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ミカサ「エレンにイタズラする」

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Part1
1 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:17:16 ID:sQ0EHOHo
ミカサ「……エレンはどこ?」
アルミン「ミカサ、早まるんじゃない!」
ジャン「ミカサ、落ち着け」
ライナー「悪いがここは通せないぞ」
ベルトルト「エレンはここにはいないよ」
ミカサ「……みんな」ユラリ
「「「「!?」」」」
ミカサ「トリック オア トリート?」
.

2 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:19:13 ID:sQ0EHOHo
ーーーー数時間前
ミカサ「エレンが補習になってしまった……エレンにまた会えない」トボトボ
ミカサ「立体機動の練習もついてくるなと言われてしまった」ションボリ
ミカサ「もう4日になる。私はエレンの傍にいたいだけなのに……」
ミカサ「……」
ミカサ「せめて座学の補習に出なくていいように手伝おう」
ミカサ「教えるのはアルミンの方が上手い。私は何かわかりやすそうな資料を図書室で探してみよう」

3 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:21:42 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

ミカサ「何かないだろうか」キョロキョロ
ミカサ「ん?」
ミカサ「机に本が置きっぱなし」パラッ
ミカサ「ハロウィン? 日付は今日」
ミカサ「……仮装をしてお菓子を貰う。くれなければイタズラをしていい」
ミカサ「イタズラ……」
ミカサ「これはイベント……やってもいいはず……やろう」
ミカサ「まずは仮装」
ミカサ「……」
ミカサ「クリスタは可愛い服を持っているかもしれない。行ってみよう」
タタタタタッ……

4 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:23:53 ID:sQ0EHOHo
……タタタガタンッ
「あーっと、あったあったぁ!」
「なんで教官へ届け物をするだけで訓練兵の図書室に忘れ物なんかするんだ」
「いやぁ、時間が早すぎてね。ここで暇潰してたらギリギリなっちゃって慌てたんだよ」
「しかもよりによって禁書なんざ持ち込みやがって」
「たまたま手に取ってきたのがこれでさ……反省してるよ」
「あったのならまぁいい。帰るぞ、クソメガネ」
ハンジ「あ、待ってよ! リヴァイ!」
リヴァイ「早くしろ」
バタバタバタバタバタ……

5 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:25:18 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

クリスタ「ーー服はあるけど……サイズが合わないんじゃないかな……」←145cm
ミカサ「ハッ!? そうだった……」←170cm
ユミル「つーか仮にクリスタの服が入ったからって仮装になんねぇだろ」
ミカサ「他に思いつかなかった……仮装は無理なの……?」ガッカリ
ユミル「ふーむ……なぁ、協力したら私達にはイタズラしないでもらえるか?」
ミカサ「? ええ、協力してくれるなら」
ユミル「わかった。いらない服か、いじってもいい服があったら出せよ」
ミカサ「構わない。ちょっと待って」ゴソゴソ


6 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:26:39 ID:sQ0EHOHo
クリスタ「ユミル、何するの?」
ユミル「クリスタ、リボンとか持ってるか?」
クリスタ「え、ええ」
ユミル「貰っていいか?」
クリスタ「うん、いいけど……何するの?」
ユミル「くくっ、出来てからのお楽しみだ」
サシャ「あー、補習疲れましたぁ」
ユミル「おう、サシャ。いいところに来たな。ちょっと来い」
サシャ「? なんですか?」
ユミル「いいか、男子寮に行って……」ゴニョゴニョ
サシャ「ふんふん……わかりました」
クリスタ(……何するんだろう。大丈夫かなぁ)

7 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:30:08 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

ミカサ「こ……れは」
クリスタ「ちょっ、ちょっと露出が激しいんじゃないかな? スカート凄く短いしお腹出てるよ」
ユミル「腹ぐらい出してもいいだろ。下は布重ねてるから見えにくいようになってるしよ。さて、お前は今からみかりんだ」
みかりん「み、みかりん?」
ユミル「みかりんっていう仮装だ」
みかりん「なるほど」
クリスタ(納得しちゃうんだ)
ユミル「ま、頑張ってこいよ」
みかりん「ありがとう、ユミル」
タタタタタッ
ユミル「さ・あ・て・と」ニヤァ
クリスタ「ユミル?」

8 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:32:15 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

みかりん「サシャが戻っていたから補習は終わってる。ならエレンは宿舎だろうか」
みかりん「! コニー!」
コニー「おう、ミカサ……ってお前なんて格好してんだよ」
みかりん「ああ、これは……かくかくしかじか」
コニー「へー、仮装か」
みかりん「それで、エレンは一緒じゃないの?」
コニー「先に宿舎に戻ったぞ」

9 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:33:42 ID:sQ0EHOHo
みかりん「そう、では宿舎に行く」
コニー「そうだ。さっきアメ貰ったからやるよ。これで俺にはイタズラ無しな」スッ
みかりん「コニー……待って」
コニー「ん? なんだ?」
みかりん「トリック オア トリート」
コニー「?」
みかりん「これを言わないと貰えない」
コニー「そうなのか? なんかよくわかんねぇけどもういいんだな? ほら」スッ
みかりん「ありがとう、コニー」
コニー「おう、気ぃつけてな」

10 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:35:22 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

アルミン「えぇ!? ミカサが!?」
サシャ「ええ、エレンにイタズラを仕掛けるそうです」
ライナー「ミカサがエレンにイタズラ……」
ベルトルト「な、なんだか大変な事になりそうだね」
ジャン「なんだよ、くだらねぇ」
アルミン「くだらなくなんかないよ、ジャン。ミカサだよ?」
ジャン「だからなんだよ。死に急ぎ野郎がどうなろうと知ったこっちゃねぇよ」
アルミン「エレンが危ないんだよ?」

11 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:37:08 ID:sQ0EHOHo
ジャン「あ? だからなんだってんだ」
ライナー「ミカサはエレンに異常なまでの執着がある」
アルミン「そして最近ミカサはあまりエレンに会えていないんだ……」
ベルトルト「えっと……禁断症状みたいな?」
アルミン「今まで長く離れた事がないからわからないけど……どうなるか……」
サシャ「えーっと、ユミル曰くかなりやべぇから全力で止めろ、と」
ライナー「ユミルが?」
アルミン「ユミルが心配するほどなんだ……」
ベルトルト「禁断症状の出てるミカサがエレンにするイタズラって……」
「「「「「……」」」」」ゴクリッ
アルミン(抱き締める力に加減が利かなくて骨が折れちゃったり……)
ライナー(ミカサはエレンが好きだよな……で、イタズラということは……)

12 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:38:20 ID:sQ0EHOHo
ベルトルト(まさかと思うけど……いやいやいやいや、何を考えているんだ僕は!!)ブンブン
ジャン(まさか、いやいや……まさかあんなことやこんなことを……?)
サシャ「あれですかね!」
アルミン「サシャ!?」
ライナー「待てサシャ!」
ベルトルト「だ、ダメだよ!!」
ジャン「女が口にしていい事じゃ……!!」
サシャ「お菓子をくれなきゃってことはご飯全部食べられちゃうんですかね!?
    凄い嫌なイタズラですねぇ。私なら耐えられませんっ!!」ブンブン
「「「「……」」」」
サシャ「? 皆さん、どうしました?」

13 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:39:58 ID:sQ0EHOHo
アルミン「ううん、別に。でも多分そっちじゃないと思うよ。ミカサはエレンにちゃんと食べさせたがってるから」
サシャ「ああ、確かにそうでしたね」
アルミン「僕が心配なのはミカサの力加減かな。多分寂しがってると思うから全力でエレンにぶつかりそうで……」
サシャ「ミカサに全力で来られたらひとたまりもありませんよ!!」
アルミン「うん、なんとか止めなくちゃ」
ライナー「……なんか俺が汚れてる気がした」ボソッ
ベルトルト「あ……なんかわかるよ」
ジャン「……俺らが汚れてるで終わればそれに越したことねぇよ」
ライナー「なんか男だな、ジャン」
ジャン「茶化しはいい。おい、お前ら、全力で止めるからな!」
「「「「おう!!!」」」」

14 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:41:33 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

みかりん「! マルコ……何か荷物を抱えてる」
マルコ「やぁ、ミカサ……ってなんて格好してるんだ!!」
みかりん「実は……かくかくしかじか」
マルコ「そ、そんなイベントがあるんだね。わかったけど凄い格好だね」
みかりん「少し寒い」
マルコ「早く終わらせた方がいいね。あ、そうだ」ガサガサ
みかりん「?」

15 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:42:29 ID:sQ0EHOHo
マルコ「さっき街に行ったらくじをやっててね。引いてみたらこれを貰ったんだ。あげるよ」スッ
みかりん「猫耳のついたカチューシャ、二つも」
マルコ「貰ったもののどうしていいかわからなかったんだけど丁度良かったかもね」
みかりん「……トリック オア トリート」
マルコ「ん?」
みかりん「これを言わないといけない」
マルコ「そうなんだ」
みかりん「ありがとうマルコ」スチャッ
マルコ「あ、早速つけるんだ。早く会えるといいね。風邪引かないようにね」
みかりん「ありがとう」

16 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:43:52 ID:sQ0EHOHo
ーーー
ーー

みかりん「やっと宿舎の前に来た」
「待つんだ、ミカサ!!」
みかりん「その声はアルミン」
アルミン「ってなんて格好を!!」
ライナー「……風邪引くぞ」
ベルトルト「……」ボーゼン
ジャン「う、おわっああぁ!?///」
ライナー「さすがの腹筋だな」
ベルトルト「筋肉に目がいっちゃうね」

17 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:44:59 ID:sQ0EHOHo
ジャン「おあえうぅ?」キョロキョロ
ライナー「……ジャンは違うみたいだがな」
みかりん「アルミン……」
アルミン「ごめんよ、ミカサ。今はここは通せない。少し落ち着いてから来てくれ」
みかりん「……エレンはどこ?」
アルミン「ミカサ、早まるんじゃない!」
ジャン「ミカサ、落ち着け」
ライナー「悪いがここは通せないぞ」
ベルトルト「エレンはここにはいないよ」
みかりん「……みんな」ユラリ
「「「「!?」」」」
みかりん「トリック オア トリート?」

18 : ◆uSEt4QqJNo:2015/10/31(土) 18:46:27 ID:sQ0EHOHo
アルミン「えっ」
みかりん「これはイベント。実は図書室にあった本に載っていて……かくかくしかじか」
アルミン「そんな本が……?」
アルミン(それ、禁書じゃないかな? なんで図書室に?)
みかりん「つまりお菓子がないならイタズラになる。けれど、エレンがどこにいるか教えてくれるならしない」
アルミン「ちょっ、ちょっと待ってよ、ミカサ!」
みかりん「エレンはどこ?」
ジャン「な、なぁ、ミカサ。落ち着けよ。今じゃなくてもいいだろ?」
ライナー「そうだ、今のお前はエレンと会えない時間が長すぎて少し我を失ってる。そんな状態で会うのは良くない」
ベルトルト「ミカサが落ち着いたらエレンを寄越すから」
みかりん「……補習は終わった。今日は立体機動の練習をしないはず。なら会える。何故邪魔をするの?」
アルミン「君がイタズラをしないと言うなら会わせるよ! だけど!」

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