2chまとめサイトモバイル

ネネ「最近、しんちゃん家、様子がおかしいのよねぇ」

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part3
42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:46:17.084 ID:coUSlzEP0
ゲートの前に来る、ひろしとしんのすけ一行。
風間「来ますよ」
前方から多数の戦闘員が現れると、真ん中が開くと共に奈良尾尺八が現れる。
奈良尾「やぁ、ひろしくん。久しぶりだね」
ひろし「奈良尾………!!」
奈良尾「親しみを込めて、尺八と呼んでくれよ。ひろしくぅん」
ひろし「誰が呼ぶか!!ふざけやがって……」
奈良尾に向けて走り出すひろしを阻むように戦闘員が行く手を阻む。
奈良尾「フヒヒヒ、面白いねぇ」
ひろし「しんのすけ……先に行け!お前が、出川珍蔵を倒すんだ!!」
しんのすけ「でも……とーちゃん」
ひろし「何怖気付いてんだ、お前は色んな物を救ってきたんだろ?だから、大丈夫だ」
しんのすけ「うん!!」
風間「ほら!しんのすけ行くぞ!!」
しんのすけ達が戦闘員の間を通り道を進んでいく。
奈良尾「追え!!こいつの相手は俺だけでいい。俺だけでこんな腑抜け、倒せる」
奈良尾「フヒヒヒ、さて、ひろしくん。互いに頑張ろうね」
スーツのベルトに括りつけられた日本刀を引き抜いた。
奈良尾「さて、僕を倒せるかな?」
刀できりかかかった。ひろしは剣を腕で受けた。骨まで達する音とともに、ひろしは後ろに飛び刀を引き剥がした。
左手に持ったボストンバッグを投げ捨て、そこまで飛ぶ。ボストンバッグを再び拾い抱えると、物陰に隠れる。
奈良尾「ひろしくん、逃げないで欲しいなぁ」
ひろしはボストンバッグからスーツとヘルメットを取り出す。包帯を腕の切り傷に巻き付けた。スーツとヘルメットを身につけると、立ち上がり、奈良尾の前に立った。
奈良尾「久しぶりだなぁ。その姿」
ひろし「俺も久しいよ。この様な姿になるのは」

45 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:50:11.886 ID:coUSlzEP0
奈良尾「久しぶりだなぁ。その姿」
ひろし「俺も久しいよ。この様な姿になるのは」
ひろし「人生ってのは奇妙なものだ。この姿、しんのすけの世界ではどうやらフィクションの様でな」
奈良尾「あぁ、俺も観測したよ。確か名前は」
ひろし/奈良尾「「アクション仮面」」
青と緑、そして赤色のスーツに身に纏うひろしは両手を広げたファイティングポーズを取る。
刀で襲いかかるも腕の装甲がその剣戟を弾いた。無数の剣戟をひろしは何度も跳ね返す。
奈良尾「オリハルコンか、なるほど。分が悪いな。………」
奈良尾「なぁひろしくん」
剣先を下ろし、地面につけた。
ひろし「構えろよ。奈良尾」
奈良尾「俺はお前に懺悔しなければならないことがある」
奈良尾「俺はこれまでやってきたことを微塵も悪いと思ってない、しかし、一つ悪いと思うことがあるんだ」
ひろし「な、なんだ」
奈良尾「お前の家に火をつけた」
ひろし「……………ッ!!!」
ひろしに一瞬の隙が生まれる。その隙をみて奈良尾は鎧の隙間に剣を刺した。
ひろし「くっそ……野郎!!」
奈良尾「フヒヒヒ、まさか嘘をついただけでこんなにも隙が出来るとはなぁ」
グリグリと柄を持ち、ひろしの肉を抉った。
ひろし「じゃあ、お前は」
奈良尾はニッと微笑んだ。
奈良尾「やったよ。一切悪いとは思ってないけどねぇ!!」
自分を軸とし回り刀を引き抜いた。血液が辺りに散らばる。
奈良尾「お前に勝ち目はない、しかし、お前を殺したくはない。んんん、少し眠ってろ」
逆刃で振り下ろすと、ひろしは篭手で受け止める。ひろしは奈良尾の足を掴むと、立ち上がった。
奈良尾「まだ、やるのか」
ひろし「あぁ、まだやるさ。俺は世界を、しんのすけを救わなければいけない」
彼は奈良尾の方を向いたまま後ろに下がっていきファイティングポーズを取った。
奈良尾「ふん、愚かだ。生かしてやろうと思ったのに……愚かだ」
逆刃を元に戻した。ひろしに切り付ける。

46 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:50:31.794 ID:coUSlzEP0
ひろしはヘルメットで受けると共に、両手を頭上に掲げた。
ひろし「ぐぅぅぅぅ、うぐぁぁぁぁぁぁ!!」
力を力増すと共に、筋肉が収縮し全身の傷跡から血液が吹き出す。
奈良尾「な、何をしてるんだ!!この状況で、力む事は愚策にも程がある!!なのに、なのに、」
奈良尾「何故、俺は、心の底で怖気付いている!!」
奈良尾が後方に飛んだ。ひろしは両腕を曲げ胸の前に揃える。
奈良尾「まさか、まさかお前!!」
ひろし「アクション!!ビィィィィム!!!!」
腕から放たれた閃光を奈良尾は刀で打ち返そうとするも、刀を折ると共に奈良尾を包み込んだ。
閃光は皮を焼き、肉を焼き、骨を焼いた。黒焦げになった奈良尾をひろしは一瞥すると、息を切らしながら道を歩む。
しかし、歩みは二歩として続かずその場に倒れ込んでしまった。

47 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:52:47.998 ID:coUSlzEP0
風間「やっと巻けたな、」
しんのすけ「オラ達、これからどうすればいいんだぞ?」
風間「らしくないな。こっちだ!」
通気口の中に入っていく。這うように通気口を歩いていくと一際暗い部屋を見つける。
しんのすけは白装束の男を指さした。
しんのすけ「あれがデカチンだぞ?」
風間「出川珍蔵な」
しんのすけ「あれ倒したらとーちゃんとかあちゃんが戻ってきてくれるかな。オトナ帝国の時みたいに」
風間「?」
風間「戻ってくるさ!倒せば」
勢い余り、風間が立ち上がろうとすると天井にぶつかり物音を立ててしまう。
珍蔵「誰だ!!」
珍蔵が辺りにあった使わない小型の玄翁を投げると風間くんとしんのすけが覗いていた通気口が外れ部屋の中に落ちてしまう。
珍蔵「お前は野原しんのすけと、有象無象」
珍蔵「奈良尾もテキコも失敗したのか。使えんヤツらだ」
珍蔵「で、お前は何をするというのだ。お前みたいな園児に何が出来るというのだ!!!」
しんのすけ「オラは、オラは!!何が出来るの?」
風間「こいつを倒せる!」
しんのすけ「そうだ!!お前を倒して!とーちゃんもかあちゃんも返してもらうんだぞ!!」
しんのすけが白装束の足に飛びついていく。白装束はしんのすけを掴みあげた。
風間「しんのすけを離せ!!」
飛びつこうとする風間もつまみ上げた。
珍蔵「ふむ、いい仲間愛だ。仲間愛だが、興味はそそられない。欲しくない」

50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:57:16.645 ID:coUSlzEP0
珍蔵「野原しんのすけ、この子は大事な友達みたいだな。だったら、その大事な友達を奪ってやるよ」
液体の中に風間を沈めた。
珍蔵「丁度動力を断ち切られていたのだ。野原みさえのせいでな」
珍蔵「だから、丁度いい。お前の友人は、動力になるのだよ」
しんのすけ「風間くんは!!何にもならないぞ!!」
珍蔵「元来、この液体というのは人間を溶かして生命力をエネルギーに変えたもの。園児は生命力が強い故にエネルギーを沢山抽出できる。君の友達は糧となるのだ」
珍蔵「どうだ?しんのすけ、このボタンを押せばお前の友人は死ぬ。無力だろう?無力だろう?」
つまみ上げた、しんのすけを顔に近付けた。
しんのすけ「オラは、」
珍蔵「んん?」
しんのすけ「オラは諦めないぞ!!」
珍蔵の顔に唾を吐きつけた。珍蔵の目に唾が入ると共に、痛みが満ち悶絶する。放たれたしんのすけは近くに落ちた玄翁を持ち上げる。
しんのすけ「重い、重いけど!!」
しんのすけ「かすかべ防衛隊ファイヤアアアア!!!」
玄翁が水槽に打ち付けられ、水槽にヒビが入る。
珍蔵「やめろぉぉぉ!!」
しんのすけに掴みかかろうとするが、しんのすけは間一髪避け珍蔵の体が水槽にぶつかる。水槽のヒビが広がると共に、砕け散り水がその場に放たれた。
珍蔵「私の、私のけいかくをよくもぉぉぉ」
珍蔵「したらば、したらば、したらば、したらば!!!私が、私が、私がァァァァァ!!!」
珍蔵が地面に浸された水を体に被ると水槽のあった所に立った。スイッチを押すと共に電撃が走る。
珍蔵「ぐあああああああああああ」
電撃が消えると共に煙が上がる。煙が晴れると贅肉が消え去り引き締まった珍蔵が居た。筋骨隆々とした高身長の老人は、しんのすけの元に一歩一歩歩み寄る。


51 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 01:59:10.958 ID:coUSlzEP0
珍蔵「お前さえ屠殺すれば、何度でも好機は訪れる。お前さえ死ねば!!!」
珍蔵が拳を振り上げる。
???「そうはさせない!!」
珍蔵が声の先を見るとのんすけが立っていた。のんすけは穴を開けたまま立っている。
のんすけ「そうはさせないぞ、珍蔵!!」
珍蔵「誰だお前は!!」
のんすけ「オラは第85バース、野原しんのすけだ!!」

52 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:01:34.414 ID:coUSlzEP0
しんのすけ「のんすけじゃないの?」
85しんのすけ「あぁ、騙しててごめん。しんのすけくん。オラは時間警察でもなければ未来人でもない、平行世界警察、野原しんのすけだ」
珍蔵「ほう、平行世界警察とやらが何のようかな?」
85しんのすけ「お前を逮捕しに来た」
珍蔵「なるほど、しかしお前は弱そうだなぁ。なぁ、お前だけで何が出来るというのだァ?」
85しんのすけ「お前だけ?浅はかだな出川珍蔵。オラ達は一人じゃない」
マルチバースの穴から無数のしんのすけが現れた。
85しんのすけ「各バースしんのすけって言うのは十人十色だが、等しく」
85しんのすけ「お下品だぞ」
珍蔵は85しんのすけに掴みかかった。
85しんのすけ「全しんのすけ!!オナラを放て!!」
全しんのすけ「ラジャー!!」
85しんのすけは珍蔵を蹴り飛ばした。鼻栓を詰めると、しんのすけに二セット、風間くんに一セットを渡した。
全しんのすけが珍蔵に向けてオナラを放つ。
珍蔵「うっ、ぐぐぐあああああああああああ」
鼻が壊れるほどの臭気に珍蔵は悶絶すると共に、その場に倒れ込んでしまう。
全しんのすけは穴の中に帰っていく。
85しんのすけ「倒れたかな?」
85しんのすけは珍蔵の腕に手錠を括り付けると、適当な柱に繋げた。

53 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:03:43.096 ID:coUSlzEP0
みさえ「しんのすけ……大丈夫だったのね!」
みさえが走りしんのすけに抱きついた。後ろから血塗れなひろしが現れる。
ひろし「寝起きは体がきっついなぁ」
ひろし「おぉ」
ひろし「よくやったなしんのすけ」
しんのすけ「とーちゃん、かあちゃん……」
85しんのすけ「お取り込み中、すいません。お二人は自分の世界に帰りますか?」
みさえとひろしは首肯した。
みさえ「みんなのことを探して、またよりを戻そうと思う」
ひろし「俺は、本当の家族の死を受け入れて、世界を守るよ。アクション仮面って名前でさ」
しんのすけ「とーちゃん、アクション仮面なの?」
ひろし「あぁ、俺の世界ではな。みんなには内緒だぞ?」
85しんのすけ「そうですか。しんのすけくんは、本当の家族に会いたい」
しんのすけはみさえとひろしの顔を見た。二人は穏やかな顔をしている。
しんのすけ「うん!会いたいぞ!」
85しんのすけ「そっか、じゃあ風間くんとひまちゃんとはお別れだな」
しんのすけ「なんでだぞ?とーちゃんとかあちゃんが飛ばされたんじゃないの?」
85しんのすけ「違うんだ。飛ばされたのは君さ、だからお別れだ」
しんのすけは風間くんにひまわりを預けると、風間くんに手を振った。手を振り返さない。
しんのすけ「じゃあね~みんな!!」
ひろしとみさえは手を振った。85しんのすけの手を繋ぎ穴に入る。
風間「しんのすけ!!」
風間くんの声が聞こえるとしんのすけは穴から顔を覗かせる。
風間「あっちでも元気やれよ!しんのすけ!!」
しんのすけ「トオルちゃんもママと元気にするんだぞ!」
風間「うるさい!!」
風間「ははは!!じゃあな、しんのすけ!!」
風間くんが手を振ると共に、完全に穴の中に入った。

54 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:06:29.709 ID:yU4/+3C/M
感動してる自分がいる

55 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:07:03.843 ID:coUSlzEP0
中は完全な暗黒であるが、85しんのすけとしんのすけのことは視認できる。
しんのすけ「風間くんの世界のオラとみんなはどこに行ったんだぞ?」
85しんのすけ「他の世界に紛れ込んでたみたいだから僕が送り届けてあげたよ」
しんのすけ「どんな子だった?」
85しんのすけ「君みたいにとても優しい子だけど、君よりは大人しかったかな」
しんのすけ「大人のオラは」
85しんのすけ「のんすけでいいよ」
しんのすけ「のんすけはなんで大人なの?」
85しんのすけ「第85バースは歴史の流れが君の世界、第25バース、つまりは正史よりも少し早い世界なんだ」
しんのすけ「てことはオラもそういう風になるの?」
85しんのすけ「あぁ、多分な。オラは戦国時代にタイムスリップしたり、オトナ帝国とも戦った。同じ未来を辿ってるから君も、オラと同じような姿になるさ」
しんのすけ「オラもイケメンになるんだな!!」
85しんのすけ「イケメンか……それほどでもぉ」
85しんのすけ「さて、しんのすけくん。もうそろそろ着くよ、着いたら皆をギュッと抱きしめてあげるんだぞ」
しんのすけ「でも、あの世界ではオラが二ヶ月も居なかったんだよね」
85しんのすけ「大丈夫、オラが説得しておいたから」
しんのすけ「うん、わかった!」
暗黒の中に穴が生まれる。
85しんのすけ「さて、オラとはここでお別れだ」
しんのすけ「なんで?」
85しんのすけ「EXSに置いてきてるからね。それじゃあ、頑張るんだぞしんのすけ」
85しんのすけ「これから、辛いこともいっぱいあるだろうけど、君は強い!だから大丈夫だ!」
しんのすけ「うん!わかったぞ!!」
手を振りあうと、しんのすけは穴を通った。

56 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:07:26.625 ID:coUSlzEP0
そこはいつも通りのシロの小屋の前である。
しんのすけ「ただいマンゴーアイスはイチゴ味ぃ!」
尻の大きく髪の長いみさえがいた。
みさえ「素直にただいまって………しんのすけ!!」
みさえ「あなた!しんのすけよ!」
ひろし「なにィ!!しんのすけぇ!!」
ドテドテと階段を降りると、だらしない顔立ちのひろしがしんのすけに抱きついた。みさえも続いて抱きつく。
しんのすけ「とーちゃんは臭いぞ」
しんのすけ「かあちゃん、ケツでかいぞ。でも」
しんのすけ「大好きだぞ!!」
ED
TK from 凛として時雨『P.S. RED I』
https://youtu.be/issXuOYcKOY

57 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:09:24.880 ID:1oRNiZIvM
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙

58 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:09:39.179 ID:lXd8gi8q0

面白かった

59 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:10:47.495 ID:nM58WdRsd

良かったよ!

60 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:11:04.127 ID:yU4/+3C/M
乙!

61 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/04/06(土) 02:11:05.672 ID:dZ7y0wHs0
乙!
もう一回通して見てくる

ショートストーリーの人気記事

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」