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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part41


362 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)22:51:11 ID:DHn
大鬼「それぐらい・・・みればわかる。本来は俺がおまえたちを止める場面だろうが・・・どうも、不可能なようだ。他にどんな道具を持っているかもわからねぇ・・・俺一人でおまえたちを止めるのは無理だ」
アリス「へぇ、なかなか物分かりがいい鬼なんだね」
ライオン「じゃあさ、早くうちでの小槌もらっちゃお?そうしよ?もたもたしてて問題が起きちゃったらまずいよ?まずいまずい」
ドロシー「そうだね、じゃあ改めて!うちでの小槌ちょーだいな!」
大鬼「貴様等に渡して他のおとぎ話を消させるくらいなら・・・!」ゴロンッ
ドロシー「・・・あっ!」
グシャッ
ライオン「あああああぁぁぁ!!!うちでの小槌壊しちゃったよ!?」
アリス「お前・・・っ!」ギリッ
大鬼「・・・一寸法師と姫に謝らなければならんな。だが・・・これでお前たちの悪巧みにも使えねぇぞ?」
アリス「ドロシー・・・この鬼、殺してしまおう。せっかくこんなおとぎ話にまで来たって言うのに、こんな奴のせいで何もかも無駄になっちゃったからね・・・」
ドロシー「いいよ!ねぇなに使う?あっ!私にもアリスのあれ貸してよ!トランプ兵士!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
かかし「いや・・・やめておいた方がいいナ。キーアイテムのうちでの小槌が壊れたかラ・・・このおとぎ話は消滅を始めていル・・・さっさと移動しよう」

363 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)23:01:56 ID:DHn
アリス「・・・・・・仕方ないね。一度、ボクのおとぎ話に戻ろう」ファサッ
ドロシー「あーあ、うちでの小槌も手に入んなかったしつまんないのー!ほら、みんなそばにおいでよ、帰るよ!」カツンカツン
ヒュオン
大鬼「・・・消えた。世界移動の道具を使ったか・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴ
大鬼「成り行きとはいえ・・・このおとぎ話を消滅させたのはあいつらじゃない。この俺だ・・・!」
大鬼「一寸法師・・・姫・・・住人達・・・すまない。だが・・・」
大鬼「俺は必ずこのおとぎ話を元に戻す・・・自分がしたことのおとしまえは・・・必ずつける」
バサッ
大鬼「この鬼の隠れ蓑で・・・別のおとぎ話を渡り・・・うちでの小槌かそれに近いものを探す」
大鬼「どれだけ時間がかかっても・・・必ず、このおとぎ話を元に戻す・・・!」
・・・

364 :名無しさん@おーぷん :2015/01/10(土)23:16:44 ID:AM9
大鬼いいやつ過ぎる( ;つД`)

365 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)23:18:14 ID:DHn
大鬼「・・・という事だ」
キモオタ「ティンカーベル殿・・・遂にはっきりしましたな・・・!」
ティンカーベル「うん、黒幕の女の子の正体は【オズの魔法使い】の主人公ドロシー・・・!」
大鬼「というと、おまえ等も奴らに・・・?」
ティンカーベル「私のおとぎ話を消したのもドロシーだってあいつ言ってたよ、絶対に許さないもん!」
大鬼「しかし、そのためにはここを出なければな・・・ティンカーベルが捕らえられている麻袋をこっちによこせ。それくらいはできるだろう?」
キモオタ「いいですぞwwwしかしどうするんですかなwww」ザザッ
大鬼「俺も腕を縛られてはいるが、鬼の爪ならば袋を破くくらいは・・・容易い」ビリッ
ティンカーベル「ありがと!大鬼!じゃあ今度は2人の縄をほどくよ!」グイグイッ
キモオタ「かたじけないwww」
大鬼「すまんな・・・縄さえ解ければ、扉を破ることも可能だ。仲間のところにいってやれ、きっと心配しているぞ」

366 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)23:29:10 ID:DHn
大鬼「ふんっ!」
ガシャーン
大鬼「よし、では脱出するとしよう・・・」
キモオタ「大鬼殿はどうするんですかな?別のおとぎ話へいくでござるか・・・?」
大鬼「おまえたちを助けてやりたいが・・・すまん、鬼の隠れ蓑を取り戻さねばならない、それに・・・俺が死ねば【一寸法師】のおとぎ話は元に戻せない」
ティンカーベル「ねぇ、大鬼は・・・本当は悪鬼じゃないよね?」
大鬼「なにをいってる?元のおとぎ話では紛れもなく悪鬼だったぞ?」
ティンカーベル「でも、優しいよ?一寸法師達のためにおとぎ話取り戻すんだもん」
大鬼「それは俺が知っていたからだ、自分の運命を一寸法師の境遇をな・・・だからやらなければならないと思った。それよりもティンカーベル、俺もおまえも目的は同じ、自分の世界を取り戻すことだ・・・絶対に叶えような?」グッ
ティンカーベル「うん!約束!」グッ
大鬼「それじゃあ、またいつか・・・!」ダッ

367 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)23:34:27 ID:DHn
キモオタ「おそらく・・・大鬼殿は元々は悪鬼だった、しかし一寸法師殿の境遇を知って・・・それにいろんなおとぎ話を知って・・・心打たれて・・・改心できたのでは・・・」
ティンカーベル「どうなのかな・・・でも、なんだっていいよ!もう大鬼は私と同じ目標に向かって頑張る仲間だもん」
ティンカーベル「だから悪鬼とかそうじゃないとかいいの!」
キモオタ「そうでござるかwww」
ティンカーベル「それよりも、今は桃太郎達と合流しないと!」
キモオタ「そうですなwww思わぬところで黒幕の情報も手に入りましたしなwww」
ティンカーベル「うん!ちょっと時間かかっちゃったけど・・・大丈夫だよね?とにかく急ごう!」
キモオタ「ガッテン承知ですぞwww」

368 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/10(土)23:35:42 ID:DHn
今日はここまで
オズの魔法使い ドロシーちゃん
原作ではいいこです
桃太郎編 次回に続きます

369 :名無しさん@おーぷん :2015/01/10(土)23:44:11 ID:c5s
乙乙!
大鬼予想以上に良いやつだった…泣
こりゃドロシーちゃんとアリスたんにはお仕置きが必要だな。
ちょっとあとでお兄さんの部屋に来なs

372 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)12:35:05 ID:CaK
乙です!大鬼イケメンだな。

373 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)15:27:22 ID:2sA
・・・
ウオオォォ! ウオオォォ!
犬「すごい数の鬼だね、さすがは鬼ヶ島だ・・・!」ダダダッ
「ウォォー!桃太郎を殺せー!大悪鬼様の手を煩わせるなァ!」
「手柄は俺のもんだぁ!テメェら覚悟しろォ!」
「殺せー!殺せー!手柄を立てれば褒美が貰えるはずだ!」
赤鬼「こいつぁ、キリがねぇな・・・!」ブォンッ バキバキ
猿「やべぇ、桃太郎!そっちにデカいのが行ったぞ!」ガリガリ
でかい悪鬼「貴様が桃太郎かァ!褒美は俺がもらい受ける・・・死ねぇ!」グワッ
スタッ
桃太郎「拙者は友を捕らえられ、虫の居所が悪い・・・今は容赦などできぬぞ!」シャキッ
でかい悪鬼「ぐあ・・・っ・・・!」ドサッ
「な、なんだあいつは・・・!」
「あれが桃太郎の力か!なんていう野郎だ・・・!」
「でかい悪鬼を一刀両断だと・・・!?」
桃太郎「哀れなる鬼に救済を・・・悪しき魂に浄化を・・・」チャキッ
桃太郎「拙者は桃から産まれし英雄、桃太郎!いざ、推して参る!」ダッ

374 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)15:41:51 ID:2sA
ザワザワ ザワザワ
赤ずきん「ようやく調子が出て来たようね、桃太郎」
桃太郎「うむ、赤ずきんよ。今の我に討てぬ敵は無し・・・!拙者について参れ!犬!猿!」バッ
犬「よーし!いくぞぉ!ガウガウガウ!」ガブー
猿「いっちょやるかぁ!キッキッキー!」シュオッ
ガブガブッ
悪鬼「グオッ・・・この犬!足の腱を狙いやがったぞ!てめぇら気をつけろ!足の腱を噛み切られたら歩けねぇぞ!」
犬「へへっ!これなら噛みつきしか出来ない俺も鬼をやっつけられるもんね!どんどんいくぞー!」ガブガブッ
猿「おいおい、足の腱を狙うとかまどろっこしい戦法だなぁー」クスクス
犬「あ?ちゃんと鬼を無力化出来てんだろ、よく見ろやクソが」
猿「へっ!鬼を無力化するってのはな、こうやんのさ!」シュシュッ
ガリッ
悪鬼「グアァッ!この猿・・・!目玉を抉りに来やがった・・・!お前らぁ!猿にも気をつけろ!こいつすばしっこいぞ!」
猿「視界を奪ってやるほうがよっぽど効率がいいんだよ!まぁお前には届かないだろうけどな」クスクス
犬「は?じゃあ勝負じゃボケ・・・どっちが鬼を退治できるか・・・ズルすんなよクソ猿」ガウガウ
猿「ズルなんかしなくても俺の圧勝じゃボケ犬、負けたときの遠吠えの準備でもしとけよ」キキッ
悪鬼「用心しろォ!この家来どももなかなかやりやがる・・・!油断するんじゃねぇぞ!」
ウォォ!ウオオォォ!

375 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)15:51:44 ID:2Sd
犬猿の仲であるか

376 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)16:08:08 ID:2sA
「ウオオォォ!桃太郎も家来も駄目だってんなら、俺が狙うのは人間のガキだぁ!」
「そうだ!そいつが一番弱いはずだ!そいつを殺してあいつらの勢いを止めろォ!」
「ガキを乗せている赤鬼を取り囲め!」
赤鬼「取り囲まれたか・・・!」
赤ずきん「・・・心外ね、私が弱点になっているような言い方をされるのは。赤鬼、特訓でやったでしょう。あれをやるわよ」ガシャッ
赤鬼「おう、真上にぶんなげりゃあ良いんだよな・・・!よいしょぉ!」ブォンッ
悪鬼「なっ・・・!鬼が小娘を空高く放り投げたぞ!?仲間割れか・・・!?」
ヒュゥゥッ
赤ずきん「さぁ、痛いのが嫌なら避けなさい」ガシャッ
ズダダダダダダズダーン
悪鬼達「グアアアァァァァッ!」
桃太郎「赤鬼殿を中心にし、すべての敵が視界に入る上空から周囲の敵を一掃するとは・・・!」
スタッ
赤ずきん「さあ、これでも私が弱点だと思う鬼は掛かってきなさいな。お望みの場所を撃ち抜いてあげるわよ?」

378 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)16:20:47 ID:2sA
「やべぇぞ・・・こいつら相当なやり手だぞ!?」
「馬鹿野郎、怯むんじゃねぇ・・・!とにかく攻めろ攻めろ!」
「鬼の実力みせてやらぁ!」
キジ「待たせたな・・・!大悪鬼の居所が解ったぞ!」
桃太郎「御苦労、敵の大将はどこにいるのだ?」
キジ「このまま真っ直ぐ島を奥に進んだ場所に大悪鬼が待ちかまえている!・・・子分の鬼もいくらか居たが、アリスやその仲間は見当たらなかった・・・!」
赤鬼「このままだとキリがない・・・!こっちの戦力が万全なうちに、一気に大悪鬼を叩くか!?」
桃太郎「・・・・・・」
赤ずきん「・・・桃太郎?」
桃太郎「・・・それが良かろう、大将を失えば敵は総崩れとなる・・・!進むぞ!」ダッ
赤鬼「おう!急ぐぞ桃太郎・・・!戦いが長引けばこっちが不利になる!」ダッ
シュッ
アリス「様子を見に来てみれば・・・随分と派手にやってるね。もう雑魚悪鬼は随分倒したんじゃないかな?」
赤ずきん「アリス・・・!」
アリス「せっかく来たんだ、ボクが相手をしてあげるよ。約束しただろう?次に会うときは思い切り君たちを潰すってね?」フフッ

381 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)16:40:34 ID:2sA
桃太郎「このような時に・・・!刃を交える事、やむを得んか・・・?」
赤ずきん「いいわよ、桃太郎。無視して大悪鬼を目指しましょう」フイッ
赤鬼「いいのか・・・?」
赤ずきん「・・・桃太郎が鬼退治を達成出来なければこのおとぎ話は消滅する。ここで戦って桃太郎が死んでしまえばそこで終わってしまうのよ」
赤鬼「だったら大悪鬼の退治を優先にするってことか・・・」
アリス「へぇ、まぁ賢明な判断だろうね。ボクの相手をして君たち全員無傷とはいられないだろうしね」
赤ずきん「行きましょう、赤鬼。私達は彼女の話を聞いている暇なんてないもの」スッ
赤鬼「おう、わかった」
桃太郎「目指すは大悪鬼、ただ一人・・・!」
ライオン「に、逃げていくよ!?どうする?僕がちょっと走って追いかけて捕まえてこようか?えっと、よけいなお世話じゃなければだけど・・・」
アリス「大丈夫さ。でも赤ずきん・・・君達は思い違いをしている。ボクが君達を容易く見逃すと思うかい?」
赤ずきん「・・・・・・」スッ
アリス「つれないな、赤ずきん。ボクに約束を破らせるつもりかい?まぁ、いいさ、君の意志は関係ない」ゴソゴソ
アリス「特別だ、素敵な笛を吹いてあげるよ。さぁ、赤ずきん、赤鬼・・・ボクの側へおいで」パッパパー

383 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)17:00:42 ID:2sA
パッパパー
桃太郎「珍妙な笛を吹き始めたようだが・・・。赤鬼殿、急に立ち止まってどうしたというのだ?」
赤ずきん「体が・・・っ!」ググッ
赤鬼「・・・どういう事だ!体が言うことを聞かない・・・!」ググッ
桃太郎「体が?なんだというんだ・・・あの娘の笛か・・・!?」
アリス「陽気な音色だろう。気持ちが晴れていくと思わないかい?」フフッ
パッパパー パッパパパー
赤鬼「体が勝手に・・・アリスの方へ進んでいく・・・!なんでだ、抵抗ができないぞ!?」ググッ
赤ずきん「赤鬼・・・無理よ、アリスが吹いているのは魔法の笛・・・抗う事なんか出来ない・・・!」
桃太郎「赤ずきん!赤鬼殿!」
ビュオ
アリス「ようやく側に来てくれたね、二人とも」フフッ
赤鬼「どうなってるんだ一体・・・!新手の魔法具か!?」
赤ずきん「アリスあなた・・・持ち出したのは【不思議の国のアリス】の魔法具だけじゃなかったのね・・・?」
アリス「あぁ、そうだよ。全部は見せないけれど、出し惜しみをするつもりもあまり無いからね・・・さぁ、ボクと一緒に始めよう。戦争を」

384 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)17:02:45 ID:2sA
ちょっとひと休み
赤ずきん&赤鬼VSアリス
また夜に続き書きます

385 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)17:28:43 ID:N37
夜が楽しみだぜーー!!!

386 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)17:45:25 ID:N37
【ハーメルんの笛吹男】の笛が使われてるってことは…

394 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)20:29:46 ID:2sA
桃太郎「・・・・・・っ!」
キジ「まずいぞ・・・桃太郎!」
犬「ライオンもどこかに潜んでるんじゃない!?」キョロキョロ
アリス「いいや、ライオンたちは大悪鬼のところで留守番だ。ここには手駒になる鬼が何人もいるからね」パチン
ゾロゾロ・・・ゾロゾロ・・・
赤鬼「ここにきて増援か・・・!」
アリス「さぁ、まずはこの悪鬼たちに任せてボクは──」
ヒュォ
アリス「少し離れた場所で様子を見させてもらおう。赤ずきんと赤鬼・・・二人の実力を見たいしね」フフッ
桃太郎「離れた場所に一瞬で・・・!」
赤鬼「瞬間移動だと・・・!」
赤ずきん「・・・魔法具の御披露目はもう結構よ、アリス」ガシャッ
アリス「そうかい?まだ他にもあるんだ、ボクの玩具はね」
赤ずきん「・・・さぁ、始めましょうか」
桃太郎「・・・・・・二人だけ危険な目に遭わせるわけにはいかぬ!この桃太郎、助太刀いたす!」ザッ
アリス「あぁ、桃太郎。悪いけれど君はお呼びじゃあない」パッパパパー

395 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)20:47:36 ID:2sA
桃太郎「クッ・・・体の自由が利かぬ・・・!」ググッ
犬「ど、どうなってるんだこれ!」ググッ
猿「どんどん鬼ヶ島の奥の方へ勝手に進んじまう!」ググッ
キジ「あの娘の笛のせいか・・・!」ググッ
赤ずきん「桃太郎、アリスが吹いているのはおそらく【ハーメルンの笛吹き男】の笛・・・音色で人や動物を引き寄せたり遠ざけることができる魔法具・・・アリスがあなたを近づけないと決めたなら、こっちに来ることは出来ないわ」
アリス「その通りだ、ボクは赤ずきんと赤鬼の力が見たい。桃太郎は大悪鬼のところへいくといいよ」
赤鬼「ここはオイラ達に任せて、先に進め!桃太郎!」
桃太郎「・・・・・・っ!アリスはお主らに任せる。拙者は大悪鬼を成敗いたす・・・!後程会おう・・・!」ダッ
アリス「さぁ、邪魔者は消えた。せいぜいがんばって戦ってほしいね、でないと僕もつまらないし・・・このおとぎ話も【ハーメルンの笛吹き男】のように、消えてしまうよ?」フフッ
赤ずきん「・・・赤鬼。あなたは自由に動いて戦いなさい、私は後方から援護するから」スタッ
赤鬼「おい、大丈夫か・・・?敵に囲まれでもしたら・・・」
赤ずきん「平気よ。それに、私を肩に乗せたまま戦って勝てる相手でもないもの」
赤ずきん「気合い入れなさい、赤鬼。そうでなければ、私達の旅はここで終わってしまうでしょうからね・・・」ガシャッ

396 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)20:55:22 ID:2sA
赤鬼「うむ・・・よしきた!うおおおぉぉ!!」ゴゴゴゴゴ
「あの鬼・・・人間の味方なんぞしやがって・・・!」
「だがあの気迫・・・ただ者じゃあねぇぞ!」
「やっぱりあのガキから狙うべきだ!」
悪鬼「うおおおぉぉ!!人間にしっぽを振るような軟弱ものに俺の金棒が受けられるかァ!」
ビュオン ガキーン
赤鬼「生憎だが、オイラも少しくらいは金棒の腕に覚えはある・・・!」
ビュオン ガキンッ ドシーン
悪鬼「この鬼・・・!俺全力の金棒を弾き返すとは・・・!」
赤鬼「さぁ、こい!悪鬼共!過去に捕らわれ悪を選ぶことなんか愚かだって事を教えてやろう!」ググッ

397 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)21:05:45 ID:2sA
悪鬼「うおおおぉぉ!!」ダッ
ガキーン
赤鬼「悪鬼など・・・悪さをして人間に復讐するなど、なんの意味もない・・・!」ビュオン
悪鬼「グアアァァッ・・・!・・・クソっ、貴様は鬼のくせに人間に飼い慣らされたか・・・!」
赤鬼「違う!なぜ支配する側とされる側の関係しか見えないんだ・・・!縦の関係じゃない、仲間として協力し合う事が・・・何故出来ない!」ググッ
悪鬼「決まっているだろ・・・人間共は弱い!今こそ俺達悪鬼があいつらを支配する時・・・!」ビュオン
ガキーン
赤鬼「・・・それが愚かだと言うんだ!お互いに争うことに意味なんかない!」ザザッ
悪鬼「貴様がそういう想いを掲げるなら勝手にしろ、だがそんな甘い考えの奴に俺達は・・・大悪鬼様は決して敗れぬ!」
赤鬼「何故だ・・・何故・・・!」
悪鬼「それに弱い奴は弱点になる。貴様が仲間だというその人間のガキ・・・そいつを殺してしまえば、お前も戦う気力をなくすか?」

398 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)21:11:27 ID:2Sd
赤鬼さん頑張れ!

399 :名無しさん@おーぷん :2015/01/11(日)21:11:58 ID:IiP
この笛を吹いたら移動させられるのか…
閃いた!ピコーン

400 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/11(日)21:17:02 ID:2sA
悪鬼「お前ら!誰でもいい!あのガキを狙え!」
赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ
ウオオオォォ!!
悪鬼2「殺せ!人間のガキなんぞ一捻りだ!」
ビュオンビュオン ドゴォ!
悪鬼2「ぐ・・・あ・・・っ!」ドサッ
赤鬼「・・・言っただろう、あいつは俺の仲間だ。支配する側でもされる側でもない、だから・・・お前たちの相手はオイラだ!」ググッ
悪鬼「・・・その甘い考えが命取りだというのだ!ガキのお守りをしながら戦っていては・・・自分自身の守りが留守になる!」ビュオン
赤鬼「クッ・・・!防御が間に合わないか・・・!」
ズダーンズダーン
悪鬼「グアッ・・・!あ、の・・・娘かぁ!」ギロリ
赤ずきん「さっきから私のことをガキガキと言っているけれど・・・そのくらいにしておきなさい」スクッ
赤ずきん「そのガキに負けたとき、恥ずかしいわよ?」ガシャッ