?」
エレン「何もおかしくない」
アルミン「だよね。第一エレンだってミカサのことを家族だって言ってるだろ?」
エレン「そうなんだ。家族だ、大切な……でも」
エレン「だけどなんか……すげえ悔しくなってくるつうか」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:42:05 til6RS5.
アルミン(悔しい……?もしかして)
アルミン「ひとつ確認。ミカサのこと嫌いになったの?」
エレン「ばか、そんなわけねえだろ!あいつがいなくなったら俺は!」
エレン「この間の兵法会議だって、ミカサまで化け物呼ばわりされて……すげえ、怖かった」
アルミン(やっぱり)
アルミン「エレンそれ、ミカサを女の子として好きになったってことじゃない?」
エレン「はぁ?なんでそうなるんだよ」
アルミン「普通家族は恋人にはなれないからさ。ミカサと一緒にいてドキドキすることあるんじゃない?」
エレン「それは……なくも、ないが……」
アルミン(きたあああ!ミカサ!やっと君の過激なアプローチが実を結んだよ!)
エレン「い、いや思春期特有のアレだろ。つうか気持ち悪いだろ、引くよな……。家族に対して」
アルミン「そんなことないさ!僕はふたりが幸せになってほしいと思っているよ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:43:03 d/qaeRo6
日本円はどうやって調達するんだ
働く気か
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:43:27 til6RS5.
アルミン「エレン。さっき僕は団長から任務を任されてたんだ。明日のね」
アルミン「だから明日はふたりきりで楽しんできてほしい」
エレン「!」
アルミン「きっと巨人がいない世界だ。ミカサへの気持ちが何なのか、ゆっくり考えるチャンスだよ」
エレン「何言ってんだアルミン! 俺は3人で探検がしたい! お前も一緒に」
アルミン「3人での探検は、もちろん僕らの世界で成就させるさ。巨人を駆逐したあとで」
アルミン「だから明日はミカサと向き合ってくれ。明日を逃せばまた、めまぐるしい日々になる」
アルミン「それに僕は簡単とは言え……極秘任務もあるから」
アルミン「だからふたりで、ね。これは僕からのお願いだ」
エレン「……わかった」
アルミン「家族にしろ想い人にしろ、明日はミカサに優しくしてあげること、いいね?」
エレン「えっと……はい」
アルミン「いいお返事。それじゃ僕たちも夕食食べに行こう」ニコ
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:44:51 til6RS5.
アルミン(なんだ。エレンは思ったほど鈍感じゃなかったのか。これでふたりはやっと両思いに)ホッ
エレン「でもミカサは……俺を家族としか考えてねんだろな」ボソッ
アルミン(え)
アルミン(一番わかりやすいミカサの気持ちには気づいてないのか?やっぱり!この鈍感野郎!)
アルミン(でもせっかく自力で答えを見つけようしてるし、今は見守ろう)
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:51:54 til6RS5.
ーーーーーー
翌日
1000ーー地下食料庫
エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」
リヴァイ(エレンいらねえもん買ってきたら削ぐぞ)ゴゴ
エレン(兵長のいるものってなんだろ……やっぱりシークレットブーツかな)
リヴァイ ギロッ
エレン ビクッ
ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」
エレン(ミカサへの気持ちが何なのかわかるといいな)
エレン(家族にしろ……す、好きにしろ、優しく、だよな)
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:53:32 til6RS5.
『さあみんな。
君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。
でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。
君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。
そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。
でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。
緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。
帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。
遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。
それじゃあ良い旅を!』
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:55:09 til6RS5.
群像劇っぽくなるようにいくつか話を考えたんだけど、今回はエレン視点。
知識や常識においてご都合主義になるけど、楽しくできるように頑張る。
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 20:59:34 XbdhLOKs
ありそうでなさそうなシチュエーションだからすごいわくわくする。期待!!
細かいところは気にしないから頑張ってほしい
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:00:20 til6RS5.
ガタンガタン
ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」
アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」
ミカサ「減速してる、到着するみたい」
サシャ「緊張しますね!」
コニー「俺が一番に降りるからな!」
エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」
ジャン「どけよ、前見えねえよ」
キキィーッ
エレジャンコニ「わっ」グラッ
エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン
プシュー
クリスタ ピョン
クリスタ「いちばんのり!」ウフフ
ライユミ(結婚)
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:02:28 til6RS5.
1005ーーJR新宿駅 中央線東京行ホーム
ガヤガヤ
エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」
ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」
ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」
アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」
エレン「なんかすげえのあんぞ!」
アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」
エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク
アルミカ「うん!」
スタスタ
ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ
ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」
ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)
スタスタ
クリスタ「ユミルー」キラキラ
ユミル「わかってるよクリスタちゃん。乗ってみてえんだろう動く階段」
クリスタ「うんっ!皆も行こう?」
コニー「ジャン!サシャ!そこの出店見てみてえ!行こうぜ!」
ジャン「おい!下手に行動したらはぐれちまうぞ!ここはクリスタたちに続いて行くべ」
サシャ「食べ物買ってから行きましょう!クリスタ、すぐ追いますから!」
コニサシャ「うひょー!!」ダダダ
ジャン「話聞けよ!」
ユミル「子守はジャンに一任だな」
クリスタ「わんぱくって可愛いね」
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:05:34 til6RS5.
・
アルミン「さて、エスカレーターを降りたところで」
アルミン「どうやら左にいくと西口、右にいくと東口に出るみたいだ」
エレン「全部の出口に出れるわけじゃないんだな」
クリスタ キョロキョロ
ユミル「どうしたクリスタ?」
クリスタ「あの…さっきすぐ近くの階段をライナーたちが降りてきてるはずなんだけど…みあたらなくて」
ユミル「さっそく迷子かよ。でけえくせに」
アルミン「シンジュクダンジョンは方角を狂わせ、人を迷宮へと誘う……」
一同 ゾッ
エレン「じゃあ俺たちは東口を行くか」
クリスタ「私たちは西口を出てみよう」
アルミン「集合時間には遅れないようにねー」
クリスタ「じゃあねー」フリフリ
エレン「じゃあ行こうぜ…シンジュクダンジョン東口、調査開始だ!!」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:21:46 til6RS5.
ーー東口改札前
エレン「人すげえ!」
アルミン「目の前はファッションビルみたいだね。ルミネエスト。駅と併設されているんだ」
エレン「とりあえず外がどんな景色なのか見てえよな」
アルミン「そこに地上への階段があるみたいだ、上ってみよう」
トコトコ
ーー東口出口
エレン「到着! おおおおすげえ! 建物でけえ! ごちゃごちゃしてる!」キラキラ
アルミン「すごいね! 乗り物もたくさんある! これが異世界かあ」キラキラ
ミカサ(とても嬉しそう。ふたりを見ているだけで、私は幸せ……///)
エレン「ってあっちい! 東洋ってこんなにあちいのか」
アルミン「はは。立体機動装置を隠すのに雨具着てるからね。出番はなさそうだけど」
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:26:26 til6RS5.
エレン「こっちの人間、肌の露出多すぎねえか? あいつ、あいつも、パンツみえそうじゃねえか」
アルミン「やめなよ!/// 時代と文化の違いってやつだ」
エレン「あっちはブラジャーが透けてるぞ。見とけよ。透けてんだから見ていいもんなんだろ」
アルミン /// チラッ
エレン「ワタタに実ってるな」
アルミン「タワワだよエレン///」
ミカサ「……」ゴゴゴゴ
エレン「まま待てよミカサ! ただの野郎のジョークじゃねえか」
アルミン「ごめんって!アルタ前で早速ブレードに手をかけないでくれ! テレビ局に声かけられたらどうするんだ!」
ミカサ「2人とも落ち着いて。これはミカサジョーク」
エレンアルミン ホッ
ミカサ「ただしエレンは適用外」スッ
エレンアルミン「」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:30:10 usVvmrQU
もうこの世界に住んじゃえよ
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/20(土) 21:30:11 4FwJb8IQ
アルミン詳しいなwww
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