2chまとめサイトモバイル

しんのすけ「かあちゃん…寝ちゃったの?」

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part1
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:10:31.95 ID:heMAccJ+0
野原家
ローンが35年残ったいつもの一軒家
いつものように幼稚園バスが前に止まる
「かあちゃんおかえり~!!」
 
しんのすけがいつもの挨拶で帰ってくる
 
「帰って来たらただいまでしょ!」
いつものみさえのお叱り
「かあちゃんおつや~」
「帰ったらまず手を洗ってうがい!」
 
「昨日やったもん!」
 
「おバカ!早くしなさい!」
 
「んも~、我が儘なんだからぁ~」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:12:57.45 ID:heMAccJ+0
「ママはお洗濯干してくるからその間にうがいと手洗いしなさいよ!」
 
「ホイホ~イ」
 
みさえが庭へ出ていく
 
「妖怪ケツデカオババはうるさいぞ…」
 
ぼそっと呟くしんのすけ
 
「しんちゃ~ん…ちゃんと聞こえてるわよ~…?」
 
みさえの鋭い眼光がしんのすけに突き刺さる
 
「て、手洗ってこよ~…」
 
そそくさと浴室に向かうしんのすけ

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:14:35.05 ID:heMAccJ+0
手を洗いリビングに戻るしんのすけ
 
「しんのすけ~うがいはしたの?」
 
庭からみさえが言う
 
「これからだゾ~」
 
冷蔵庫を開けてプスライトを取り出すしんのすけ
それをコップに注ぎうがい
 
「ガラガラガラー」
 
ゴクン
 
「ぷは~、美味しいうがいだったぁ~」
 
「よし、も一回」
 
ゴチンッ
 
「このおバカ!ジュースでうがいなんかしたら駄目でしょ!」
 
「へぇぇ~」
 
「罰としておやつ抜き!」
 
ドスドスと庭に戻るみさえ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:17:21.94 ID:heMAccJ+0
「まったくぅ、かあちゃんは怒りっぽいゾ」
うがいを済ませテレビの前に座りビデオを入れるしんのすけ
 
「アクション仮面はやっぱり良いですなぁ~」
 
上機嫌でビデオを見るしんのすけ
 
「たぃ!」
 
後ろからひまわりが近づいてくる
 
「お~ひまわり~、一緒にアクション仮面見るか?」
 
「る~!」
 
「よしよし、オラが特等席で見せてやるゾ」
 
ひまわりを抱き上げ自分の足の上に座らせる
 
「たぁ~!うへへぇ」
 
うれしそうなひまわり
暫く見入る二人

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:18:34.49 ID:heMAccJ+0
 
『正義は勝つ!ワッハッハッハッ!』
 
お決まりの台詞
 
「ワッハッハッハッ!」
 
「わったったったー」
それを真似るしんのすけ
その姿を見て真似るひまわり


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:19:33.48 ID:B7Rg+P4c0
見事に脳内再生される

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:19:55.60 ID:qSn9mEpr0
脳内再生余裕でした
もう3年も見てないのに

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:23:22.72 ID:heMAccJ+0
「しんのすけ~、おやつよ~」
台所から声が聞こえる
「おおっ?かあちゃんさっきおつや抜きって…」
「ふふっ、良いお兄ちゃんだったからご褒美よ」
「ママって美人////」
みさえに抱き着くしんのすけ
 
「ふふっおバカ、早く食べなさい」
 
プリンをテーブルに置くみさえ
 
「おお~プリンだ!」
 
大喜びのしんのすけ
一口食べる
「いやぁ~ん、まったりとしてプルプルでしつこくないお味////」
 
「大袈裟ねぇ~」
 
微笑みながら言うみさえ

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:26:26.85 ID:heMAccJ+0
 
「たいも!たいも!」
 
ひまわりも食べたいらしい
 
「あらひまも?はい、あ~ん」
 
食べるひまわり
 
「たぁい!うへぇ」
 
ご機嫌なひまわり

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:34:26.09 ID:heMAccJ+0
そしてひろしが帰ってくる時間
 
「ただいま~」
 
「あなたぁ~ん」
 
しんのすけが駆け寄る
 
「おかえり、だろ?」
 
笑いながらしんのすけを抱き上げるひろし
 
「しんのすけ~重くなったなぁ」
 
「そうなのよ~、この前体重計のったら3キロもふえちゃってぇ」
 
「こらしんのすけ!それはママの事でしょ!」
 
台所からみさえが顔を出す
 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:36:20.44 ID:heMAccJ+0
「また…増えたのか」
 
ひろしが問い掛ける
 
「増えてないわよ!最近減ってるのよ!しんのすけが言ったのは前の事よ!」
 
「ならいいけど…」
 
寝室に向かい服を脱ぐひろし
 
「あなたぁ~、しんのすけとひまお風呂にいれて~」
 
「えぇ~、お前がいれろよ~」
「オラもとうちゃんとなんてやだゾ~、南明奈ちゃんがいい~」
「たい!やっ!うへぇ(私もいや!小栗旬ならいい~)」
 
ダンッ!
みさえが捌いていた魚の頭がリビングまで転がってくる
 
「さぁっしんのすけ、ひまパパとお風呂だぁ!」
「わぁいわぁいパパとお風呂だぁ」
「たぁいたぁい!」
 
そそくさと風呂場へ向かう三人

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:41:01.67 ID:heMAccJ+0
「まったくもう…」
 
料理の支度をするみさえ
 
「うぇ~い」
 
三人は仲良く入浴
頭を洗い身体を洗う
 
「よしそろそろでるぞ~」
 
浴室からでる三人
 
「あれ?バスタオルが無い…」
 
「みさえ~お~い、みさえ~」
 
呼び掛けるが返事が無い
 
「なにやってんだみさえの奴…しんのすけ、ママ呼んで来てくれ」
 
「ほっほ~い」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:44:14.25 ID:heMAccJ+0
台所に駆け出すしんのすけ
 
「まったく…風邪ひいちゃいまちゅね~ひまちゃ~ん」
「ね~」
 
ひろしとひまが待っていると台所から
 
「とうちゃん!かあちゃんが!」
 
しんのすけの声が
 
「どうした?床でも抜けた…か…」
 
ひろしが台所へ行くとみさえが倒れている
 
「みさえ!」
 
ひまわりをしんのすけに渡すひろし
そしてみさえに駆け寄る
 
「しんのすけ!救急車だ!」
「ほ、ほい!」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:46:57.05 ID:heMAccJ+0
「みさえ!みさえ!」
 
必死に呼び掛けるひろし
そしてしんのすけが戻ってくる
 
「とうちゃん!」
「しんのすけ!」
「今20時32分だって!」
「バカ!そりゃ時報だよ!あぁもう!車のが早い!」
 
服を着替え急いでみさえを担ぎ車に乗るひろしとしんのすけとひまわり
そして病院につき急いで窓口へ
 
「すいません!みさえが!妻が!倒れて!」
「はい、じゃあまずあちらで書類に記入を…」
 
淡々と別の窓口を指差す事務員
 
「バッカヤロー!みさえが大変なんだよ!死んだらどうすんだ!早く医者を呼べよ!」
 
むなぐらを掴み叫ぶひろし
 
「は、はい、少々お待ちを」
 
気圧され医者に連絡をとる事務員
 
「で、ではこちらへ」
 
事務員の案内で医者の元へ向かう野原一家

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:50:30.27 ID:heMAccJ+0
手術室の前でひろしはうなだれている
医者はみさえを軽く調べると顔色を変えすぐに手術室の空きを確認しひろし達には説明しないまま手術室に入った
 
「みさえ…無事で居てくれ…」
「とうちゃん…だいじょぶだゾ!かあちゃんは強いもん!」
「しんのすけ…そうだな」
 
しんのすけの頭を撫でるひろし
みさえが手術室に入って1時間ほど経とうとしたその時
手術中の明かりが消え、医者が中から出て来る

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:53:49.64 ID:heMAccJ+0
「先生!みさえは…みさえは!」
 
医者に詰め寄るひろし
 
「先生…かあちゃんは…?」
 
うるうるしながら問い掛けるしんのすけ
 
「お父さん…こちらへ」
 
医者は近くの診察室にひろしを誘う
 
「とうちゃん…」
「お子さんはうちの看護師に預からせます…」
 
看護師に手を引かれ離れるしんのすけ
そしてひろしは診察室へと入る

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:55:50.18 ID:heMAccJ+0
「旦那さん…落ち着いて聞いて下さい…奥様は…胃癌です、それも…かなり進行もしています、普通なら激痛で日常生活もままならない筈なのに…」
「は…?が、癌…先生…嘘でしょう?」
「旦那さん…事実です…奥様は癌…」
 
医者が言い終わる前に医者につかみ掛かるひろし
 
「ふざけんな!昨日まで…いやついさっきまで元気だったんだみさえは…さっきまで…元気だったんですよ先生…なのに…なんで癌なんですか!みさえが何したって言うんだよ!」
「奥様は貴方に心配をかけまいと気丈に振る舞っていたんだ!旦那さん!今の奥様に一番必要なのは貴方の支えですよ!」
 
その言葉を聞き手を離し崩れ落ちるひろし

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:57:23.68 ID:8Y24Eyb1O
うわああああああああああ

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:57:28.39 ID:heMAccJ+0
「旦那さん、私たちも全力を尽くします…」
「はい…お願いしますみさえを…助けて下さい…」
 
涙声で言うひろし
 
「お子さんには言わないほうが…」
 
「いえ…息子には…しんのすけには伝えます…」
「しかし…」
「あいつは…男です…みさえを守ってやるのはあいつと俺の仕事なんです…しんのすけならわかると思います…必ず…」
 
ゆっくり立ち上がり診察室を出てしんのすけのいるナースステーションへ向かうひろし
 
「とうちゃん!」
 
ひろしの姿をみるやいなや駆け寄るしんのすけ
 
「しんのすけ…とうちゃん話しがある、男同士の大切な話だ」
 
「ほ、ほい…」
 
しんのすけの目線に合わせてしゃがむひろし

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:58:08.87 ID:dnOyIp3dO
どうしよう
もう泣いちゃったよ


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 23:58:13.33 ID:cQoJ1fpz0
;ω;

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/25(水) 00:00:21.86 ID:wX+5eNv6O
ちょっとかーちゃんの肩揉んでくる

51 : ◆7TkPuG2Ma. :2009/02/25(水) 00:02:07.36 ID:PfrRT5Xo0
「しんのすけ…いいか…よーくとうちゃんの言うことを聞くんだ…かあちゃんは…みさえは…とっても重い病気なんだ…もしかするとかあちゃんは…」
 
「かあちゃんしんじゃうの?」
 
「…」
 
しんのすけの問いかけに黙ってしまうひろし
 
「うそだ…とうちゃんオラを騙そうとしてるんでしょそうでしょ?」
 
「しんのすけ…本当なんだ…これからは」
 
「かあちゃんの病気なんかやっつけてよ!とうちゃん強いんでしょ!大人でしょ!」
「とうちゃんにも病気は倒せないんだ…」
「父ちゃんのおバカ!父ちゃんの弱虫!かあちゃんが死んだらとうちゃんのせいだぞ!」
 
「!…しんのすけ!」
 
パシンッ
しんのすけの一言にカッとなりしんのすけを叩くひろし
 
「あっ、しんのすけ…すまん」
「とうちゃんのおバカ!」
「しんのすけ!」
 
しんのすけはそのまま何処かへ走り去ってしまう

57 : ◆7TkPuG2Ma. :2009/02/25(水) 00:04:43.28 ID:TY9mRfRr0
「(かあちゃんは死なないゾ…かあちゃんは絶対絶対)」
 
手術室に走るしんのすけ
その時
 
「…」
 
みさえが手術室から病室に移動するために運ばれている
 
「かあちゃん…」
 
その場に立ち尽くすしんのすけ
 
「…」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/25(水) 00:04:45.70 ID:1Y3Zbi++0
うああああああああああああああああああああああ

ショートストーリーの人気記事

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」