キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 ラプンツェルとアラビアンナイト編
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488 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)21:25:07 ID:H9R
ティンカーベル「そんな無茶したらおとぎ話消えちゃうんじゃないの!?」
シェヘラザード「おとぎ話は元々の結末から大きく逸れると消滅します。ですが・・・【アラジンと魔法のランプ】の作者は私です。ですからその場に行くことなく、内容を変更することが私にはできるのです」
キモオタ「確かにwww作者に許された特権という奴ですなwww」
シェヘラザード「しかし、これも軽々しく使えるものではありません。私は物語の改変によっていくつかに道具を消して、魔法のランプに使用回数を設けました。作者と言えど一度現実世界で人々に知られたおとぎ話、この程度の改変が限界でした」
シェヘラザード「それに物語の改変は本来の【アラジンと魔法のランプ】を好いてくれた人々達を裏切ってしまうことにもなりました。このおとぎ話を読んで何かを感じてくれた人たちに、私は申し訳ないことをしたのです・・・」ギュッ
シンドバッド「気にするな、必要なことだっただろうあれは・・・」
シェヘラザード「私はそれでもやらなければならなかった。作者として、自分が作り出したおとぎ話の道具で他のおとぎ話や現実世界に害をなすわけには行きませんから」
ティンカーベル「つまり・・・願い事はみっつまでっていう条件にしてランプを前より弱くしたってことだね。それなら少しは被害を押おさえられるもんね!」
キモオタ「ですなwwwしかし結局のところはアリス殿達をどうにかするしか根本的な解決にはなりませんな」
シンドバッド「だがまぁ、状況を理解するってのは戦いにおいて重要だぜ?とりあえず、キモオタ達とシェヘラザードの話をまとめてみるか・・・キモオタ頼むぜ」
キモオタ「我輩の仕事ですかなwwwやむをえんですなwww」カキカキ
490 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)21:55:12 ID:H9R
キモオタ「まとめるとこうですなwww」
・アリス達の目的は「魔法具を集めて【アラジンと魔法のランプ】の結界を破壊してランプを奪うこと」
・その結界は非常に強固、簡単には壊せない。が、無敵ではない。
・ランプの使用制限は無かったが現在は三回までの制限あり。
・【アラジンと魔法のランプ】には出入りできない。結界が壊れれば可能?
ティンカーベル「やっぱり私たちがアリスを倒さなきゃ!今は結界で守られてるけど壊されちゃうかもしれないわけでしょ?」
シンドバッド「俺たちも交代で常に誰かが動けるようにはしてるからな、仮に結界が突破されても易々とランプはわたさねぇよ」
シェヘラザード「はい。それに・・・どうやら昨今のおとぎ話の消滅を問題視した方がキモオタさん達の他にもいるようですからね」
キモオタ「我々の他に協力者がwwwそれはありがたいwww」
シェヘラザード「すぐにお会いできますよ。今は様々なおとぎ話へ向かい、警戒と協力を呼びかけているそうです。相当強い魔力を持っているので、頼りにはなるでしょう」ニコッ
シンドバッド「ああ、だが他人に頼るんじゃなく俺たちはそれぞれできることをするしかねぇな!」
シェヘラザード「はい。それぞれの世界を守ることも大切ですが、おとぎ話は現実世界に無くてはならないものです。必ず守り抜きましょう」
ティンカーベル「それでさ、シェヘラザード!アリスを倒して全部が解決したら・・・魔法のランプ借りてもいい?三つの願いなんて言わないよ、一個だけでいいの!私のおとぎ話を元に戻したいんだ!」
シェヘラザード「そうですね、すべてが解決して平和が戻って結界が必要でなくなれば・・・お貸ししますよ」ニコッ
ティンカーベル「やった!よーしっ!がんばるよキモオタ!」フンス
キモオタ「ちょwwwやる気ですなwww我輩はどこまでも手伝いますぞwww」
491 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:11:41 ID:H9R
シェヘラザード「私もできる限りの協力はします。なんでもいってくださいね、キモオタさん」
キモオタ「我々のパーティは個性派ぞろいですからなwwwシェヘラザード殿のような常識人が居てくださると助かりますなwww」コポォ
ティンカーベル「キモオタが一番アレだからね!変な踊りするし」
キモオタ「ちょwwwまだ根に持ってるwww」
シンドバッド「まぁ、なにかあったら言ってくれよ。手伝いにいってやるからよ?その代わりフリーで可愛い女居たら教えろよ?」ハハハッ
シェヘラザード「シンドバッド!あなたはまじめな話だというのにすぐそのような・・・!」
シンドバッド「へいへい、じゃあ俺は一回自分のおとぎ話に戻るぜ・・・っておいおい、ラプンツェルの奴またいねぇぞ!?」
キモオタ「ファッ!?またどこかへふらふらと・・・!?」
シェヘラザード「困りましたね・・・何かトラブルに巻き込まれていなければいいのですが」
ティンカーベル「私、探してくる!」
ガチャッ
ラプンツェル「ただいまー!なんかみんな難しい話してたからちょっと出かけてきたよー」ドサドサ
ティンカーベル「ラプンツェル!いったいどこへいってたの?みんな心配したんだよ!」
ラプンツェル「昨日のコロッケ屋さんのとこ!おじさん何故か半分泣きながら謝ってくれたよ、あとこれ昨日のお礼だって!みんなで食べようよ!」ニコニコ
キモオタ「自由すぎますぞwwwしかし無事でよかったwww」ムシャムシャ
492 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:30:25 ID:H9R
・・・
シェヘラザード「はい、ラプンツェルさん。コロッケだけでは喉が渇いてしまいます、お茶をどうぞ」コトッ
ラプンツェル「ありがとね、シェヘラザード」ニコニコ
シェヘラザード「ひとつ伺いたいのですが、キモオタさんとティンクさんはわかりますがラプンツェルさんは何故この世界に?みなさんがこの世界の結界をすり抜けて来たことと関係があるのでしょうか?」
キモオタ「我々、この世界の結界をすりぬけるために世界移動を【ラプンツェル】のゴーテル殿にお願いしたのでござるよwww本当は後々に送っていただく約束だったのでござるがwww」ガツガツ
ティンカーベル「でもね?ラプンツェル大好きなゴーテルが突然豹変しちゃって、ラプンツェルと私たちをこの世界にいきなり送り込んだの!そりゃあお話の流れだとそうなるけどあれは演技とかには見えなかったよ」モグモグ
ラプンツェル「私が約束を破っちゃったからいけないんだよ。だからちゃんとママに謝らないといけないんだ」モグモグ
シェヘラザード「なるほど、本来の物語で彼女が連れて行かれるのは同じ世界の砂漠でしたね。それがこの世界に、おそらく異変でしょうけど・・・」
ラプンツェル「・・・・・・」ジーッ
ティンカーベル「なんかねコショウの粒が落ちてた。だから多分誰かの仕業だと思う、多分あいつらだけどさ!」プンスカ
シェヘラザード「アリスさん達の持つ魔法具の情報も集めたいですね、そうでなければ対策も練ることができませんし」
ラプンツェル「・・・ねぇシェヘラザード、私お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
シェヘラザード「はい?何でしょうか?私にできることでしたら」ニコッ
ラプンツェル「シェヘラザードなら頭いいみたいだからきっとうまくいく方法わかると思うの。あのね・・・」
493 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:36:41 ID:H9R
今日はここまで 新たな協力者とは!?
【三枚のおふだ】
願いが叶うお札で小坊主が山姥に対抗するおとぎ話。お札を川にしたり火炎を出したり魔法チック。和尚の好物は多分餅である。
ラプンツェルとアラビアンナイト編 次回に続きます
494 :名無しさん@おーぷん :2015/02/08(日)23:47:34 ID:FSU
乙です
毎日楽しみにしています!!
495 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)00:17:02 ID:mXX
乙!千近い話が七割も…
さりげなく敵の強大さも見えてきた回だなぁ
オラわくわくしてきたぞ!
496 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)08:43:50 ID:VA7
乙!
前も気になったんだが
コショウの粒→コショウ→くしゃみ→呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!→願い事を叶えるでおじゃるよ
・・・だったりして!?
497 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)12:23:34 ID:NIJ
>>496
魔神繋がりだけどそれはおとぎ話じゃねえよwww
498 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)16:05:36 ID:Ivn
>>496
クソワロタwww
499 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:14:39 ID:eJY
ラプンツェル「私はね、ずっと塔の中で暮らしたの。ママとも塔からでないって約束したんだけどね、おーじとは一緒にママの病気を治す方法を見つけに行こうって約束したから、私はママとの約束を破っちゃったの。そしたらママはものすごく怒っちゃって・・・」
シェヘラザード「約束を破ってしまうことは褒められたことではありませんね・・・怒られても仕方がありません」
ラプンツェル「うん、それはちゃんとあやまる。でもね、塔の外の世界には魔法のランプみたいな不思議な道具もあるんだよね?だったら私はやっぱりおーじと冒険したい!でもね、ママのこと嫌いな訳じゃないんだよ。私はママのこと大好きなんだ」
ラプンツェル「おーじと冒険もしたいし、ママと一緒にいたい。両方選ぶのって出来ないのかなー・・・私はどうしようか悩んでるんだ。なにかいい方法ないかな?」
シェヘラザード「なるほど・・・難しい問題ですね。ラプンツェルさんは一番どうしたいのですか?」
ラプンツェル「私は・・・今まで通りママとお話ししたりしながら塔で暮らしたい。おーじと塔の外を冒険してママ達の病気を治す方法を探したい。どっちも一番だよ、ママもおーじも大好きだからどっちかなんて選べられないよ」
シェヘラザード「本来は何かを選ぶ時、選ばなかった方を手に入れることは出来ないものですよ?」
ラプンツェル「でも、私にはどっちかなんて選べないよ?」
シェヘラザード「・・・・・・」
キモオタ「ラプンツェル殿www気持ちは分かりますがなwwwどちらもと言うのはちょっと難しいのではwww」
500 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:28:37 ID:eJY
シェヘラザード「どうしてもどちらか一つだけ選ぶことは出来ないというのですね?」
ラプンツェル「うん、大好きなもののために他の大好きなものを諦めるなんて出来ないよ。そのためだったら何でもするよ!」キラキラ
キモオタ「ラプンツェル殿の無垢な笑顔が直視できませんな・・・・・・」ヒソヒソ
ティンカーベル「おとぎ話の流れだともうゴーテルにも会えないし、塔にも住めないもんね・・・・・・シェヘラザードはどうするのかな?」ヒソヒソ
シェヘラザード「そのために失うものがあったとしても。諦められませんか?」
ラプンツェル「うん、諦められない」
シェヘラザード「・・・・・・でしたら、いっそのこと両方とも選んでしまいましょう。あなたは塔に住み、そこを拠点にして王子様と旅をすればいいのです」
ラプンツェル「ママがそんなこと許してくれるかな?」
シェヘラザード「それはラプンツェルさんがしっかりとお母様を説得することが出来れば、問題ないでしょう」
キモオタ「いやいやいや!シェヘラザード殿!?いいんですかな!?」
ティンカーベル「そうだよ!本来のお話の流れ変わっちゃってるよ!?消えちゃうんじゃないの?そんなことしたら!」
シェヘラザード「・・・・・そうですね、もしかしたら消えてしまうかもしれません。ですが・・・・・・」
501 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:48:45 ID:eJY
シェヘラザード「【ラプンツェル】の結末は、魔女に捨てられたラプンツェルさんが王子と再会した時の涙で失明した王子の視力が回復して幸せになるというもの。魔女と和解していないとも、旅に出ていないともなっていません」
キモオタ「そ、それはそうでござるが・・・!」
シェヘラザード「指輪越しにあなた方が国王にした旅の話を聞きました。それを聞く限りでは【裸の王様】や【泣いた赤鬼】にも細かい改変はあったはずでしょう?どのおとぎ話にも『旅人キモータとティンク』という登場人物は本来居ないはずですよ?」
ティンカーベル「それは結果的にそうなって、たまたま消えなかっただけで・・・!【ラプンツェル】も大丈夫って保証なんてないじゃん!?」
シェヘラザード「・・・私は先ほど言いましたね。【アラジンと魔法のランプ】の改変で元の物語が好きな読者を裏切ってしまったと。あれは私の作者としての本音です。
作者は読者に伝えたいことがあるから物語を作ります、完成した物語には必ずメッセージがあります。それを好き勝手に展開を変えてしまえばもうメチャクチャです、作者の想いなど伝わるはずがありません。作者としての私は物語の展開を変えることは反対です」
キモオタ「ならばなおさらでござろう?」
シェヘラザード「ですが、私は作者であると同時におとぎ話の登場人物でもあります。その立場から見ると、こういう気持ちも生まれてくるのです。『何故、私たちおとぎ話の登場人物は運命にあらがえないのか?』と」
ティンカーベル「私たちおとぎ話の登場人物は必ずどこかのおとぎ話に属してる。だからそのおとぎ話の結末には逆らえない。だって結末を変えちゃうとそのおとぎ話が消えて、私たちも消えちゃう。その事を言ってるの?」
シェヘラザード「はい。おとぎ話の登場人物には結末という名前の運命が定められている。それにはあらがうことが出来ない」
502 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:18:02 ID:eJY
キモオタ「それはマッチ売り殿の時に痛感しましたからな、理解しているつもりですぞ?」
シェヘラザード「結末がハッピーエンドなら問題はないかもしれません。ですがその【マッチ売りの少女】のような悲しい結末のおとぎ話もあります、その場合はどうでしょう?」
キモオタ「しかしそれは・・・おとぎ話にはメッセージがあるとシェヘラザード殿も言ったでござろう?マッチ売り殿のおとぎ話を聞いて心動かされた子供達は確実にいましたぞ?」
シェヘラザード「はい、それがおとぎ話の本来の姿だと思います。マッチ売りの少女もそれに納得して結末を受け入れたんですよね?ですがすべてのおとぎ話の主人公が彼女のように自分の運命に納得しているわけではないと思うのです」
ティンカーベル「つまりさ、どういうこと?」
シェヘラザード「【アラビアンナイト】の中のおとぎ話は本来千一あります。アリスさんはその中の多くを消してしまいました、しかしすべてではないのです。中には自分に定められた結末に納得がいかずに死を覚悟であらがい、おとぎ話ごと消滅した主人公もいました」
シェヘラザード「現実世界の方々にとっては私たちはたかがおとぎ話の主人公。ですが私たちにとってこの世界は現実世界と何ら変わりないのです。
魔法や不思議なものはありますが、家族がいて友人がいて愛する人がいて笑って怒って悲しんで・・・ですから自分の未来が悲しみに包まれているならそれを振り払いたいのは当然です」
ティンカーベル「うーん・・・私もおとぎ話の世界の住人だから気持ちはわかるなぁー」
シェヘラザード「私は自分自身の結末に何の不満もありません。ただ、おとぎ話の登場人物はもうすこし自由でもいいのではないでしょうか?
少なくともおとぎ話を消滅させてしまうことがなければ、もう少し各々の好きなようにしてもいいと、おとぎ話の登場人物としての私は思うのです」
503 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:35:24 ID:eJY
キモオタ「つまり、シェヘラザード殿は作者としてはおとぎ話の改編には反対しているものの登場人物としてはもう少し自由でもいいのではないかというのが本音であると・・・」
シェヘラザード「矛盾しているのはわかっています。でも、ラプンツェルさんのように」
ラプンツェル「・・・・・・?」
シェヘラザード「ただ大好きなお母様と愛する恋人のどちらも失いたくないというのはそんなにわがままでしょうか?おとぎ話の登場人物だから我慢しなければならないのでしょうか?」
キモオタ「・・・・・・」
シェヘラザード「私はそうは思いません。もちろん、自分の希望を通すためにおとぎ話を消滅させては本末転倒です。あくまで消えない範囲で、というのが私に主張です」
ティンカーベル「・・・そういう考えもあるんだねー、おとぎ話が消えるのだけは絶対に防がなくちゃって思ってて、そこまで考えてなかったよ」
キモオタ「我輩は何とも言えませんな。なんとも難しい問題でござるが・・・」
ラプンツェル「うーん・・・私は難しい話はよくわかんないけどね、私はママもおーじもキモオタもティンクもシェヘラザードも好きだよ!だからみんなが仲良くできるように出来たらそれがうれしいな」ニコニコ
ティンカーベル「あはは、ラプンツェルらしいね!」ケラケラ
キモオタ「とりあえずやってみますかなwwwこっちには異変をかぎ分けるティンカーベル殿がいますからなwww様子を見ながら動いて駄目そうならその都度修正していきますかなwww」
504 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:55:23 ID:eJY
シェヘラザード「色々と申し上げてしまいましたが、アリスさん達が悪意を持っておとぎ話を消滅させている件に関しては出来る力の全てを持ってくい止めるつもりです。そこだけは誤解しないでいただけると嬉しいです」
キモオタ「問題ないですぞwww要するにシェヘラザード殿もラプンツェル殿の大好きな人と一緒にいるのを諦められないという想いに共感して手助けしてくれているという事でござろうwww」
シェヘラザード「そうですね、少しでも希望があるならそれにすがってもいいと思います」ニコッ
ティンカーベル「じゃあゴーテルに会いに行かないとね、ゴーテルがいいっていってくれたら問題なさそうだし!」
ラプンツェル「アドバイスしてくれてありがとうね、シェヘラザード!」
シェヘラザード「どうか想いを遂げてくださいねラプンツェルさん」ニコッ
キモオタ「では我々は【ラプンツェル】の世界へ戻りますかな・・・!」
シェヘラザード「では私が送ります、アリ王子に魔法のじゅうたんを送ってもらいますので少しお待ちくださいね。それと、キモオタさんティンクさん」
シェヘラザード「アリスさん達と戦う上であなた達二人が重要な立ち位置になることは間違いありません。ですが戦うのは決してあなた達だけではありません、私たち仲間がいることをお忘れなく」
ラプンツェル「よくわかんないけど私も手伝うよ!友達だからね!」
キモオタ「そう言っていただけるとありがたいですなwww」
ティンカーベル「そうだね!みんなで協力したら絶対にあいつら倒せるよ!がんばろうね!」
・・・
506 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:13:33 ID:eJY
ラプンツェルの世界 塔の下
・・・
・・・
・・・
ラプンツェル「そういえばさ、私ママに『もう娘じゃない』って言われたんだった」ズーン
キモオタ「大丈夫でござるよwwwあんなのは気が動転していたからだと言いましたぞwwwティンカーベル殿も様子を見に行ってくれておりますしwww」
ラプンツェル「私の話聞いてくれたらいいけど・・・」
キモオタ「・・・大丈夫ですぞ!さぁさぁ、落ち込んでいてはいけませんぞwww笑顔笑顔www」
フワフワ
ティンカーベル「・・・ただいまー」
ラプンツェル「ティンク!ママどうだった?怒ってた!?」
ティンカーベル「怒ってはないよ、大丈夫。でも・・・」
キモオタ「なにやら歯切れが悪いですなwww」
ティンカーベル「とりあえず行こう。妖精の粉かけるから」ファサー
507 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:29:15 ID:eJY
ラプンツェルの塔 内部
スタンッ
キモオタ「薄暗いですな、ゴーテル殿は・・・?」
ティンカーベル「下にいるよ、帰ってきたことは話したけどラプンツェルがどうしたいかは何にも話してないからね?」
ラプンツェル「うん。えっと、ママ、ただいまー・・・」
ゴーテル「ラプンツェルや・・・・・・!」ヨロヨロ
ラプンツェル「あの、えっと・・・約束破っちゃってごめんなs」
ゴーテル「すまなかった・・・!すまなかったねラプンツェルや!ワシはお前に酷いことを言ってしまった・・・!」ヨロヨロ
ラプンツェル「私の方が謝らないといけないよ、ママとの約束破ってごめんなさい。だから、私はまだママの娘のままでもいい?」
ゴーテル「もちろんじゃ!ワシの娘はお前だけしかいないんじゃよ!」ボロボロ
キモオタ「どういうことですかな・・・あれほど怒り狂っていたゴーテル殿が・・・」
ティンカーベル「・・・ゴーテルは憎しみの心をアリスに植え付けられたんだよ」ギリッ
キモオタ「なんですと!?」
508 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:44:35 ID:RRU
ティンカーベル「あの日私たちがゴーテルの家を出て行った後にアリスが来たんだって。魔法の野菜を奪われそうになったから断ったらなにかされて、正気に戻ったときにはもう私たちもラプンツェルも、切り落とした髪の毛もなかったって」
キモオタ「この世界にも来ていたのでありますな・・・罪のないゴーテル殿とラプンツェル殿の仲を引き裂くとはつくづく許せませんな!」
ゴーテル「すまなかったねぇ、すまなかったねぇ・・・あの時お前に言った言葉はひとつだって本心じゃあないんだよ、信じとくれ・・・」ボロボロ
ラプンツェル「いいよ、もう気にしてないから・・・!泣かないでよママ、私も悲しくなっちゃうよ」ギュッ
ゴーテル「そうじゃな・・・こうしてお前も戻ってきてくれたんじゃ。こんなに幸せなことはない」ナデナデ
ラプンツェル「あのね、ママ。今日戻ってきたのはね、お願いを聞いてほしいからなの」
ゴーテル「・・・おおかたの予想はついておるよ。話してみるんじゃ、ラプンツェル」
509 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:57:17 ID:RRU
ラプンツェル「私ね、ママと今までみたいにこの塔でご飯食べたりお話しして暮らしたい!でもね、おーじと外の世界を旅してママ達の病気を治す方法を探したいの!」
ゴーテル「・・・・・・」
ラプンツェル「ママに嘘ついて外に行こうとしてたことは謝るよ!でも、私はママのこともおーじの事もどっちも大好きなの!だから両方とも一緒にいたいの!だから旅にでていないときはこの塔に戻ってきて、次の旅まではママと過ごしたいんだよ、お願い!」
ゴーテル「・・・・・・キモオタよ」
キモオタ「なんですかな?」
ゴーテル「おとぎ話が消滅する条件を知っているお前達がラプンツェルを止めずにここにつれてきたという事は、当然考えがあってのことじゃな?」
ティンカーベル「確実に大丈夫とは言えないけど、でもこのおとぎ話を消させるつもりはないよ。結末は守るし消えそうになったら修正するよ」
ゴーテル「・・・ラプンツェルや。お前はキモオタとティンクが好きかの?」
ラプンツェル「うん、砂漠の街でも私のこと助けてくれたし大切な友達!」ニコニコ
ゴーテル「そうかい、お前の大切な友達なら信用しても大丈夫じゃな?」
ラプンツェル「うん!キモオタもティンクも嘘なんかつかないよ!だって私の大切な友達だからね!」ニコニコ
510 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:58:09 ID:RRU
今日はここまでです
ラプンツェルとアラビアンナイト編 次回に続きます
511 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)00:05:52 ID:ePt
乙です!
ここからどう広がっていくのかがたのしみです!!
512 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)00:27:44 ID:n5l
乙!
ひとまずラプンツェルとゴーテルが元に戻れて良かった、本当に良かった!
513 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)02:39:44 ID:8og
乙!
ラプンツェルとゴーテルが
仲直りできてよかった。。。
514 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)07:43:30 ID:E0x
乙!
協力者誰だろうな、もうかなりのおとぎ話でてきたけど
まだでてないおとぎ話だろうか
527 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/11(水)20:56:11 ID:Jg2
ゴーテル「そうかい、お前が信用している友達をワシが疑うわけにはいかんのぉ。・・・それじゃあティンカーベルに手伝って貰おうかね」
ティンカーベル「えっ?私?なになに?」
ゴーテル「すぐにラプンツェルと二人で王子を探しに行っとくれ。王子は昨晩塔から転落したが、今もなおこのおとぎ話が消えていないという事は王子はまだ生きている。おそらくまだ近くにいるだろう、視力を失ったまま遠くに行けるとは思えないからの・・・」
ラプンツェル「おーじが塔から落ちちゃったの!?ティンク!すぐに探しに行こうよ!」アセアセ
ゴーテル「ティンカーベルと二人で空から探せばすぐに見つかるじゃろう?ワシはキモオタと話があるでの、頼めるかいティンカーベル?」
ティンカーベル「もちろん!ラプンツェル、急いで準備していくよ!王子を助けに行こう!」
ラプンツェル「うん!でも準備なんていらない、今すぐに行けるよ!私に妖精の粉をかけて!早く早く!」アセアセ
ゴーテル「これこれ焦るでない。王子ときちんと再会できたら、それからは塔に住んでも旅に出てもいい、おまえの好きなようにしていいんじゃ。その代わり無茶をして怪我などせんようにな?」
ラプンツェル「わかった!じゃあ行ってくるね!」ニコニコ
ファサー フワッ
ラプンツェル「すごい!見て見て!私空飛んでるよ!あはははは!すごいすごい!」ワクワク
ティンカーベル「暴れちゃ駄目!あとスカートめくれないように気をつけなきゃ!それじゃあ塔の外行くよー!」フワフワ
・・・
ゴーテル「・・・さて、キモオタよ。二人が王子を探しに行っている間、ワシと話をしようじゃないか。昨日アリスが現れたこともお前に話しておかないといけないからねぇ」
キモオタ「そうしていただけると助かりますぞwwwなにやらまた不思議な道具を使ったようですしなwww」
528 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/11(水)21:01:43 ID:Jg2
キモオタ「しかしwww旅に出たいというラプンツェル殿をゴーテル殿が許すとはwww思いませんでしたなwww」コポォ
ゴーテル「そうかもしれんな・・・ワシは元々ラプンツェルを砂漠に捨てるという運命を背負っておった。そうでなければこの【ラプンツェル】のおとぎ話は消えてしまうと自分に言い聞かせて耐えておった。だが実際はどうだ」
ゴーテル「アリスに良いように利用されて・・・お前達が居なければラプンツェルは【アラビアンナイト】の世界から戻る事が出来ず、この世界は消えていたかもしれない。ワシが利用されたばっかりに愛娘を危険にさらしてしまった・・・!」ワナワナ
キモオタ「しかし、それは魔法具のせいでござろう?どのようなものかはわからんでござるが、ティンカーベル殿はコショウがどうとかいっておりましたな・・・」
ゴーテル「理由は何であれワシがやったことには変わりないんじゃ。ワシがラプンツェルの提案を許可した理由の一つはそのことへの罪滅ぼしじゃ。そしてもう一つは・・・」
キモオタ「なんですかな?」
ゴーテル「本来なら砂漠に捨てられたラプンツェルはもう塔には戻ってこないはずじゃった。しかし、あいつはワシに会いに戻ってきてくれたじゃろ?しかし、世界は崩壊する様子を見せなかった」
ゴーテル「もしかしたら、と思ったんじゃ。ラプンツェルが塔に戻ってきても世界が崩壊しない、ならばワシはこれからも娘と一緒にいることができるんじゃないか?とな、ラプンツェルが王子と再会することが出来ればこのおとぎ話は消えないんじゃないかとな」
キモオタ「シェヘラザード殿も言っておりましたな、このおとぎ話の結末はラプンツェル殿と王子殿が再会して幸せになることだと」
ゴーテル「ラプンツェルが幸せになることがこのおとぎ話の結末であり、ワシがその場所にいてもいいのだとすれば・・・これほど嬉しいことはない。
ワシは愛娘と茶を飲み、たわいもない話をしながらラプンツェルの成長を感じつつ老いていくことが出来る、そんな幸せなことが他にあるかの?」フォッフォッ
キモオタ「本当にwwwゴーテル殿は娘ラブですなwww」
ゴーテル「あたりまえじゃろ、娘のことが可愛くない母親など存在しないんじゃ。それに・・・」
ゴーテル「ラプンツェルはワシの自慢の娘じゃからな」フォッフォッ
ティンカーベル「そんな無茶したらおとぎ話消えちゃうんじゃないの!?」
シェヘラザード「おとぎ話は元々の結末から大きく逸れると消滅します。ですが・・・【アラジンと魔法のランプ】の作者は私です。ですからその場に行くことなく、内容を変更することが私にはできるのです」
キモオタ「確かにwww作者に許された特権という奴ですなwww」
シェヘラザード「しかし、これも軽々しく使えるものではありません。私は物語の改変によっていくつかに道具を消して、魔法のランプに使用回数を設けました。作者と言えど一度現実世界で人々に知られたおとぎ話、この程度の改変が限界でした」
シェヘラザード「それに物語の改変は本来の【アラジンと魔法のランプ】を好いてくれた人々達を裏切ってしまうことにもなりました。このおとぎ話を読んで何かを感じてくれた人たちに、私は申し訳ないことをしたのです・・・」ギュッ
シンドバッド「気にするな、必要なことだっただろうあれは・・・」
シェヘラザード「私はそれでもやらなければならなかった。作者として、自分が作り出したおとぎ話の道具で他のおとぎ話や現実世界に害をなすわけには行きませんから」
ティンカーベル「つまり・・・願い事はみっつまでっていう条件にしてランプを前より弱くしたってことだね。それなら少しは被害を押おさえられるもんね!」
キモオタ「ですなwwwしかし結局のところはアリス殿達をどうにかするしか根本的な解決にはなりませんな」
シンドバッド「だがまぁ、状況を理解するってのは戦いにおいて重要だぜ?とりあえず、キモオタ達とシェヘラザードの話をまとめてみるか・・・キモオタ頼むぜ」
キモオタ「我輩の仕事ですかなwwwやむをえんですなwww」カキカキ
490 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)21:55:12 ID:H9R
キモオタ「まとめるとこうですなwww」
・アリス達の目的は「魔法具を集めて【アラジンと魔法のランプ】の結界を破壊してランプを奪うこと」
・その結界は非常に強固、簡単には壊せない。が、無敵ではない。
・ランプの使用制限は無かったが現在は三回までの制限あり。
・【アラジンと魔法のランプ】には出入りできない。結界が壊れれば可能?
ティンカーベル「やっぱり私たちがアリスを倒さなきゃ!今は結界で守られてるけど壊されちゃうかもしれないわけでしょ?」
シンドバッド「俺たちも交代で常に誰かが動けるようにはしてるからな、仮に結界が突破されても易々とランプはわたさねぇよ」
シェヘラザード「はい。それに・・・どうやら昨今のおとぎ話の消滅を問題視した方がキモオタさん達の他にもいるようですからね」
キモオタ「我々の他に協力者がwwwそれはありがたいwww」
シェヘラザード「すぐにお会いできますよ。今は様々なおとぎ話へ向かい、警戒と協力を呼びかけているそうです。相当強い魔力を持っているので、頼りにはなるでしょう」ニコッ
シンドバッド「ああ、だが他人に頼るんじゃなく俺たちはそれぞれできることをするしかねぇな!」
シェヘラザード「はい。それぞれの世界を守ることも大切ですが、おとぎ話は現実世界に無くてはならないものです。必ず守り抜きましょう」
ティンカーベル「それでさ、シェヘラザード!アリスを倒して全部が解決したら・・・魔法のランプ借りてもいい?三つの願いなんて言わないよ、一個だけでいいの!私のおとぎ話を元に戻したいんだ!」
シェヘラザード「そうですね、すべてが解決して平和が戻って結界が必要でなくなれば・・・お貸ししますよ」ニコッ
ティンカーベル「やった!よーしっ!がんばるよキモオタ!」フンス
キモオタ「ちょwwwやる気ですなwww我輩はどこまでも手伝いますぞwww」
491 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:11:41 ID:H9R
シェヘラザード「私もできる限りの協力はします。なんでもいってくださいね、キモオタさん」
キモオタ「我々のパーティは個性派ぞろいですからなwwwシェヘラザード殿のような常識人が居てくださると助かりますなwww」コポォ
ティンカーベル「キモオタが一番アレだからね!変な踊りするし」
キモオタ「ちょwwwまだ根に持ってるwww」
シンドバッド「まぁ、なにかあったら言ってくれよ。手伝いにいってやるからよ?その代わりフリーで可愛い女居たら教えろよ?」ハハハッ
シェヘラザード「シンドバッド!あなたはまじめな話だというのにすぐそのような・・・!」
シンドバッド「へいへい、じゃあ俺は一回自分のおとぎ話に戻るぜ・・・っておいおい、ラプンツェルの奴またいねぇぞ!?」
キモオタ「ファッ!?またどこかへふらふらと・・・!?」
シェヘラザード「困りましたね・・・何かトラブルに巻き込まれていなければいいのですが」
ティンカーベル「私、探してくる!」
ガチャッ
ラプンツェル「ただいまー!なんかみんな難しい話してたからちょっと出かけてきたよー」ドサドサ
ティンカーベル「ラプンツェル!いったいどこへいってたの?みんな心配したんだよ!」
ラプンツェル「昨日のコロッケ屋さんのとこ!おじさん何故か半分泣きながら謝ってくれたよ、あとこれ昨日のお礼だって!みんなで食べようよ!」ニコニコ
キモオタ「自由すぎますぞwwwしかし無事でよかったwww」ムシャムシャ
492 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:30:25 ID:H9R
・・・
シェヘラザード「はい、ラプンツェルさん。コロッケだけでは喉が渇いてしまいます、お茶をどうぞ」コトッ
ラプンツェル「ありがとね、シェヘラザード」ニコニコ
シェヘラザード「ひとつ伺いたいのですが、キモオタさんとティンクさんはわかりますがラプンツェルさんは何故この世界に?みなさんがこの世界の結界をすり抜けて来たことと関係があるのでしょうか?」
キモオタ「我々、この世界の結界をすりぬけるために世界移動を【ラプンツェル】のゴーテル殿にお願いしたのでござるよwww本当は後々に送っていただく約束だったのでござるがwww」ガツガツ
ティンカーベル「でもね?ラプンツェル大好きなゴーテルが突然豹変しちゃって、ラプンツェルと私たちをこの世界にいきなり送り込んだの!そりゃあお話の流れだとそうなるけどあれは演技とかには見えなかったよ」モグモグ
ラプンツェル「私が約束を破っちゃったからいけないんだよ。だからちゃんとママに謝らないといけないんだ」モグモグ
シェヘラザード「なるほど、本来の物語で彼女が連れて行かれるのは同じ世界の砂漠でしたね。それがこの世界に、おそらく異変でしょうけど・・・」
ラプンツェル「・・・・・・」ジーッ
ティンカーベル「なんかねコショウの粒が落ちてた。だから多分誰かの仕業だと思う、多分あいつらだけどさ!」プンスカ
シェヘラザード「アリスさん達の持つ魔法具の情報も集めたいですね、そうでなければ対策も練ることができませんし」
ラプンツェル「・・・ねぇシェヘラザード、私お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
シェヘラザード「はい?何でしょうか?私にできることでしたら」ニコッ
ラプンツェル「シェヘラザードなら頭いいみたいだからきっとうまくいく方法わかると思うの。あのね・・・」
493 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/08(日)22:36:41 ID:H9R
今日はここまで 新たな協力者とは!?
【三枚のおふだ】
願いが叶うお札で小坊主が山姥に対抗するおとぎ話。お札を川にしたり火炎を出したり魔法チック。和尚の好物は多分餅である。
ラプンツェルとアラビアンナイト編 次回に続きます
乙です
毎日楽しみにしています!!
495 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)00:17:02 ID:mXX
乙!千近い話が七割も…
さりげなく敵の強大さも見えてきた回だなぁ
オラわくわくしてきたぞ!
496 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)08:43:50 ID:VA7
乙!
前も気になったんだが
コショウの粒→コショウ→くしゃみ→呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!→願い事を叶えるでおじゃるよ
・・・だったりして!?
497 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)12:23:34 ID:NIJ
>>496
魔神繋がりだけどそれはおとぎ話じゃねえよwww
498 :名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)16:05:36 ID:Ivn
>>496
クソワロタwww
499 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:14:39 ID:eJY
ラプンツェル「私はね、ずっと塔の中で暮らしたの。ママとも塔からでないって約束したんだけどね、おーじとは一緒にママの病気を治す方法を見つけに行こうって約束したから、私はママとの約束を破っちゃったの。そしたらママはものすごく怒っちゃって・・・」
シェヘラザード「約束を破ってしまうことは褒められたことではありませんね・・・怒られても仕方がありません」
ラプンツェル「うん、それはちゃんとあやまる。でもね、塔の外の世界には魔法のランプみたいな不思議な道具もあるんだよね?だったら私はやっぱりおーじと冒険したい!でもね、ママのこと嫌いな訳じゃないんだよ。私はママのこと大好きなんだ」
ラプンツェル「おーじと冒険もしたいし、ママと一緒にいたい。両方選ぶのって出来ないのかなー・・・私はどうしようか悩んでるんだ。なにかいい方法ないかな?」
シェヘラザード「なるほど・・・難しい問題ですね。ラプンツェルさんは一番どうしたいのですか?」
ラプンツェル「私は・・・今まで通りママとお話ししたりしながら塔で暮らしたい。おーじと塔の外を冒険してママ達の病気を治す方法を探したい。どっちも一番だよ、ママもおーじも大好きだからどっちかなんて選べられないよ」
シェヘラザード「本来は何かを選ぶ時、選ばなかった方を手に入れることは出来ないものですよ?」
ラプンツェル「でも、私にはどっちかなんて選べないよ?」
シェヘラザード「・・・・・・」
キモオタ「ラプンツェル殿www気持ちは分かりますがなwwwどちらもと言うのはちょっと難しいのではwww」
500 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:28:37 ID:eJY
シェヘラザード「どうしてもどちらか一つだけ選ぶことは出来ないというのですね?」
ラプンツェル「うん、大好きなもののために他の大好きなものを諦めるなんて出来ないよ。そのためだったら何でもするよ!」キラキラ
キモオタ「ラプンツェル殿の無垢な笑顔が直視できませんな・・・・・・」ヒソヒソ
ティンカーベル「おとぎ話の流れだともうゴーテルにも会えないし、塔にも住めないもんね・・・・・・シェヘラザードはどうするのかな?」ヒソヒソ
シェヘラザード「そのために失うものがあったとしても。諦められませんか?」
ラプンツェル「うん、諦められない」
シェヘラザード「・・・・・・でしたら、いっそのこと両方とも選んでしまいましょう。あなたは塔に住み、そこを拠点にして王子様と旅をすればいいのです」
ラプンツェル「ママがそんなこと許してくれるかな?」
シェヘラザード「それはラプンツェルさんがしっかりとお母様を説得することが出来れば、問題ないでしょう」
キモオタ「いやいやいや!シェヘラザード殿!?いいんですかな!?」
ティンカーベル「そうだよ!本来のお話の流れ変わっちゃってるよ!?消えちゃうんじゃないの?そんなことしたら!」
シェヘラザード「・・・・・そうですね、もしかしたら消えてしまうかもしれません。ですが・・・・・・」
501 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)20:48:45 ID:eJY
シェヘラザード「【ラプンツェル】の結末は、魔女に捨てられたラプンツェルさんが王子と再会した時の涙で失明した王子の視力が回復して幸せになるというもの。魔女と和解していないとも、旅に出ていないともなっていません」
キモオタ「そ、それはそうでござるが・・・!」
シェヘラザード「指輪越しにあなた方が国王にした旅の話を聞きました。それを聞く限りでは【裸の王様】や【泣いた赤鬼】にも細かい改変はあったはずでしょう?どのおとぎ話にも『旅人キモータとティンク』という登場人物は本来居ないはずですよ?」
ティンカーベル「それは結果的にそうなって、たまたま消えなかっただけで・・・!【ラプンツェル】も大丈夫って保証なんてないじゃん!?」
シェヘラザード「・・・私は先ほど言いましたね。【アラジンと魔法のランプ】の改変で元の物語が好きな読者を裏切ってしまったと。あれは私の作者としての本音です。
作者は読者に伝えたいことがあるから物語を作ります、完成した物語には必ずメッセージがあります。それを好き勝手に展開を変えてしまえばもうメチャクチャです、作者の想いなど伝わるはずがありません。作者としての私は物語の展開を変えることは反対です」
キモオタ「ならばなおさらでござろう?」
シェヘラザード「ですが、私は作者であると同時におとぎ話の登場人物でもあります。その立場から見ると、こういう気持ちも生まれてくるのです。『何故、私たちおとぎ話の登場人物は運命にあらがえないのか?』と」
ティンカーベル「私たちおとぎ話の登場人物は必ずどこかのおとぎ話に属してる。だからそのおとぎ話の結末には逆らえない。だって結末を変えちゃうとそのおとぎ話が消えて、私たちも消えちゃう。その事を言ってるの?」
シェヘラザード「はい。おとぎ話の登場人物には結末という名前の運命が定められている。それにはあらがうことが出来ない」
502 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:18:02 ID:eJY
キモオタ「それはマッチ売り殿の時に痛感しましたからな、理解しているつもりですぞ?」
シェヘラザード「結末がハッピーエンドなら問題はないかもしれません。ですがその【マッチ売りの少女】のような悲しい結末のおとぎ話もあります、その場合はどうでしょう?」
キモオタ「しかしそれは・・・おとぎ話にはメッセージがあるとシェヘラザード殿も言ったでござろう?マッチ売り殿のおとぎ話を聞いて心動かされた子供達は確実にいましたぞ?」
シェヘラザード「はい、それがおとぎ話の本来の姿だと思います。マッチ売りの少女もそれに納得して結末を受け入れたんですよね?ですがすべてのおとぎ話の主人公が彼女のように自分の運命に納得しているわけではないと思うのです」
ティンカーベル「つまりさ、どういうこと?」
シェヘラザード「【アラビアンナイト】の中のおとぎ話は本来千一あります。アリスさんはその中の多くを消してしまいました、しかしすべてではないのです。中には自分に定められた結末に納得がいかずに死を覚悟であらがい、おとぎ話ごと消滅した主人公もいました」
シェヘラザード「現実世界の方々にとっては私たちはたかがおとぎ話の主人公。ですが私たちにとってこの世界は現実世界と何ら変わりないのです。
魔法や不思議なものはありますが、家族がいて友人がいて愛する人がいて笑って怒って悲しんで・・・ですから自分の未来が悲しみに包まれているならそれを振り払いたいのは当然です」
ティンカーベル「うーん・・・私もおとぎ話の世界の住人だから気持ちはわかるなぁー」
シェヘラザード「私は自分自身の結末に何の不満もありません。ただ、おとぎ話の登場人物はもうすこし自由でもいいのではないでしょうか?
少なくともおとぎ話を消滅させてしまうことがなければ、もう少し各々の好きなようにしてもいいと、おとぎ話の登場人物としての私は思うのです」
503 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:35:24 ID:eJY
キモオタ「つまり、シェヘラザード殿は作者としてはおとぎ話の改編には反対しているものの登場人物としてはもう少し自由でもいいのではないかというのが本音であると・・・」
シェヘラザード「矛盾しているのはわかっています。でも、ラプンツェルさんのように」
ラプンツェル「・・・・・・?」
シェヘラザード「ただ大好きなお母様と愛する恋人のどちらも失いたくないというのはそんなにわがままでしょうか?おとぎ話の登場人物だから我慢しなければならないのでしょうか?」
キモオタ「・・・・・・」
シェヘラザード「私はそうは思いません。もちろん、自分の希望を通すためにおとぎ話を消滅させては本末転倒です。あくまで消えない範囲で、というのが私に主張です」
ティンカーベル「・・・そういう考えもあるんだねー、おとぎ話が消えるのだけは絶対に防がなくちゃって思ってて、そこまで考えてなかったよ」
キモオタ「我輩は何とも言えませんな。なんとも難しい問題でござるが・・・」
ラプンツェル「うーん・・・私は難しい話はよくわかんないけどね、私はママもおーじもキモオタもティンクもシェヘラザードも好きだよ!だからみんなが仲良くできるように出来たらそれがうれしいな」ニコニコ
ティンカーベル「あはは、ラプンツェルらしいね!」ケラケラ
キモオタ「とりあえずやってみますかなwwwこっちには異変をかぎ分けるティンカーベル殿がいますからなwww様子を見ながら動いて駄目そうならその都度修正していきますかなwww」
504 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)21:55:23 ID:eJY
シェヘラザード「色々と申し上げてしまいましたが、アリスさん達が悪意を持っておとぎ話を消滅させている件に関しては出来る力の全てを持ってくい止めるつもりです。そこだけは誤解しないでいただけると嬉しいです」
キモオタ「問題ないですぞwww要するにシェヘラザード殿もラプンツェル殿の大好きな人と一緒にいるのを諦められないという想いに共感して手助けしてくれているという事でござろうwww」
シェヘラザード「そうですね、少しでも希望があるならそれにすがってもいいと思います」ニコッ
ティンカーベル「じゃあゴーテルに会いに行かないとね、ゴーテルがいいっていってくれたら問題なさそうだし!」
ラプンツェル「アドバイスしてくれてありがとうね、シェヘラザード!」
シェヘラザード「どうか想いを遂げてくださいねラプンツェルさん」ニコッ
キモオタ「では我々は【ラプンツェル】の世界へ戻りますかな・・・!」
シェヘラザード「では私が送ります、アリ王子に魔法のじゅうたんを送ってもらいますので少しお待ちくださいね。それと、キモオタさんティンクさん」
シェヘラザード「アリスさん達と戦う上であなた達二人が重要な立ち位置になることは間違いありません。ですが戦うのは決してあなた達だけではありません、私たち仲間がいることをお忘れなく」
ラプンツェル「よくわかんないけど私も手伝うよ!友達だからね!」
キモオタ「そう言っていただけるとありがたいですなwww」
ティンカーベル「そうだね!みんなで協力したら絶対にあいつら倒せるよ!がんばろうね!」
・・・
506 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:13:33 ID:eJY
ラプンツェルの世界 塔の下
・・・
・・・
・・・
ラプンツェル「そういえばさ、私ママに『もう娘じゃない』って言われたんだった」ズーン
キモオタ「大丈夫でござるよwwwあんなのは気が動転していたからだと言いましたぞwwwティンカーベル殿も様子を見に行ってくれておりますしwww」
ラプンツェル「私の話聞いてくれたらいいけど・・・」
キモオタ「・・・大丈夫ですぞ!さぁさぁ、落ち込んでいてはいけませんぞwww笑顔笑顔www」
フワフワ
ティンカーベル「・・・ただいまー」
ラプンツェル「ティンク!ママどうだった?怒ってた!?」
ティンカーベル「怒ってはないよ、大丈夫。でも・・・」
キモオタ「なにやら歯切れが悪いですなwww」
ティンカーベル「とりあえず行こう。妖精の粉かけるから」ファサー
507 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:29:15 ID:eJY
ラプンツェルの塔 内部
スタンッ
キモオタ「薄暗いですな、ゴーテル殿は・・・?」
ティンカーベル「下にいるよ、帰ってきたことは話したけどラプンツェルがどうしたいかは何にも話してないからね?」
ラプンツェル「うん。えっと、ママ、ただいまー・・・」
ゴーテル「ラプンツェルや・・・・・・!」ヨロヨロ
ラプンツェル「あの、えっと・・・約束破っちゃってごめんなs」
ゴーテル「すまなかった・・・!すまなかったねラプンツェルや!ワシはお前に酷いことを言ってしまった・・・!」ヨロヨロ
ラプンツェル「私の方が謝らないといけないよ、ママとの約束破ってごめんなさい。だから、私はまだママの娘のままでもいい?」
ゴーテル「もちろんじゃ!ワシの娘はお前だけしかいないんじゃよ!」ボロボロ
キモオタ「どういうことですかな・・・あれほど怒り狂っていたゴーテル殿が・・・」
ティンカーベル「・・・ゴーテルは憎しみの心をアリスに植え付けられたんだよ」ギリッ
キモオタ「なんですと!?」
508 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:44:35 ID:RRU
ティンカーベル「あの日私たちがゴーテルの家を出て行った後にアリスが来たんだって。魔法の野菜を奪われそうになったから断ったらなにかされて、正気に戻ったときにはもう私たちもラプンツェルも、切り落とした髪の毛もなかったって」
キモオタ「この世界にも来ていたのでありますな・・・罪のないゴーテル殿とラプンツェル殿の仲を引き裂くとはつくづく許せませんな!」
ゴーテル「すまなかったねぇ、すまなかったねぇ・・・あの時お前に言った言葉はひとつだって本心じゃあないんだよ、信じとくれ・・・」ボロボロ
ラプンツェル「いいよ、もう気にしてないから・・・!泣かないでよママ、私も悲しくなっちゃうよ」ギュッ
ゴーテル「そうじゃな・・・こうしてお前も戻ってきてくれたんじゃ。こんなに幸せなことはない」ナデナデ
ラプンツェル「あのね、ママ。今日戻ってきたのはね、お願いを聞いてほしいからなの」
ゴーテル「・・・おおかたの予想はついておるよ。話してみるんじゃ、ラプンツェル」
509 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/09(月)22:57:17 ID:RRU
ラプンツェル「私ね、ママと今までみたいにこの塔でご飯食べたりお話しして暮らしたい!でもね、おーじと外の世界を旅してママ達の病気を治す方法を探したいの!」
ゴーテル「・・・・・・」
ラプンツェル「ママに嘘ついて外に行こうとしてたことは謝るよ!でも、私はママのこともおーじの事もどっちも大好きなの!だから両方とも一緒にいたいの!だから旅にでていないときはこの塔に戻ってきて、次の旅まではママと過ごしたいんだよ、お願い!」
ゴーテル「・・・・・・キモオタよ」
キモオタ「なんですかな?」
ゴーテル「おとぎ話が消滅する条件を知っているお前達がラプンツェルを止めずにここにつれてきたという事は、当然考えがあってのことじゃな?」
ティンカーベル「確実に大丈夫とは言えないけど、でもこのおとぎ話を消させるつもりはないよ。結末は守るし消えそうになったら修正するよ」
ゴーテル「・・・ラプンツェルや。お前はキモオタとティンクが好きかの?」
ラプンツェル「うん、砂漠の街でも私のこと助けてくれたし大切な友達!」ニコニコ
ゴーテル「そうかい、お前の大切な友達なら信用しても大丈夫じゃな?」
ラプンツェル「うん!キモオタもティンクも嘘なんかつかないよ!だって私の大切な友達だからね!」ニコニコ
今日はここまでです
ラプンツェルとアラビアンナイト編 次回に続きます
511 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)00:05:52 ID:ePt
乙です!
ここからどう広がっていくのかがたのしみです!!
512 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)00:27:44 ID:n5l
乙!
ひとまずラプンツェルとゴーテルが元に戻れて良かった、本当に良かった!
513 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)02:39:44 ID:8og
乙!
ラプンツェルとゴーテルが
仲直りできてよかった。。。
514 :名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)07:43:30 ID:E0x
乙!
協力者誰だろうな、もうかなりのおとぎ話でてきたけど
まだでてないおとぎ話だろうか
527 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/11(水)20:56:11 ID:Jg2
ゴーテル「そうかい、お前が信用している友達をワシが疑うわけにはいかんのぉ。・・・それじゃあティンカーベルに手伝って貰おうかね」
ティンカーベル「えっ?私?なになに?」
ゴーテル「すぐにラプンツェルと二人で王子を探しに行っとくれ。王子は昨晩塔から転落したが、今もなおこのおとぎ話が消えていないという事は王子はまだ生きている。おそらくまだ近くにいるだろう、視力を失ったまま遠くに行けるとは思えないからの・・・」
ラプンツェル「おーじが塔から落ちちゃったの!?ティンク!すぐに探しに行こうよ!」アセアセ
ゴーテル「ティンカーベルと二人で空から探せばすぐに見つかるじゃろう?ワシはキモオタと話があるでの、頼めるかいティンカーベル?」
ティンカーベル「もちろん!ラプンツェル、急いで準備していくよ!王子を助けに行こう!」
ラプンツェル「うん!でも準備なんていらない、今すぐに行けるよ!私に妖精の粉をかけて!早く早く!」アセアセ
ゴーテル「これこれ焦るでない。王子ときちんと再会できたら、それからは塔に住んでも旅に出てもいい、おまえの好きなようにしていいんじゃ。その代わり無茶をして怪我などせんようにな?」
ラプンツェル「わかった!じゃあ行ってくるね!」ニコニコ
ファサー フワッ
ラプンツェル「すごい!見て見て!私空飛んでるよ!あはははは!すごいすごい!」ワクワク
ティンカーベル「暴れちゃ駄目!あとスカートめくれないように気をつけなきゃ!それじゃあ塔の外行くよー!」フワフワ
・・・
ゴーテル「・・・さて、キモオタよ。二人が王子を探しに行っている間、ワシと話をしようじゃないか。昨日アリスが現れたこともお前に話しておかないといけないからねぇ」
キモオタ「そうしていただけると助かりますぞwwwなにやらまた不思議な道具を使ったようですしなwww」
528 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/02/11(水)21:01:43 ID:Jg2
キモオタ「しかしwww旅に出たいというラプンツェル殿をゴーテル殿が許すとはwww思いませんでしたなwww」コポォ
ゴーテル「そうかもしれんな・・・ワシは元々ラプンツェルを砂漠に捨てるという運命を背負っておった。そうでなければこの【ラプンツェル】のおとぎ話は消えてしまうと自分に言い聞かせて耐えておった。だが実際はどうだ」
ゴーテル「アリスに良いように利用されて・・・お前達が居なければラプンツェルは【アラビアンナイト】の世界から戻る事が出来ず、この世界は消えていたかもしれない。ワシが利用されたばっかりに愛娘を危険にさらしてしまった・・・!」ワナワナ
キモオタ「しかし、それは魔法具のせいでござろう?どのようなものかはわからんでござるが、ティンカーベル殿はコショウがどうとかいっておりましたな・・・」
ゴーテル「理由は何であれワシがやったことには変わりないんじゃ。ワシがラプンツェルの提案を許可した理由の一つはそのことへの罪滅ぼしじゃ。そしてもう一つは・・・」
キモオタ「なんですかな?」
ゴーテル「本来なら砂漠に捨てられたラプンツェルはもう塔には戻ってこないはずじゃった。しかし、あいつはワシに会いに戻ってきてくれたじゃろ?しかし、世界は崩壊する様子を見せなかった」
ゴーテル「もしかしたら、と思ったんじゃ。ラプンツェルが塔に戻ってきても世界が崩壊しない、ならばワシはこれからも娘と一緒にいることができるんじゃないか?とな、ラプンツェルが王子と再会することが出来ればこのおとぎ話は消えないんじゃないかとな」
キモオタ「シェヘラザード殿も言っておりましたな、このおとぎ話の結末はラプンツェル殿と王子殿が再会して幸せになることだと」
ゴーテル「ラプンツェルが幸せになることがこのおとぎ話の結末であり、ワシがその場所にいてもいいのだとすれば・・・これほど嬉しいことはない。
ワシは愛娘と茶を飲み、たわいもない話をしながらラプンツェルの成長を感じつつ老いていくことが出来る、そんな幸せなことが他にあるかの?」フォッフォッ
キモオタ「本当にwwwゴーテル殿は娘ラブですなwww」
ゴーテル「あたりまえじゃろ、娘のことが可愛くない母親など存在しないんじゃ。それに・・・」
ゴーテル「ラプンツェルはワシの自慢の娘じゃからな」フォッフォッ
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 ラプンツェルとアラビアンナイト編
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評価する!(2609)
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」一覧に戻る
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