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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part39


266 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)21:12:22 ID:pO3
桃太郎「揃ったな・・・では先ずは今回の旅についてもう一度話しておこう」
桃太郎「この地図を見て貰おう、鬼ヶ島への道のりは昨日話したとおりだ。距離はあるが単調な道のりだ・・・今からならば、多少の休憩を入れても今日の夕刻には港にはたどり着けるだろう。明日、舟を借りて鬼ヶ島へ乗り込む。という手筈だ」
キモオタ「時に桃太郎殿www質問があるでござるwww」
桃太郎「・・・言ってみよ」
キモオタ「そもそも鬼ヶ島とは一体なんなのですかなwww」
桃太郎「鬼の住処・・・いや、悪鬼の巣窟と言うが正しかろう。拙者は今までに何度か悪鬼と刀を交えている・・・しかし、赤鬼殿のような温厚な鬼には出会ったことがない」
赤鬼「俺も鬼ヶ島が普通の鬼の集落だとは思えない・・・おそらく、集落を追われた悪鬼が集まって根城にしているという所だろうな・・・」
赤ずきん「・・・・・・」
ティンカーベル「じゃあここにいる鬼はみーんな悪鬼ってこと?」
桃太郎「おそらく、そうであろうな・・・・・・」
キモオタ「なるほど・・・そのうえアリス殿が味方をするとなると厳しいですなwwwしかしやるしかないwww」コポォ

267 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)21:27:51 ID:pO3
港へと続く道
キモオタ「うはwwwこれから夕方まで歩き詰めだと思うとwwwモチベーションが上がらないwww」コポォ
ティンカーベル「最初っからそんな気持ちじゃだめだよ!キモオタは普段運動しないからちょうどいいの!」
キジ「それならば、道中お互いの話をしながら進むというのはどうだろう?親睦を深める意味合いも兼ねて」
犬「いいね!みんなと仲良くしたいからね!」
猿「俺はお前とは仲良くしたくねぇけどな」ケッ
犬「こっちこそ御免被るわ、エテ公が」
桃太郎「二人ともやめろ。だが、キジの案は良いな・・・拙者も皆の話には興味がある、では赤鬼殿と赤ずきんは何故旅をしているのか・・・話してはくれまいか?」
赤鬼「・・・そりゃあもちろんかまわねぇけど、なぁ赤ずきん」
赤ずきん「正直に言うと、重いわよ。私が旅にでた理由」
桃太郎「・・・・・・」
キモオタ「会話が途切れましたぞwww」
ティンカーベル「はいはい!じゃあ私が旅にでた理由話すよ!」
キモオタ「いやいやいやwww結局重い話でござろうwwwもっと盛り上がる話題にしてはいかがですかなwww」

268 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)21:43:00 ID:pO3
数時間後
ティンカーベル「じゃあ次の話題は・・・好きな食べ物!いい?好きな食べ物だよ!」
キモオタ「どうでもいいでござるがwww完全にネタ切れでは無いですかなwww好きな食べ物ってwww」
ティンカーベル「仕方ないじゃん!旅にでた理由は予想通り暗くなっちゃうし!面白い話とかも語り尽くしちゃったし!」
赤鬼「まぁいいじゃないか、キモオタ。こういう話でお互いの好みを知っておくのも役に立つだろう?」
キモオタ「別に反対しているわけではないのでござるよwwwでは我輩からいきますかなwwwピザにハンバーガーに・・・美味しいものはたくさんあるものの一番は肉ですなwww牛肉がうますぎて困りますぞwww」
ティンカーベル「いちごジャム!あとベーコン!」
赤ずきん「シチュー。ブロッコリーが入っていない物に限るけれど」
赤鬼「そうだなぁ・・・迷うが果物は好きだな、あとは熊だな。桃太郎はどうなんだ?」
桃太郎「拙者を育ててくれた祖母の得意だった、きびだんご・・・これだろうな、拙者の好物は・・・」
ティンカーベル「桃太郎はおばあさんとおじいさんと一緒に暮らしてたんだっけ?」
桃太郎「そうだ。拙者の出生はあまりに有名だ・・・知っているであろう?」
キモオタ「えっと・・・確か、桃から生まれたんでしたかなwww」
桃太郎「そうだ。拙者の祖母が洗濯に出かけた川で拾い上げた桃より生まれた・・・それがこの桃太郎というわけだ・・・」

271 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)21:53:22 ID:pO3
桃太郎「・・・・・・」
赤ずきん「どうかした?桃太郎」
桃太郎「いや・・・このあたりでひと休みするとしよう。少し入ったところに、人気の少ない川沿いがある」
キモオタ「賛成ですぞwwwそろそろ疲れてきましたからなwww」
桃太郎「それにお主等には・・・話しておこうと思っている事がある」
ティンカーベル「話しておくことって?」
桃太郎「大きな声では言えぬが・・・・・・拙者が何故、正義の英雄としてここにいるのか。何故、真の想いを隠しているのかという事だ」
赤鬼「あそこまで町人たちに隠してきたとはよほどのことだろう。・・・無理にいう必要はないんじゃないか?」
桃太郎「いや、鬼ヶ島への旅に同行して貰いながら黙っているのは不誠実というもの・・・どちらにしろ、お主等には拙者の本性を知られているのだ。それに・・・」
ティンカーベル「・・・・・・?」
桃太郎「お主等にならば、話しても問題ないと思うが同時に・・・拙者はお主等には知っておいてもらいたいのかもしれぬ」

272 :名無しさん@おーぷん :2015/01/06(火)22:05:10 ID:Yql
しえん

273 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)22:13:50 ID:pO3
人気の少ない川沿い
桃太郎「拙者が桃から産まれたという話は先程もしたな・・・」
ティンカーベル「うん!おばあちゃんが川から桃を拾ってきて、その桃から産まれたんだよね!」
桃太郎「そうだ。拙者の祖父母には子供が居なかった事もあって、二人は赤ん坊だった拙者を育てることに迷いは無かったらしい・・・それどころか実の息子のように可愛がって、育ててくれた」
キモオタ「それはそれはwww優しいお婆殿とお爺殿に育てられたわけですなwww」
桃太郎「みなしご同然の拙者に祖父母は本当に良くしてくれた・・・貧しいながらも祖母はよくきびだんごを作ってくれた、自分が食べられないときも拙者には食事を与えてくれた。祖父も芝刈りの技術や畑仕事・・・生活に必要なことを教えてくれた」
赤ずきん「貧しいながらも、幸せな暮らしだったというわけね?」
桃太郎「・・・・・・拙者はそう思っていた。ある日まではな」
犬猿キジ「・・・・・・」
桃太郎「皆は・・・村八分という言葉を知っているか?」
赤鬼「・・・・・・ああ、解る」
桃太郎「拙者の家は・・・村八分にされていた。原因は他でもない、拙者だった」

276 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)22:24:12 ID:pO3
ティンカーベル「むらはちぶ?なにそれ?」
赤鬼「村・・・集落で掟を破ったり秩序を乱した者に対する制裁行為・・・といえば聞こえはいいが、集落内で結束して特定の家との関係を絶つことだ」
キモオタ「つまりどういうことですかな?」
赤ずきん「要するに・・・その村八分というのにされた家は村から除け者にされ・・・あらゆる協力をして貰えない。という事かしら?」
赤鬼「そうだな。村で共同で使っている井戸や集会所は使えない。食べ物や薪なんかの燃料なんかも手に入りにくい」
ティンカーベル「なにそれ!イジメじゃん!許せないよ私!桃太郎んちが何したっていうのさ!」
桃太郎「気持ちは嬉しいが、ティンカーベル。お前は拙者の他に、川を降ってきた桃から生まれた・・・などという人間を知っているか?」
ティンカーベル「それは、知らないけど・・・」
赤鬼「村人たちは・・・『桃から産まれた』お前を異端だと判断したわけか・・・」
桃太郎「既に祖母は子供を産める年齢では無かった。そんな老夫婦が何故か子供を育てている。聞けば桃から産まれたと言う・・・そんな得体の知れない子供を育てているというのは気味が悪かったのだろう」
キモオタ「・・・なんという、偏見ではござらぬか!そんなもの・・・!」

277 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)22:47:12 ID:pO3
桃太郎「祖父母は気にしなくていいと言ってくれた・・・。しかし、拙者は・・・耐えられなかった。貧しい生活や周囲に虐げられている理不尽が耐えられなかったわけじゃない、ただ優しいだけの祖父母が虐げられているのが・・・耐えられなかった・・・!」
キモオタ「・・・・・・」
桃太郎「拙者は・・・家の手伝いをする傍ら、裏山で必死に体を鍛え・・・我流ではあったが剣術の稽古も行った。村に訪れた旅人に話を聞いたり、流浪の剣豪に稽古を付けてもらったり、なんでもやったものだ・・・やがて剣術は村一番の腕前に成長していた」
ティンカーベル「あの強さは努力のたまものだってことだね」
桃太郎「それと拙者には生まれ持った治癒能力があった。祖母は、村人に不気味に思われるといけないから使わないようにと言っていたが・・・積極的に使うことにした。村人達からの村八分はすぐには無くならなかったが・・・拙者が害獣や悪人を斬り伏せ、村人の手助けをするうちに・・・」
桃太郎「村人達の祖父母や拙者に対する態度は変わった。お互いに協力して暮らせるようになった。いや、むしろ拙者の行いに感謝され・・・食事に困るようなことは無くなった」
キモオタ「それはよかったではござらんかwwwあきらめないということは常々重要ということですなwww」
桃太郎「ああ。祖父母も喜んでくれた、村人達も拙者たちへの仕打ちを反省してくれた・・・だが、ひとつ気がかりなことがあった」
赤ずきん「・・・・・・」
桃太郎「拙者は剣術を身につけ治癒能力を操り、人々の役に立ってきた・・・しかし、拙者が手も足もでない敵が現れたら?治癒能力が突然消え失せたら?・・・どうなる?答えは考えるまでも無かった」
桃太郎「拙者が使い物にならなくなれば・・・また元の生活へ戻る。村八分にされ生活するのも厳しい、そんな思いを祖父母に・・・いや、ばあちゃんやじいちゃんにさせることになる。それだけは絶対に嫌だった」

280 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)22:59:57 ID:pO3
桃太郎「だから拙者はとにかく出来ることはなんだってやった」
桃太郎「害獣退治も悪人の成敗もした。もちろん、どれだけ訓練をしてもこの性格は直らなかったから、どんな相手と戦っているときも心の中にあるのは恐怖だったよ」
桃太郎「恐ろしくない敵なんか一人だって、一匹だって居なかった。でも、そこで恐怖に打ち勝てずに無様な姿をさらして、じいちゃんばあちゃんを悲しませるのはもっと怖かった」
桃太郎「だからとにかくがむしゃらに戦った。戦って、戦って、戦って・・・どんどん強くなれた。札付きに悪人や人々を悩ませる獣を倒して・・・有名にもなって・・・そしてまた戦ううちに更に強くなった。それと同時に、正義の英雄としての姿を取り繕うのもうまくなった」
桃太郎「でも、有名になればなるほど・・・強くなればなるほど・・・その英雄の仮面は外せなくなったんだ。勇猛果敢に、凛々しく、正々堂々と・・・そんな仮面の下ではいつだって泣き顔だ、恐怖心を騙しながら、拙者を纏う嘘偽りが綻びを見せないように・・・」
桃太郎「今回の鬼ヶ島の鬼退治だって、依頼されたときはもう内心大泣きだったさ。でも断ることなんか・・・出来ない」
桃太郎「もちろん、町の人が喜ぶし助かるのは嬉しい、拙者もそうなってほしいと思う、その気持ちに嘘偽りはないけれど・・・だけど、やっぱり、拙者が戦う一番の理由はじいちゃんとばあちゃんなんだよ」
桃太郎「・・・それが『正義の英雄・桃太郎』の本当の姿ってことだ」

281 :名無しさん@おーぷん :2015/01/06(火)23:03:10 ID:6D3
桃太郎イケメンすぎ濡れた

282 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)23:13:31 ID:pO3
桃太郎「お前たちには聞いてほしかったんだよ、犬猿キジも拙者の大切な友達だけど・・・」
桃太郎「お前たちに拙者の本性がばれたのは偶然だったけど、知られたのがおまえたちで良かったって思っている拙者もいる」
ティンカーベル「桃太郎!!」
桃太郎「うおぉぉ!?何だよもぉ!びっくりするだろ!」
ティンカーベル「全然おかしくないよ!桃太郎はおじいちゃんやおばあちゃんのためだって言ってるけど、私だって元々は自分の世界を取り戻すためだけに旅にでたもん!」
赤鬼「周囲から虐げられる辛さってのは俺も解るぞ。そんななか挫けずに家族を守ろうとするお前は、強いとオイラは思うぞ」
赤ずきん「守れる家族があるなら・・・絶対に守り抜きなさい。居なくなってからじゃあ、どうしようもないんだから」
キモオタ「そうですぞwww桃太郎殿の本心がどうあれ事実がどうであれwww桃太郎殿が町人たちに感謝されていることは間違いないでござるよwww」
ティンカーベル「そうだよ!桃太郎が私たちの仲間だってことも!そうだよね?」
赤鬼「ああ、そうだぞ!」
キモオタ「もちろんですぞwww」
赤ずきん「そうね」
キジ「当たり前だろう」
犬「もちろんだよ桃太郎!」
猿「クソ犬と意見が被るのは癪だが・・・俺だっておなじだぞ桃太郎!」
桃太郎「お前たち・・・!」

283 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)23:24:42 ID:pO3
桃太郎「お前ら・・・拙者を感動で泣かせるつもりか!」ジワッ
キモオタ「何をいっているのでござるかwwwこれから鬼ヶ島へ行くというのにwww桃太郎殿にしっかりして貰わなければwww」
桃太郎「そ、そうだな!」
ティンカーベル「でもさ!桃太郎って町の人とかが見てないところだと素になっちゃうよね?」
桃太郎「お、おう・・・なんつうか・・・誰も見てないと思うと油断して素になるっていうか・・・臆病な本心が露わになるっていうか・・・」
ティンカーベル「・・・鬼ヶ島って、人間いないんじゃない?そんなので・・・大丈夫なのかな?キリッとできる?」
桃太郎「そうか、人間いないか・・・そ、そうかもしれんけども・・・大丈夫だよな?なぁ!お前ら、そうだろ!俺なら素でも頑張れば鬼に勝てるだろ!?なっ!」
赤鬼「・・・・・・どうだろうな」
キモオタ「何ともいえませんなwww」
赤ずきん「・・・・・・さぁ、どうかしら」
キジ「・・・・・・すまん」
犬「・・・・・・」
猿「・・・・・・」
桃太郎「なんなんだよおおぉぉ!ひとりぐらい大丈夫って言えよおぉぉ!!さっきの感動を返せよもぉぉぉ!!イヤだもぉー!実家帰りたいわ拙者ぁぁー!」ジタバタ

284 :名無しさん@おーぷん :2015/01/06(火)23:28:12 ID:iqS
ワロタ
桃太郎頑張れ

285 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/06(火)23:30:11 ID:pO3
今日はここまで
ちょっとやんわり気味に書いたけど、実際は桃太郎の時代の村八分はマジで死活問題レベルだと思ってください。理不尽な差別絶対だめ。
桃太郎編 次回に続きます

286 :名無しさん@おーぷん :2015/01/07(水)00:25:12 ID:VxE
乙!
桃太郎が二面性を持つことになった理由が思ってたより深刻だった

305 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)19:53:28 ID:dKH
・・・
赤鬼「よーし、人数分は魚採れたぞー。焚き火の準備はできたか?」ザバー
赤ずきん「ええ、出来ているわ。赤鬼、貸してちょうだい。腸を取ってしまうから」スッ
ティンカーベル「私も手伝うよ!」フンス
犬「おーい!木の実採ってきたよ!」
猿「俺は果物も採ってきたぞ、猿は木登りできるからな!」
犬「へっ、なに自慢気に言ってるんだか・・・」
猿「は?柿ぶつけるぞボケが」
キジ「やめろお前ら、水くみにいくぞ」
ワイワイ ガヤガヤ
桃太郎「・・・・・・」
キモオタ「どうしたんですかなwww桃太郎殿wwwみんなの輪に混ざれないのですかなwww」
桃太郎「いや、なんでだよ。そうじゃなくてさ・・・さっきも話したけど拙者は素の姿を犬猿キジとじいちゃんばあちゃんにしか見せてなかったから・・・人前で自分をさらけ出すのって楽だなーって思ってさ」
桃太郎「まぁ人前って言ってもキモオタ達の前だけだけど。今は英雄の仮面かぶってる必要無いわけだしさ」
キモオタ「そりゃあそうでござるよwww友達とはそういうもんでござろうwww」コポォ
桃太郎「はははっ、そうか・・・そういうもんかー」

308 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:01:13 ID:dKH
桃太郎「でも、実際問題さ・・・キモオタ達は俺の話聞いても、態度変えたりしないけどさ。それでも俺はほかの奴らにはこの事は言えないし、これからもずっと英雄の仮面を被り続けると思うんだよ」
キモオタ「なるほどwww」
桃太郎「それって・・・どうなんだろうなー・・・結局は町人たちを騙してることになるだろ?」
キモオタ「いや、ならんでござろうwww」
桃太郎「そう?拙者は臆病な本性を隠して英雄っぽく振る舞ってる。それって嘘になるだろ?」
キモオタ「何をwww実際問題、桃太郎殿は獣退治も治癒もしているでござろうwwwどこにも嘘など無いのではwww」
桃太郎「うーん・・・それはそうなんだけどさ、拙者に対するイメージというか・・・それを裏切ってる訳だろ?」
キモオタ「桃太郎殿は真面目ですなwww」
桃太郎「そうか?」
キモオタ「他人の期待に応えるのはいいでござるがwww実際の自分とのギャップを恥じる必要はないでござろうwww」

309 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:09:08 ID:dKH
キモオタ「我輩も素と外面のギャップがもの凄いですからなwww」
桃太郎「ははっ、いやいや笑っちゃったけども。さらっと言うことじゃないだろ」
キモオタ「いやいやwww桃太郎殿と話をしている今のこれは素の状態なのでござる、おとぎ話の・・・いや、旅先では我輩は素になれるんでござるよwww」
桃太郎「じゃあ・・・故郷では、逆に素になれないのか?」
キモオタ「そうですぞwww現実世界・・・我輩の住んでいるところでは全く喋りませんからなwww完全に沈黙www」コポォ
桃太郎「普通は逆じゃないのか?地元で素になれるけど、外では仮面をかぶるみたいな・・・」
キモオタ「うーんwwwなんといいますかなwwwこれ内緒でござるよwww桃太郎殿www特にティンカーベル殿にはwww」
桃太郎「うんうん、言ってみてくれ」
キモオタ「我輩www子供の頃はよく喋る子供でしてなwwwここだけの話、運動も得意でござったwww」コポォ
桃太郎「今は少し歩いただけでも息切れしているキモオタがか?」
キモオタ「昔は痩せてましたからなwww」コポォ

310 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:20:34 ID:dKH
キモオタ「よく喋る半面www子供ですからな、言わなくて良いことまで喋ってしまったりwww調子に乗ってしまうこともありましてなwww」
桃太郎「まぁ子供なんてそんなものだろう?」
キモオタ「今思えばそうなのですがなwwwまぁ、当時は我輩も子供で周囲も子供でござったから・・・まぁなんというか、小学校・・・ここでは寺子屋ですかなwwwそこの子供たちの中でまぁ・・・除け者にされておりましてwww」
桃太郎「そうだったのか・・・」
キモオタ「まぁのけ者にされるだけでwww危害を加えられたりしなかったのでござるがなwwwその頃に思ってしまったんですなwww」
キモオタ「人前では喋らない方が楽だとwww」
桃太郎「・・・・・・」
キモオタ「ちょwww桃太郎殿wwwこれ暗くなる話じゃないでござるwww」コポォ
桃太郎「しかし、辛くなかったわけではないだろう?」
キモオタ「まぁどちらかといえばそうでござるがwwwでも、それからはもう、人前で喋らないのが当たり前になってましたからなwww」
キモオタ「だから桃太郎殿の行動には素直に感心するのでござるよwwwのけ者にされたからといって逃げ出した我輩と違い、桃太郎殿は現状に立ち向かっているわけですからなwww」
桃太郎「いやいや、そんな大層なもんじゃないけど・・・」
キモオタ「だから誇っていいと思いますぞwwwいっそのこと、死ぬまでカッコつけるくらいの勢いでいいのではwww」
桃太郎「そうかもな・・・ここまでやったなら、カッコつけ通すか・・・!」
キモオタ「それがいいですぞwww」

311 :名無しさん@おーぷん :2015/01/08(木)20:32:10 ID:pZQ
語られるキモオタの過去・・・

312 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:36:34 ID:dKH
キジ「おーい、桃太郎。赤鬼が呼んでるぞ」
桃太郎「えぇっ!?赤鬼殿が・・・!?拙者何かした!?」ビクッ
キジ「してねぇよ。魚焼けたから来いってさ」
桃太郎「なんだ・・・なら行くよ。キモオタも行こう、まだ赤鬼殿は若干怖い」
キモオタ「いい加減になれてもいいのではwwwいいですぞwww」
キジ「いや、俺とキモオタはちょっと話があるから後で行く」
桃太郎「マジか・・・まぁ犬猿と赤ずきんとティンクもいるし・・・先行ってる、話終わったら来いよ」ダッ
キジ「さて・・・キモオタよ、話というか・・・頼みがある」
キモオタ「なんですかなwww」
キジ「桃太郎の事なんだが・・・みての通り、普段のあいつはちょっと頼りないだろ?いや、かなり頼りない」
キモオタ「そうですなwwwって、本人いないからって言い過ぎですぞwww」コポォ
キジ「それはおいといて、だ。俺は・・・桃太郎には鬼退治は早いんじゃないかって思ってる」
キモオタ「ほうwww」

313 :名無しさん@おーぷん :2015/01/08(木)20:37:23 ID:JZ9
ほう…

314 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:44:50 ID:dKH
キジ「いや、今まで戦った鬼や・・・聞いた話から推測すると・・・桃太郎の実力なら鬼ヶ島の鬼討伐はおそらく、なんとかなる」
キモオタ「ならいいのではないですかなwww」
キジ「いいか、キモオタ。確かに桃太郎の実力ならいける・・・でも、実力を発揮する事ができればの話だ。さっきティンクが桃太郎に言っていただろ、『人間がいない鬼ヶ島でキリッと出来るのか』って」
キモオタ「そういえば言っておりましたなwww」
キジ「詰まるところ、そこなんだ・・・あいつは実力はあるのに自信が足らない。だから仮面をかぶる必要がある町人の前では実力が出せるが・・・誰もみていないところでは駄目だ、からっきしだ」
キモオタ「そこで我輩に頼みというのはwww」
キジ「あいつに自信をなんとかつけてやってほしいんだ。無茶な頼みだってのは解ってる・・・だが実力が出せないとあいつに鬼退治は出来ない」
キモオタ「んんwwwどちらにしても我輩は桃太郎殿のサポートしか出来ませんからなwwwそれくらいおやすいご用ですぞwwwできるかどうかは別としてwww」コポォ
キモオタ「我等は仲間でござるからなwww」
キジ「・・・すまん、頼んだ」

315 :◆oBwZbn5S8kKC :2015/01/08(木)20:57:25 ID:dKH
キモオタ「しかし、キジ殿は桃太郎殿を心配しているのですなwwwてっきり、きびだんごを貰ったからお供をしているのだとばっかりwww」
キジ「あのなぁ・・・よく考えてみろよ。命懸けの鬼退治ときびだんごが釣り合うか?」
キモオタ「まったくそうは思いませんなwww」コポォ
キジ「桃太郎は知らないだろうがな・・・俺も犬も猿もあいつと同じ・・・桃太郎の住む村の近くに住んでいたんだ」
キモオタ「実は昔からのなじみであったと?」
キジ「いや・・・当時の桃太郎は俺達のことを知らないはずだ。でも俺達は見てたんだよ、必死に修行する桃太郎の姿を、逆境に抗う桃太郎の姿をな。だから、犬や猿と決めたんだよ。桃太郎が成長したら、あいつの家来にでも何でもなって桃太郎を助けてやろうってな」
キモオタ「なるほどwwwつくづく桃太郎殿は・・・カリスマ性があるのかないのかわかりませんなwww」
キジ「違いねぇな・・・だけどな、あいつがどう思ってようが俺たちにとってのあいつは『日本一の桃太郎』なんだよ。いや、この国の誰もが思ってるはずだ。あとは桃太郎本人がその自信を持つだけだ」
キモオタ「英雄のお供も大変ですなwww」
キジ「全くだな、まぁでもお供とか関係無いさ。純粋にあいつが好きだから俺たちは一緒にいるのさ」
キモオタ「そうでござろうな・・・それにおそらく桃太郎殿も同じ考えでござろう」
キジ「そうかね・・・まぁそうかもな」
赤鬼「おーい!キモオタ!キジ!お前らの魚焼けてるぞー!」
キジ「じゃあ行くか」
キモオタ「そうですなwww赤鬼殿www我輩の分大盛でお願いしたいwww」