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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part44


499 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)16:22:56 ID:rYa
マッチ売りちゃんのマッチが見せる幻覚って、そのマッチを保有し使った人が、自由に相手に見せたい幻覚を見せることが出来るって解釈であってる…のかな??
あと、キモオタだけでなく、アリスたんもまだマッチ売りちゃんのマッチを持ってたりするのだろうか??((((;゚Д゚)))))))
長文スマソ

500 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)18:30:00 ID:7Le
マッチの効力の時間と、マッチの打ち合いになった場合は、後がけも出来たりしますか(本数制限はありますか)?
長文すみません…
ネタ潰しにならなければ良いですが、今後の展開が楽しみです!!

502 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)20:18:58 ID:rvr
>>499
対人使用ならマッチに関してはその解釈でだいたいあってる
相手がマッチの火を視界に入れている必要があるから、いままでの登場人物で例えると幸福な王子は盲目だからマッチの効果を受けない。って感じ
>>500
効果時間はマッチの火が消えるまで・・・だけど継ぎ足しで使うこともできるかな、原作みたいに
本数制限はないけど、使い切りの魔法具だから尽きたらおしまいです
ちょっと書いていきます

505 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)20:29:20 ID:rvr
ザワザワ ザワザワ
「お、おい!大悪鬼様が桃太郎にやられたぞ・・・!」
「まずいぞ・・・次は俺達を殺しに来るぞ!逃げろ逃げろ!」
「うおおおぉぉ!俺が先だ!どけどけ!」
ザワザワ ザワザワ
キモオタ「大悪鬼が倒れたら一目散に逃げていきましたなwww」
ティンカーベル「まぁ悪鬼だって怖いものは怖いよ!」
桃太郎「拙者は命までは奪っておらぬ・・・拘束し、あとは都へ判断を仰ぐ・・・死罪になっても仕方ないとは思うが、お主の反省次第では恩情を受けることもできるやもしれぬ」
大悪鬼「うぅ・・・・・・ググゥ・・・・・・人間ごときに情けなど・・・!」
キジ「犬!猿!近くに小屋があるはずだ!そこに丈夫な綱がないか探してくれ!」
猿「おう・・・」ズーン
犬「いいよいいよ!犬さんが探してくるよ!」ホクホク
・・・

508 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)20:43:21 ID:rvr
ぐーるぐーる ぐーるぐーる
犬「こんな感じかな・・・?」
猿「これだけの大樹に縛り付ければ鬼とはいえ大丈夫だろ、桃太郎どうだ?」
桃太郎「うむ、ご苦労だった。さて、大悪鬼の退治はこれで良かろう。町民たちが奪われた物を取り返し、都へ戻るとしよう」
キモオタ「そういえば赤鬼殿と赤ずきん殿はwww」
ティンカーベル「・・・あ、キモオタ!あれ!赤鬼だよ!」
赤鬼「・・・・・・」ゼェゼェ
ティンカーベル「足引きずってる・・・!赤鬼ー!大丈夫!?」ピュー
赤鬼「・・・・・・おぉ、大悪鬼・・・退治できたんだな・・・・・・よかった」ゼェゼェ
キモオタ「赤鬼殿・・・!どうしたでござるか!?全身傷だらけで・・・」
赤ずきん「・・・・・・」ゼェゼェ
ティンカーベル「赤ずきん・・・!足が潰れてる・・・!ねぇ、赤鬼!どうしたの?なにがあったか教えて!」
桃太郎「いや、その前に拙者に預けて貰おう・・・まずは赤ずきんの足の治癒から取り掛かる。話はそれからだ・・・!」

509 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)20:55:21 ID:rvr
パァァァァ
桃太郎「・・・・・・」パァァァァ
ティンカーベル「ねぇねぇ桃太郎、赤ずきん・・・ちゃんと歩けるようになる?傷残ったりしない?女の子だから、そういうの気にしちゃうと思うんだよね」
赤ずきん「ティンク・・・あなたが心配してどうするのよ・・・」
桃太郎「うむ、症状が重い故に時間は少々かかりそうだが・・・元通り歩ける、傷も残らぬ」
ティンカーベル「だって!よかったね!赤ずきん!」ギュー
赤ずきん「・・・そうね、ありがとう、桃太郎」
桃太郎「構わぬ、拙者が手助けを頼んだのだからむしろ拙者は謝らねばならぬ立場・・・すまん」
キモオタ「そういえばwwwなぜ桃太郎殿は治癒の能力を持っているのでござろうなwww」
桃太郎「・・・それは拙者にもわからぬが・・・おそらくは、桃から生まれた事が原因ではないかと思っている」
ティンカーベル「桃?なんで?」
赤鬼「桃ってのは昔から魔を払い邪を浄める植物と言われているからな。あるところでは不老長寿の効果があるなんて信じられているらしい、そんな植物から生まれたんだ。桃太郎にはぴったりの力だろう」
キモオタ「なるほどwwwうまい果物という認識しかなかったでござるよwww」コポォ

510 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)21:04:46 ID:rvr
桃太郎「しかし・・・話は変わるのだがキモオタよ」
キモオタ「どうしましたかなwww」
桃太郎「先程・・・お主からの励ましの言葉を受けたとき・・・周囲に町民たちの姿が見えたのだ・・・!大悪鬼を倒した頃にはその姿は消えていたが・・・あれはお主たちの妖術かなにかか?」
キモオタ「ちょwww妖術www我輩、町民たちなど見ていませんがなwwwティンカーベル殿何かご存じですかなwww」
ティンカーベル「知らなーい!桃太郎にしか見えなかったんじゃない?」
桃太郎「そんなはずは・・・」
ティンカーベル「がんばろうっていう気持ちが見せた幻だったんじゃないかな?」
キモオタ「まぁとにかくwwwよかったではござらぬかwww桃太郎殿、お主にはいつだって応援してくれる町民たちがいるわけでござろうwwwこれでいつだって実力を出して戦えるのではないですかなwww」
ティンカーベル「そうだよ!一回できたんだから次もできる!ねっ!」
桃太郎「うむ・・・そうかな、そうかもしれぬな・・・!」ググッ
ティンカーベル「・・・・・・私は気づいてるんだからね、キモオタ!マッチ使ったでしょ!」ボソボソ
キモオタ「その通りですぞwwwしかし大悪鬼を倒したのは桃太郎殿の実力www我輩はキッカケを与えただけですぞwww」ボソボソ

511 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)21:15:02 ID:rvr
キモオタ「これで自信がつけばいいのですがなwwwあとは桃太郎殿しだいでござるよwww」ヒソヒソ
ティンカーベル「うん、実力あるんだから大丈夫だよ!」ヒソヒソ
パァァァァ
桃太郎「・・・よし、赤ずきん。治癒は終わりだ」
赤ずきん「本当に治ったわね・・・思うように動くもの、魔法具でもないのに不思議な力ね・・・」
赤鬼「よかった・・・よかったな赤ずきん・・・!」ジワッ
赤ずきん「なにも泣くことないでしょう赤鬼・・・さぁ、今度はあなたを治して貰いなさいな。桃太郎、お願いできるかしら」
桃太郎「うむ、では・・・」
???「えーっ?今度は赤鬼の治療すんのー?」ブッスー
桃太郎「・・・・・・っ!」バッ
赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ
赤鬼「おいおい、今度は何だ・・・!」
ティンカーベル「この声・・・!」
キモオタ「なぜこの世界に・・・あの者がいるんですかな・・・!」
ドロシー「やっほー!キモオタおにーさん、ティンカーベル!ひさしぶり・・・ってほどでもないかな?まっ!どっちでもいーけどねん?」ケラケラ

512 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)21:33:26 ID:rvr
ドロシー「っていうかさぁ、ちょっと前からこの世界に来てたんだけど誰も気がつかないのってどうなの!?私に気がつかずに赤鬼の治療するとかいうからびっくりしたよ!」
ブリキ「・・・・・・油断しているのだろう。大悪鬼という目標を討伐できたのだからな」
かかし「俺は知ってるゾ!『勝って兜の緒を締めよ』っていうこの国のコトワザ!勝ったときこそ油断しちゃいけないんだナ!」
ライオン「でも、僕としてはもう少しあとでもよかったかも・・・心の準備が必要だもんね・・・うん、そうだよねぇ」
青い鳥「うわあ・・・あの妖精しぶとく生きてるみたいだ、鬼ヶ島だっていうから死んでるのを期待したけど」
ティンカーベル「ファミチキ・・・!羽根が生え替わらなかったらよかったのに!」
キモオタ「今度はこの世界に・・・一体何のようですかな!ドロシー殿・・・!」
ドロシー「おっどろいた!?ねぇねぇ、どうやって私の名前知ったの?こんなに早くバレるとは思わなかったよ!すごいすごい!どうやったか教えてよ!」
ティンカーベル「内緒だよバーカ!」プンスカ
かかし「つってモ・・・どうせバレたってどうってこと無いんだろウ?」
キモオタ「・・・・・・」
ドロシー「でもまぁ、初めての人もいるしちょうどいいから挨拶しないとね!」スタッ
ドロシー「ひさしぶり!あーんど始めまして!『オズの魔法使い』のおとぎ話からやってきたキュートガール!おとぎ話消滅の黒幕の一人!ドロシーちゃんでーす!よろしくねん?」ケラケラ

513 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)21:42:37 ID:xUm
純粋な感じだけど恐ろしさが垣間見えるドロシーちゃん
肌が真っ白で眼から紫のオーラが出てそう…

514 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)21:54:34 ID:rvr
桃太郎「な、なにがどうなってるんだよキモオタ!あいつだれなの!?」
キモオタ「・・・・・・ドロシー殿は我々の敵でござる」
ドロシー「敵だなんて物騒だなぁ!遊び友達でいいじゃん?あっ!赤ずきん、直接会うのは初めましてだけど、君には謝っといてあげなきゃね!」ヘラヘラ
赤ずきん「ドロシー・・・まさか、私のおとぎ話を消滅させたのは・・・!」
ドロシー「あったりー!狼をそそのかして、赤ずきんの町の人たちぜーんぶ狼たちのごはんにしちゃったのは・・・何を隠そう!このドロシーちゃん達でーす!」ケラケラ
赤ずきん「・・・・・・っ!」ガシャッ
赤鬼「待て!冷静になれ赤ずきん!」グイッ
赤ずきん「離しなさい赤鬼!こいつは私のおばあちゃんを・・・!ママを・・・!猟師さんや町のみんなを・・・!狼に食い荒らさせたのよ!?」
ドロシー「あっ!狼たちはおなかいっぱいで満足そうでした!」ケラケラ
赤ずきん「離さないなら好きにしなさい!このままだってマスケットは撃てるもの・・・!あいつは絶対に私が仕留める・・・!!」ギッ
ティンカーベル「私だって許さないんだから・・・!ピーターパン達の仇は絶対にとってやるもん!」
赤鬼「二人とも冷静になれ!今のオイラ達で勝てる相手かどうか見極めろ・・・!」
ドロシー「いいねぇ!そういう熱い感じ嫌いじゃないよ!みんなまとめてかかってお・い・で! このドロシーちゃんがすっごい魔力・・・みしたげるからさっ!」カツンカツン
アリス「・・・こらこら、ドロシー。勝手に戦いを始められちゃあ迷惑だよ、勘弁してくれるかい?」
キモオタ「アリス殿・・・黒幕が二人そろうとは・・・!」

516 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)22:08:01 ID:rvr
ドロシー「えー?せっかくあいつらも乗り気なんだよ?ひさしぶりにライオンとかかしとも一緒なんだし、ちょっとヤンチャしたいよね?」
かかし「ドロシーはいつもヤンチャだろウ?でもお前がそうしたいなら俺は付き合うゾ」
ライオン「僕もねぇ・・・戦うのは怖いけど、ドロシーちゃんがやりたいっていうなら頑張るよ!あ、でもでも、もしもね、もしも勝てたらご褒美にたてがみをブラッシングしてほしいな」
ブリキ「・・・・・・」
アリス「今日はそういう計画じゃないだろう?ほら、欲しいものは手に入ったし、始末する奴は始末した。今回の計画は完了だ」
ティンカーベル「逃げるつもりだ!卑怯者!桃太郎の事消すっていってたくせにできてないじゃんバーカ!」
キモオタ「好き放題してどういうつもりですかな!」
桃太郎「お、おい!なんか知らんけど煽るなよティンク!キモオタ!」
アリス「あぁ、そんな事も言ったね・・・君達に集団で鬼ヶ島に来てもらえば、大悪鬼も子分を分散させなくちゃならなくなるからね・・・おかげで手薄な警備だったよ、宝物庫はもっと厳重に警備しないとね?」ゴソッ
縛られた大悪鬼「・・・・・・なんだと・・・・・・!それは俺達の宝物・・・隠れ蓑に隠れ笠・・・浮靴まで・・・!それがお前の狙いか・・・!」

517 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)22:12:56 ID:TIu
ティンクの煽りボキャブラリーwww

518 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)22:22:29 ID:rvr
アリス「鬼ヶ島には魔法具がいくつものあるって聞いたからね、だったらまとめてもらっておこうと思ってね。まぁ桃太郎のおとぎ話をついでに消せるならそれもいいかなって思ったけど欲張りすぎたかな」
アリス「でもまぁ、いいや・・・消し損じても結果は同じだもの」フフッ
ティンカーベル「どういうことなの!教えろバーカ!」
赤ずきん「他のおとぎ話を消しては魔法具を集めているってわけね・・・すやって【ハーメルンの笛吹き男】や【狼と七匹のこやぎ】のおとぎ話も私の【赤ずきん】のように消していったのね・・・!」
赤鬼「こいつ・・・一体、何を・・・!」
キモオタ「あれだけの魔法具を持っているというのにまだ集めるとは・・・一体何をするつもりなんですかな!?」
アリス「それはまだ内緒だけど・・・いずれ君達は知ることになるよ」フフッ
アリス「どちらにしてもボクとドロシー達はこれからもいろんなおとぎ話を旅して、魔法具を奪っておりますおとぎ話を消していく・・・」
ドロシー「そうそう!約束したし、ちゃんとおとぎ話は消していくからさ!」
アリス「止めたいなら、食らいついてきなよ。まぁ命の保証はできないけれどね」フフッ

522 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)22:39:52 ID:rvr
ティンカーベル「だから前も言ったでしょ!絶対にさせないんだから!何回もいわせるなバーカ!」
キモオタ「アリス殿やドロシー殿がなにをたくらんでいるか知らぬでござるが・・・我輩にも、マッチ売り殿と交わした約束がありますからな・・・そうやすやすと思い通りにはさせませんぞ!」
赤鬼「おう・・・オイラ達はおまえ等にかなわないだろうが・・・だが赤ずきんやティンクの苦しみがでかいことくらいオイラにだって分かる!」
赤ずきん「私は今更元のおとぎ話に帰りたいとか取り戻したいなんて言わない。けれどね、ドロシー・・・あんただけは絶対に許さない」キッ
ドロシー「やーん!ブリキぃー、あの娘コワーイ!ドロシーちゃん泣いちゃいそうー!」ケラケラ
ブリキ「・・・・・・おい、やめておけ」
ドロシー「まぁいいよ、アリスもああいってるし。簡単に足潰されるような雑魚と遊ぶなら人形遊びでもしたほうがましだもんね。
だからまた今度遊ぼうよキモオタおにーさん、ティンカーベル、赤鬼・・・それと赤ずきんちゃん」ヘラヘラ
アリス「それじゃあ、ボクたちは一足先に失礼するよ。せいぜい地道におとぎ話の消滅を阻止するといいよ。あぁ、それとキモオタ・・・」
キモオタ「なんですかな!?」
アリス「ボクは君達・・・現実世界の人間を許さない」
キモオタ「なんですと・・・?それはどういう・・・・・・」
アリス「そのままの意味さ、だからティンカーベル達のようなおとぎ話のキャラクターはともかくさ・・・君の場合はあんまり目障りだと」
アリス「ボクは容赦なく殺す。それだけ肝に銘じておいてよ。それじゃあね、いこうかみんな」
ドロシー「ばいばーい!」ヘラヘラ
ヒュオン
キモオタ「・・・・・・」

523 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/14(水)22:42:32 ID:rvr
今日はここまでです
隠れ蓑、隠れ笠、浮靴は鬼の宝物
身を隠して世界の境界をすり抜けられる蓑と笠、水面に受ける靴。
桃太郎編 次回に続きます

526 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)23:09:07 ID:Un5
乙! さっきマッチがマッチョに見えた 裸王様の活躍が見てぇ…

528 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)23:33:23 ID:jhN
「感情移入しすぎwww」って笑われるかもだが、マジでドロシーとアリスにムカついてきた。
ブッ564てやりてえ。
最終決戦でどんな吠え面かかせてくれるのか楽しみだ。

529 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)23:36:52 ID:jlb
今回で確信した
ティンクはエンジェル

530 :名無しさん@おーぷん :2015/01/14(水)23:42:53 ID:m5O
乙!ついにオズ四天王が揃い踏みかつ
アリスの謎の敵意とか楽しみすぎる!

539 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)20:20:59 ID:MjH
桃太郎「き、消えた・・・なんだったんだあいつらは・・・」
キモオタ「アリス殿の目的は最初から鬼ヶ島の魔法具だったという訳でござるか・・・それなのに我々、まんまと騙されておりましたな・・・」
ティンカーベル「もう【桃太郎】のおとぎ話は大丈夫だよ、消えそうな匂いしないもん。だから急いで【シンデレラ】の魔法使いのところに行こうよ、もっと強くならなきゃ・・・あいつらの思い通りにさせたくないよ!」
赤ずきん「・・・赤鬼、もう離して頂戴。ドロシー達はもう行ってしまったのだもの」
赤鬼「ずきんを使って闇雲にあいつらを探しに行ったりしないか?」
赤ずきん「大丈夫よ、少しだけ落ち着いたわ。確かに今の私じゃあドロシーには勝てない・・・今はまだ、ね」
桃太郎「・・・ま、まぁあれだな!おまえたちのよく事情はわからないけど」
桃太郎「拙者に出来ることがあったら言ってよ、鬼退治につきあってもらった礼もしたいしな、今度は拙者がなんだって協力するから」
キモオタ「それは頼もしいでござるなwww是非お願いしたいwww」
ティンカーベル「でもあいつらと戦うんだよ?強いよ?怖くないの?桃太郎は」
桃太郎「・・・いや、友のために立ち上がれなくて何が英雄だ!でもまぁ、怖いは怖いが・・・」

540 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)20:30:59 ID:MjH
鬼ヶ島 船着場
桃太郎「では拙者たちはこのまま都へ戻るが・・・キモオタ達は一緒に行かないのか?」
キモオタ「大丈夫ですぞwww我々は別にいくべきところがある故にwww」
犬「淋しくなるねぇ、短い時間だったけど」
猿「まぁ仕方ないよな、旅先でも元気でな!」
キジ「キモオタ、桃太郎・・・少しは自信つけたみたいだ。俺の無茶ぶりに答えてくれてありがとうな」ボソッ
キモオタ「いやいやwww我輩はなにもしていませんぞwww」
桃太郎「キジ、キモオタ・・・なにを話しているんだ?」
キモオタ「いやいやwww何でもないですぞwww都へ行ってもしっかりとがんばってくだされwww」
桃太郎「うむ、キモオタ・・・拙者いろいろと考えたが・・・正義の英雄はこのまま続ける事にする、元々の性格は直りそうにないけど・・・こうなったら死ぬまでカッコつけて、英雄やるよ」ニッ
キモオタ「なるほどwww桃太郎殿になら出来ますぞ、なんといっても日本一の桃太郎ですからなwww」コポォ

541 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)20:42:00 ID:MjH
ティンカーベル「じゃあね桃太郎!元気でね!」
赤ずきん「・・・キリッとしていればあなたは英雄にしか見えないんだから、しっかりとしなさいね」
赤鬼「じゃあな、都でもしっかりとな・・・桃太郎!」
桃太郎「うむ、みんな!達者で!また会おう!キモオタ!ティンク!赤ずきん!赤鬼殿!」
ギーコギーコ ギーコギーコ
キモオタ「行ってしまいましたな・・・でもこれにて一件落着ですぞwww」
ティンカーベル「そうだね!もうこのおとぎ話は大丈夫だしね!アリスに盗られちゃった魔法具はお話の筋には関係ない道具だったから消えなかったしね!」
赤鬼「そうだな!課題は山積みだが・・・喜んでいいところは素直に喜ぼうか!」
赤ずきん「そうね・・・けれど、喜んでばかりもいられないわよ?」
キモオタ「もちろんですぞ!次の戦いに備えて我々は・・・・・・」
赤ずきん「違うわ、そうじゃない。その茂み・・・誰かがいるわよ?」
赤鬼「鬼の・・・気配がする!悪鬼の残党か・・・っ!」ググッ

542 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)20:50:29 ID:MjH
ガサガサッ
大鬼「うぅ・・・っ!ティンカーベル・・・!間に合ったか・・・!」
ティンカーベル「大鬼!ものすごい怪我・・・!どうしたの?誰にやられたの!?」
赤鬼「知り合いか・・・?悪い鬼には見えないが・・・」
キモオタ「悪鬼に捕まったときに牢で出会った大鬼殿でござる、おとぎ話【一寸法師】の登場人物で・・・我々にドロシー殿のことを教えてくれたでござるが・・・」
赤ずきん「まずいわよ、桃太郎の治癒も出来ない今・・・こんな大怪我を処置できる薬持ち合わせていないもの・・・」
大鬼「いや・・・俺はもう長くない・・・!治療は必要ない、だが・・・ティンカーベルに伝えておきたいことがある・・・!」
ティンカーベル「駄目だよ!まずは治療しよっ!ねっ!」
大鬼「いらん・・・!俺には時間がない・・・!」

546 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)21:10:57 ID:MjH
ティンカーベル「・・・わかった。私に話したい事ってなに?」
大鬼「ああ・・・おそらくもう、逃げちまっただろうが・・・俺はアリスとトランプ兵士に囲まれて・・・このざまだ・・・鬼の隠れ蓑も奪われちまった・・・!」ゼェゼェ
キモオタ「そういえば、アリス殿が言っておりましたぞ・・・!」
──欲しいものは手に入ったし、始末する奴は始末した
赤ずきん「始末する奴・・・この鬼のことだったのね」
大鬼「おそらく、俺がうちでの小槌を壊したことが気に入らなかったんだろう・・・だが、俺の隠れ蓑まで奪おうとしたから聞いてやったんだ・・・お前は魔法具を集めてなにをするつもりだってな・・・」ゼェゼェ
ティンカーベル「うん!それで・・・何かわかったの!?」
大鬼「あいつの攻撃で意識がもうろうとしていたが・・・確かにあいつは・・・こう言った・・・『膨大な魔力が必要』だと・・・おそらくあいつは・・・・・・を・・・壊すために、魔法具を・・・ぐあっ・・・!」
ティンカーベル「大丈夫!?痛むんだったら無理に喋らないで・・・!」
大鬼「・・・ティンカーベル、俺の・・・ゼェゼェ・・・俺の友人に伝えてくれ・・・!アリスが魔法具を・・・かき集めて・・・ゼェゼェ・・・を・・・壊そうとしている・・・そして・・・・・・を奪おうとしていることを・・・伝えてくれ・・・!頼む!」ゼェゼェ
ティンカーベル「誰!?大鬼の友達の・・・誰に伝えたらいいの!?」
大鬼「・・・ゼェゼェ・・・ヘラ・・・ザード・・・」ゼェゼェ
ティンカーベル「大鬼!しっかりして!」
大鬼「ティンカーベル・・・!頼む、アリスの企みを・・・あいつに・・・」
大鬼「シェヘラザードに伝えてくれ・・・!」ガクッ

551 :名無しさん@おーぷん :2015/01/15(木)21:17:31 ID:qjA
大鬼さん…漢や…

552 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/15(木)21:20:25 ID:MjH
ティンカーベル「キモオタ!桃太郎を・・・!」
キモオタ「無理でござるよ!舵取りは桃太郎殿でござった!今呼び出したら・・・お供の三匹がどこに流されるか・・・!大鬼殿を連れて世界移動を行うしかないでござる・・・!シンデレラ殿か裸王殿に・・・!」
ティンカーベル「わかった!じゃあ【シンデレラ】の世界へ・・・あそこなら薬も分けてくれると思うし、助けを求めよう・・・!」
キモオタ「大鬼殿・・・しばしの辛抱ですぞ!」
大鬼「ゼェゼェ・・・」
赤ずきん「赤鬼、その鬼を担いであげなさい。向こうについてからキモオタひとりじゃ運べないでしょう。私達も行くわよ」
赤鬼「おう、よっこいしょぉ!」
ティンカーベル「ありがとう、二人とも!じゃあ行くよ・・・【シンデレラ】の世界へ・・・!」
キィィィィン