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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part61


113 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)21:48:06 ID:AlB
赤鬼「それと鉱石の礼だがどれくらいの値を用意すればいい?それも聞いておかないとな」
裸王「むっ?何を言ってるのだ!金など不要!私はお主等と違い旅にでることが出来ぬからな、これくらいの援助はさせて貰うぞ!もちろん、この筋肉が必要とあらばいつでも呼んでくれて構わんがな!」マッスル
赤ずきん「あら、申し出はありがたいけれど…高価な物もあるでしょう?無料というわけにはいかないわよ。お礼くらいさせて頂戴」
裸王「むむっ…いや本当に礼など……」
裸王「……しかし、お主等の気が収まらぬのならひとつ協力して貰おう!大臣よ、礼のアレを赤ずきん達に見てもらおうではないか」マッスル
大臣「あれを…いいのか裸王?恥になるのでは…」
裸王「何故だ?もちろん構わぬぞ!赤ずきんならば年齢的にも的確な意見が出せるだろうからな!」マッスルポーズ
……数分後
大臣「裸王、礼のアレだ」スッ
裸王「うむ、ご苦労!では赤ずきんよ、鉱石の礼というわけではないがこれを見て意見を聞かせて欲しい」ガサゴソ

114 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)21:55:17 ID:AlB
赤ずきん「私に見て欲しいもの?なにかしら」
裸王「うむ、知っての通り我が国には多くの旅人や観光客が訪れる。その者達は遠路遙々足を延ばしてくれたのだから思う存分楽しんで貰いたい!」ムキムキッ
裸王「出国時に記入を頼んでいるアンケートの結果ではおおむね満足して貰えているようなのだが、どうやら子供向けのお土産が少ないという意見が多いのだ」
赤鬼「そうなのか?土産物の菓子ならいろんな場所で売っていたのを見たぞ」
赤ずきん「お菓子ではなくて形として残る物を…という事かしら」
赤鬼「そういうことか、見るだけで旅の思い出が蘇るようなものだな?」
赤ずきん「硝子細工や貝殻のアクセサリーとかかしらね?」
裸王「うむそうだな、今までも鍛錬に最適な『裸王ダンベル』や、私も愛用している食器『ロイヤルマッスル』シリーズや、鍛錬のお供に欠かせない『裸王スポーツタオル』と豊富なラインナップを揃えていたつもりだ!
だが、確かに子供向けの商品は無かったのだ。
そこで王国では私が監修の元、子供向けお土産としてこんな物を作ってみた!」
スッ

115 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:01:42 ID:AlB
赤ずきん「……何なのこれ」
赤鬼「裸王の姿が彫刻された鉱石…いや、人形か?」
裸王「ただの人形ではないぞ!その名も『おしゃべり裸王くん』!特定の筋肉部分を強く押すことで私の音声が流れる!わざわざ友好国から国家魔術師を呼び寄せて作り出した自慢の品だ!鉱石も特別な物を使っているぞ!」マッチョ
赤ずきん「それを私にどうしろと言うのよ…」
裸王「まぁ待て、まずは『おしゃべり裸王くん』の性能を見て貰おう!上腕二頭筋の部分を押してくれ!」
赤ずきん「じょうわんにとう…?そんな知ってて当然というように言われても困るのだけど。ここかしら?」グイッ
シーン
裸王「おいおい、そこは上腕三頭筋だろう!マッスルジョークかね?ガッハッハ!」ポージング
赤ずきん「……赤鬼」ポイッ
赤鬼「上腕二頭筋ってぇと…ここだろ?よっと」グイッグイッ
ワガナハラオウ!トモニキンニクヲキタエヨウゾ!
マッスルラリアーット!
赤鬼「……凄いな」
赤ずきん「…凄まじい魔法の無駄遣いじゃないの」
裸王「魔術師も目を丸くしておったわ!ガッハッハ!」ムキムキ

116 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:06:17 ID:AlB
裸王「しかしだな、実はこの『おしゃべり裸王くん』旅人や観光客にはまったく売れぬのだ!国民達は喜んでくれたのだがな。赤ずきんには君の年齢の目線でこれの改善案を出して欲しいのだ!どこか直した方がいいところはあるか?」マッチョ
赤ずきん「どこもなにも…鉱石の彫刻人形なんて子供は欲しがらないわよ」
裸王「ほう、なるほどな!メモしておこう!」マッスルメモ
赤ずきん「人形を作るならせめて布製になさいな、ぬいぐるみならまだ希望があるんじゃないかしら?そうね、こう…裸王をモデルにかわいいキャラクターを作ってみるとか、手段はあるでしょう」
裸王「ぬいぐるみ…!なんという斬新なアイディア!その線でいこうではないか!」ババーン
赤ずきん「…参考になったのなら良かったわ」
大臣「裸王、そろそろ時間だ。次の謁見希望者が待っている」
裸王「なんと、楽しい時間はあっという間だな!では赤ずきんと赤鬼よ、必要な鉱石はきちんと手配しておこう!旅に出るのなら我が王国の市場でいろいろと買い揃えていくと良いぞ!」マッチョ
赤鬼「そのつもりだったんだがな……」チラッ
赤ずきん「会うと気まずい相手が居るから向こうの世界へ行ってから町に寄ることにしたのよ。直接海へ行きたかったのだけど…下手に町をうろついて雪の女王に会いたくないもの、少なくとも今はね」

117 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:08:37 ID:AlB
裸王「そうかそうか!今日は実に貴重な意見をありがとう!気をつけて旅を続けるんだぞ!」ムキムキ
赤ずきん「ええ、もちろん。それと、この人形は返しておくわね」
裸王「それには及ばぬぞ!せっかくだからな、すばらしい意見をくれた赤ずきんにプレゼントだ!ガッハッハ!」マッチョ
赤ずきん「……正直、困るのだけど」ボソッ
赤鬼「…さ、さぁ行こうか赤ずきん!裸王、それじゃあオイラ達はこれで!」
裸王「うむ、また会える日を楽しみにしているぞ!」マッスルポーズ
赤ずきん「ええ、それじゃあね裸王。鉱石の手配引き受けてくれてありがとう。行くわよ、赤鬼」
赤鬼「おう!」
赤ずきん「…ずきんよずきん、私達を『人魚姫』の世界へ連れて行って頂戴」
ヒュン

118 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:14:20 ID:AlB
人魚姫の世界 町外れの丘
ヒュン
赤鬼「ここがおとぎ話【人魚姫】の世界か…ちょうど良いところに出たな、この丘からなら辺りの様子が一望できる」ドスッ
赤ずきん「そうね、立派な城と城下町…大規模な港があるところを見ると漁業や貿易で富を築いたのかしらね」スタッ
赤鬼「そうだな、船も多く停泊しているからな…だが、どうも引っかかるぞ…」
赤ずきん「あら?どうしたのかしら、何か気になることでもあるの?」
赤鬼「これだけ大規模な港だってのにどうも港の人の動きがまばらなんだよ。オイラが居た国でも漁港ってのはあったんだがもっと活気があったぞ?大きな船もあるってのに、不自然じゃねぇか?」
赤ずきん「私の住んでいた所には海は無かったからよくわからないけれど…確かにそう言われてみれば不自然かもしれないわね」
赤鬼「このおとぎ話は人魚が主人公なんだろう?もしも海に何か異変があるならまずいんじゃねぇか?」
赤ずきん「そうね、この【人魚姫】のおとぎ話において海は重要な舞台になってくる。あの人気の少ない港が物語の進行に関連がなければいいけれど…」

119 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:15:52 ID:AlB
赤ずきん「ここで考えていても始まらないわね、まずは食料や道具の調達をしたいから町へ行きましょう」
赤鬼「町へ行けば何かわかるか…市場なら人の出入りも多いから情報も手に入るな、よし行くか」
赤ずきん「ちょっと待って頂戴、ひとつ確認しておかないといけないことがあるのよ」
赤鬼「ああ、【人魚姫】の物語の内容だろ?オイラはわからないからお前に聞こうと思っていたんだよ」
赤ずきん「…それもだけれど、別の事なの」
赤鬼「別の?なにか確認することなんかあったか?」
赤ずきん「このおとぎ話は人魚の物語、場合によっては私達も海へ入ったり泳いだり潜ったりしないといけないのだけど…あなたは泳げるわよね?」
赤鬼「まぁそうだな、普通の鬼程度には泳げるぞ?一応普通の人間よりは早いし息も長く続く」
赤ずきん「そう、あなたが泳げるのなら問題ないわね」

120 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:19:30 ID:AlB
赤鬼「…赤ずきん、お前はもしかして泳げないのか?」
赤ずきん「…あら、どうしてそう思うのかしら?」
赤鬼「…いや、なんとなくなんだが」
赤ずきん「……」
赤鬼「……」
赤ずきん「……今まで泳ぐ必要がなかっただけよ」プイッ
赤鬼「ま、まぁ住んでた場所の近くに海や川が近くにないなら泳ぎが分からなくたって恥ずかしくないだろ、気にする事じゃねぇよ赤ずきん」ポンポン
赤ずきん「気にしてなんかいないわよ。頭をポンポンするのはやめなさい。ただ、この事でまたあなたの足を引っ張ることになってしまうのは避けたいの。だから私は海へは入らない。そのつもりでいてほしいの」
赤鬼(鬼ヶ島での一件を随分と気にしてるんだよなぁ、赤ずきんは。気にするなと言ってもこいつの性格じゃあ逆効果か…)
赤鬼「おう、わかった。ところで赤ずきん、さっきも言ったがオイラは【人魚姫】の内容を知らないんだ、教えてもらえるか?確か、悲しい結末なんだよな?」
赤ずきん「ええ、町へ向かいながら教えてあげるわね。【人魚姫】がどんなおとぎ話なのかをね」

121 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:21:35 ID:AlB
赤ずきん「まずは人魚についてだけど、あなたの国にも人魚の伝説はあったのよね?」
赤鬼「伝説というか噂だな、上半身は人間で下半身は魚…あとは嘘か誠かその肉を食うと不老不死になる。その程度の知識しかないぞ」
赤ずきん「不老不死の真偽はさておき、外見においては概ねその認識で構わないわね。他の特徴としては…水中ではどんな魚や海獣よりも高い敏捷性を持ち、女性の人魚は竪琴を奏でたかのような美しい声を持っているそうよ」
赤鬼「ほう、それでどんな内容なんだ?このおとぎ話は」
・・・
人魚姫
ある海の底には人魚の国がありました。
その人魚の国の王様には六人の美しい娘がいました。
特に末娘の人魚姫は姉妹の中でも一番の声を持っていました。
人魚姫が十五歳の誕生日の夜に海から顔を出すと、そこには立派な船が浮かんでいました。その船は陸にある国の船で、その国の王子様が乗っていました。
しかし、その船は難破してしまい多くの人々と一緒に王子様は海の中へと沈んでいきます
人魚姫は気を失った王子様をなんとか助け出して陸まで運びます。しかし人魚は陸に上がることが出来ず、そして人間に姿を見せてはいけないのです。
人の気配を感じた人魚姫は王子が息をしている事に安心すると海の底へと帰って行きました。
王子様は近くの町に住む娘に介抱されて元気を取り戻しました
しかし王子様に恋をしてしまった人魚姫は王子様にもう一度会いたいと願い、海底に住む魔女を訪ねました。
事情を聞いた魔女は人魚姫に人間になれる薬を差し出しました。
ただしそれは人魚姫の美しい声と引き替えであるうえに、王子様が人魚姫以外の女性と結婚してしまうと人魚姫は泡となって消えてしまうという薬でした
けれど人魚姫は自らの声を差しだし、薬を飲むことにしました。
人間の姿を手に入れた人魚姫は王子様と再会しました。
口のきけない人魚姫に対して優しい王子様はまるで家族のように接してくれました。
しかし、あの日王子様を介抱した娘が見つかると王子様は喜んで娘に結婚を申し出ます
人魚姫は本当のことを言いたくて仕方がありませんでした
けれど彼女はもう喋ることが出来ません
王子様の結婚が迫ったある日、人魚姫のお姉さんは彼女に一本の短剣を手渡します
それはお姉さんが自らの美しい髪の毛と引き替えに魔女から手に入れた短剣で、それで王子を刺し殺してその血を浴びれば人魚姫にかけられた魔法は解けるのです。
人魚姫は意を決して、短剣を握りしめて王子の元へと向かいますが彼にそれを振り下ろすことが出来ませんでした
結婚式の翌朝、人魚姫はその身を海へと投げだしました
泡となって消えた人魚姫はやがて空気の精となりそのまま天へと昇っていきました
おしまい
・・・

122 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:26:52 ID:AlB
赤ずきん「と、このような内容よ。赤鬼…」
赤鬼「うおおおぉぉぉぉ!!」ボロボロ
赤ずきん「ちょっと落ち着きなさいな、ただでさえ真っ赤なずきん被って長物持っている私と、布を巻いた武器を担いだ大柄で外套姿のあなたは凄く目立つのよ?その上騒いだりしたら……」チラッ
すれ違った旅人「……やべっ」フイッ
赤ずきん「ほら、ものすごく警戒されているじゃないの。これ以上悪目立ちするわけにはいかないわ」ヒソヒソ
赤鬼「でもなぁ…このおとぎ話悪い奴なんか居ねぇじゃねぇか!マッチ売りの親父や大悪鬼みたいな奴は居ねぇんだぞ?魔女はちょっと優しくしてやれよと思うけどな、でも王子も娘も人魚姫も悪くねぇじゃねぇか…!なんでこんな終わり方になるんだ!」
赤ずきん「まぁ、そうね。あなたの気持ちは分かるわよ。ちょっと種族が違って…少しだけ真実がねじ曲がって…人魚姫は恋破れて泡となって消える。切ないわよね…」
鬼神『フン、我ニハ理解デキヌナ。ソノ人魚ノ娘モオ前ト同様二人間ナドトイウ生物二ウツツヲ抜カスカラコウナッタノダ。ソノウエ命ヲ落トスナド愚ノ極ミヨ』クックック
赤鬼「うるさいぞ鬼神…!お前にはわからねぇのか!人魚姫の苦しみg」
赤ずきん「いいから落ち着きなさい!鬼神の声はあなたにしか聞こえないのよ?私は事情を知っているから良いけれど周囲から見れば完全な不審者なの、ここで警備兵にでも目を付けられたら動きにくくなるでしょう?」
ヒソヒソヒソヒソ
赤鬼「た、確かにそうだよな…すまん」
赤ずきん「分かってくれればいいのよ。でもこれで理解してくれたかしら?【人魚姫】の物語を」

123 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:45:03 ID:AlB
赤鬼「ああ、わかった。現実世界の人間にとってはおとぎ話でもオイラ達おとぎ話の住人にとっちゃあこれが現実だからな。どうにかしてやりたい気持ちがでてきちまうが…」
赤ずきん「分かっていると思うけれど…」
赤鬼「結末を変えることが出来ねぇのは分かってる。これは【マッチ売りの少女】の時と同じだもんな」
赤ずきん「ええ、このおとぎ話の結末は『人魚姫が泡になって消える』事。それを防いで人魚姫の恋を成就させればこの世界は消滅してしまう、この世界を守るのなら人魚姫が泡になってしまう。両方救うことは出来ない。…残念だけど割り切らなければいけない所よ」
赤鬼「……」
赤ずきん「…私だって口では言っているけれど、割り切れるとは思えないわよ」ボソッ
赤ずきん「でもね、私はやっぱりおとぎ話を消したくない。世界が消えてしまったら何も残らないでしょう。楽しい記憶もつらい思い出も頑張った事も、友達や家族や尊敬する人も大好きな場所も全てよ?」
赤鬼「そりゃあ、オイラもそうなっちまうと辛いな…」
赤ずきん「【シンデレラ】の魔法使いに教えて貰った【赤ずきん】の内容はこうだったわ。悪い狼にそそのかされた私がおばあちゃんを巻き込んで食べられたところを猟師さんに助けられる。初めて聞いたとき笑ってしまったわよ?
だって、貧しい暮らしをしたわけでも、国民が父親に殺されるところを見たわけでも、種族の違いに悩んだわけでも、寒空の下で孤独を感じたわけでも、数奇な出生を悩んだわけでもない」
赤鬼「おいおい、お前のおとぎ話だろ?そんな風に言うのは…」
赤ずきん「でもね」

124 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)22:58:49 ID:AlB
赤ずきん「馬鹿な子供がまんまと騙されておばあちゃんや猟師さんに迷惑かけるだけのこんな物語でもね、あの世界は私のおとぎ話なのよ。そしてもう私しかあの世界のことを知っている人間はいない」
赤鬼「……」
赤ずきん「前にも言ったけれど、今更私はあの世界に戻れないし取り戻そうなんて思わないけれど…幼い頃から自分が生活して見聞きしそして色々なことを感じた世界がなくなってしまう。そんなの寂しいでしょう?」
赤鬼「……」
赤ずきん「もしも、私がおとぎ話の事情を知っていて…例えば【赤ずきん】の結末が『猟師さんが助けに来ず、狼に食べられた赤ずきんは死んでしまう』という結末だったとしても、私は自分の世界が消えてしまうくらいならその運命を受け入れたいと思うもの」
赤鬼「なぁ…赤ずきん、お前の覚悟も決意も理解できるけどな。もうちょっと肩の力抜かないか?もうお前は一人で旅してるんじゃねぇんだぞ?」
赤ずきん「……」
赤鬼「…な?女王とも約束したろ?ちゃんと出来るところみせねぇと、もうちょっと余裕そうにしてやろう。な?」
赤ずきん「そうね。余裕で旅をした方が、雪の女王も私を認めざるを得ないでしょうしね。ありがとうね、赤鬼」フフッ

125 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)23:08:39 ID:AlB
町 入り口付近
ざわざわ
赤鬼「さて、到着したぞ。どうやらそこまで暗そうな雰囲気って事はねぇが…」
赤ずきん「とりたてて活気があるとも言えないわね、こんなに大きな町なのに」
赤鬼「そうだな、丘の上でのあれは気のせいだったか?」
赤ずきん「どうかしらね、まずは市場の方へ向かいましょうか」
ドタドタドタドタ
おっさん達「うおおおぉぉ!どいたどいたー!そこの赤い嬢ちゃんとマントのおっさん!邪魔だぞ!」ガラガラガラガラ
赤鬼「おっさん…」ガーン
赤ずきん「何かあったのかしら?他にも何人か慌てて町を出て行くけど…」
旅の若者「どうやら南にある海岸に死体があがったらしいよ?だからそれを回収というか確認というか引き取りにいくんだろうね。聞いた話だけどね」
赤ずきん「海岸に死体が打ち上げられた…?どういうことかしら」
赤鬼「すまねぇが詳しく聞かせて貰おうか」
旅の若者「うん、構わないよ。聞いた話で構わないならね」

126 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/24(火)23:11:30 ID:AlB
今日はここまで 体調回復しました すまんかった
後半ちょっと書きためてなかったとこ書き足して遅くなってしまった
でも書きためは続けるんでまた貯まったら予告する
人魚姫編 次回に続きます

127 :名無しさん@おーぷん :2015/02/24(火)23:18:34 ID:OyC
乙!!!
今回も面白かった!

130 :名無しさん@おーぷん :2015/02/25(水)00:27:30 ID:8pC
乙!
裸王はやっぱり最高のキャラだなwww

131 :名無しさん@おーぷん :2015/02/25(水)07:10:11 ID:zv9
ちょいと思ったんだが宮沢賢治の童話ってノーカンかな?
一つの話じゃなくイーハトーブの世界って括りにすれば色んなキャラ出せるし。
風の又三郎とか銀河鉄道の夜とかグスコーブドリの伝記とか大好きだから是非出して欲しい!
1さんダメですかね(^_^;)

132 :名無しさん@おーぷん :2015/02/25(水)10:43:25 ID:fAg
オカマな人魚姫を見てみたい

136 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/25(水)23:00:48 ID:HW5
レスありがとうー、裸王俺も好き。今日は返信だけします
>>131
宮沢賢治の童話いいよね、ちょっとメインにはできそうに無いけど…
期せずして動物の体調良くしてる彼とかはなんとか絡めたいなとは思ってる。あと某料理店の下っ端山猫のあいつらは良いキャラだから使いたい
こうやって好きな作品書いてくれる人見ると嬉しい反面
アリスドロシーが消しちゃってたり消す予定だったりすると凄まじく申し訳ない
>>132
姫の定義とはなんなのかwww
人魚姫はもうちょっとで出てくるはずだからどんなキャラかはお楽しみで

135 :名無しさん@おーぷん :2015/02/25(水)22:56:28 ID:VfI
(これ出して欲しいおとぎ話書いたら出してくれるのか?)

137 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/25(水)23:07:27 ID:HW5
>>135
いくつかのおとぎ話はもうメインにすることが決まってるから敢えて出してないってのもある、薄々気がついてると思うけど。
とりあえず好きなの教えてくれたら何らかの形で登場はさせられるかも。
ただ、ちょい役だったりアリスドロシーに消されるみたいな扱いかも知れないけど…
ちょうど良いので皆の好きな(あるいは出してほしい)おとぎ話聞いてみたい
絶対出すって約束できないからしどんな扱いになるかは分からないからそれでも良いならだけどwww

138 :名無しさん@おーぷん :2015/02/25(水)23:24:02 ID:KoT
登場タイトルまとめ
ピーターパン→消滅
シンデレラ→無事
裸の王様→無事
王様の耳はロバの耳→消滅
こびとの靴屋→無事
泣いた赤鬼→無事
赤ずきん→消滅
一寸法師→消滅
かぐや姫→無事
舌切り雀→不明
蛙の王子→無事
石のスープ→無事
わらしべ長者→無事
桃太郎→無事
マッチ売りの少女→無事
眠り姫→無事
人魚姫→無事。赤コンビいまここ
おやゆび姫→無事
幸福な王子→無事
青い鳥→不明
オズの魔法使い→不明
不思議の国のアリス→無事(ミチルが代役)
ハーメルンの笛吹き男→消滅
狼と七匹のこやぎ→消滅
雪の女王→無事
アラビアンナイト→無事
ラプンツェル→無事
三匹のくま→消滅
三匹のこぶた→不明
船乗りシンドバッドの冒険→無事
アリババと40人の盗賊→無事
ヌレンナハール姫と美しい魔女→無事
アラジンと魔法のランプ→無事(強力な結界有り)
ヘンゼルとグレーテル→不明
かもとりごんべえ→無事

140 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)00:23:22 ID:1uA
お、おむすびころりんが、好きなんだなあ

141 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)02:29:33 ID:NxE
そういえば金太郎がまだ出てないな。
個人的には賢治童話かなぁ。
耳なし芳一はおとぎ話枠なら出て欲しい。

143 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)12:37:37 ID:KaN
なぜか若草物語が好きだったなあ

144 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)15:50:08 ID:Oma
長靴を履いた猫も出してほしい!

145 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)16:09:07 ID:7AL
個人的にさるかに合戦は思い入れがあるなぁ

148 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)21:32:50 ID:xO3
白雪姫が好き
キモオタが毒リンゴを食べてしまったら女性キャラが口づけすることになるんだろうか…

149 :名無しさん@おーぷん :2015/02/26(木)21:50:07 ID:Oma
裸王の口づけで目を覚ますかもしれない